JPS59212249A - 金属板の制振防音方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は金属板の制振防音方法に関するもの囲板の振
動を抑制すると共に該振動に伴なう固体音を防止し、且
つ発泡樹脂層の厚みの均一性と密イ′１性を良好とする
−」１記制振防音方法の提供番こある、従来より、自動
用などの車輌や電気機器などに使用される金属板の振動
およびこれに誘発される固体音を防止する手段として、
金属板自体を厚′くしたり鋼材等を裏打ちする方法や、
金属板（こ制振防音効果層を設ける方法が採用されてい
る。

曲名の方法は、金属板の質量や剛性を大きくして振動速
度の低下を図るものであるが、金属板を含む系の重量が
増大する欠点があり、特に自動車用外板などの軽１１ト
化が要求される用途には不適である。

一方、後者の方法は液状もしくは流動状態の材料の塗工
、あるいはシート材料の貼着により制振防冴層を形成し
、層自体の制振防音効果を利用するものである。このよ
うな制振防音効果は、一般に振動の損失係数（ｌｏｓｓ
　　ｆａｃｔｏｒ）ηで表わされ、ηが０．０５以」−
の材料が制振防音用として利よる方法では塗膜層の厚み
を均一にすることが困つコ［てあり−Ｃ塗上作業に熟練
を必要とし、しかも乾燥に長肋間を要することから施工
能率が悪いという問題がある。またシート祠料として比
重の大きいコムやアスファルトなどを用いてポリマーの
粘弾性と１り撓性を利用するものではシー　ト材料の成
形性に知があると共にテープ状て巻回不能てあっ／こり
型崩れし易いという欠点があり、無機粉体を多量配合し
たポリマーを用いて機械的ヒシテリンスとビｊ部斤擦を
大きくしだものでは金属板に対する接着性に問題があっ
た。

この発明者らは、上述の状況に需Ｃみて鋭急研究を屯ね
、を結果、特定の補強材を所定位置に埋入し、モ発泡性
熱融イｒ１シーｌ−を用い、これを金属板に貼ｉＥｔ　
Ｌ　１．１−っ加熱発泡さぜれば、１−記従来における
欠点がなく理想的な制振防音層を形成できることを見い
出し、この発明をなすに至った。

すなイ〕ぢ、この発明は、金属板表面に、発泡剤を含（
−ｉする熱１り塑性樹脂からなり非貼着面側にガラス繊
維布が埋入された発泡性熱融着シートを結論して加熱し
、発泡樹脂層を形成することを特徴とする金属板の制振
防音方法に係る。

この発明で金属板表面の制振防音層となる熱町りν）性
イ６１脂発泡体の１）θ記損失係数ηは発泡倍・せによ
って大きく変化するが一般に００８〜１０の範囲にあり
、従って該発泡体は制振防音用としての特性を具備して
いる。ところが単なる発泡叶熱融名シートでは加熱発泡
時に熱変形を生じ易く、該変形により制振防音層の厚み
が不均一になると共に金属板との密着性が悪くなり、ま
た自動車外板のように薄い金属板に適用した際にはシー
トの加熱に伴なう伸びや冷却に伴なう収縮等の歪みにて
金属板が変形するという問題がある。

この発明において発泡性熱融着シートの非貼着面側に埋
入されたガラス繊維布は、」−記熱父形や歪みを大きく
抑制する機能を持ち、この存在により制振防凸層の厚み
が均一化し、金属板との密着性も良好となり、薄い金属
板でも変形せず、しかも制振防音効果自体も向」ニする
。

なお、上記この発明によらないでつまり発泡性熱融るシ
ートを用いないで予め作製した発泡シートを金属板に熱
融着させるなとの方法を採用した場合には、発泡体の気
泡つぶノｔが発生して制振防１当効果が滅失するため実
用的でない。

この発明において使用する発泡外熱融霜シート（１）　
熱１ｉ’　ｒｆ、ｇ性樹脂としては、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニルなとが挙けられる。

このような熱可塑性樹脂に配合する発泡剤としては、例
えはアソシカルホンアミト゛、アゾヒスイソフチロニト
リルのようなアソ化合物、ジニトロソペンタメチレンテ
トラミンのような二１・ロ゛ノ化合物、パラトルエンス
ルホニルヒドラジッド、４・４−オキシヒスヘンセンス
ルホニルヒドラジットのようなヒドラジッド系化合物な
どが挙けら７ＬＬる。これらは単独で用いる以外ｔこ２
種以上を（ＪＩＪｌｌしても差し支えなく、まだ必要に
応じて尿素、カルボン酸金１萬塩などの発泡助剤を加え
てもよい。

なお、これら発泡剤はこれを配合する樹脂の軟化ｌｉｕ
！、　Ｂｌ：以りて分解してガスを発生し、且つシート
成形時に発泡しないかもしくは作かに発泡するものを選
択する。

発泡剤の使用量は発泡倍率５〜２０倍程度で独立気泡を
生じる範囲がよく、使用量が少な過ぎると実質的に発泡
体として機能せず、また多量きると連続気泡を生じ、い
ずれも制振防音効果が低下する。

この発明では熱可塑性樹脂に発泡剤と所望により配合さ
れる発泡助剤と共に必要に応じて架橋剤、充填剤、４５
色剤、老化防止剤などを添加して、ミキンングロール等
ｌこて混線して発泡性樹脂組成物を＋ｉ１．．ｊ製し、
これをシート状に成形すると共に該ソートの片面にガラ
ス繊維布を埋入して発泡性熱１ｉｊＪ！　４ｎシートと
する。その手段としては、あらかじめ発泡性樹脂組成物
をペレタイザーにてペレット化し、このペレットを用い
て発泡剤が実質的に分解しない成形温度条件で押出成形
機によりシート状に押出成形したり、あるいは−」１記
組成物をカレンダー成形や熱プレスにより直接にシート
状に成形し、この成形シートの片面にガラス繊維布を当
接して熱プレスを行なったり、加熱ロール間を通ずこと
により該繊維布を加圧埋入するのが一般的であるか、カ
ラス繊維布１−に発泡性樹脂組成物を押し出して一体化
させる方法を採ってもよい。

使用されるカラス繊維布としては、密度３０〜３００９
　、／ｒｔ＋２のものが好適であり、より低密度のもの
では袖強伺としての性能が劣り、まだより１１４°Ｊ密
度のものでは埋入側の発泡層としての機能が損なわ１１
て制振防音効果が低−ドする。また発泡性熱（°剤Ｉ着
ノートは、被貼着金属板の押印によって異なるか０１〜
３　ｍｍ程度の厚みとするのがよい。

］述のようにして得られる発泡１生熱品虫着シー　トの
なかでも、特に熱可塑性樹脂としてポリエチレンヲ、ま
た発泡剤として４・４′−オキ／ヒスへ７センスルポニ
ルヒドラシツドを用いてなるものか好ましい。

このような発泡性熱融おシー１−を用いて金属板の制振
防音を行なうには、まず第１図に示す如く、このシート
１を、これを構成する熱ｉ１塑性樹脂成分の１ｉｉＪ（
化温度以１−に加熱した金属板２の表面に、ガラス繊維
布３を埋入した面とは反対の面を貼着面として圧接する
。これによって熱可塑性樹脂成分が軟化流動を開始して
金属板２に対する１−記シート］の仮接着がなされる。

そして引き続いて加熱することによりシート１が発泡し
て、第２図に示すように発泡樹脂層１′が形成されると
同特に強い接着゛が行なわれる。

なお、金属板２が自動車用外板である場合には、塗装工
程において金属板２の塗装面と反対の面に発泡性熱融着
シート１を圧接し、塗装時の熱を利用して同１１−！ｉ
に該シート１の加熱発泡・貼着を行なうようにず八ば、
熱エネルギー利用効率か］１昇し、また自動屯製造工程
における施工時間の短縮か図れる。

一方、金属板２に対する発泡性熱融着シート１の仮接着
を行なうのに、」二連の如く金属板２を予熱する方法以
外に、」１記シート１のガラス繊維布が埋入された面と
は反対面側、つまり金属板表面への貼着面側に予め感圧
性接着剤層を設けておき、この接着剤層の接着力にて仮
接着する構成を採つてもよい。かかる態様は熱融名シー
　ト１の樹脂分がポリエチレンなどである場合に特に有
効である。熱論、この場合に金属板の予熱を平行して行
なうようにしても差し支えない。

以り、のようにして金属板２の表面に形成される発泡樹
脂層１′は、カラス繊維布３の存在により仮払４’：ｒ
ｌ’：Ｊおよび加熱発泡貼の伸ひや歪み、ならびに冷却
同化に伴なう歪みが防止される結果、均一な厚みとなり
、まだ金属板２の表面との密イ５性が慢ＩＬｊＣものと
なり、自動車用外板剪のｌ：ｊ７．い金属板を対象とし
た際でも金属板に歪み変形を生じさせず、外観も良好と
なる。そしてこのような発泡樹脂ｊ１・′１１′は、金
り丸板２に振動か加わったとき、気泡の収縮や変形と層
全体の弾力性およびカラス繊維ａ３の存在により、金属
板２の曲は振動を吸収して抑制してこれと共に固体音の
発生を防止する優れた制振防音層として機能する。

なお、この発明においてガラス繊維布を発泡性熱融イ′
１ノー１・の非貼着面側に埋入しているのは、逆に１亥
繊維布を貼着ＵＨ側に埋入したものでは金属板に対する
接着性が悪くなると共に得られる発泡樹脂層の制振防音
効果も低下することによる。

以下、この発明を実施例によって具体的に示す。

実施例 ポリエチレン（住友化学社製スミカセンＧ−８０１）９
０重（ｆｉ：部、粉末ポリエチレン（製鉄化学社製フロ
ーセンｔｚｒ−２０）１０重量部、４・４−オキシヒス
ベンセンスルホニルヒドラジッド（水和化成社製発泡剤
ネオセルボンＦＥ　　９ＮＯＯｉｉ、ｉｊ部をミキシン
グロールにて混練したのち、ペレタイターにてペレット
化し、このペレットを押出成形機に投入して押出温度１
１５°Ｃにて押出成形し、厚さｌ、　Ｑ　ｍｌ〃の発泡
性熱融着シートを得だ。

このシートの片面にカラス繊維布（日東紡績社製ＷＥ−
２２Ｄ−１０４、密度２１０　ｆ／　／　〕ａ１２）を
１１０°Ｃの熱プレスにて埋入し、長さ１５０　ｍ７ｎ
、幅８０罷に切断した。

一方、厚さ０．８　ｍｍ、長さ２００　ｒｎｍ、幅８０
　ｍｍの冷延鋼板を１５０℃に予熱し、この表面に１−
記シートをガラス繊維布を埋入した面とは反対の而をＩ
Ｌ！ｉ　’１ｉ１１１１として圧接し、更に１５０Ｃて
５分間の加熱を継続して発泡させたところ、約１．０　
ｍｍの均一なｊ′ｌ、みを有して外面側か平坦な発泡樹
脂層が形成さ７１．、　Ａ　□この発泡樹脂層の発泡化
率は約１０倍であり、鋼板に歪み変形は生しておらす、
ｓｌ　４Ｊｙ、と発泡樹脂層との密も注は良好であった
。

比・１１文例 実施例と同し組成でカラス繊維布の埋入を行なわなかっ
た発泡性熱融着シートを用い、実施例と同様にして発泡
樹脂層を形成した。この発泡樹脂層は厚みか不均一で外
面全体か凹凸状になった。

Ｉ−記実施例および比較例にて得らＬＬ７乞試料鋼板に
ついて、正弦波の′嘔磁加振を与えて共振周波数および
加振停止後の損失係数を求めた。その結果を鋼板単独の
同佳試験結果と共に次表に７Ｊ＜す。

−１−表の結果から、この発明方法によれば金属板に対
して俊れた制振防音効果を付与し得ることが発泡性 明らかである。また、この発明で使用する熱融着ハ ヘシー１−（ま、カラス繊維布を非貼着面側に埋入して
いるので、形成される発泡樹脂層が均一な厚みとなり金
属板に対する密着性がよく、シフ１）も加熱に伴なう歪
みや変形を生じす金属板が薄い場合でも該金属板に歪み
要形をもたらす惧れかない。史に発泡樹脂層は非常に軽
量であることからこの貼るによる重量増加は極めて僅少
であり、従って自動車用外板等の軽量化か要求される用
途に対しても増圧性に促れている。

【図面の簡単な説明】

第４図はこの発明に係る発泡性熱融ａシートを金属板に
貼布した状態を示す断面図、第２図は」−記貼着後加熱
発泡させた状態を示す断面図てあムト・・発泡性熱融着
シート、２・・金属板、３・−ガラス繊維布、１′・・
・発泡樹脂層。 特許出願人　　日東電気工業株式会社 代　理　人　　弁理士祢亘元邦夫評７介第１　図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ）分属板表面に発泡剤を含有する熱可塑性樹脂からな
   り一１１貼、？５面側（こガラス繊維布が埋入された発
   泡性熱融着シートを貼着して加熱し、発泡樹脂層を形成
   することを特徴とする金属板の制振防１゛１″方法。 ・、２１発泡性熱融着ンートにおける熱ｉｉＪ’　Ｏ１
   ｊ性樹脂がホリエチレン、発泡剤が４・４−オキンヒス
   ベンセンスルポニルヒドラン゛ンドでアル４寺ｊ’Ｆ　
   ；ｔ’ｆ　求０’：）　’Ｉｊｌ＞囲第（ｌｉ項記載の
   金属板の制振防音方法。 （３）発泡性熱融着シートがカラス繊維布が埋入さ、ｈ
   た而とは反対面側（金属板表面・＼の貼福面側）に感圧
   性接着剤層を有してなる特許請求の範囲第（１）頃また
   は第（２）項記載の金属板の制振防音方法。