JPS5922717B2 - 新規な有機リン化合物 - Google Patents

新規な有機リン化合物

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JPS5922717B2
JPS5922717B2 JP1509076A JP1509076A JPS5922717B2 JP S5922717 B2 JPS5922717 B2 JP S5922717B2 JP 1509076 A JP1509076 A JP 1509076A JP 1509076 A JP1509076 A JP 1509076A JP S5922717 B2 JPS5922717 B2 JP S5922717B2
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ethylene glycol
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itaconic acid
reaction
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喬雄 柏原
秋忠 尾浴
辰彦 静木
淳 池上
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SANKO KAIHATSU KAGAKU KENKYUSHO KK
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SANKO KAIHATSU KAGAKU KENKYUSHO KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な有機リン化合物およびその製造方法に関
する。
さらに詳しくは種々のポリマーを製造するための改質剤
として用いることができ、例えばポリエステルに共重合
成分として用いると優れた難燃性を付与し得る性質を有
する新規な有機リン化合物およびその製造法に関する。
従来線状ポリエステルから製造される成形品に難燃性を
付与するための多くの研究がなされており、種々の方法
が提案されてきた。
これらの方法の中で工業的な立場を考慮に入れればその
成形品を製造する工程が容易であり、得られる成形品の
諸性能が損われず、後加工及び使用等によつて難燃性能
が低下せず、さらにまた製造工程中および使用時に環境
汚染、人体等への影響がないなどの諸点から、ポリエス
テル製造時に難燃性付与物質を系に添加して共重合を行
う方法が最も有利とされている。従来よりこのような難
燃性付与物質として数多くの化合物および組成物が提案
されてきた。しかしながらそれらの多くの化合物および
組成物はポリエステルが高温、長時間の反応であるがゆ
えに反応系で熱分解を起したり、反応系外に飛散したり
、ポリエステルのゲル化、着色などの好ましくない現象
を引き起したり、あるいは難燃付与効果が不充分であつ
たりして、実際に使用して有用なものは極めて少ない。
本発明者等はこのような事情に鑑み鋭意研究の結果、ポ
リエステルを製造する条件下で極めて安定で、容易に使
用することができ、得られた成形品の諸性質を損わず、
かつ優れた難燃性を付与することのできる有機リン化合
物を見出した。
すなわち、本発明は下記構造式で示されるエステル形成
性官能基を有する10−〔2,3−ジ(2−ヒドロキシ
エトキシ)カルボニルプロピル〕9,10−ジヒトロー
9−オキサ−10−フオスフアフエナンスレン一10−
オキシド(以下DOP−Esterという)およびその
製造法である。本発明においてDOP−Ester(ネ
以下に示す方法に基づいて製造することができる。すな
わち、9,10−ジヒトロー9−オキサ−10−フオス
フアフエナンスレン一10−オキシド(以下DOPとい
う)とイタコン酸とを反応させる際に、エチレングリコ
ールを添加し一段で反応させる方法、DOPとイタコン
酸とを反応させて得た10−(2,3−ジカルボキシプ
ロピル)9,10−ジヒトロー9−オキサ−10−フオ
スフアフエナンスレン一10−オキシド(以下DOP−
Acidという)にエチレングリコールおよび/または
エチレンオキシドを反応させる方法、あるいはイタコン
酸とエチレングリコールとを予めエステル化させ、DO
Pと前記エステル化合物を反応させる方法などにより得
ることができる。上記本発明製造法において、DOPと
イタコン酸およびエチレングリコールを同時に仕込み加
熱反応させることにより一段で得られる方法によると短
時間で反応を完結させることができ非常に便利である。
本発明においてDOPとイタコン酸とのモル比はほぼ1
:1が好ましいが、どちらか一方をやや過剰に用いても
よい。
またエチレングリコールはイタコン酸の約2倍モル以上
約20倍モル以下、エチレンオキシドはイタコン酸のカ
ルボキシル基に対しほぼ等モル量を用いるが、エチレン
グリコールの量は特に4倍モル以上が好ましい。
これは使用するエチレングリコールの量が少ない場合、
エチレングリコールの両方のヒドロキシル基がそれぞれ
カルボキシル基と反応し、二量体、三量体などの縮合体
が反応生成するからであり、一方使用するエチレンオキ
シドの量が多すぎる場合、イタコン酸のカルボキシル基
にエチレンオキシドが付加反応して生成したヒドロキシ
ル基にさらにエチレンオキシドが付加反応してエーテル
結合を生成し、例えばポリエステルの製造系に応用した
場合、このエーテル結合の存在はポリエステルの融点を
下げ好ましくないからである。本発明製造法において、
一段で反応を完結させる方法について具体的に述べると
、DOPとDOPと等モル量のイタコン酸とイタコン酸
に対し2倍モル以上のエチレングリコールを混合し、不
活性ガス雰囲気下、100℃以上、好ましくは120〜
200℃の温度で加熱、攪拌することによりDOP−E
sterが得られる。
次に二段で反応させる場合、DOPとイタコン酸の等モ
ル量を不活性ガス雰囲気下、加熱攪拌することによりま
ずDOP−Acidを生成し、次いで得られたDOP−
Acidとエチレングリコールを混合、加熱、攪拌し、
生成した水をエチレングリコールとともに留出させなが
ら反応させ、DOP−Esterを製造することができ
る。
又は同様にしてまずイタコン酸と2倍モル以上のエチレ
ングリコールとからイタコン酸ジエチレングリコールエ
ステルを生成せしめた後イタコン酸と等モル量のDOP
を反応させてDOP−Esterを製造することもでき
る。
このようにして得られた物質の中には微量のDOPlイ
タコン酸、エチレングリコールあるいは反応中間体など
が含まれているが、通常の分離手段を用いて純粋なDO
P−Esterを得ることができる。
上記分離手段としては、分別法、蒸留法、再結晶法など
があるが、本発明ではまず、水などの溶媒に溶解し、ク
ロロホルムなどの溶媒で抽出する分別法などを用いて純
粋にDOP−Esterを単離することができる。
以上本発明方法によりエステル化率95%以上のDOP
−Esterを得ることができ、さらに上記精製するこ
とによりエステル化率は99%以上となる。
また本発明DOP−Esterは赤外吸収スベクトル法
、該磁気共鳴吸収法、液体クロマトグラフ法などにより
確認することができる。なお本発明製造法において、D
OPとイタコン酸との反応を行うに際して、反応速度を
大きくするためにナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムエチレングリコキシドなどの金属ア
ルコキシドや金属グリコキシドを用いてもよいし、エチ
レングリコールのDOP−Acidとのエステル化反応
の際にシユウ酸チタニウムカリウム等のエステル化触媒
を用いてもよいし、反応速度のコントロール等のために
ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等
の不活性溶剤を用いても、エチレングリコールと混用し
ても何ら差支えない。
またエチレンオキシドの付加反応に際しては溶媒として
一般に用いられるアセトンジオキサン、テトラハイドロ
フラン、トルエンキシレン等の不活性溶媒を用いるのが
好ましく、触媒としてトリメチルアミン トリエチルア
ミン等の三級アミン、安息香酸テトラエチルアンモニウ
ム塩等のアンモニウム塩、ジエチルチオエーテル等のチ
オエーテルを用いることができる。次に、本発明DOP
−Esterをポリエステルに適用する場合、純枠なも
のが好ましいが、微量のDOP、イタコン酸、エチレン
グリコールあるいは反応中間体などが混入していても実
用的にほとんど差支えないので、前記方法により得られ
た反応生成物はDOP−Esterを単離することなく
、そのまま使用に供することができる。本発明DOP−
Esterをポリエステルの製造系に添加する場合、ポ
リエステルを製造するための重縮合反応終了前ならばい
かなる段階で添加しても所望する難燃ポリエステルを製
造することができるが、いわゆるエステル交換反応ある
いはエステル化反応の開始前または重縮合の開始前に添
加するのが好ましい。
以上かかる方法により得られる本発明DOP一Este
rはDOP−Acidに比べ熱的に安定であり、特にポ
リエステルの製造系のような高温下で用いた場合、DO
P−Acidは脱炭酸を起こす傾向がみられるのに対し
、DOP−Esterは全くそのような傾向がない。
またポリエステルの製造時のいわゆるエステル交換前に
DOP−Acidを添加した場合、触媒を失活させる傾
向があるが、DOPesterはそのようなことがなく
、充分な速度でエステル交換反応を進めることができる
。このようにDOP−Esterは工業上種々の点で有
利である。さらに本発明DOP−Esterは先に述べ
たようにポリエステルの製造系に添加することにより、
その製造時に何ら障害を及ぼすことなく、優れた性質を
有する難燃性ポリエステルを製造するのに非常に有用で
ある。特にポリエステルの製造系という高温高減圧下に
おいても本発明の化合物は熱分解やゲル化を起すことな
く、また飛散することもなく優れた機械的性質及び色調
を有する難燃ポリエステルが得られる。以下実施例によ
り本発明を具体的に説明するが本発明は必ずしもこれら
の実施例により限定されるものではない。
なお実施例中部とは重量部を表わす。
実施例 1 攪拌機、温度計、窒素吹込口および留出管を備えた11
四つロフラスコにDOP(リン含有率14.32%、三
価リン含有率14.10%、ケン化価4.61eq/K
9)432部及びイタコン酸(ケン化価15.36eq
AI)260部を仕込み120℃の油浴上で攪拌しなが
ら窒素雰囲気下に2時間反応し、次いで浴温度を170
℃に昇温し4時間反応した。
反応により得られた生成物を化合物Aとする。この化合
物Aは無色透明の軟化点70〜80℃の室温でガラス状
の固体であつた。化合物Aのリン含有率は8.96%、
三価リン含有率は0.02(fl)酸価5.60eq/
Kg、ケン化価8.56eq/Kgであり、赤外吸収ス
ペクトルは1712CWL1にカルボン酸のνC=0に
もとづく極大吸収を有し、核磁気共鳴吸収スペクトル(
以下NMRという)のτ値は7.0〜7.3に−P−C
H2−のHにもとづく吸収があつた。さらに上記によつ
て得られた化合物A346部およびエチレングリコール
346部を上記と同様な装置に仕込み、200℃に保つ
た油浴上で攪拌しながら窒素雰囲気下に生成した水をエ
チレングリコールとともに留出させながら4時間反応し
、最終的に水およびエチレングリコールを含む留出液5
09を留出させた。
得られた内容物は無色透明か室温で粘稠な液体であつた
。この液体を溶液Aとする。この溶液Aのリン含有率は
4.80%、三価リン含有率は0.01%屈折率は1.
5250、粘度は12.8ポイズ、酸化は0.08eq
/I<g、ケン化価は4.61eq/Kgであり、リン
含有率、酸価およびケン化価から算出したカルボン酸の
エステル化率は98%であつた。また、赤外吸収スペク
トルは1740Cr1L−!にカルボン酸エステルのν
C=0にもとづく極大吸収を有し、NMRのτ値は7.
0〜7.3に−P−CH2−のHにもとづく吸収があつ
た。さらに上記によつて得られた溶液A3O部を冷水2
1に溶解し、瀘紙で瀘過して不溶の粘稠液を徐去し、得
られた水溶液を分液ロードに入れて、50WLI,のク
ロロホルムで三回抽出し、さらにクロロホルム溶液を5
0dの水で三回洗浄した。
得られたクロロホルム溶液をナス型フラスコに入れ、エ
バポレーターで60℃の温度で最終的に0.1171H
gの減圧下で揮撥分を留去した。得られた内容物は無色
透明の室温で高粘稠な液体であつた。この液体を化合物
aとする。この化合物aのリン含有率は7.12%、三
価リン含有率は0.00(fl)、元素分析値はC=5
8.02%、H=5.33%であり、酸価は0.00e
q/Kg、ケン化価は6.88eq/I<g、エステル
化率100%であつた。
赤外吸収スペクトルは1740CTrL−1にカルボン
酸エステルのνC=0にもとづく極大吸収を有し、NM
Rのτ値は1.8〜2.9,5.6〜6.0,6.0〜
6.2,6.2〜6.5,6.5〜7.0,7.0〜7
.3,7.3〜7.8にそれぞれノ \にもと
づく吸収があり、それらの吸収比は8:4:2:4:1
:2:2であつた。
また高速液体クロマトグラフでは180秒後に1本のピ
ークが検出されたのみであつた。これらの分析値からこ
の化合物aは下記の構造を有する10−〔2,3−ジ(
2−ヒドロキシエトキシ)カルボニルプロピル〕−9,
10−ジヒトロー9−オキサ−10−フオスフアフエナ
ンスレン一10−オキシドであることが判明した。
なおリン含有率は試料を硫酸、硝酸および過塩素酸で加
熱分解しモリブデン酸アンモニウムおよび硫酸ヒドラジ
ンで発色して比色測定し、三価リン含有率は試料をイソ
プロピルアルコールに溶解しヨード法で測定した。屈折
率はアツベ屈折計を用い30℃で測定し、粘度はB型粘
度計を用いて30℃で測定した。酸価は試料をエチルア
ルコールに溶解し、フェノールプタレーン液を指示薬に
用い1/10規定水酸化ナ5トリウム水溶液で滴定する
ことにより測定し、ケン化価は試料を1/2規定水酸化
カリウム一95%エチルアルコール溶液で75℃、60
分間加熱してケン化したのち、フエノ・−ルフタレイン
液を指示薬に用い1/2規定の塩酸溶液で滴定すること
により測定した。また赤外吸収スペクトルは臭化カリウ
ム板上に試料をぬつて測定し、NMRは試料の重水素化
クロロホルム10重量%の溶液を用い、バリアンA−6
0機(60メガヘルツ、バリアン社製)でフイルタ一巾
1サイクル/秒、スイープ時間250秒、スイープ巾5
00サイクル/秒の条件下、70℃でTMSを内部基準
として測定した。また高速液体クロマトグラフはウオー
タース高速液体クロマトグラフ機(ウオータース社製)
で充填剤としてマイクロボンダパツクC−18、液相と
してメチルアルコールを1m1/分の速度で用い、紫外
吸収検出器で検出した。実施例 2 実施例1と同様な装置に、実施例1に使用したものと同
じDOP2l6部、イタコン酸130部およびエチレン
グリコール346部を仕込み、マントルヒーターを用い
て窒素気流下に攪拌しながら反応系内温度を160℃に
上げ2時間反応したのち、さらに内温を190℃に上げ
て4時間反応した。
反応中に生成した水はエチレングリコールとともに留出
させ、最終的に留出液49部を留出させた。得られた内
容物は無色透明の室温で粘稠な液体であつた。この液体
を溶液Bという。この溶液Bのリン含有率は4.78%
、三価リン含有率は0.03%、屈折率は1.5252
、粘度は9.7ポイズ、酸価は0.10eq/I<g、
ケン化価は4.64eq/I<gであり、リン含有率、
酸価及びケン化価から算出したカルボン酸のエチレング
リコールエステル化率は97(f)であつた。また赤外
吸収スペクトルは1740藝−1に極大吸収を有し、N
MRはτ値7.0〜7.3に吸収があつた。さらに上記
方法によつて得られた溶液B3O部を実施例1と同様に
クロロホルム抽出、水洗浄および乾燥を行うことにより
無色透明の室温で高粘稠な液体を得た。
この液体を化合物bとする。この化合物bのリン含有率
は7.15%、三価リン含有率は0.00%、元素分析
値はC=58.09%、H=5.270!)であり、酸
価は0.00eq/Kg、ケン化価は6.92eq/K
g、エステル化率100%であつた。赤外吸収スペクト
ルは1740CTIL−1に極大吸収を有し、NMRの
τ値は1.8〜2.9,5.6〜6.0,6.0〜6.
2,6.2〜6.5,6.5〜7.0,7.0〜7.3
,7.3〜7.8に吸収があり、それらの吸収比は8:
4:2:4:1:2:2であつた。
また高速液体クロマトグラフでは180秒後に1本のピ
ークが検出されたのみであつた。実施例 3 実施例1によつて得た化合物A346部、アセトン27
3部、トリエチルアミン0.5部およびエチレンオキシ
ド90部をオートクレーブに仕込み、攪拌しながら加熱
して120℃に致らしめ、16時間反応を行つた。
圧力は当初101<9/Cl7Lから5kg/mlにな
つた。
冷却後内容物を取り出し常圧に引きつづき減圧下にアセ
トンとトリエチルアミンおよび未反応のエチレンオキシ
ドを除去して434部の無色透明な室温で粘稠な液体を
得た。この液体を化合物Cとする。この化合物Cのリン
含有率は7.16%、三価リン含有率は0.00%、元
素分析値はC:58.01%,H=5.28%であり、
酸価は0.01eq/Kg、ケン化価は6.94eq/
Kgであつた。赤外吸収スペクトルは1740(:m−
1に極大吸収を有し、NMRのイ直は1.8〜2.9,
5.6〜6.0,6.0〜6.2,6.2〜6.5,6
.5〜7.0,7.0〜7.3,7.3〜7.8に吸収
があり、それらの吸収比は8:4:2:4:1:2:2
であつた。また高速液体クロマトグラフでは180秒後
に1本のピークが検出されたのみであつた。実施例 4 実施例1と同様な装置に、エチレングリコール485部
、イタコン酸182部及びパラトルエンスルホン酸0,
1部を仕込み、攪拌しながら5時間で内容物温度が18
5℃になるように徐々に加熱した。
反応により生成した水は水分離器で除去した。185℃
に更に約5時間保ち反応混合物の酸価が20以下になつ
た時点でDOP293部を約1時間で添加した。
添加終了後185℃〜190℃で約10時間反応させ、
無色透明の常温で粘稠な液体を得た。このものは液体ク
ロマトグラフにより実施例1の化合物a及び実施例2の
溶液Bの目的化合物と同一であることが確認された。参
考例 1ジメチルテレフタレート500部、エチレング
リコール360部、実施例1で得られた化合物Al4.
3部、酢酸亜鉛0.15部および三酸化アンチモン0.
25部を反応器に仕込み、150〜230℃で120分
間加熱してエステル交換反応を行つた。
ついで系の温度を40分間で275℃にし圧力を徐々に
減じて40分後に0.2U1Hgとして、この条件下に
さらに60分間反応をつづけた。得られたポリマーは固
有粘度0.63、融点259℃、ジエチレングリコール
含有率1.9モル%、リン含有量2025購であつた。
このポリマーを常法に従つてエクストルダ一型紡糸機を
用い、29『Cで紡糸して得られたフイラメントを常法
に従つて87℃のホツトプレート上で3.8ff!4に
延伸し、完成糸を得た。この繊維の糸質は5.69/d
、伸度3601)であつた。
この繊維をメリヤス編みにし、その難燃性を消防法施行
令第4条−3一第4項に定められる防災性能基準(コイ
ル法)によつて測定したところ、その接炎回数は5回で
あり、化合物aを含有しないポリエステル繊維の接炎回
数は2回以下であるのに比較すると優れた難燃性効果を
示している。参考例 2 参考例1において、化合物aのかわりに実施例2で得ら
れた溶液B2l.7部を用いたほかは参考例1と全く同
様に操作ポリマーを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の構造式で示される新規な有機リン化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 2 9,10−ジヒドロ−9−オキシ−10−フオスフ
    アフエナンスレン−10−オキシドとイタコン酸とを反
    応させる際に、エチレングリコールを添加し反応させる
    ことを特徴とする下記構造式で示される新規な有機リン
    化合物の製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼3 9,10−ジヒ
    ドロ−9−オキサ−10−フオスフアフエナンスレン−
    10−オキシドとイタコン酸とを反応させた後、エチレ
    ングリコールおよび/またはエチレンオキシドを反応さ
    せることを特徴とする下記構造式で示される新規な有機
    リン化合物の製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 4 イタコン酸とエチレングリコールとを反応させた後
    、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フオスフア
    フエナンスレン−10−オキシドを反応させることを特
    徴とする下記構造式で示される新規な有機リン化合物の
    製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼
JP1509076A 1975-10-14 1976-02-13 新規な有機リン化合物 Expired JPS5922717B2 (ja)

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