JPS5921747Y2 - ミシン用コントロ−ラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカーボンパイル方式のミシン用コントローラに
関し、構造簡単にして組立工数の減少を図ることのでき
るようにしたものである。

以下に本考案の実施例を図面により説明すると、筐体１
内には薄板状に形成されたカーボンパイルを適宜数成層
収容したパイル管２が固定帯３により固着され、該パイ
ル管内部のカーボンパイル側端には移動可能なカーボン
製の可動端子４が挿着され、他端には固定端子５に形成
の突出部６が挿着されている。

また前記筐体１内の前記パイル管２の可動端子４側には
、該可動端子を押圧移動させる押圧バネ７を固着した押
圧バネ取付台８か゛ネジ９，１０にて固着されている。

前記押圧バネ７はバネ性を有する適宜な材料で略Ｅ字状
に形成し、且つその垂直方向の適当個所を略Ｖ字状に適
宜な角度を有するように屈曲させ、前記可動端子４を押
圧移動させる押圧部１１゜前記押圧バネ７を押圧バネ取
付台８に固着するための取付部１２．１３及び踏板１５
に固着の絶縁材料で形成の突出ボタン１６が当接する作
動部１４が形成されている。

前記押圧バネ７を更に詳しく説明すると、略Ｅ字状にな
るよう四角状の板状バネに第４、第５図示の如く２本の
切込溝１７．１８を平行に且つ適宜な溝幅および溝長さ
を有するように切込まれ、更に該切込みにより３分割さ
れた脚状部分を円弧状の屈曲部１９を有するようにして
且つ屈曲された脚状部分を同じ長さになるよう略Ｖ字状
に屈曲形成したもので、該屈曲部を境として３本の脚状
部分側を押圧部１１および取付部１２．１３となし、反
対側部分を作動部１４とするもので、前記押圧部は中央
脚状部分、取付部は両側脚状部分を夫々使用するもので
、夫々の脚状部分の先端部には可動端子４と接触する個
所を突出加工した接触部２０および押圧バネを押圧バネ
取付台８に固着するため折曲加工されたネジ取付部２１
．２２が形成されている。

押圧バネ取付台８は適宜の絶縁材料で一体成形されたも
ので、前記押圧バネ７を装架支持するため先端部を円弧
状にして且つ押圧バネの幅と同程度の長さの突端部２４
を有する支持壁２３が形成され、該支持壁の下方には押
圧バネ及び短絡片２８を押圧バネ取付台に固着するネジ
２５．２６．２７を締着するためのネジ取付部２９及び
パイル管２端部に当接して該パイル管を固定するパイル
管固定部３０．３１が夫々形成されている。

前記短絡片２８は第２図に示した如く踏板１５を一杯に
踏込んだ時、押圧バネ７と接触させてカーボンパイルの
抵抗値を零にするもので、押圧バネの作動部１４の下方
に位置するように押圧バネ取付台８に固着されている。

前記の固定端子５は絶縁材料で一体形成された固定端子
取付台３２に、該固定端子に形成した縁部３３ 、３４
及び爪部３５，３６を前記固定端子取付台に形成の溝３
７ 、３８及び側壁３９．４０に折曲して固着されてお
り、この固定端子取付台は固定端子を固着すると共に、
ネジを使用しないでも筐体１から離間しないようにする
ため、踏板軸４１を挿入する軸穴４２及び該筐体の形状
に合致させた形状にせられている。

しかも固定端子取付台には、踏板を上方に位置させるよ
うに配設したねじりコイルバネ４３が踏板軸の横方向に
遊動するのを防止するため、軸孔より該軸方に延長させ
た筒部４４が形成されている。

前記踏板１５は踏板軸４１により筐体１に回動可能に支
持されている。

本考案は以上のように構成されていてその組立例を説明
すると、先ず固定端子取付台３２に固定端子５を各部に
形成の縁部３３，３４および爪部３５．３６を折曲して
固着させ、該固定端子取付台を筐体１に定置、突出ボタ
ン１６を固着した踏板１５を筐体に定置し、踏板軸４１
を挿入して固定端子を挿通させ、ねじりコイルバネ４３
も筐体に定置し、更には踏板軸を挿通させる。

次にパイル管２にカーボンパイルを適宜数成層収容し、
可動端子４を挿入してストップリング４５を第４図のよ
うに挿着した後、パイル管を筐体に形成のパイプ管取付
台４６．４７に定置し、固定帯３及びネジ４８．４９に
てパイル管を固定する。

この時、固定端子取付台３２の位置を多少移動させて、
固定端子５に形成の突出部６を前記パイプ管２の穴に挿
入させる。

しかる後に押圧バネ７の内側屈曲部１９を押圧バネ取付
台８の支持壁２３に形成の突端部２４に当接させ、押圧
バネの取付部１２．１３のネジ取付部２１．２２を押圧
バネ取付台のネジ取付部２９にネジ２５．２６で個着し
、更に短絡片２８をネジ取付部にネジ２７で固着した押
圧バネ取付台を筐体１にネジ９，１０で個着する。

この時、前記押圧バネ取付台８に形成のパイル管固定部
３０．３１をパイル管２の側端部に当接させる。

最後に固定端子５と短絡片２８をコード５０で接続し、
電源コード５１を押圧バネ７の取付部及び短絡片に接続
し、電源を流して踏板１５を踏込んで検査調整を行なっ
た後、踏板の端部に形成の係止部５２を折曲げて第１図
に示した如く踏板が筐体１がら離間しないようにして組
立が終了する。

本考案の′ごシン用コントローラは前記のように構成、
組立てられるもので、次にその作用例を説明すると、第
１図及び第３図に示す状態、即ち踏板１５を踏込まない
場合においては、踏板は踏込軸４１に配設されたネジリ
コイルバネ４３により上方に押上げられ、踏板に固着の
突出ボタン１６は押圧バネ７の作動部１４より離間し、
踏板をコイルバネ４３のバネ圧に抗して踏込んでいくと
突出ボタンが下降し、押圧バネの作動部に当接する。

更に踏板を踏込んでいくと、押圧バネ７の作動部１４は
時計方向に徐々に押し下げられ、これに伴ない作動部に
続く押圧部１１は押圧バネ取付台８に形成の支持壁２３
の円弧部２４を支点として時計方向に移動し、押圧部１
１に形成の接触部２０はパイル管２の可動端子４に接触
し電流が流れ始める。

更に前記踏板１５を踏込んでいくと、可動端子４は押圧
バネ７の押圧部１１により押圧され、パイル管２内に成
層収容されたカーボンパイルに圧力が加わり、カーボン
パイルの全抵抗値は踏板を踏込むに従い減少し、予め所
定の抵抗値に達した時に抵抗値を零となるように設定し
た短絡片２８に押圧バネが接触すると、固定端子５と短
絡片間を短絡状態にして抵抗値を零とする。

上記したような本考案によると、適宜な溝幅及び溝長さ
の切込溝１７．１８を有する四角状の板状バネの、切込
溝により複数に分割された脚状部分を円弧状の屈曲部１
９を有するようにして、且つ屈曲された脚状部分が同じ
長さになるよう略■字状に屈曲させた押圧バネ７の屈曲
部を、押圧バネ取付台８に形成の支持壁２３の突端部２
４に装架し、複数の脚状部分をカーボンパイルを押圧し
て抵抗値を減少させる可動端子４を押圧するための押圧
部１１及び押圧バネ７を押圧バネ取付台に固着するため
の取付部１２．１３として、その端部を押圧バネ取付台
に固着し、押圧部及び取付部と反対側の部分を作動部１
４とするものである。

従って１枚の板バネを加工して押圧バネ７とし、絶縁材
で形成の押圧バネ取付台８に押圧バネの適当個所を固着
するだけであり、従来品にみられるような踏板軸４１を
支点とする踏板１５の回転運動を可動端子４に伝達する
ためのリンク機構を使用しているものに比べ、本案のも
のは構造が簡単で材料費が少なくすむ。

また固定端子３２の取付は該端子に形成した縁部３３
、３４及び爪部３５．３６を絶縁材料で形成の固定端子
取付台３２の溝３７．３８及び側壁３９．４０に折曲す
るだけですみ、固定端子取付台の筐体への固定は、固定
端子取付台の形状を筐体の形状に合致させ、踏板軸４１
を軸穴４２に挿通させ、且つ固定端子に形成の突出部６
をパイル管２に挿着させることが出来、またねじりコイ
ルバネ４３の位置決めは、固定端子取付台に形成の筒部
４４でなされる。

しかも各部品を固着するネジが筐体の上方にて締着でき
る等、組立工数が簡略化され、組立工賃も少なくてすむ
ので安価な製品を提供できる。

更に踏板１５の回転運動を略Ｅ字状の連結部分の作動部
１４で受け、切欠された中央脚状部分を可動端子４を押
圧する押圧部１１とした押圧バネ７を形成したことで、
踏板の回転運動を押圧バネの押圧部よりもバネ圧の強い
作動部で受け、作動部よりもバネ圧の弱い押圧部で可動
端子を押圧するので、衝撃に弱い薄板状のカーボンパイ
ルで保護でき、急激に踏板操作を行なってもカーボンパ
イルを損傷させることがなく、従来品よりも構造を簡単
にするも何ら問題はない。

加えて押圧バネの耐久性においても大きな板バネを使用
することの出来る構造のため、長時間使用してもバネ性
は損なわれない等、産業上実用上その効果の大きい考案
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るミシン用コントローラーの一部切
欠正面図、第２図は踏板を踏込んだときの一切大正面図
、第３図はその平面図、第４図及び第５図は要部の斜面
図である。 図中、４は可動端子、７は押圧バネ、８は押圧バネ取付
台である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ■字状に形成した押圧バネの山形部に２本の切込溝を形
   成し、前記押圧バネの一側を前記切込により３分割され
   た脚状部と他側を連結部と夫々なし、３分割された前記
   脚状部分のうち中央脚状部分をカーボンパイルを押圧し
   て抵抗値を減少させる可動端子を押圧するため押圧部と
   し、両側脚状部分を前記押圧バネを押圧バネ取付部材に
   固着するための取付部としたことを特徴とするミシン用
   コントローラー。