JPS5922198Y2 - 支柱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、柵等に好適な支柱に関するものである。

従来金網棚等を設置する場合には、適宜な間隔で地面に
立設した支柱間に金網を張設するようにしていたが、そ
の場合に使用する支柱は、はとんどが金属製のパイプに
メッキや塗装を施したものであるため、非常に高価であ
ると共に重量が大きく、しかも金網を張設する場合に支
柱にボルト用の穴を開けるため雨水等によって内部が錆
びてしまう等の欠点があった。

本考案は、上記欠点に鑑み、非常に廉価且つ軽量の支柱
を極めて簡単に形成し得るようにすることを目的とする
もので、所定の間隔で配列した多数の渦巻状をなす横素
線と、これらの横素線を連結する多数の縦素線とからな
り、該縦素線は、各横素線における内外の渦辺間に挿入
状態で固定したことをその特徴とするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
に、第１図及び′第２図において、１は四角柱状をなす
支柱であって、該支柱１は、所定の間隔で配列した多数
の渦巻状をなす横素線３，３・・・・・・と、これらの
横素線３，３・・・・・・を連結する多数の縦素線４ａ
、４ｂとを備え、各横素線３，３・・・・・・における
内外の渦辺間に縦素線４ａ、４ｂを挿入固定したもので
、網体２によって形成することができる。

上記網体２は、第３図からも明らかなように、一定間隔
に多数配列した横素線３の左半部においてはその前面側
にそれらと直交する縦素線４ａを当接させ、上記横素線
３の右半部においてはその後面側にそれらに直交する縦
素線４ｂを交叉当接させて、それらの当接部を電気抵抗
溶接等によって溶着一体化せしめることにより形成した
もので、支柱の形成に当っては、上記網体２における横
素線３を渦巻状に巻曲させ、その際、前面側の縦素線４
ａ及び後面側の縦素線４ｂを渦巻状に巻回する内外の渦
辺間に位置させると共に、対応する前面側及び後面側の
縦素線４ａ及び４ｂを互いに当接する状態に位置させ、
当接する縦素線４ａ及び４ｂを適宜な連結金具５あるい
は溶接等の適宜手段で連結することにより構成するもの
である。

上記支柱は主として金網柵などの支柱に使用されるが、
金網と同一の線条でそれを構成すれば金網柵を外観上体
裁良く仕上げることができ、また支柱における横素線を
延設してそれに縦素線を溶接すれば金網と支柱とを一体
に形成することができる。

また、上記実施例では、支柱の角柱状に形成したが、こ
の形状は用途に応じて任意であり、例えば第４図に示す
円柱状に形成してもよい。

上記実施例においては、前面側の縦素線４ａと後面側の
縦素線４ｂとを互いに当接させてそれらを連結したが、
縦素線４ａ及び４ｂを互いに離間状態に位置させてそれ
らを横素線３の過辺と連結してもよく、あるいは縦素線
４ａ及び４ｂの両側に位置する内外の渦辺同士を連結し
てもよい。

上述の構成を有する本考案によれば、支柱を縦素線と横
素線とによって構成したもので、従来の金属パイプのも
のに比べ廉価であると共に極めて軽量であり、しかも網
体を単に渦巻状に巻曲することにより形成することがで
きるのでその製造が簡単且つ容易であり、また縦素線を
横素線における内外の渦辺間に挿通状態で個定したので
、横向きの力に対する縦素線の剥離や横移動が生じにく
く、支柱の強度が著しく大きくなり、さらに、金網等の
取付けに際してボルト用の穴等を開ける必要がないので
錆びにくい等の勝れた特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す部分省略正面図、第２
図はその横断平面図、第３図は網体の平面図、第４図は
本考案の他の実施例の横断平面図である。 １・・・・・・支柱、２・・・・・・網体、３・・・・
・・横素線、４ ａ 、４ ｂ・・・・・・縦素線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の間隔で配列した多数め渦巻状をなす横素線と、こ
   れらの横素線を連結する多数の縦素線とからなり、該縦
   素線は、各横素線における内外の渦辺間に挿入状態で固
   定したことを特徴とする支柱。