JPS5921995B2 - ポリエステル繊維の染色方法 - Google Patents
ポリエステル繊維の染色方法Info
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- JPS5921995B2 JPS5921995B2 JP10590777A JP10590777A JPS5921995B2 JP S5921995 B2 JPS5921995 B2 JP S5921995B2 JP 10590777 A JP10590777 A JP 10590777A JP 10590777 A JP10590777 A JP 10590777A JP S5921995 B2 JPS5921995 B2 JP S5921995B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は芳香族ポリエステル繊維材料の染色法に関する
。
。
具体的には式(i)および式(2)で示されるアントラ
キノン系染料を50%未満含有するアントラキノン系染
料の3種混合物を用いることを特徴とするポリエステル
繊維材料の浸染法による染色方法に関するものである。
キノン系染料を50%未満含有するアントラキノン系染
料の3種混合物を用いることを特徴とするポリエステル
繊維材料の浸染法による染色方法に関するものである。
式(1)で示される染料はカラーインデックス(C,1
,)、ジスパースレッド146として市販されている染
料であり、また式(2)で示される染料も、例えば特開
昭48−926に示されているよように、公知の染料で
ある。
,)、ジスパースレッド146として市販されている染
料であり、また式(2)で示される染料も、例えば特開
昭48−926に示されているよように、公知の染料で
ある。
ところが式(1)および式(2)で示される染料は、高
温での分散液安定性に欠ける。
温での分散液安定性に欠ける。
周知のごとく、分散染料は水に不溶な染料をクレゾール
、ホルムアルデヒドおよび亜硫酸ナトリで示されるアン
トラキノン系染料の混合物を用いること、及びこの染料
混合物を主成分(50%以上)とし、これに式(3)ま
たは式(4)ラムの縮合物、ナフタレン−β−スルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物、またはりゲニンスルホ
ン酸のアルカリ金属塩などの分散剤とともに、微粒化し
、水に分散した状態で染色に供されるものであり、分散
状態が悪ければ、特に浸染法において、染色中に染料の
析出物が凝集し被染物に付着し、むら染め、およびまさ
つ堅ロウ度低下の原因となり、また、いわゆるオーバー
マイヤー型のパッケージ染色機のように染料分散液が循
環する染色方法では析出した染料凝集物が被染物に付着
し、分散液の循環を阻害するなど重大な障害を生じる。
、ホルムアルデヒドおよび亜硫酸ナトリで示されるアン
トラキノン系染料の混合物を用いること、及びこの染料
混合物を主成分(50%以上)とし、これに式(3)ま
たは式(4)ラムの縮合物、ナフタレン−β−スルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物、またはりゲニンスルホ
ン酸のアルカリ金属塩などの分散剤とともに、微粒化し
、水に分散した状態で染色に供されるものであり、分散
状態が悪ければ、特に浸染法において、染色中に染料の
析出物が凝集し被染物に付着し、むら染め、およびまさ
つ堅ロウ度低下の原因となり、また、いわゆるオーバー
マイヤー型のパッケージ染色機のように染料分散液が循
環する染色方法では析出した染料凝集物が被染物に付着
し、分散液の循環を阻害するなど重大な障害を生じる。
本発明者らは、式(1)もしくは(2)で示される染料
の分散液安定性改良のため、種々の分散剤について検討
したが満足すべき結果を得ることができなかった。
の分散液安定性改良のため、種々の分散剤について検討
したが満足すべき結果を得ることができなかった。
ところが驚くべきことに式(1)および式(2)で示さ
れる染料の混合物を用いれば、高温での分散状態が各単
体染料の:場合に比し著しく改良され、染着率、まさつ
堅ロウ度をはじめとする諸堅ロウ度も同等もしくは改善
されることを見出した。
れる染料の混合物を用いれば、高温での分散状態が各単
体染料の:場合に比し著しく改良され、染着率、まさつ
堅ロウ度をはじめとする諸堅ロウ度も同等もしくは改善
されることを見出した。
2軒 式(1)及び式(2)で示される染料の混
合比は任意の割合でよいが、90〜10%対lO〜90
%の混合割合の場合が有利である。
合比は任意の割合でよいが、90〜10%対lO〜90
%の混合割合の場合が有利である。
染料の場合は染料原体の合成、もしくは染料の微粒化の
さいに行なってもよいが、微粒化品の配合によっても或
いは染料分散液の製時に行なっても差し支えない。
さいに行なってもよいが、微粒化品の配合によっても或
いは染料分散液の製時に行なっても差し支えない。
また、式(1)および式(2)で示される染料混合物を
生成分(50%以上)とし、これに式(3)または式(
4)で示される染料を配合(50%未満)した場合、更
に高温分散性が改善される。
生成分(50%以上)とし、これに式(3)または式(
4)で示される染料を配合(50%未満)した場合、更
に高温分散性が改善される。
式(3)および式(4)で示される染料もそれぞれC,
1,ジスパースレッド229および127として公知で
あり、元来良好な分散液安定性を有しているが、染料原
体の製法が複雑で高価である。
1,ジスパースレッド229および127として公知で
あり、元来良好な分散液安定性を有しているが、染料原
体の製法が複雑で高価である。
比較的安価な式(1)および式(2)で示される染料混
合物に少量配合するだけで、はとんど完全な染料分散液
安定性を有する染料が得られる点、その工業的価値は極
めて大きいものがある。
合物に少量配合するだけで、はとんど完全な染料分散液
安定性を有する染料が得られる点、その工業的価値は極
めて大きいものがある。
以下に実施例を挙げて本発明を説明する。
ここで部とは重量部を表わす。
実施例 1
式(1)または式(2)で示される染料原体70部にク
レゾール、ホルムアルデヒドおよび亜硫酸ナトリウムの
縮合物70部を加えてサンドグラインダーで湿式微粒化
したのちスプレー乾燥してそれぞれの微粒化粉状品を得
る。
レゾール、ホルムアルデヒドおよび亜硫酸ナトリウムの
縮合物70部を加えてサンドグラインダーで湿式微粒化
したのちスプレー乾燥してそれぞれの微粒化粉状品を得
る。
この2種の微粒化粉状品を各種の割合に配合したものの
高温における分散液安定性試験の結果を各単独の場合と
併せて表1に示す。
高温における分散液安定性試験の結果を各単独の場合と
併せて表1に示す。
実施例 2
式(1)で示される染料15部に1式(2)で示される
染料15部を混合し、クレゾール、ホルムアルデヒドお
よび亜硫酸ナトリウムとの縮合物70部と共に、サンド
グラインダーで微粒化し、スプレードライヤーで乾燥し
微粒化粉状品を得る。
染料15部を混合し、クレゾール、ホルムアルデヒドお
よび亜硫酸ナトリウムとの縮合物70部と共に、サンド
グラインダーで微粒化し、スプレードライヤーで乾燥し
微粒化粉状品を得る。
微粒化粉状品を用い、小型オーバーマイヤー型染色機で
テトロン綿(帝人製品、ポリエチレンテレフタレート)
を公知の高温染色法で染色した結果、染料凝集物は全く
認められずJIS−L−0849に準じて、乾式で測定
したまさつ堅ロウ度も4級とすぐれていた。
テトロン綿(帝人製品、ポリエチレンテレフタレート)
を公知の高温染色法で染色した結果、染料凝集物は全く
認められずJIS−L−0849に準じて、乾式で測定
したまさつ堅ロウ度も4級とすぐれていた。
一方、式(1)および式(2)で示される染料を同様に
それぞれ単独に微粒化し、スプレー乾燥した粉状品を用
いて同様に染色した場合、いずれも著しい染料凝集物が
発生し、そのまさつ堅ロウ度も式(1)で示される染料
では、2−3級、式(2)で示されル染料の場合1−2
級と著しく劣っていた。
それぞれ単独に微粒化し、スプレー乾燥した粉状品を用
いて同様に染色した場合、いずれも著しい染料凝集物が
発生し、そのまさつ堅ロウ度も式(1)で示される染料
では、2−3級、式(2)で示されル染料の場合1−2
級と著しく劣っていた。
実施例 3
式(1)で示される染料原体80%、式(2)で示され
る染料原体10%、および式(3)で示される染料原体
10%の割合で混合した染料原体30部にアルキルナフ
タレンスルホン酸とホルマリン縮合物70部を混合し、
サンドグラインダーで湿式微粒化した後スプレー乾燥し
て微粒化粉状品を得る。
る染料原体10%、および式(3)で示される染料原体
10%の割合で混合した染料原体30部にアルキルナフ
タレンスルホン酸とホルマリン縮合物70部を混合し、
サンドグラインダーで湿式微粒化した後スプレー乾燥し
て微粒化粉状品を得る。
この染料微粒化粉状品を実施例1の場合と同様にして高
温における分散液安定性を試験した結果、いずれの濾紙
でも、凝集物の析出は全く認められず(判定二〇)、オ
ーバーマイヤー染色機で染色した場合も染色物に、凝集
物の付着は全く認められず、かつまさつ堅ロウ度も4−
5級と極めてすぐれていた。
温における分散液安定性を試験した結果、いずれの濾紙
でも、凝集物の析出は全く認められず(判定二〇)、オ
ーバーマイヤー染色機で染色した場合も染色物に、凝集
物の付着は全く認められず、かつまさつ堅ロウ度も4−
5級と極めてすぐれていた。
実施例 4
式(1)で示される染料原体50%、式(2)で示され
る染料原体30%および式(4)で示される染料原体2
0%の割合で混合した染料原体30部を、アルキルナフ
タレンスルホン酸とホルマリンの縮合物70部と混ぜ、
サンドグラインダーで湿式微粒化した後スプレー乾燥し
て微粒化粉状品を得る。
る染料原体30%および式(4)で示される染料原体2
0%の割合で混合した染料原体30部を、アルキルナフ
タレンスルホン酸とホルマリンの縮合物70部と混ぜ、
サンドグラインダーで湿式微粒化した後スプレー乾燥し
て微粒化粉状品を得る。
この染料微粒化粉状品を実施例1の場合と同様にして高
温における分散液安定性を試験した結果、いずれの濾紙
でも凝集物の析出は全く認められなかった。
温における分散液安定性を試験した結果、いずれの濾紙
でも凝集物の析出は全く認められなかった。
(判定:○)。参考例
式(1)〜式(4)で表わされる染料の原体は次の方法
で合成される。
で合成される。
式(1)の染料は、例えば次の方法で得られる。
ジメチルホルムアミド120部中に、1−アミノ−2−
ブロム−4−ヒドロキシアントラキノン72部、炭酸カ
リウム24部およびハイドロキノン七ツメチルエーテル
42部を加え、120℃で3時間かきまぜた後60℃ま
で冷却し、メタノール500部を徐々に加え、40℃で
p過、水洗、乾燥すれば、式(1)の染料原体72部が
得られる。
ブロム−4−ヒドロキシアントラキノン72部、炭酸カ
リウム24部およびハイドロキノン七ツメチルエーテル
42部を加え、120℃で3時間かきまぜた後60℃ま
で冷却し、メタノール500部を徐々に加え、40℃で
p過、水洗、乾燥すれば、式(1)の染料原体72部が
得られる。
式(2)の染料は例えば特開昭48−926、実施例A
lの方法により合成される。
lの方法により合成される。
式(3)の染料は例えば次の方法で合成される。
ジメチルホルムアミド83部中に式(2)の染料原体5
0部、炭酸カリウム39部を装入し、モノク甲しアセト
ン29部を加え、50〜55℃テ約2時間反応させたの
ち70℃の湯2.51中に排出し、濾過、水洗、乾燥す
れば式(3)の染料原体56部が得られる。
0部、炭酸カリウム39部を装入し、モノク甲しアセト
ン29部を加え、50〜55℃テ約2時間反応させたの
ち70℃の湯2.51中に排出し、濾過、水洗、乾燥す
れば式(3)の染料原体56部が得られる。
式(4)の染料は特公昭43−18179に開示されて
いる方法にしたがって、1−アミノ−2−ブロム−4−
ヒドロキシアントラキノンとβ−(4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)−プロピオン酸メチルエステルとを
反応させることにより合成される。
いる方法にしたがって、1−アミノ−2−ブロム−4−
ヒドロキシアントラキノンとβ−(4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)−プロピオン酸メチルエステルとを
反応させることにより合成される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式(1)および式(2) で示されるアントラキノン系染料の混合物を用いること
を特徴とするポリエステル繊維の浸染法による染色方法
。 2 式(1)および式(2) で示されるアントラキノン系染料の混合物が50%以上
、式(3)または式(4) で示されるアントラキノン系染料が50%未満であるア
ントラキノン系染料3種の混合物を用いることを特徴と
するポリエステル繊維の浸染法による染色万九
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10590777A JPS5921995B2 (ja) | 1977-09-05 | 1977-09-05 | ポリエステル繊維の染色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10590777A JPS5921995B2 (ja) | 1977-09-05 | 1977-09-05 | ポリエステル繊維の染色方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5442480A JPS5442480A (en) | 1979-04-04 |
JPS5921995B2 true JPS5921995B2 (ja) | 1984-05-23 |
Family
ID=14419931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10590777A Expired JPS5921995B2 (ja) | 1977-09-05 | 1977-09-05 | ポリエステル繊維の染色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5921995B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2846149C2 (de) * | 1978-10-24 | 1982-04-29 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur Herstellung granulierter Mischungen von Küpen- und/oder Dispersionsfarbstoffen |
JPH0349823A (ja) * | 1989-05-11 | 1991-03-04 | Tokuo Sakano | チェーンソウ目立定規 |
JP2805907B2 (ja) * | 1989-10-31 | 1998-09-30 | 住友化学工業株式会社 | 分散染料組成物およびそれを用いる疎水性繊維の染色方法 |
-
1977
- 1977-09-05 JP JP10590777A patent/JPS5921995B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5442480A (en) | 1979-04-04 |
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