JPS59232139A - 高流動性耐熱耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents

高流動性耐熱耐衝撃性樹脂組成物

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JPS59232139A
JPS59232139A JP10739983A JP10739983A JPS59232139A JP S59232139 A JPS59232139 A JP S59232139A JP 10739983 A JP10739983 A JP 10739983A JP 10739983 A JP10739983 A JP 10739983A JP S59232139 A JPS59232139 A JP S59232139A
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Kazunobu Tanaka
田中 一伸
Yasuo Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱耐衝撃性にすぐれ、かつ成形時に高い溶融
流動性を示す熱可塑性複合樹脂組成物に関するもので、
さらに詳しくは(1)ビニル芳香族単量体と不飽和ジカ
ルボン酸無水物から成る共重合樹脂と、(2)ゴムで変
成されたビニル芳香族単量体と不飽和ニトリル単量体又
はメタアクリル酸エステル単量体から成るグラフト共通
合樹脂、(3)ゴムで変成されたビニル芳香族単量体と
不飽和ジカルボン酸無水物単量体から成るグラフト共重
合樹脂及び(4)ビニル芳香族単量体と脂肪族ジエン化
合物から成るブロック共重合体から成る、耐熱耐衝撃性
でかつ高流動性の樹脂組成物に関するものである。
上記(1)のビニル芳香族単量体と不飽和ジカルボン酸
無水物から成る共重合樹脂の一例としてのスチレン−無
水マレイン酸共重合樹脂(以下SMA樹脂と略)は公知
である。この樹脂は強度・硬度が高く、加工性も良好で
しかもその高い耐熱変形温度の故に公知のスチレンアク
リロニ) IJル樹脂(以下BAN樹脂と略)に比しよ
り苛酷な熱的条件下に使用するのに適している。
しかしながらSMA樹脂に代表される上記共重合樹脂は
一般に耐衝撃性が低くその用途には自ずから制限がある
ポリブタジェンやスチレン−ブタジェン(ランダム又は
ブロック)共重合ゴムの存在下、ビニル芳香族単量体と
不飽和二) IJル化合物又はメタクリル酸エステル単
量体をグラフト共重合して成る上記(2)のグラフト共
重合樹脂、同じくポリブタジェンやスチレン−ブタジェ
ン共重合ゴムの存在下、ビニル芳香族単量体と不飽和ジ
カルボン酸無水物をグラフト共重合して成る上記(3)
のグラフト共重合樹脂も共に公知であジ、ABS樹脂、
MBS樹脂或はゴム変成スチレン−無水マし・イン酸共
重合樹脂(以下SMA−B樹脂と略)がその例に挙げら
れる。これらの樹脂のうちABS樹脂やMBS樹脂等の
グラフト共重合樹脂は耐衝撃性が非常に高く、SAN樹
脂やSMA樹脂等では使用できない用途、例えば家電機
器のハウジングや自動車内装の一部に広く利用されてお
り有用な樹脂である。しかしながらこれらのグラフト共
重合樹脂は、耐熱性に乏しく、発熱部を有する家電機器
部品や直射日光にさらされる自動車内装部品としての応
用には問題があった。
一方SMA−B樹脂に代表される上記(3)のグラフト
共重合樹脂は耐熱性が100℃に近い例も 3− あり、従来のABS樹脂等では問題であった高温での長
期使用の用途に対しSMA−B樹脂の特徴が発揮される
が、この樹脂にも耐衝撃性と溶融流れが低いという問題
が残されている。
これらの樹脂の欠点を補ない、総合的に優れた物性を持
つ樹脂を上述の各成分樹脂の複合によって得る試みも数
多くなされており、次の例がそれに該当する。
■特公昭47−50775号、特開昭54:8B953
号SMA樹脂とABS樹脂の複合 ■特開昭54−96555号: ABS樹脂とSMA−B樹脂の複合 これらは共にSMA樹脂、ABS樹脂或はSMA−B樹
脂等各樹脂の欠点を互に相補う形の複合組成物を得るこ
とができる。確かにこれらの例によれば耐熱性が通常の
ABS樹脂等に比し、5〜15℃も改良される一方、耐
衝撃性の低下を極小にするため、耐衝撃性改良剤を添加
するなどの工夫を行なうことによシ、これら複合組成物
の実用物性を高め有用にする試みがな 4− されているが、これらの公知技術は樹脂組成物の実用性
能上もう1つの重要な要素である溶融流動性に於て劣る
という欠点があるととが判明した。樹脂の溶融流動性能
は成形品の外観や、内部ヒズミ等成形物そのものの性能
に影響し、樹脂を成形して最終製品化する際の、いわゆ
る成形サイクル等生産性に直接関係する重要な指標であ
る。
本発明者らはEIMA樹脂、ABS樹脂(又はMBB樹
脂)及びSMA−B樹脂の三元樹脂複合系の諸物性を改
良する検討を行なっている過程において、SMA樹脂と
ABS樹脂又はMBS樹脂とSMA−B樹脂との三元樹
脂複合系に、溶融流動性改良剤としてビニル芳香族単量
体と脂肪族ジエン化合物から成るブロック共重合体のう
ちそのメルトフローインデクス(溶融流動指数)が20
0℃、 、5 kg荷重の測定条件下で1.0〜20.
Of/10分の範囲にあるものを添加すると、その複合
系樹脂組成物の溶融流動性が顕著に改良され、耐衝撃性
も向上するという特徴的挙動を見出し本発明に到達した
のである。
即ち本発明は、 (1)共重合樹脂重量基準でビニル芳香族単量体65〜
95重景気、不飽和ジカルボン酸無水物5〜20重量部
及び必要に応じてこれらと共重合可能なビニル単量体0
〜30重景気を共重合して成る共重合樹脂(A)と、 (2)  グラフト共重合樹脂重量基準で0℃以下のガ
ラス転移温度を有するゴム質重合体15〜70重景気の
存在下に、ビニル芳香族単量体及び不飽和ニトリル単量
体又はメタアクリル酸エステル単量体の混合物30〜8
50〜85重量部ト共重合して成るグラフト共重合樹脂
(B)と、 (3)  グラフト共重合樹脂重量基準で0℃以下のガ
ラス転移温度を有するゴム質重合体5〜20重量部の存
在下に、ビニル芳香族単量体、不飽和ジカルボン酸無水
物及び必要に応じてとれらと共重合可能かビニル単量体
の混合物50〜95重量%をグラフト共重合して成るグ
ラフト共重合樹脂(0)と、 (4)共重合体重量基準でビニル芳香族単量体5〜20
重量部と脂肪族ジエン化合物5〜20重量部とをブロッ
ク共重合して成り、その溶融流動指数(メルトフローイ
ンデクス)が200℃、5kg荷重の条件下で1.0〜
20.Ot/10分の範囲にあるブロック共重合体Φ)
から々す、これら(A) 、 (B) 、 (0)及び
(D)成分の割合は(A)30〜70重量部と(B)7
0〜30重量部の合計100重量部に対しく0)が5〜
40重量部であシ、(A) 、 (B)及び(0)の合
計100重量部に対t、 (D)が5〜20重量部であ
る高流動性の耐熱耐衝撃性樹脂組成物に係るものである
本発明の組成物の主体をかす共重合樹脂(A)の具体例
としてはスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂が挙げら
れる。本樹脂の重合は回分式又は連続式の塊状又は溶液
重合法等広汎な種類の重合法が採用されうるが、例えば
スチレンに代表されるビニル芳香族単量体と無水マレイ
ン酸に代表される不飽和ジカルボン 7− 酸無水物単量体の混合物を、不活性ガス雰囲気に於て加
熱下又はラジカル開始剤使用のもとに通常のラジカル共
重合を行々う。スチレンと無水マレイン酸の如き、電子
受容性単量体と電子供与性単量体の組合せは、通常の重
合条件下では交互共重合性が強く、その結果として得ら
れる交互共重合樹脂は、成形加工が難しく実用性に乏し
いので、初期仕込単量体組成比と重合中の単量体追添加
に留意して所望の均一な組成を持つ共重合樹脂(A)を
得る必要がある。この場合最終複合組成物の耐熱性を高
水準に維持するためにも共重合体中の不飽和ジカルボン
酸無水物の含有量は5重景気以上にする必要があシ、一
方成形性を容易処する必要性からその上限を35重量景
気下にする必要がある。また共重合樹脂(A)は本発明
の樹脂組成物の耐熱性を高水準に維持するためにも最終
組成物中上記に規定した範囲の下限以上にする必要があ
シ、一方組成物の耐衝撃性を低下させないため上記上限
以下が望ましい。尚この共重合体中に第三の単量体を必
 8− 要に応じ共重合することは可能であり、具体的にはアク
リロニトリルやメタクリル酸メチルが使われる。但し、
本共重合樹脂(A)及び最終組成物、溶融流れ、耐衝撃
性の維持などの観点からその共重合量は50重量%以下
が好ましい。
次にグラフト共重合樹脂(B)の好ましい具体例はAB
S樹脂やMBS樹脂である。これらの樹脂については既
に多数の市販品があり、これらのうちどの種類を採用す
るかは任意であるが、最終組成物の耐衝撃性を高水準に
維持するために必然的に選択されるべき成分組成に制約
がある。即ち樹脂(B)中のゴム含量はなるべく高い方
が良く、具体的には15重量景気上が必要である。
一方ゴム含量が70重重量板上では成形加工時に架橋反
応が起き実用的でない。より好ましいのは30〜600
〜60重量部またマトリクス形成樹脂の組成比はスチレ
ン等のビニル芳香族単量体が過半を占めるものが望まし
い。
樹脂成分(B)の含有率は上記に規定した範囲の上限を
越えると耐熱性が低下するし、下限を下廻ると耐衝撃性
が低下するので好ましくない。
次にグラフト共重合樹脂成分(0)の具体例は、ゴムグ
ラフトスチレン無水マレイン酸共重合樹脂である。この
樹脂(0)もABS樹脂やMBS樹脂と同様に重合し、
製造することが可能であるが、例えばポリブタジェンや
スチレン−ブタジェン共重合体をスチレン等ビニル芳香
族単量体と無水マレイン酸の如き不飽和ジカルボン酸無
水物単量体の混合物に所定量溶解し、前記共重合樹脂(
A)の重合について述べたものと略同様の手法を用いラ
ジカル重合的にグラフト共重合すればよい。本樹脂(0
)の重合では100〜140℃の熱重合又は80〜12
0℃のラジカル開始剤を用いる開始剤重合が好適で、か
つ非水系の塊状重合又は溶液重合法を採用することが望
ましい。樹脂中のゴム含有率は初期の溶解過程における
溶媒使用等により若干増量が可能であるが、系が増)、
    粘して重合のコントロールが難しいなどの問題
から、実質的にゴム含量は制約され、5〜50重量係重
量部合である。マトリクス樹脂中の不飽和ジカルボン酸
無水物の比率は上記共重合樹脂(A)中のそれを越えな
い範囲が良く、一方少なすぎると耐熱性が低くなるので
5〜20重量係が景気しい。本樹脂(0)のマトリクス
形成樹脂成分としての第三の単量体の添加は成分樹脂(
A)が第三の単量体を含む三元共重合樹脂である場合特
に有効で樹脂(C)に加えるべき第三の単量体の化学構
造を樹脂(A)の第三の単量体のそれに合せたものがよ
り望ましい。その場合も樹脂相互の相容性を維持するた
め樹脂(0)のマトリクス樹脂成分中30重置部を越え
ない方がよい。樹脂(0)の樹脂(A)及び(B)の合
計量に対する比率は5重i%以下では物性改良効果に乏
しく、又40重量景気越えると耐衝撃性の低下が著しい
次に本発明の重要な成分であるブロック共重合体0))
についてその必要な要件と効果を詳述する。このブロッ
ク共重合体(D)はスチレン等のビニル芳香族単量体5
5〜95重量部と脂肪族ジエン化合物5〜45重量部か
ら成るブロック共重合構造単位を持つ共重合体であり、
さらにその溶11− 融流動指数(メルトフローレート:以下MFRと略す)
がメルトインデクサ−での200℃、5陽荷重の測定条
件下で1.0〜20.Of/10分の条件を満たす必要
がある。このような樹脂の例としては、スチレン−ブタ
ジェンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロッ
ク共重合体等が挙げられる。本共重合体の共重合様式が
ブロック的であること、スチレン等のビニル芳香族単量
体組成が過半を占めること及びメルトフローレートが2
00℃、5初荷重の測定条件下で1.0〜20.Or/
10分の範囲にあることが本発明の目的とする耐熱耐衝
撃性で且つ高流動性の樹脂組成物を得るために重要であ
る。かかるブロック共重合体(D)の効果の発現機構に
ついての本発明者等の推論を次に述べるが、本発明はこ
れによシ限定されるものではない。
即ちポリブタジェンの如き不飽和結合成分を多く含むゴ
ム質重合体を変成成分として用いることが多いABS樹
脂やMB8樹脂、及びこれら樹脂を構成成分とする複合
樹脂組成物は、何12− れも加熱溶融時の溶融流れが不飽和結合成分を少ししか
又は全く含まないゴム質重合体を変成成分とするグラフ
ト型共重合樹脂(例えばAEiS樹脂等)に比しより低
くなる。その理由は不飽和結合部が加熱時の発生ラジカ
ルにより熱架橋し見掛は上ゴム質重合体の分子量が増大
すると共に高分子鎖間のからみ合いが増す結果と考えら
れる。従って不飽和結合成分を含むABS樹脂等を構成
成分とする複合組成物の溶融流れを改良する試みとして
は、例えば熱架橋を防ぐためのラジカル捕捉剤(熱安定
剤)の添加か又は高分子相互の分子間力を低下させるた
めの可塑剤を添加することが床机に行なわれている。
しかしながらこれら熱安定剤や低分子可塑剤を複合組成
物の流動性改良剤として用いて溶融流動性を改良できて
も、これら添加剤が本来低温で熱融解流動する性質が強
いため、当該複合組成物の耐熱変形温度が低下する。ま
た耐熱性を高水準に維持する目的でビニル重合体等高分
子を可塑剤として用いた例は殆んどなく、ましてやその
成分中に本来溶融流れ改良に不都合な脂肪族ジエン化合
物単位を含むビニル芳香族単量体共重合体を複合組成物
の溶融流動性改良剤として用いた例は皆無である。本発
明は本来溶融流れの高いポリスチレンを添加するだけで
は複合系の耐衝撃性を低下させるので若干脂肪族ジエン
化合物を含有するスチレン−ブタジェンブロック共重合
物を用いることによってこの共重合体(D)を樹脂(A
)とABS樹脂等の樹脂(B)の界面に局在させ、相界
面を補強すると共に一方でそれら高分子間の分子間相互
作用を緩和する高分子可塑剤の役目を果させようとした
ものである。
スチレン−ブタジェンブロック共重合体(D)が、スチ
レン−無水マレイン酸共重合樹脂(A)とABS樹脂(
B)の相界面に局在することを傍証する例を第1図に示
す。この図は後記する実施例1で得られた樹脂(A)、
樹脂(B)、樹脂(0)及び共重合体(D)■ の複合組成物の透過型電子顕微鏡写真の模写図を示すも
のである。本図は1.5cmが1μmに相当する。どの
図はほぼ円に近い分散相のうち1〜数μmの大きさのも
のが、添加したSMA−B樹脂(0)の、また0、1〜
0.5μmの小粒子状分散相がABS樹脂(B)のそれ
ぞれ1サラミ構造1を含むゴム粒子の染色された相を示
す。一方上記以外の連続相はSMA樹脂(A)の相であ
る。との相構造に於て特徴的であるのは縞模様で示した
スチレン−ブタジェンブロック共重合体の)の存在を示
す、いわゆる1タマネギ構造1が前記分散ゴム粒子の周
囲を取シ囲む形で散見されることである。複合組成物中
の各成分樹脂間にこの如き特殊なモルホロジーを示すこ
とと、以下に述べるスチレン−ブタジェンブロック共重
合体の溶融流動指数(MFR)の要因が満たされた時、
前述の溶融流動性改良剤としての効果が発現するものと
考えられる。
溶融流動性改良剤としてのビニル芳香族単量体−脂肪族
ジエン化合物共重合体(D)の保持すべき溶融流動指数
(MFR)については、余りに高すぎると複合系の溶融
流動性を改良することができてもその他の物性特に耐熱
性が低下するの15− で好ましくなく、一方余りに低すぎることは当然複合系
の溶融流動性を改良し得ない。溶融流動性と他の物性、
特に耐熱耐衝撃性等の均衡を保つ目的で種々検討の結果
、共重合体の)の必要なM、F、 R,の範囲は200
℃、5kg荷重の測定条件下で1.0〜20.Of/1
0分が有効である。共重合体φ)中のビニル芳香族単量
体含有量は溶融流動性改良剤として高ければ高い程良い
。しかし左から余りに高すぎると最終複合組成物の耐衝
撃性が低下するので若干の脂肪族ジエン化合物を共重合
させる必要があり、ビニル芳香族単量体が過半を占める
55〜95重量部の範囲が望ましい。本共重合体φ)の
割合は、流動性を改良するために樹脂(A) 、 (B
)及び(0)の合計に対し最小5重量%、また組成物の
耐熱性低下を極小に抑えるために最大20重量景気下に
することが望ましい。
該ビニル芳香族単量体−脂肪族ジエン化合物のブロック
共重合体の例は、例えば無化成(株)製アサフレックス
810(Dl)、アサフレックス800(D2)があり
、前者は結合スチレン量が約16− 70重量景気後者は約80重景気である。又両者のメル
トインデクスは200℃、5陽荷重の条件下では共に5
.Of/10分の数値であった。
本発明で使用するビニル芳香族単量体としてハ、スチレ
ン、α−メチルスチレン、α−クロロスチレン、核置換
スチレン等が任意に選択されるが、よシ望ましいのはス
チレン及び/又はα−メチルスチレンである。不飽和ジ
カルボン酸無水物としては無水マレイン酸が最も好まし
く且つ一般的であるが、その一部を無水アコニット酸、
無水シトラコン酸等で代替することもできる。不飽和ニ
トリル化合物としては、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル等が代表的であるが、アクリロニトリルがより
好ましい。
メタアクリル酸エステル単量体としては、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル等床机
に選択できるが、メタクリル酸メチルがより好都合であ
る。上記単量体と共重合可能なビニル単量体としては、
各種の置換オレフィンから任意に選択できるが、上掲の
単量体群の中から選択するのが目的にかなっている。
次に最終組成物の調製法については次の様な方法が採用
され得る。即ち成分樹脂(A)、同(B)。
同((3)及び共重合体Φ)を所望する重量各々秤量す
る。この際の各成分の秤量比率は最終組成物に要求され
る性能によって本発明に規定される範囲内で適当に変え
得るが、例えば耐熱性をよシ重視した配合処方としては
成分樹脂(A)をよシ多くし、また高水準の耐衝撃性を
確保するには成分樹脂(B)を多くするなどである。秤
量した各成分混合物はミキサー等により十分混合された
のち、ロール、バンバリーミキサ−1混練押出機等によ
って混練されるが、その時の条件は温度240℃以下、
滞留時間数分程度が望ましい。また混合に際しては各成
分樹脂に共通な溶媒を用いる溶液ブレンド法も可能であ
るが、本樹脂複合系の如き多成分系ではむしろ機械的混
線法がより望ましい。
混練された樹脂組成物は、粉砕又はペレタイザーでペレ
ット化され成形工程に移される。本工程はプレス成形、
射出成形、押出成形等により加工される。なお、混練成
形に先立って本樹脂複合系に他の特性例えば剛性率を高
めたり、着色したり、成形時の熱劣化を防ぐための各種
の充填剤、顔料、添加剤を混合することは何ら差支えな
い。以下に本発明を実施例及び比較例によって説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。尚例中成形試験片の物性評価は次の試験方法によ
った。
耐熱変形温度          ASTM D−25
6耐衝撃性試験          ASTM D−6
48溶融流動指数(メルトインデクス)  J工S K
−6760先ず実施例及び比較例に使用した成分樹脂の
調製法を参考例として示す。
参考例 1 〔スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂(SMA樹脂)
の重合〕攪拌装置、還流冷却器、自動温度調節機能。
熱媒循環装置等が装着された5tのステンレス反応器に
、スチレンと無水マレイン酸を各々2.98陽と0.0
2kf臥しよく攪拌する。N2置換を行々つたのち反応
槽内温を120℃に昇温する。−内温が110℃になっ
た時点で重合開始とし、以後3時間重合を継続する。こ
の重合系は上記初期仕込だけの時生成共重合体の組成比
がどんどんスチレン側に偏倚してくる系なので共重合体
の組成比を一定に保つため系内に無水マレイン酸を追添
加する必要がある。所定の追添加と重合時間が終了すれ
ば重合系を冷却し、かつ反応器内に熱安定剤としてIr
ganox 1010 (チバガイギー社製)を総固形
分の0.2重景気添加してよく混合し、真空乾燥器内に
移して温度150℃、真空度2 TOrr、で5時間真
空脱揮した。この場合の回収率は56.31であった。
この共重合樹脂をA1とする。
又前記と同様の反応器にスチレンを2.99 ky 。
無水マレイン酸を0.l−投入し、溶解後120℃に昇
温しで、無水マレイン酸の追添加を行ないながら別の共
重合樹脂A2を得た。回収率は45チであった。A1.
A2の分析値を表−■に示す。
参考例 2 〔ゴムグラフトスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂(
SMA−B樹脂)の重合〕 参考例1の重合と同じ反応器を用い、ポリブタジェン0
.6 kgをスチレン 2.99 kg ト無水マレイ
ン酸 0.014及び溶媒としてのキシレン0.5梅の
混合物に溶解した。N2置換の後反応器内温を120℃
に昇温した。内温か110℃になったところで重合開始
とし、参考例1と同様に無水マレイン酸の逐次添加を行
ないながら重合を継続した。重合温度は120℃に維持
した。
重合時間が5時間になったとき内容物を急冷し、同時に
重合液中に熱安定剤として工rganox1010を、
計算される総固形分の0.2重景気添加して混合し、真
空乾燥機に移して温度180℃。
真空度I Torr、で5時間真空脱揮した。脱揮後の
塊状樹脂を粉体状に微粉砕[また。以上の方法で無水マ
レイン酸の追添加を変えて同種のゴムグラフト共重合体
0□及びC2を得た。これら樹脂の分析結果を表−■に
示す。
実施例 1 参考例1の共重合樹脂A1を60重量部、日本合成コム
(株)製のゴムグラフトスチレン〜アクリロニ) IJ
ル共重合樹脂(ABS樹脂:ゴム含量42重景気、マト
リクス樹脂相中のアクリロニトリル含量約24重景気、
以下B工とする)を4o重量部、参考例2のゴムグラフ
トスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂0、を2o重量
部に、スチレン−ブタジェンブロック共重合体として旭
化成(株)製アサフレックス81o(温度200 ℃、
荷重5に9でのM、■、が5.Or/10分、結合スチ
レン量的70重景気)を10重量部添加し、熱安定剤と
して住友化学(株)製スミライザーWXRO1212重
量部えたあと、よく混合し大阪精機(株)製40朋φ押
出機でベレット化した。シリンダ一温度は230℃、ス
クリュー回転数は40rpmである。ペレットは日精樹
脂工業(株)製射出成形機で試験片を成形し、前記した
方法によって物性評価を行なった。結果を表−■に示す
。最終組成物の成形片は表面光沢があシ外観は優れてい
たほかに耐熱耐衝撃性が高く溶融流動性が非常に良好で
あった。
比較例 1 実施例1に於て流動性改良剤としてのブロック共重合体
アサフレックス810を用いなかった外は全く同様に行
なって得られた成形試験片につき物性評価を行なった。
表−■に結果を示す。
実施例 2 実施例1に於て共重合樹脂A1の代りに参考例1の共重
合樹脂A2を60重量部用いた外は全く同様に混線・成
形及び物性評価を行なった。物性評価結果を表−■に示
すが、この場合も最終の組成物は良好な外観を示し、物
性が優れている外に溶融流れも高かった。
比較例 2 実施例2に於て流動性改良剤としての共重合体アサフレ
ックス810を使用しなかった外は全く同様に評価した
。表−■に示す如く樹脂の外観と、その他の物性は特に
問題はないが、唯溶融流れ挙動は劣っていた。
23一 実施例 3 実施例1に於て流動性改良剤として共重合体アサフレッ
クス810の代りに旭化成(株)製テサフレックス80
0 (M、1.5.Of/10分、結合スチレン量的8
0重景気)10重量部用いた外は全く同様に評価した。
物性は表−■に示すが、特に耐衝撃性は実施例1に比較
して若干低下したが溶融流動性はむしろ高かった。
比較例 3.4 実施例1に於て流動性改良剤としてのアサフレックス8
10の代りに各々油化東圧c株)のポリスチレンスタイ
ロン679 (M、F、R,= 27 )及び旭化成の
SBブロックゴムツルプレン1205 (M、F、R。
〈1.結合スチレン量25重景気)を各々用いて比較例
3及び4として同様の評価を行なった。
結果を表−■に示すが、これらの場合は物性が実施例1
の場合より劣る結果を示した。これは最終複合組成物の
物性が流動性改良剤としての分子構造、特にそのスチレ
ン含量と溶融流動指数に強く依存することを示すものと
考えられる。
24一 実施例 4,5 実施例1に於てゴムグラフトスチレン−アクリロニトリ
ル共重合樹脂(A13S樹脂)B工の代すニロームアン
ドハース社のゴムグラフトスチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合樹脂(これをB2とする)を40重量部用いて
実施例4とし、またゴムグラフトスチレン−無水マレイ
ン酸共重合樹脂01の代りに参考例2の同種樹脂C2を
20重量部用いて実施例5として、実施例1と同様な評
価を行なった。結果を表−■に示すが、との複合組成物
の諸物性も優れたものであり、溶融流動性も高かった。
比較例 5,6 実施例4,5に於ける流動性改良剤アサフレックス81
0を用いない評価結果を夫々比較例5゜6として表−■
に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の複合樹脂組成物の透過型電子顕微鏡
写真の模写図である。 出願人代理人  古 谷    馨 第  1  図 29− 283−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 共重合樹脂重量基準でビニル芳香族単量体65〜95重
    景気、不飽和ジカルボン酸無水物5〜35重量%及びこ
    れらと共重合可能なビニル単量体0〜30重景気を共重
    合して成る共重合樹脂(A)と、グラフト共重合樹脂重
    量基準で0℃以下のガラス転移温度を有するゴム質重合
    体15〜70重量%の存在下に、ビニル芳香族単量体及
    び不飽和ニトリル単量体又はメタアクリル酸エステル単
    量体の混合物30〜85重量%をグラフト共重合して成
    るグラフト共・重合樹脂(B)と、グラフト共重合樹脂
    重量基準で0℃以下のガラス転移温度を有するゴム質重
    合体5〜20重量部の存在下に、ビニル芳香族単量体、
    不飽和ジカルボン酸無水物及び必要に応じてこれらと共
    重合可能なビニル単量体の混合物50〜950〜95重
    量部ト共重合して成るグラフト共重合樹脂(0)と、 共重合体重量基準で、ビニル芳香族単量体5〜20重量
    部と脂肪族ジエン化合物5〜45重量%とをブロック共
    重合して成り、その溶融流動指数(メルトフローインデ
    クス)が200℃、5陽荷重の条件下で1.0〜20.
    Of/10分の範囲にあるブロック共重合体(D)とか
    らなり、 これら(A) 、 (B) 、 (0)及びφ)成分の
    割合は仏)50〜70重量部と(B)70〜30重量部
    の合計100重量部に対しく0)が5〜40重量部であ
    り、(A) 、 (B)及び(c)の合計100重量部
    に対しφ)が5〜20重量部である高流動性耐熱耐衝撃
    性樹脂組成物。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS518358A (ja) * 1974-06-07 1976-01-23 Gen Electric
JPS5787450A (en) * 1980-11-20 1982-05-31 Daicel Chem Ind Ltd Thermoplastic composition for molding

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