JPS5922118B2 - プレハブ保温二重管 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプレー・プ保温二重管に関するものである。

一般に、地域冷暖房などの埋設配管として使用されるプ
レー・ブ保温二重管は第１図に示すように構成されてい
た。

すなわち、図において１は鋼管などからなる本管で、こ
の中を高温あるいは低温の熱媒体が通過する。

この本管の外側には、これに密着した状態でケイ酸カル
シウム、パーライト、ウレタンフオームなどから酸形成
された成型保温材２が被覆されている。

この保温材２の外側には一定の空隙３をへだてて保護管
４が配置されている。

保護管４と本管１との間に環状のスペーサ５が所定の間
隔で配置されている。

このような構造を有するプレ・・ブ保温二重管は常温の
雰囲気で製作されたのち、埋設されるが成型保温材２と
本管１とではその線膨張率は本管の方が犬であるため、
たとえば高温の熱媒体が本管中を通過するときには本管
が長手方向に伸び成型保温材をも同一方向に引張るため
成型保温材２は破損される。

また、プレー・ブ保温二重管には保護管端末のシール部
に形成されるエンドプレート６が設けられているが、成
型保温材が伸びることによりこのエンドプレート６にも
圧着されて破壊されることにある。

さらに、本管内の流体の温度変化により、本管の伸縮が
繰返されるたびに成型保温材の破壊が進行し、徐々に保
温効果が減少し熱損失が増大するという欠点がある。

本発明の目的は本管中を流れる熱媒体の温度変化によっ
ては影響されることのない構造を採用したプレー・プ保
温二重管を得るにある。

以下、図面に示す実施例とともに本発明の詳細な説明す
る。

第３図および第４図は本発明の一実施例を説明するもの
で、図中第１図と同一部分は同一符号をもつ（示しその
説明は省略する。

図に示す成型保温材２はその肉厚の中央部に軸方向に平
行に多数の鋼線などからなる芯材Ｉが固定バンド８に溶
接などの手段により固定されている。

この固定バンド８の外側にはほぼ三角形状の支持板９が
固定されている。

支持板９は第４図からも明らかなようにその頂部にわず
かに丸味を有する三角形状に形成され、この頂部を介し
て保護管４に内接している。

このようにして、芯材７、固定バンド８、支持板９を内
蔵する状態で成型保温材２が一体成形されて一定の長さ
に形成される。

この成型保温材２の内径は本管１の外径よりも大きく、
成型保温材２の外径は保護管４の内径よりも小と々るよ
うに適当な肉厚に形成すれば第３図からも明らかなよう
に本管１との間に空気層パ１が形成され保護管４との間
に空気層ＡＳ２が形成される。

なお、支持板９の形状は三角形に限らず保護管４との接
触面積が少なく成型保温材を所定の位置に保てれば任意
の形状でよい。

以上のように構成された成型保温材２をスペーサ５を介
して順次本管１と保護管４０間に挿入すれば一連の成型
保温材２が得られる。

スペーサ４と成型保温材２とは一体的に形成してもよく
、あるいは接着剤などにより一体化して形成してもよい
。

本発明は以上のように構成されているため、本管内を流
れる流体に温度変化が生じて本管が伸縮しても成型保温
材およびスペーサとは無関係に本管のみが伸縮し、成型
保温材は保護管の両端のエンドプレートにより配管時に
決定された位置を保持することが可能で、従来のように
成型保温材の破損などが生じることは全くない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来のプレハブ保温二重管の断面
図、第３図は本発明の一実施例の断面図、第４図は第３
図のＡ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・本管、２・・・・・・成型保温材、３・
・・・・・空隙、４・・・・・・保護管、５・・−・・
・スペーサ、６・・・・・・エンドプレート、Ｉ・・・
・・・芯材、８・・・・・・固定バンド、９・・・・・
・支持板、ＡＳＩ、ＡＳ２・・・・・・空気層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所定の長さの芯材を多数一定間隔で環状の固定バン
   ドの内周面に固定配置し、この固定バンドの外周面には
   なるべく少い接触面積で保護管内面に接触する任意の形
   状の支持板を固定した状態で断熱性の物質で前記芯材部
   が環状の固定バンドとともに内部に収容されるように所
   定の肉厚に一体的に成形してなる成型保温材を備え、熱
   媒体の通る本管と成型保温材との間および成型保温材と
   保護管との間に空気層を形成し得るようにしたことを特
   徴とするプレー・プ保温二重管。