JPS59227993A - クロロフイル系色素の除去方法 - Google Patents
クロロフイル系色素の除去方法Info
- Publication number
- JPS59227993A JPS59227993A JP10274483A JP10274483A JPS59227993A JP S59227993 A JPS59227993 A JP S59227993A JP 10274483 A JP10274483 A JP 10274483A JP 10274483 A JP10274483 A JP 10274483A JP S59227993 A JPS59227993 A JP S59227993A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlorophyll
- pigments
- crude oil
- oil
- removal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はクロロフィル系色素を多く含む植物原油からク
ロロフィル系色素を除去する方法に関する。
ロロフィル系色素を除去する方法に関する。
産地において穀物が天候異変による霜害等を受けるとダ
メージシードが増える。ダメージシードより抽出した原
油の中には霜害等を受けないシードからの原油(以下、
通常原油という)にくらベクロロフィル系色素が3〜5
倍の濃度がちシ、原油としての品質が極度に悪くなる。
メージシードが増える。ダメージシードより抽出した原
油の中には霜害等を受けないシードからの原油(以下、
通常原油という)にくらベクロロフィル系色素が3〜5
倍の濃度がちシ、原油としての品質が極度に悪くなる。
このことは例えば菜種油等について良く知られていると
ころである。通常原油はうすい緑黄色で透明度がありク
ロロフィル含量もきわめて少いのに対しクロロフィル系
色素を多く含む植物原油は色が黒褐色をしており透明度
がないのが特徴である。このようにクロロフィル系色素
物質を多く含む品質の悪い原油を通常行っている処理方
法で精製しようとしても、クロロフィル等の黒褐色の色
素物質を取り除くことは非常にむずかしく、脱酸工程後
の脱色工程では大量の白土や活性炭を使用せねばならな
いし、たとえ除去できたとしても歩留りが低下し、また
製品々質が従来製品より劣る。
ころである。通常原油はうすい緑黄色で透明度がありク
ロロフィル含量もきわめて少いのに対しクロロフィル系
色素を多く含む植物原油は色が黒褐色をしており透明度
がないのが特徴である。このようにクロロフィル系色素
物質を多く含む品質の悪い原油を通常行っている処理方
法で精製しようとしても、クロロフィル等の黒褐色の色
素物質を取り除くことは非常にむずかしく、脱酸工程後
の脱色工程では大量の白土や活性炭を使用せねばならな
いし、たとえ除去できたとしても歩留りが低下し、また
製品々質が従来製品より劣る。
本発明の目的はこのような色素物質を多量に含む原油か
ら、当該色素を効率良く除去する方法を提供することに
ある。
ら、当該色素を効率良く除去する方法を提供することに
ある。
従来、クロロフィルを除く方法には1)白土などの脱色
剤による方法、2)水素添加により脱色する方法などが
あるが、前述したように白土や活性炭を大量に使用しな
ければならなかったυ、水添工程を経なければならない
などコストがかさも欠点があった。
剤による方法、2)水素添加により脱色する方法などが
あるが、前述したように白土や活性炭を大量に使用しな
ければならなかったυ、水添工程を経なければならない
などコストがかさも欠点があった。
本発明者らは鋭意研究した結果、脱酸工程前に植物原油
に濃硫酸を添加してクロロフィル系色素の90%以上を
除去することにより上記の目的が達成されることを見い
出した。本工程でクロロフィル系色素の90%を除去す
ることによって最終製品においてクロロフィル系色素が
ほとんどなくしかも風味等の品質のよいものができる。
に濃硫酸を添加してクロロフィル系色素の90%以上を
除去することにより上記の目的が達成されることを見い
出した。本工程でクロロフィル系色素の90%を除去す
ることによって最終製品においてクロロフィル系色素が
ほとんどなくしかも風味等の品質のよいものができる。
濃硫酸の添加はは原油中のクロロフィル系色素含隈によ
って増減されなければならない。たとえば原油中のクロ
ロフィル系色素含量が20〜50 ppmであれば使用
する酸の量は0.1%程度でよく、クロロフィル系色素
含量が40〜50 ppmのときは0.2〜0.3%が
良い。クロロフィル系色素含量がきわめて多い100
pPm程度の時は05〜1.0%程度添加する必要があ
る。
って増減されなければならない。たとえば原油中のクロ
ロフィル系色素含量が20〜50 ppmであれば使用
する酸の量は0.1%程度でよく、クロロフィル系色素
含量が40〜50 ppmのときは0.2〜0.3%が
良い。クロロフィル系色素含量がきわめて多い100
pPm程度の時は05〜1.0%程度添加する必要があ
る。
温度は20〜50℃、望ましくは35〜45℃の低温が
よい。これは油の二重結合部分への硫酸付加を防止する
だめである。
よい。これは油の二重結合部分への硫酸付加を防止する
だめである。
添加時は濃硫酸が良く分散し均一に混合できるよう強い
攪拌(100〜500 rpm )を行う。添加後の熟
成は5〜10分間でよく、時間の経過とともに原油中の
クロロフィル系色素が硫酸により色素の90チ以上が析
出するように濃硫酸の添加量、攪拌速度、撹拌時間等を
調整する必要がある。
攪拌(100〜500 rpm )を行う。添加後の熟
成は5〜10分間でよく、時間の経過とともに原油中の
クロロフィル系色素が硫酸により色素の90チ以上が析
出するように濃硫酸の添加量、攪拌速度、撹拌時間等を
調整する必要がある。
90チに達しない時は、最終製品の色度、風味が劣る。
析出した色素物質は遠心分離等によって除去される。分
離した油は酸を除去するために湯洗いされる。これは8
0〜90℃の湯を油に対し10〜30%添加し2〜5分
攪拌することによって行われる。次いで乾燥後、通常の
脱酸工程に送りアルカリ処理される。脱酸脱色後の油の
性状は通常原油からのものとかわりなく、油を傷めずに
クロロフィル系色素物質ははソ除去(1ppm以下)で
きる。
離した油は酸を除去するために湯洗いされる。これは8
0〜90℃の湯を油に対し10〜30%添加し2〜5分
攪拌することによって行われる。次いで乾燥後、通常の
脱酸工程に送りアルカリ処理される。脱酸脱色後の油の
性状は通常原油からのものとかわりなく、油を傷めずに
クロロフィル系色素物質ははソ除去(1ppm以下)で
きる。
処理油中の硫酸根は、湯洗いをはじめ常法によるアルカ
リ脱酸をするため、酸が中和されてしまい製品品質上、
残存の心配はない。
リ脱酸をするため、酸が中和されてしまい製品品質上、
残存の心配はない。
酸の種類によるクロロフィル系色素の除去効果をみると
クエン酸、シュウ酸、酢酸、希硫酸等はいずれもクロロ
フィル系色素の除去効果が少なくこれに対し本発明によ
る濃硫酸の場合は特異的に除去効果が大きい。表−1に
その比較を示す。同表の試料油は、霜害によるカナダ産
ダメージシードからの原油(以下kA3グレード原油と
いう)で、クロロフィル系色素含i11Bppmのもの
である。
クエン酸、シュウ酸、酢酸、希硫酸等はいずれもクロロ
フィル系色素の除去効果が少なくこれに対し本発明によ
る濃硫酸の場合は特異的に除去効果が大きい。表−1に
その比較を示す。同表の試料油は、霜害によるカナダ産
ダメージシードからの原油(以下kA3グレード原油と
いう)で、クロロフィル系色素含i11Bppmのもの
である。
なおりロロフィル系色素含沿の定量はAOC!S法(比
色法)によった(以下同様)。
色法)によった(以下同様)。
表−1酸の種類による効果の比較
なお、本発明の方法においてはアルカリ脱酸を行わず、
脱色後、水蒸気蒸留によって脱臭と脱酸を同時に行うス
チーム・リファイニング法を適用することもできる。
脱色後、水蒸気蒸留によって脱臭と脱酸を同時に行うス
チーム・リファイニング法を適用することもできる。
本発明は以上のようにして実施されるものであり、これ
によれば霜害等を受けたダメージシードから得られるク
ロロフィル系色素含量の異常に高い原油から、これらの
色素を効果的に除去することができる。また本発明の処
理により油の品質は劣化することがなく、品質の優れた
製品油を得ることができる。
によれば霜害等を受けたダメージシードから得られるク
ロロフィル系色素含量の異常に高い原油から、これらの
色素を効果的に除去することができる。また本発明の処
理により油の品質は劣化することがなく、品質の優れた
製品油を得ることができる。
以下に実施例を示す。
実施例1
A3グレード原油(クロロフィル系色素含量10106
pp色度70 Y/&4 R/4.1 B (0ビボノ
ド比色計Aインチセル使用))に98%濃硫酸0.5%
を添加し35℃で10分間攪拌して析出した黒褐色の色
素物質を遠心分離して除いた。このもののクロロフィル
系色素含量は0.01%でちった。次いで90℃の湯を
20%添加して5分間湯洗いをし、常法により脱酸、脱
色、脱臭を行い製品油を得た。このものは色度4.2Y
/[L4R(ロビボンド比色計5にインチセル使用。以
下同様)で風味良好でちった。
pp色度70 Y/&4 R/4.1 B (0ビボノ
ド比色計Aインチセル使用))に98%濃硫酸0.5%
を添加し35℃で10分間攪拌して析出した黒褐色の色
素物質を遠心分離して除いた。このもののクロロフィル
系色素含量は0.01%でちった。次いで90℃の湯を
20%添加して5分間湯洗いをし、常法により脱酸、脱
色、脱臭を行い製品油を得た。このものは色度4.2Y
/[L4R(ロビボンド比色計5にインチセル使用。以
下同様)で風味良好でちった。
比較のため同じ原油に75%リン酸0.2係を加え85
℃で6分間処理したところクロロフィル系色素含量は4
0 ppmであった。次いで常法により脱酸、脱色、脱
臭を行い製品油を得た。このものは色度aOY10.8
Rと濃色でちり風味も劣っていた。
℃で6分間処理したところクロロフィル系色素含量は4
0 ppmであった。次いで常法により脱酸、脱色、脱
臭を行い製品油を得た。このものは色度aOY10.8
Rと濃色でちり風味も劣っていた。
特許出願人 日清裂油株式会社
Claims (1)
- (1) クロロフィル系色素を多く含んだ植物原油か
らクロロフィル系色素を除去する方法において、脱酸工
程前に濃硫酸を添加混合し、クロロフィル系色素の90
%以上を析出させ、これを除去し、次いで湯洗いするこ
とを特徴とするクロロフィル系色素の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10274483A JPS59227993A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | クロロフイル系色素の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10274483A JPS59227993A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | クロロフイル系色素の除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59227993A true JPS59227993A (ja) | 1984-12-21 |
JPH0150357B2 JPH0150357B2 (ja) | 1989-10-30 |
Family
ID=14335734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10274483A Granted JPS59227993A (ja) | 1983-06-10 | 1983-06-10 | クロロフイル系色素の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59227993A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010077694A1 (en) * | 2008-12-08 | 2010-07-08 | Sapphire Energy, Inc. | Removal of nitrogen from a chlorophyll or pheophytin containing biomass |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018124216A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 国立大学法人北海道大学 | 脂質抽出物の製造方法 |
-
1983
- 1983-06-10 JP JP10274483A patent/JPS59227993A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010077694A1 (en) * | 2008-12-08 | 2010-07-08 | Sapphire Energy, Inc. | Removal of nitrogen from a chlorophyll or pheophytin containing biomass |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0150357B2 (ja) | 1989-10-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4452822A (en) | Extraction and intensification of anthocyanins from grape pomace and other material | |
Mollea et al. | Extraction and characterization of pectins from cocoa husks: A preliminary study | |
US3716526A (en) | Refining of hemicelluloses | |
CN105176676A (zh) | 一种食用植物油无皂精炼方法 | |
US2530272A (en) | Process for removing seed coat from grain | |
US5248799A (en) | Process for refining glyceride oil | |
US6376689B1 (en) | Removal of gum and chlorophyll-type compounds from vegetable oils | |
US5069829A (en) | Process for refining glyceride oil using silica hydrogel | |
US2602807A (en) | Recovery of catalyst from hydrogenated oil | |
SK279220B6 (sk) | Spôsob kontinuálneho odstraňovania gumovitej fázyz | |
JPS59227993A (ja) | クロロフイル系色素の除去方法 | |
JPS5876500A (ja) | 油脂の精製方法及びその製品 | |
CN1128813C (zh) | 果胶的生产方法 | |
JP4125532B2 (ja) | 粗米ぬかワックスの品質改良および漂白方法および品質改良米ぬかワックス | |
Diosady et al. | Chemical degumming of canola oils | |
CH695979A5 (de) | Verfahren zur Herstellung von Pektin aus Zitrusfrüchten und bio-zertifizierbares Pektin. | |
JPS6243476B2 (ja) | ||
DE1917341A1 (de) | Verfahren zur Gewinnung von Baumwollsaatoel | |
US1959750A (en) | Process of extracting proteolytic enzymes from figs, mulberries, papayas, pineapples, and bananas | |
US2223850A (en) | Process for refining and obtaining valuable products from tall oil | |
JPH08283773A (ja) | 化学合成添加物無添加サラダ油製造方法 | |
JP2694185B2 (ja) | 粗蝋の精製・改質法 | |
JP2705965B2 (ja) | 赤紫色色素の製造方法 | |
CN104432423B (zh) | 一种胡椒生物酶法快速脱皮过程中的护色方法 | |
CN112251286B (zh) | 一种沙棘籽油及其萃取工艺 |