JPS5922030Y2 - 容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、素材容器にコルクシートを繊維質素材シート
を介して貼着した容器に関するものである。

従来、コルクシートはコルク粒から或っており、直接板
材等に貼着し、防音・保温材等に利用されていることは
一般に知られているが、このコルクシートは浸水等によ
り膨潤し、剥離し易く、又コルクシートは引張り、引裂
き強度が低い為、湾曲・角隅のある形状例えば盆、皿、
菓子跡等の容器に貼着すると、凹凸部分のコルクシート
に亀裂等の破損が生じる欠点があった。

本考案は、上記欠点を解決するためになされたものであ
り、コルクシートが有する弾力・保温・吸音の特性とコ
ルク粒から戊るコルクシートの独特な模様を活かすと共
に、剥離・亀裂等の破損がなく長期間使用できる容器を
提供することを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、本考案の一実施例を示す容器の断面図であり
、第２図は前記容器の断面図の部分拡大図である。

図中、１は素材容器、１ａは容器開口部、２は接着剤、
３は繊維質素材シート、４はコルクシート、４ａは帯状
コルクシートである。

素材容器１は例えば合成樹脂、木材、硝子、陶器等の材
質から成り、この素材容器１の表裏面は、コルク粒をシ
ート状にしたコルクシート４が繊維質素材シート・３を
介して接着剤２で貼着し、容器開口部１ａは、素材容器
１にコルクシート３を貼着した厚みの幅に切断した帯状
のコルクシー）４ａが貼着しである。

上記繊維質素材シートとしては、天然繊維、無機質繊維
、合成繊維、化繊紙等が使用される。

そして繊維質素材シートは、コルクシートの引張り・引
裂き強度を補強し、コルクシートに柔軟性、伸縮性をも
たせる。

従って繊維質素材シートは、薄くて引張り・引裂き強度
の高いもの、例えば厚さＱ、１ｍｍ以下のビニロン系、
レーヨン系の化繊紙または和紙を使用することが好まし
い。

上記コルクシートはパラフィン等を塗布して防水加工を
施すことにより、浸水等によるコルクシートの膨潤、・
剥離を防止することができる。

また、このパラフィン等を塗布する前に、コルクシート
表面に塗料で着色し、絵付等を施すことにより、コルク
特有の色彩模様を現出させることができる。

尚、上記一実施例では、容器開口部１ａを帯状のコルク
シー）４ａで貼着したが、第３図に示すように、素材容
器の表裏面に貼着したコルクシート４を延長して被覆す
るように接着してもよい。

また、コルクシートは素材容器の表裏全面ではなく、素
材容器の一部、例えば容器の縁部または底等に貼着して
もよい。

さらに、素材容器の形状は、例えば盆・ペン皿等の平面
板形状のものでもよいので特に限定されるものではない
。

以上の如く、本考案の容器は、素材容器の一部あるいは
全部に、繊維質素材シートを介してコルクシートを貼着
しているため、コルクシートが有する弾力・保温・吸音
の特性とコルク粒から成るコルクシートの独特な模様を
生かし、衝撃等による容器の破損を保護すると共に衝撃
音響の防止を図ることができる。

また、コルクシートは容器素材との間に繊維質素材シー
トを貼着したのでコルクシートの柔軟性、伸縮性を大き
くし、コルクシートの剥離、亀裂、膨潤等の破損を防止
し、長期間の使用に耐える等の有用性がある。

さらに、本考案を盆等の平面容器に使用した場合、表面
がコルクシートの為コツプ等の載置物が滑ることなく破
損を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す容器の断面図、第２
図は前記容器の断面図の部分拡大図であり、第３図は他
の実施例を示す部分断面図である。 １・・・・・・素材容器、１ａ・・・・・・容器開口部
、２・・・・・・接着剤、３・・・・・・繊維質素材シ
ート、４・・・・・・コルクシート、４ａ・・・・・・
帯状コルクシート。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）素材容器と、該素材容器の一部あるいは全部に貼
   着した繊維質素材シートと、該繊維質素材シートに貼着
   したコルクシートとから威ることを特徴とする容器。
2. （２）上記コルクシートは、パラフィン等の防水加工を
   施したコルクシートであることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第（１）項記載の容器。