JPS5923104Y2 - シヤワ−ケンヨウキユウスイキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蛇口等に接続して使用し、シャワーと通常の集
中水とに切換できるよう設けた給水器に関し構造が簡単
でワンタッチにて切換操作でき、使用上至便なるものを
提供しようとしている。

従来、蛇口等に接続して流水をシャワー状となしたり、
あるいは通常の集中水として放水するよう設けた切換式
の給水器が種々使用されているが、いずれのものも構造
が複雑であって製造コストが高くつくうえ、外部に切換
レバー等が突出しているので使用の際邪魔であるほか、
切換操作も簡単ではなく、使用上はなはだ不便なもので
あった。

本考案は上記した従来の欠点および不便をなくすために
なしたものであって、以下図の実施例によりながら説明
すると、１０は中空の給水器本体で、上部に蛇口への接
続筒部１を有すると共に下部に接続筒部１を中心として
ラッパ状に拡がる拡大部１０ ａを有し、内部には接続
筒部１と連通ずる流水切換筒部２が設けられており、ま
た本体１０の下面開口部には貫通孔２１を有する散水板
２０が嵌着等の手段により取外し可能に取着されている
。

そして切換筒部２により本体１０内部における切換筒部
２外側をシャワー室３として区画形成している。

２２は散水板２０に設けた多数の小孔である。切換筒部
２の周壁には縦方向に流水口４が開設されており、この
流水口４は図示では周壁の４個所に等間隔にて形成して
いる。

５は切換筒部２の底壁である。

３０は貫挿孔２１に上下摺動可能に挿通すると共に上記
切換筒部２と中心軸を共有するように配設した集中筒で
ある。

この集中筒５の」二部には切換筒部２に上下摺動自在に
嵌合される弁部３１が設けてあり、弁部内壁に有する突
片３２を各流水口４に嵌入位置せしめている。

弁部３１が上動して突片３２が流水口４の上端に達し、
切換筒部２の上部に密接するとき（第２図）、前記各流
水口４と前記拡大部１０ ａ内部のシャワー室３との間
の流路を遮断する一方、各流水口４の下方部分を通じて
接続筒部１と集中筒３０とが連通状態となる。

反対に弁部３１が下動して突片３２が流水口４の下方部
分に達し前記底壁５の外周に密接するとき（第５図）、
前記各流水口４と集中筒３０下面開口部との間の流路を
遮断する一方、各流水口４の上方部分を通じて接続筒部
１とシャワー室３とが連通状態となる。

そして弁部３１は上動位置または下動位置に水圧作用に
より止定されるものである。

２３は貫挿孔２１の周囲に設けた内周壁で、弁部３１の
下動位置を規制するとともに、内周壁２３の上面と弁部
３１の下面とを水圧を利用して密接させ貫挿孔２１と集
中筒３０との隙間より水が漏出するのを防止する役目を
も果すものである。

６は本体１０の下面開口部に設けた内方向への突出縁、
７は本体１０の内部において周壁に沿って設けた垂下盤
で、ともに本体１０と散水板２０との取着部より漏水す
るのを防止しているとともに、本体１０より散水板２０
が水圧により脱落するのを防止している。

また上記した実施例において本体１０を軟質合成樹脂製
となし、また散水板２０と集中筒３０とを硬質合成樹脂
にて形成することにより、成形しやすいほか、使用時蛇
口（図示せず）と本体１０との接続、あるいは本体１０
と散水板２０との取着における密着性を一層好適なもの
となすとともに、切換筒部２と弁部３１との水密性をも
ち一層良好なものとすることができる。

また散水板２０に対する集中筒３０の摺動操作も一層円
滑に行なえる。

また上記した接続筒部１は蛇口に接続するよう形成する
ほか、ホース等に接続できるよう形成して実施すること
もできる。

本考案は上記した構成よりなり、蛇口等に接続し、手持
にて集中筒３０を上下に操作してシャワー状となしたり
、あるいは通常の集中水に切換えて使用するもので、集
中筒３０の上部に流水切換筒部２に嵌合され上下摺動操
作によりシャワーと集中水とに切換自在となした弁部３
１を設けたので、集中筒３０を単に上下操作するのみで
きわめて簡単にシャワーと通常の集中水との切換ができ
るとともに、集中筒３０は給水器本体１０の下面に位置
しているので、操作がきわめて行ないやすく、シかも使
用に際し邪魔になることもなく非常に使用しやすいもの
である。

また本考案給水器は、給水器本体１０、散水板２０、集
中筒３０の僅か３個の部品より構成されたものであるの
で、構造もきわめて簡単であり、また合成樹脂による型
成形にて製造することも可能であり、依願な価格にて生
産でき、したがってワンタッチにて切換操作できるきわ
めて至便なる給水器を非常に安いコストで提供できる等
、種々のすぐれた実用的効果のある考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案給水器の一実施例を示す分解断面斜視図
、第２図は集中水状態として使用する場合の断面図、第
３図および第４図は前面におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線およ
びＩＶ−ＩＶ線のそれぞれの断面図、第５図はシャワー
状態として使用する場合の断面図、第６図は前面におけ
るＩＶ−ＩＶ線の断面図である。 １０・・・・・・給水器本体１・・・・・・接続筒部、
２・・・・・・流水切換筒部、５・・・・・・底壁、１
０ ａ・・・・・・拡大部、２０・・・・・・散水板、
２１・・・・・・挿通孔、３０・・・・・・集中筒、３
１・・・・・・弁部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に蛇口等に接続する接続筒部を有すると共に下部に
   接続筒部を中心としてラッパ状に拡がる拡大部を有し、
   且つ拡大部の内部中央に上記接続筒部に連通し、側周面
   に流水口を設けると共に底壁を有する流水切換筒部を下
   方に向は突設して成る給水器本体と、前記拡大部の下面
   開口部に取着され、且つ中央に貫通孔を有すると共に該
   貫通孔の汁周部に多数の小孔を有する散水板と、上記貫
   通孔に上下摺動可能に挿通されると共に上記流水切換筒
   部に套装され且つ前記底壁より径の大きな内径を有する
   ように形成された集中筒から戊り、更に集中筒の上動時
   に流水切換筒部の上部に密着して前記流水口と前記拡大
   部内部との間の流路を遮断する一方、集中筒の下動時に
   前記底壁に密着して前記流水口と集中間下面開口部との
   間の流路を遮断する弁部を前記集中筒の上部に設けたこ
   とを特徴とするシャワー兼用給水器。