JPS59232966A - 導電性ジルコニア質焼結体 - Google Patents
導電性ジルコニア質焼結体Info
- Publication number
- JPS59232966A JPS59232966A JP58102882A JP10288283A JPS59232966A JP S59232966 A JPS59232966 A JP S59232966A JP 58102882 A JP58102882 A JP 58102882A JP 10288283 A JP10288283 A JP 10288283A JP S59232966 A JPS59232966 A JP S59232966A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sintered body
- zirconia
- present
- conductivity
- temperature
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は導電性を有するジルコニア質焼結体、さらに詳
しくは低温部での電気伝導を向上せしめたジルコニア質
焼結体に関するものである。
しくは低温部での電気伝導を向上せしめたジルコニア質
焼結体に関するものである。
電気材料のなかで導電性を有するセラミックスの1つと
してジルコニアがあり、固体電解質、電極など広く利用
されている。
してジルコニアがあり、固体電解質、電極など広く利用
されている。
このジルコニアをはじめとしてセラミックスからなる導
電体は一般に導電機構がイオン伝導によるものであるた
め高温においては導電率が大きくなるが、低温部におい
ては下がる傾向を示す。
電体は一般に導電機構がイオン伝導によるものであるた
め高温においては導電率が大きくなるが、低温部におい
ては下がる傾向を示す。
従って、ジルコニアなどの高融点をもつ導電体を一つの
用途として発熱体として用いるような場合には、高温例
えば1100℃以上といったような高温部における発熱
体としては適しているものであるが、低温部例えば80
0℃以下とかの低温部においても高い導電性をもつもの
として有効なものはあまり見い出されていないのが実状
である。
用途として発熱体として用いるような場合には、高温例
えば1100℃以上といったような高温部における発熱
体としては適しているものであるが、低温部例えば80
0℃以下とかの低温部においても高い導電性をもつもの
として有効なものはあまり見い出されていないのが実状
である。
即ち、ジルコニアにおいて、安定化ジルコニアで高温導
電性を測定したデータは多数報告されているが、低温部
でも高い導電性を示すものは殆んど見い出されていない
し、一方正方晶系ジルコニアで900℃乃至1000℃
程度までの低温部における測定データとして比較的良い
電導率を示したものも報告されているが、高温まで連続
的使用は1100℃近くにおける変態を起こすため使用
しにくいものである。
電性を測定したデータは多数報告されているが、低温部
でも高い導電性を示すものは殆んど見い出されていない
し、一方正方晶系ジルコニアで900℃乃至1000℃
程度までの低温部における測定データとして比較的良い
電導率を示したものも報告されているが、高温まで連続
的使用は1100℃近くにおける変態を起こすため使用
しにくいものである。
本発明はこれらの点に鑑み、低温部でも高い導電率を示
す安定化ジルコニアからなる焼結体を開発すべく種々研
究された結果として見い出されたものである。
す安定化ジルコニアからなる焼結体を開発すべく種々研
究された結果として見い出されたものである。
即ち、本発明はモル%で、安定化ジルコニア40−95
%とCr20,60〜5%から本質的になることを特徴
とするジルコニア質導電性焼結体を要旨とするものであ
る。
%とCr20,60〜5%から本質的になることを特徴
とするジルコニア質導電性焼結体を要旨とするものであ
る。
本発明において、ジルコニアは低温部からの導電性を利
用し、かつ変態域を経て高温部においてまでの用途に用
いるものであるため安定化ジルコニアである必要がある
。
用し、かつ変態域を経て高温部においてまでの用途に用
いるものであるため安定化ジルコニアである必要がある
。
安定化ジルコニアは、MgO,Cab、 V203 、
Ce、0など通常使用される安定化材により安定化され
ていればよく、通常これらの安定化材の割合はモル%で
Zr0294〜88%に対して6〜12%程度が適当で
、安定化ジルコニアとするには予め安定化したジルコニ
アとして後述するCr203との配合に供しても、戒は
Cr2O3を含めた安定化材及びジルコニアからなる原
料を同時に焼結に供するようにして形成させることでも
よい。
Ce、0など通常使用される安定化材により安定化され
ていればよく、通常これらの安定化材の割合はモル%で
Zr0294〜88%に対して6〜12%程度が適当で
、安定化ジルコニアとするには予め安定化したジルコニ
アとして後述するCr203との配合に供しても、戒は
Cr2O3を含めた安定化材及びジルコニアからなる原
料を同時に焼結に供するようにして形成させることでも
よい。
本発明においては焼結体中にCr203を存在せしめる
ことが特徴であり、これらの割合はモル%で安定化材を
含めた安定化ジルコニア40〜95%に対して60〜5
%である。
ことが特徴であり、これらの割合はモル%で安定化材を
含めた安定化ジルコニア40〜95%に対して60〜5
%である。
Cr203の導入は通常酸化物として配合することが適
当であるが、焼成によりCr203となるものを使うこ
とも可能である。
当であるが、焼成によりCr203となるものを使うこ
とも可能である。
本発明において、安定化ジルコニアとCr2O3の割合
は上述の範囲であるが、これはCr203が多すぎると
相対的にジルコニアに固溶するクロミアが増えるなど安
定化ジルコニア自体の構造に変化を生じ、安定化ジルコ
ニアの特質を損なうことになるばかりか電導性において
も寄与しないなどのためであり、一方Cr203が少な
すぎると所期の低温部での導電性の向上という目的を殆
んど達成出来なくなるなどのためである。
は上述の範囲であるが、これはCr203が多すぎると
相対的にジルコニアに固溶するクロミアが増えるなど安
定化ジルコニア自体の構造に変化を生じ、安定化ジルコ
ニアの特質を損なうことになるばかりか電導性において
も寄与しないなどのためであり、一方Cr203が少な
すぎると所期の低温部での導電性の向上という目的を殆
んど達成出来なくなるなどのためである。
このような割合においても後述するデータで分る如く、
特に使用目的に応じて使い分けすることが望ましいので
あり、温度による電導率の上昇の3− 程度を考慮することが適切である。
特に使用目的に応じて使い分けすることが望ましいので
あり、温度による電導率の上昇の3− 程度を考慮することが適切である。
即ち、本発明の焼結体はCr2’ 03を添加しないも
のと対比して常温付近での電気伝導は殆んど変化がない
が、温度が上昇すると急激に導電率が上昇するからであ
り、この点はさらにCr203の割合が25モル%より
多(なると800℃程度までの低温部の広い範囲はゾ全
域にわたり絶対値とともに顕著に向上するからである。
のと対比して常温付近での電気伝導は殆んど変化がない
が、温度が上昇すると急激に導電率が上昇するからであ
り、この点はさらにCr203の割合が25モル%より
多(なると800℃程度までの低温部の広い範囲はゾ全
域にわたり絶対値とともに顕著に向上するからである。
従って、本発明としては用途に応じてCr203の割合
が60〜35モル%と35〜5モル%程度で、それぞれ
使い分けることが適切であり、Cr2O3のより望まし
い範囲は5〜50%である。
が60〜35モル%と35〜5モル%程度で、それぞれ
使い分けることが適切であり、Cr2O3のより望まし
い範囲は5〜50%である。
本発明において安定化ジルコニアとCr203成分以外
の成分、例えばTiO2、IIf02 、 La203
。
の成分、例えばTiO2、IIf02 、 La203
。
Ru02などの添加は本発明の目的と効果を損なわない
程度において勿論差支えないが、可及的少量にとどめる
にこしたことはない。
程度において勿論差支えないが、可及的少量にとどめる
にこしたことはない。
本発明の焼結体は、各成分をもたらす原料を十分調合し
、所期の電気伝導率を有するとともに使用に供しうる強
度を備えたものとして得られなけ4− ればならないが、特殊な手段は特に必要なく、例えば1
400℃以上の温度でのホットプレス、常圧焼結、また
はHIPにより容易に得ることが可能である。
、所期の電気伝導率を有するとともに使用に供しうる強
度を備えたものとして得られなけ4− ればならないが、特殊な手段は特に必要なく、例えば1
400℃以上の温度でのホットプレス、常圧焼結、また
はHIPにより容易に得ることが可能である。
このようにして得られる本発明導電体は、安定化ジルコ
ニアだけからなるものに比べて、広い範囲の低温度域に
おいて特に400℃程度以上ではCr2O,量に関係な
く、またCr203量が多ければほぼ全範囲の低温度域
において、2桁程度乃至それ以上の導電率の向上が可能
であり、これらを発熱体として使用しても最初に補助ヒ
ーターで少くとも少々加熱すれば、場合によっては補助
ヒーターなしての使用も可能となるなど実用的な価値は
大きいものである。
ニアだけからなるものに比べて、広い範囲の低温度域に
おいて特に400℃程度以上ではCr2O,量に関係な
く、またCr203量が多ければほぼ全範囲の低温度域
において、2桁程度乃至それ以上の導電率の向上が可能
であり、これらを発熱体として使用しても最初に補助ヒ
ーターで少くとも少々加熱すれば、場合によっては補助
ヒーターなしての使用も可能となるなど実用的な価値は
大きいものである。
実施例
ジルコニア粉末(純度99.5%以上、325メツシユ
以下)、酸化イツトリウム(Y20a )′PD末(純
度9!3.5%以上、325メツシユ以下)及び酸化ク
ロム(Cr2 o3 )粉末(純度99.5%以上、3
25メツシユ以下)を、第1表に示す如き所定量に調整
した粉末をポリエチレン製のビン内で粉砕媒体としての
アルミナ玉石の存在下にてエタノールを加えて湿式混合
したあと、アルミナ玉石を分難除去したものを乾燥して
焼結用原料とした。
以下)、酸化イツトリウム(Y20a )′PD末(純
度9!3.5%以上、325メツシユ以下)及び酸化ク
ロム(Cr2 o3 )粉末(純度99.5%以上、3
25メツシユ以下)を、第1表に示す如き所定量に調整
した粉末をポリエチレン製のビン内で粉砕媒体としての
アルミナ玉石の存在下にてエタノールを加えて湿式混合
したあと、アルミナ玉石を分難除去したものを乾燥して
焼結用原料とした。
第 1 表 (モル%)
Zr02 Y203 Cr203A−10
83,47,39,3 A −3066,25,828,0 A−5050,574,/13 45.0A−00
1,958,050 このようにして得た粉末をカーボンモールド(直径20
mmφ) ニ入れ、320 kg/cnf(7)圧力で
第2表に示す温度、時間の条件でホットプレスした。
83,47,39,3 A −3066,25,828,0 A−5050,574,/13 45.0A−00
1,958,050 このようにして得た粉末をカーボンモールド(直径20
mmφ) ニ入れ、320 kg/cnf(7)圧力で
第2表に示す温度、時間の条件でホットプレスした。
第 2 表
最高温度(’C) 保持時間(分)
A−1014501,0
A、−30145010
A −50145010
A−0145030
ついで得られた焼結体の電気伝導(σ)を絶縁抵7−
抗計により測定した電気抵抗(Ω)を基にし、式で換算
した結果を第1図にlogσと絶対温度Tの逆数(10
00/T)としてプロットした。
した結果を第1図にlogσと絶対温度Tの逆数(10
00/T)としてプロットした。
(注)定数には、A−10では13.4!l]、 A−
30では+1.08. A−50では11..03.
A −0では12.43である。
30では+1.08. A−50では11..03.
A −0では12.43である。
尚、それぞれの試料についてのこれらの電気伝導σの値
を概略比較した結果を第3表に示す。
を概略比較した結果を第3表に示す。
第 3 表
室温 300°0800℃
A−102X10−’ 9X10−’ 5X1.O
−’A −301X10−98X10″″2X]O””
A−502X10−’ 2×10−’ 6X10−
3A −03X10−” 2X1.O−’ lXl
0−’
−’A −301X10−98X10″″2X]O””
A−502X10−’ 2×10−’ 6X10−
3A −03X10−” 2X1.O−’ lXl
0−’
第1図は、本発明による焼結体の温度と電気伝導の関係
を示す図面である。 −8−ゝ−
を示す図面である。 −8−ゝ−
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、 モル%で、安定化ジルコニア40〜95%とCr
2O+60〜5%から本質的になることを特徴とするジ
ルコニア質導電性焼結体 2、安定化ジルコニア40〜65%、Cr20360〜
35%からなる800°C以下で高い導電性を有する特
許請求の範囲第1項記載の焼結体3、安定化ジルコニア
65〜95%、Cr20335〜5%からなる400℃
以上で高い導電性を有する特許請求の範囲第1項記載の
焼結体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58102882A JPS59232966A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | 導電性ジルコニア質焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58102882A JPS59232966A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | 導電性ジルコニア質焼結体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59232966A true JPS59232966A (ja) | 1984-12-27 |
Family
ID=14339235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58102882A Pending JPS59232966A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | 導電性ジルコニア質焼結体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59232966A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6191061A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-09 | マツクス‐プランク‐ゲゼルシヤフト・ツール・フエルデルング・デル・ヴイツセンシヤフテン・エー・フアウ | イオンおよび電子電導性を有する酸化物成形体 |
JP2016056037A (ja) * | 2014-09-05 | 2016-04-21 | 国立大学法人 香川大学 | 複合酸化物セラミックスおよび半導体製造装置の構成部材 |
-
1983
- 1983-06-10 JP JP58102882A patent/JPS59232966A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6191061A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-09 | マツクス‐プランク‐ゲゼルシヤフト・ツール・フエルデルング・デル・ヴイツセンシヤフテン・エー・フアウ | イオンおよび電子電導性を有する酸化物成形体 |
JP2016056037A (ja) * | 2014-09-05 | 2016-04-21 | 国立大学法人 香川大学 | 複合酸化物セラミックスおよび半導体製造装置の構成部材 |
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