JPS5921870B2 - オルガノ錫化合物の製法 - Google Patents

オルガノ錫化合物の製法

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JPS5921870B2
JPS5921870B2 JP52130380A JP13038077A JPS5921870B2 JP S5921870 B2 JPS5921870 B2 JP S5921870B2 JP 52130380 A JP52130380 A JP 52130380A JP 13038077 A JP13038077 A JP 13038077A JP S5921870 B2 JPS5921870 B2 JP S5921870B2
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ロバ−ト・ダリ−・ドワ−キン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds
    • C07F7/226Compounds with one or more Sn-S linkages

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特定種類のオルガノ錫化合物の製法に関する。
本発明は更にこの種のオルガノ錫化合物を製造する公知
方法に関連して利点を提供するメルカプトアルコールエ
ステルのオルガノ錫誘導体の製法に関する。米国特許第
2870182号明細書は、一般式:RnSnA4−n
(式中Rは炭化水素基の特定な群のうちの1つを表わ
し、nは1、2又は3であり、Aはメルカプトアルコー
ルエステルの−SH基から水素原子を除去したのに続い
て得られる残基を表わす)の化合物を記載している。
前記特許明細書は更に、前記式に相当する化合物は先ず
適当なエステル化触媒の存在下にメルカプトアルコール
をカルボン酸と反応させ、続いて得られるエステルをオ
ルガノ錫ハライド、オルガノ錫オキシド又はオルガノ亜
錫酸(0rgan0stann0icacid)と反応
させることにより製造し得ると記載している。しかしこ
の調製法は多数の理由で余り望ましいものではない。先
ず、メルカプトアルコールエステルの形成は、適当な期
間内に有用な収率の所望生成物を得るには酸性触媒と反
応中に水の除去とを殆んど常に必要とする平衡反応であ
る。前記の酸触媒はメルカプトアルコールの重合を含め
て多数の望ましくな℃唱1反応を促進して終う。該重合
体は次後にオルガノ錫化合物と反応する末端基を含み得
るが、該生成物は塩化ビニル重合体の安定化を含めて多
数の応用における所望の単量体状エステル誘導体には程
遠く有効でない。前記従来法の別の望ましくない特長は
エステルの調製中及び該エステルとオルガノ錫化合物と
の反応中は水の除去が必要であるということである。水
の除去は加熱を必要とし、これは追加のエネルギー投入
による処理経費を増大させるのみならず副反応から多量
の副生物を生起して終うものである。更には、かなりの
量のメルカプトアルコールが水と共に除去されることが
多く、これによつて化学量論量より過剰のメルカプトア
ルコールの使用を必要とする。今般見出された所による
と、メルカプトアルコールを先ずオルガノ錫化合物と反
応させ次いでエステル化するならば従来法に固有の欠点
は回避することができる。オルガノ錫ハライド及びオキ
シドとメルカプタン及びアルコールの両方との反応は化
学文献に報告されている。それ故少くとも2つの生成物
の混合物を得ることが予期され、該生成物の1つは錫一
酸素結合を含有し、別の化合物は錫一硫黄結合を含有し
ているものである。驚くべきことには、以下に記載した
条件下ではメルカプトアルコールのメルカプチド(−S
H)部分のみが、オルガノ錫化合物と反応する。該分子
中のヒドロキシル部分はカルボン酸又はこれのエステル
との次後のエステル化に利用し得るように残留する。本
発明によると、次の工程即ち、 (1) 2−メルカプトエタノール又は3−メルカプト
プロパノールを化学量論量の(a)次式:R2SnO(
式中Rは以下に定義する如くであり、以下の式中のqは
この時2である)のジオキガノ錫オキシド又は(b)次
式:RSnOOH(式中Rは以下に定義する如くであり
、以下の式中のqはこの時1である)のオルガノ亜錫酸
又は該酸の無水物と反応させ;(2)これによつて得ら
れた生成物を化学量論量の次式:R′COOH(式中w
は以下に定義する如くである)のカルボン酸又は次式:
R′COORI(式中wは以下に定義する如くであり、
R″は1乃至20個の炭素原子を含有するアルキル基で
ある)のカルボン酸エステルと反応させ;(3)反応混
合物から副生物の水又は前記のアルコールRWOHを除
去し目的のオルガノ錫化合物を単離する工程より本質的
になることを特徴とする、次の一般式:(式中、R及び
wは1乃至20個の炭素原子を含有するアルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アルカリール基及びアラ
ルキル基よりなる群から個々に選ばれ、mは2又は3の
整数フを表わし、qは1又は2つの整数を表わす)のオ
ルガノ錫化合物の製法が提供される。
場合によつてはrが10個より多い炭素原子を含有する
時はアルコールRIOHを反応混合物に保持する。
あるいは別法として、オルガノ錫オキシドの代りに次式
:RqSnX4−, (式中Xは塩素、臭素又はヨウ素
であり、qは1又は2であり、Rは前記の如くである)
の対応のオルガノ錫ハライドを用い得る。
前記オルガノ錫ハライドを無機塩基の水溶液と反応させ
る。存在する塩基の当量数がX原子のモル数に少くとも
等しい。この反応は対応のジオルガノ錫オキシド又はオ
ルガノ亜錫酸を生成し、次いでこれを前記明細書に記載
された如くメルカプトアルコールと反応させる。特定の
メルカプトアルコールエステルのオルガノ錫誘導体を製
造する本法の第1工程は、ジオルガノ錫オキシド、オル
ガノチオ亜錫酸又は該酸の無水物を2−メルカプトエタ
ノール又ぱ3−メルカプトプロパノールと反応させるこ
とからなる。
前記のオルガノ錫化合物はメルカプトアルコールと反応
させる前に調製し且つ単離することができあるいはオル
ガノ錫化合物は対応のオルガノ錫ハライドを無機塩基の
水溶液と反応させることによりその場で形成することが
できる。オルガノ錫・・ラードは一般式RqSnX4−
, (式中R.X及びqは前記の如くである)で表わさ
れる。用いる塩基の量はオルガノ錫・・ラードに存在す
るハロゲン原子の全てと反応させるのに十分なものであ
る。モノオルガノ錫トリハライドの各モルにつき3当量
の塩基を必要とすることが理解されるであろう。ジオル
ガノ錫ジハライドの各モルにつき2当量の塩基が必要と
される。前記明細書に記載した如く、前記式中の記号「
X」は塩素、臭素又はヨウ素を表わし、「R」は1乃至
20個の炭素原子を含有するアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アルカリール基又はアラルキル基を
表わす。
Rがアルキル基である時は、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソ−プロピル基又は20個までの炭素原
子を含有するより高い同族体であることができる。適当
なシクロアルキル基には、例えばシクロプロピル基、シ
クロブチル基、シクロヘキシル基及びシクロオクチル基
がある。Rがアリール基である時にはフエニル基である
のが好ましいがナフチル基、アントラセニル基又はビフ
エニル基を表わすこともできる。適当なアラルキル基に
は、例えばベンジル基及びβ−フエニルエチルがある。
Rがアルカリール基である時には、例えば異性体のトリ
ル基、キシリル基又は他のアルキル置換したフエニル基
の1つであることができる。用いる塩基は水酸化アンモ
ニウム、アルカリ金属水酸化物例えば水酸化ナトリウム
又はアルカリ土類金属水酸化物例えば水酸化カルシウム
であることができる。
対応のアルコキシド例えばナトリウム・メトキシドを水
酸化物の代りに用い得る。オルガノ錫ハライドの・・ロ
ゲン原子と塩基との間の反応は室温で迅速であり、高度
に発熱性であることが多い。それ故反応混合物を攪拌且
つ冷却して局部的な過熱を防止しながらオルガノ錫ハラ
イドを塩基の水溶液に徐々に加えるべきである。熱の移
動を向上させ且つこれによつて冷却速度を増大させるた
めにオルガノ錫ハライドの全てを加えた後も反応混合物
を攪拌し続けるのが望ましい。ジオルガノ錫オキシド又
はオルガノ亜錫酸を含む水性懸濁液を如何に得るかに拘
らず、該水性懸濁液を所望のメルカプトアルコールど反
応させる。この反応速度はオルガノ錫ハライドが塩基と
反応する速度よりもかなり遅い。それ故適当な期間で、
通常は5乃至60分で反応を完了させるには反応混合物
を40乃至100℃に加熱することが必要であり得る。
3モルのメルカプトアルコールをモノオルガノ錫化合物
の各モルに対して加える。
ジオルガノ錫化合物は該オルガノ錫化合物の1モルにつ
き2モルのメルカプトアルコールを必要とする。最も容
易に入手し得るメルカブトアルコールは2−メルカプト
エタノール及び3−メルカプトプロパノールである。
それ故これらの化合物は本法 jで用いるのに好ましい
。他の公知のメルカプトアルコール例えば4−メルカプ
ト−1−ブタノールも等しく適当である。ジオルガノ錫
オキシド又はオルガノ亜錫酸とメルカプトアルコールと
の反応生成物は、次式:R′COOH(式中R′は前記
の如くである)の所望のカルボン酸又はこれのエステル
を反応混合物に加えることによりエステル化する。
適当なカルボン酸は2乃至20個の炭素原子を含み、炭
化水素クフ 残基は炭化水素部分又はオルガノ錫ハライド反応剤につ
いて前述した如きアルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はアルカリール基である。
R′はハロゲン、ヒドロキシル基、アルコキシ基及びニ
トロ基を含めて1つ又はそれ以上の置換基を含有できる
。慣用のエステル化反応とは対照的に、化学量論量より
過剰のカルボン酸を必要とせず、また触媒を加えること
も必要としない。カルボン酸のエステルを用いるならば
、アルコール残基は1乃至20個の炭素原子を含・有す
る。1〜4個の炭素原子を含・有するより揮発性のアル
コールが好ましい。
何故ならばこれらは蒸留により容易に除去されるからで
ある。目的の生成物をハロゲン化重合体用の安定剤とし
て用いようとするならば、前記エステルのアルコール残
基は12乃至20個の炭素原子を含有するのが望ましい
何故ならばこれらのアルコールは重合体組成物の潤滑剤
及び加工助剤として作用するからである。この場合には
、アノレコーノレは目的のオルガノ錫化合物と一緒に単
離される。前記のカルボン酸又はエステルを一旦加えた
からには、反応混合物の水性相を除去し廃棄する。液相
の分離がこの時点で自然に起らない場合にぱ、水酸化ア
ンモニウムの如き適当な塩基を加えることにより反応混
合物のPHを6.0乃至6.5に調節することによつて
液相の分離を生起させ得る。水性相を一旦除去したから
には、副生物の水、アルコール又は水とエステル化用ア
ルコールとの混合物を適当な蒸留装置を用いて連続的に
除去しながら、反応混合物を100〜180℃に加熱し
てエステル化又はエステル置換反応を行う。過熱とそれ
に伴う生成物の分解を最小とするのに、水の最後の部分
は減圧下で即ち通常は10〜1001mHgに等しい減
圧下で除去するのが好ましい。全ての水が一旦除去され
たからには、目的の液状オルガノ錫化合物が反応容器に
残留する。生成物を沢過して少量の固体物質を除去する
のが必要であり得る。前記の如くR″が10個より多い
炭素原子を含有する場合には生成物はまた前記のアルコ
ール成分R7OHも含有し得る。本法を用いて得られた
生成物は錫一硫黄結合を含有する他のモノ一及びジーオ
ルガノ錫化合物と同じ用途に有用である。
本発明の化合物は塩化ビニル重合体及び他の高分子量ハ
ロゲン含有重合体用の熱安定剤として特に有効である。
該安定剤を0.1乃至10重量%の濃度で用いるのが通
常である。メルカプトアルコールエステルのオルガノ錫
誘導体は種々の物質の抗酸化剤としても使用し得る。本
発明の化合物(但し前記式のwがn−ヘプチル基である
)は、これらがこの種の化合物の不快なメルカプタン型
の臭気特性を示さない点で独特である。本発明を次の実
施例及び比較例により説明するが、これらの実施例がそ
のまk本発明を限定するものではない。
実施例 1 モノブチル錫−S−S′・SI−トリス(2−メルカプ
トエチル・カプリレート)の製造水冷疑縮器と、機械的
に駆動される攪拌機と温度計とを備えたガラス反応器に
28.27(0.1モル)のモノブチル錫トリクロライ
ドと35CCの水を装入する。
15.77量の水酸化アンモニウム濃溶液(60重量%
)を7分の期間に亘つて反応器に徐々に加える。
反応中は攪拌を続ける。水酸化アンモニウムの添加が完
了してから5分後に23.97(0.3モル)の2−メ
ルカプトエタノールを1回で反応器に加える。次いで反
応器の内容物を70℃に加熱し、水酸化アンモニウムを
加えることによりPHを6.5に調節する。次いで43
.37量の力フリル酸を反応器に加え、得られる混合物
を85℃の温度に加熱し、その時に生成した水性層を除
去する。次いで反応器を蒸留のため用意し、窒素で掃気
し、内容物を2.5時間140℃に加熱する。反応器中
の淡黄色液体残渣を沢過により単離し、これは理論値の
93%の収率に等しい72.67の重量である。留出物
は13.67の重量でありメルカプトエタノール誘導体
の不快な臭気特性を有しない。比較例 1 従来法を用いてのモノブチル錫−S−S′・S//−ト
リス(2−メルカプトエチル・オレエート)の製造水冷
凝縮器と機械的に駆動される攪拌機と温度計とを備えた
ガラス反応器に、58.77(0.15モル)の2−メ
ルカプトエチル・オレエート(86重量%の所望反応剤
を含有する不純な混合物として)と14.1y(0.0
5モル)のモノブチル錫トリクロライドとを装入する。
9,17(0.16モル)の水酸化アンモニウムと10
CCの水とを含有する混合物を10分間に亘つて反応器
に徐々に加える。
該混合物の添加が完了してから10分後に反応器の内容
物を20分間85〜90℃に加熱する。反応混合物の水
性相を除去し且つ廃棄する。有機相を減圧下に120℃
で20分間加熱することにより有機相から水を除去する
。▲過により残留液体を単離し、58.67(87%の
収率)の重量がある。本例は従来法を用いて得られた収
率が本発明の方法を用いて達成し得る収率よりも低いこ
とを証明するものである。
本法の追加の利点は予備形成したメルカプトアルコール
エステルの使用を必要としないことである。実施例 2 エステル交換によるモノブチル錫−S−S′・S2トリ
ス(2−メルカプトエチル.オレエート)の製造本実施
例は対応のカルボン酸の代りにエステルを用いて中間体
生成物(2−メルカプトエタノールのオルガノ錫誘導体
)と反応させ得ることを示す。
水冷還流凝縮器と機械的に駆動される攪拌機と温度計と
を備えたガラス反応器に28.27(0.1モル)のブ
チル錫トリクロライドと35CCの水とを装入する。
得られる混合物を30℃に冷却した後に、19.14y
(0.33モル)の水酸化アンモニウムを25分間に亘
つて徐々に加える。反応混合物の温度は急速に45℃に
上昇する。添加速度を調節して温度を60℃以下に維持
する。次いで23.947(0.3モル)量の2−メル
カプトエタノールを急激に加え、反応器の内容物を70
℃に加熱し、その時に水酸化アンモニウムを加えること
に反応混合物のPHを6.5に調節する。次いで88.
97(0.3モル)量のオレイン酸メチルを加え、得ら
れる混合物を85℃の温度に加熱する。この温度に達し
た時に3相反応混合物の水性相を除去し廃棄する。残り
の2層を、蒸留装置を備えた反応器中で合する。反応器
の内容物を3時間140℃に加熱し、留出液を適当な受
器に収集する。残渣は所望生成物の特徴である赤外スペ
クトル(5.75μで強いエステルカルボニル吸収最大
値:8.5μで強い炭素一酸素吸収ピークリオルガノ錫
オレエート誘導体を示す10.4μでの中度の吸収ビー
ク)を示した。本法により製造されるメルカプトアルコ
ールエステルのオルガノ錫誘導体をオルガノチオ亜錫酸
又はジオルガノ錫サルフアイドと反応させて硫黄架橋に
より2つの錫原子を含有する化合物を形成することがで
きる。
この型式の化合物は本出願人の特許出願に記載されてい
る。このような化合物の製造を次の実施例に記載する。
実施例 3 ビス〔モノブチル錫−S−S!−ビス(2−メルカプト
エチルカプリレート)〕サルフアイドの製造比較例1に
記載した如く製造した10.37f7(1.3モル)の
モノブチル錫−S−S′・S7−トリス(2−メルカプ
トエチルカプリレート)に、188.27(0.667
モル)のブチル錫トリクロライドと400CCの水とを
加える。
得られる混合物を40℃に加熱し、その時に130.0
7(1.0モル)の薄片状の硫化ナトリウムを50分に
亘つて徐々に加える。硫化ナトリウムの添加中及びその
後の5分間反応混合物を攪拌し、その時に該混合物を8
5℃に加熱し、水性相を除去し廃棄する。蒸留装置を備
えた反応器に有機層を返送する。反応器の内容物を減圧
下に95℃の温度で0.5時間加熱し、その間に21,
1f7の留出物を収集する。反応器に残留する淡黄色液
体を▲過により精製し、これは97.3%の収率に相当
する1162fの重量である。生成物の種類は赤外分光
法によりビス〔モノ−ブチル錫−S−S′−ビス(2−
メルカプトエチル・カプリレート)〕サルフアイドであ
ると確認された。実施例 4 塩化ビニルホモ重合体用の安定剤としてのジブチル錫ビ
ス(2−メルカプトエチルオレエート)の評価100重
量部の塩化ビニルホモ重合体と、XLl65として入手
し得る0.5部のパラフインロウと2.0部のジブチル
錫ビス(2−メルカプトエチルオレエート)とを含有す
る組成物を、163℃の温度に加熱した異速二ロロール
機で5分間混合する。
次いで形成したシートをロール機から取出し、各側面に
沿つて2.54c:TLの寸法を有する正方形に切断す
る。最初のシートの色を次の尺度:JメF無色、6:灰白
色、5:わずかな程度の黄化、4:鮮明な黄色、3:濃
い黄褐色、2:濃褐色、1:暗褐色又は黒色を用いて評
価する。
次いで重合体試料を202℃の温度に維持した炉に置く
試料を5分間の間隔で取出し前記の色尺度により評価す
る。オルガノ錫化合物を省略する以外は前記の如く製造
した別組の試料を対照として用いる。
安定化した試料及び安定化されていない試料によつて示
される色の評価を次の表に要約する:前記のデータは本
法により製造されたジオルガノ錫化合物が塩化ビニル重
合体用の有効な熱安定剤であることを証明している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の工程即ち、 (1)2−メルカプトエタノール又は3−メルカプトプ
    ロパノールを、(a)次式:R_2SnO(式中Rは以
    下に定義する如くであり、以下の式中のqはこの時2で
    ある)のジオルガノ錫オキシドと反応させるか又は(b
    )次式:RSnOOH(式中Rは以下に定義する如くで
    あり、以下の式中のqはこの時1である)のオルガノ亜
    錫酸又は該酸の無水物と反応させ;(2)これによつて
    得られた生成物を次式:R′COOH(式中R′は以下
    に定義する如くである)のカルボン酸又は次式:R′C
    OOR″(式中R′は以下に定義する如くであり、R″
    は1乃至20個の炭素原子を含有するアルキル基である
    )のカルボン酸エステルと反応させ;(3)反応混合物
    から水を除去し、目的のオルガノ錫化合物を単離する工
    程より本質的になることを特徴とする、次の一般式:▲
    数式、化学式、表等があります▼ (式中、R及びR′は1乃至20個の炭素原子を含有す
    るアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルカ
    リール基及びアラルキル基よりなる群から個々に選ばれ
    、mは2又は3の整数を表わし、qは1又は2の整数を
    表わす)のオルガノ錫化合物の製法。 2 R及びR′は1乃至20個の炭素原子を含有するア
    ルキル基よりなる群から個々に選ばれる特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 3 Rがブチル基である特許請求の範囲第2項記載の方
    法。 4 カルボン酸がカプリル酸又はペラルゴン酸である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 5 mが2である特許請求の範囲第1項記載の方法。 6 R″が1乃至4個の炭素原子を含有する特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 7 メルカプトアルコールとオルガノ錫化合物との間の
    反応を水性媒質中で行う特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 8 工程(1)の生成物を次式:R′COOR″(式中
    R″は1乃至10個の炭素原子を含有する)のカルボン
    酸エステルと反応させ、得られるアルコールR″OHは
    前記のオルガノ錫化合物を単離する前に蒸留により除去
    する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 9 工程(1)の生成物を次式:R′COOR″(式中
    R″は10乃至20個の炭素原子を含有する)のエステ
    ルと反応させ、得られるアルコールR″OHは前記のオ
    ルガノ錫化合物との混合物として単離する特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 10 次の工程即ち、 (1)次式:R_qSnX_4_−_q(式中R及びq
    は以下に定義する如くであり、Xは塩素、臭素又はヨウ
    素である)のオルガノ錫ハライドを、(a)無機塩基の
    水溶液と、前記塩基の当量数が反応混合物中に存在する
    X原子のモル数に少くとも等しいように反応させ且つ(
    b)4−qモルの2−メルカプトエタノール又は3−メ
    ルカプトプロパノールと反応させ;(2)これによつて
    得られた生成物を4−qモルの次式:R′COOH(式
    中R′は以下に定義する如くである)のカルボン酸又は
    次式:R′COOR″(式中R′は以下に定義する如く
    であり、R″は1乃至20個の炭素原子を含有するアル
    キル基である)のカルボン酸エステルと反応させ;(3
    )前記の反応混合物から水又は揮発性のアルコール副生
    物を除去し且つ目的のオルガノ錫化合物を単離すること
    を特徴とする、次の一般式:▲数式、化学式、表等があ
    ります▼(式中R及びR′は1乃至20個の炭素原子を
    含有するアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
    アルカリール基及びアラルキル基よりなる群から個々に
    選ばれ、mは2又は3の整数を表わし、qは1又は2の
    整数を表わす)のオルガノ錫化合物の製法。 11 R及びR′は1乃至20個の炭素原子を含有する
    アルキル基よりなる群から個々に選ばれる特許請求の範
    囲第10項記載の方法。 12 Rがブチル基である特許請求の範囲第11項記載
    の方法。 13 カルボン酸がカプリル酸又はペラルゴン酸である
    特許請求の範囲第10項記載の方法。 14 mが2である特許請求の範囲第10項記載の方法
    。 15 Xが塩素である特許請求の範囲第10項記載の方
    法。 16 オルガノ錫ハライドと反応する塩基が水酸化アン
    モニウムである特許請求の範囲第10項記載の方法。 17 R″が1乃至4個の炭素原子を含有する特許請求
    の範囲第10項記載の方法。
JP52130380A 1976-11-02 1977-11-01 オルガノ錫化合物の製法 Expired JPS5921870B2 (ja)

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