JPS59211464A - バル−ンカテ−テルの製造方法 - Google Patents

バル−ンカテ−テルの製造方法

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JPS59211464A
JPS59211464A JP58084588A JP8458883A JPS59211464A JP S59211464 A JPS59211464 A JP S59211464A JP 58084588 A JP58084588 A JP 58084588A JP 8458883 A JP8458883 A JP 8458883A JP S59211464 A JPS59211464 A JP S59211464A
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mold
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■ 発明の背景 (技術分野) 本発明は部分的に球状に膨張可能な間隙を有するバルー
ンカテーテルの製造方法に関するものである。
(先行技術およびその問題点) この種バルーンカテーテルは導尿用留置カテーテル、心
臓カテーテルあるいは脳室内カテーテル等として使用さ
れている。従来このバルーンカテーテルの製造方法とし
ては、膨張用バルーンを予め別途製造し、これをカテー
テル本体の一周面を囲繞するように被包し、ついでバル
ーンの両端に接着剤を塗布し、あるいはバルーンの両端
を外側から糸でしばるなどして、バルーンをカテーテル
に接着、固定し、その後外側からさらにラテックスゴム
等を被着する方法が知られている。そのほか、予め製造
したバルーン部をカテーテル本体に取着した後、接着剤
をカテーテル全体に塗布し、その外側にラテックスゴム
を接着させ、内側のゴムと外側のゴム層の接着性を高め
る方法も知られている。
しかし、上述のような従来の方法で作られたバルーンカ
テーテルは最初に形成した内側ゴム層がほぼ固化した後
に、その外側にさらにラテックスゴムを接着させるため
バルーン部を膨張させた時、バルーン両端部を起点とし
て、最初に形成した内側ゴム層と後で形成した外側ゴム
層との間で層間剥離が発生し易く、バルーンの膨張形状
が崩れ、バルーンとしての役目を果さないおそれがある
こと、そのほか予め製造したバルーンがカテーテルの内
側ゴム層と外側ゴム層との間に介在するため、バルーン
の非膨張時においてもバルーン部が他部と比較して隆起
し、カテーテルの導入に支障をもたらすおそれがあるこ
と、さらに予め製造したバルーンをカテーテル本体に取
着させることなど、製造工程が比較的複雑で長時間を要
することなど種々の欠点があった。
このような問題を解決するために、種々の提案(例えば
、特公昭52−43032および52−43033号に
開示の技術)がなされている。このような技術により満
足のいくバルーンカテーテルを製造できるが、さらに製
造が容易で層間剥離などの問題を全く生じない信頼性の
高いバルーンカテーテルの開発が望まれていた。
II  発明の目的 本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、製造が簡単で、しかもバルーンの
膨張時において上述のような層間剥離のおそれがなく、
さらにバルーン膨張用のルーメンが均質に形成され、バ
ルーンの非膨張時においてはバルーン部が他の部分に比
べて隆起することなく他部と同様の外径に形成され、カ
テーテルの導入を円滑に行い得るバルーンカテーテルの
製造方法を提供することにある。
本発明によれば、バルーンカテーテルを製造するに際し
、 (a)カテーテルの導通路を形成するための棒状金型に
2価または3価の金属塩のアルコール溶液よりなるラテ
ックスゴム凝固剤を被着した後、ラテックスゴム液に浸
漬し、乾燥して第1のラテックスゴム層を形成し、 (b)この第1ゴム層に水とラテックスゴムと界面活性
剤と2価または3価の金属塩とのエマルジョン状態で混
合した溶液を塗布し、(C)バルーン部に導通する通路
を形成するための細棒状金型に細棒状金型用のラテック
スゴム凝固剤、を被着し、またバルーン部に導通する通
路に通じる分岐導通路を形成するための分岐部形成用金
型に分岐部形成用のラテックスゴム凝固剤を被着した後
、前記細棒状金型を前記棒状金型に沿い、かつその先端
を前記棒状金型の先端よりやや後退させて配設し、さら
に前記細棒状金型に連なる前記分岐部形成用金型を前記
棒状金型に沿って配設し、 (d)前記細棒状金型の先端部およびその近傍の円周上
にバルーンを形成するための間隙形成物質な被着した後
、これら全体を再びラテックスゴム液に浸漬し、乾燥さ
せて第2のラテックスゴム層を形成し、次に (e)前記棒状金型、分岐部形成用金型、および細棒状
金型を抜去。することにより、上記目的を達成すること
ができる。
前記細棒状金型用のラテックスゴム凝固剤は、シリコー
ンの揮発性溶液と2価または3価の金属塩の低級アルコ
ール溶液とするのが好適である。
また、前記分岐部形成用のラテックスゴム凝固剤は、水
にラテックスゴムと界面活性剤と2価または3価の金属
塩とのエマルジョン状態で混合したラテックスゴム凝固
剤が好適である。さらに、前記間隙形成物質は、シリコ
ーンの揮発性溶液および2価または3価の金属塩の低級
アルコール溶液との混合溶液が好適である。
■ 発明の詳細な説明 以下、本発明のバルーンカテーテルの製造方法を添付図
面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の特徴は各工程の目的に応じて種々の組成の異で
る凝固剤を使い分けることによって、製造が簡単で信頼
性の高い層間剥離のないバルーンカテーテルを製造する
ことにある。それぞれの凝固剤などの種々の材料につい
ては後にまとめて詳細に述べる。なお、以下の説明では
4層のゴム層を有するバルーンカテーテルについて述べ
るが、これに限定されることはない。
まず、第1図に示すように、まず排液あるい・は薬液の
注入孔を形成するため棒状金型lに2価または3価の金
属塩″のアルコール溶液よりなる凝固剤を被覆してラテ
ックスゴム液に浸漬することによって、金型1の周面に
第1のラテックスゴム層2を形成する。このゴム層上に
は次のゴム層との被着性を良好にする、すなわち、ゴム
層間の剥離を防止するために、ラテックスゴムと界面活
性剤と2価または3価の金属塩とのエマルジョン溶液(
以下便宜上単に層間剥離防止剤という)を塗布する。
次に、バルーンを膨張あるいは収縮させるための通路を
形成するための細棒状金型3にシリコーンの揮発性溶液
と2価または3価の金属塩の低級アルコール溶液との混
合液を塗布し、その先端4に、はラテックスゴムの付着
を防止するためのシリコーンの揮発性溶液を塗布する。
また、上記バルーンに導通する通路に通じる分岐導通路
を形成するための分岐部形成用金型5にラテックスゴム
と2価または3価の金属塩水溶液を塗布する。これらの
細棒状金型3および分岐部形成用金型5を、第2図に示
すように金型l上の第1ゴム層2上に配設する。すなわ
ち、細棒状金型3はその先端4を金型lの先端からバル
ーンの形成を許容する距離だけ後退させて金型l上に配
設し、分岐部形成用金型5は細棒状金型3に続けて分岐
部が形成されるよう適当に配設する。
然る後に、ラテックスゴム液にこれら栓体を浸漬するこ
とによって、第2図に示すように、細棒状金型先端部4
(バルーンへの開口となる)を除いて第2のラテックス
ゴム層6を形成する。第2ゴム層6には上述した層間剥
離防止剤を塗布する。
次に、細棒状金型3の近傍で形成すべきバルーンの大き
さに応じた幅で、シリコーンの揮発性溶液および2価ま
たは3価の金属塩の低級アルコール溶液である間隙形成
物質7を塗布した後、これら全体をラテックスゴム液に
浸漬することによって、第3図に示すように、ラテック
スゴムの第3層8を形成する。第3ゴム層8には層間剥
離防止剤を塗布する。なお、居間剥離防止剤は各層間に
塗布してもよいし一必要な層間にのみ塗布してもよい。
層数が少ない時には塗布しなくても良い。
さらに、バルーン膨張部9でピンホール等により品質を
損うことがないよう、さらにこれら全体をラテックスゴ
ム液に浸漬することによって、第4図に示すように、第
4のラテックスゴム層l。
を形成する。
然る後に、棒状金型l、細棒状金型3および分峡部形成
用金型5をラテックスゴムの4層成形体から抜去し、こ
のゴム成形体に加硫などの必要な処理を加えてバルーン
カテーテルの製造を完了する。
以」二のような工程を経て製造される過程において使用
される種々の材料につき詳しく説明する。
(1)  ラテックスゴム 本発明で用いるラテックスゴムは液状のものであって、
天然ラテックスゴムあるいは合成ラテックスゴム、例え
ばスチレン−ブタジェンゴム、アクリロニトリルブタジ
ェンゴム、再生ゴム、インプレンゴム等の種々のものを
用いることができる。さらに、このラテックスゴムには
、加硫剤として粉末イオウ、コロイドイオウ等、加硫促
進剤としてジエチルジチオカルバミン酸塩等、増粘剤と
してミルクカゼイタ、水酸化カリウム、界面活性剤等が
適宜添加される。
(2) 棒状金型に塗布する凝固剤 これは、2価または3価の金属塩のアルコール溶液であ
って、これを塗布する目的は棒状金型上に付着したラテ
ックスゴムを凝固させ、ラテックスゴム層を形成させる
ためのものである。そして、2価または3価の金属塩と
しては、硝酸カルシウム、硝酸バリウム、塩化カルシウ
ム、塩化バリウム、硫酸アルミニウム等が使用できる。
また、溶媒はアルコール、とくに低級アルコールである
メタノール、エタノール、またそれらとの混合溶液が用
いられる。さらに必要に応じて、棒状金型へ均一に凝固
剤が付着するように、湿潤剤が適宜添加される。湿潤剤
としては、アルキルアリルスルホネート等を使用するこ
と′ができる。
また、2価または3価の金属塩とアルコールとの混合の
比率は、次にラテックスゴム液に浸漬して得ようと考え
るラテックスゴムの肉厚によって相違する。よって、肉
厚を厚いものとする場合は金属塩の重量比率が高くなる
(3) 細棒状金型に塗布する凝固剤 細棒状金型は薄いラテックスゴム層内にバルーンへの流
体導通路を形成するためのものである。
前述の棒状金型に塗布する凝固剤も使用できるが、この
導通路が細いため十分なルーメンを確保するには、細棒
状金型へめラテックスゴムの肉感性と細棒状金型をゴム
層を損傷することなく抜去できる離型性が高いことが好
ましく、以下に述べるような凝固剤が好ましい。好まし
い凝固剤としては、シリコーンの揮発性溶液と2価また
は3価の金属塩と低級アルコール溶液との混合溶液から
なる凝固剤である。
この凝固剤は、シリコーンの揮発性溶液と2価または3
価の金属塩と低級アルコール溶液を、3:2ないし4:
1の割合で混合したものである。
シリコーンの揮発性溶液は疎ラテックス性のため離型性
を付与するものであり、また2価または3価の金属塩と
低級アルコール溶液はゴム分子凝集能に優れ、肉盛性を
付与するものである。従って、これらのシリコーンの揮
発性溶液と°2価または3価の金属塩と低級アルコール
溶液との混合比は、上記範囲に限定すべきである。その
理由は、シリコーンの揮発性溶液の比率が2価または3
価の金属塩と低級アルコール溶液に対し4:1を越える
場合は、撥水作用が強く肉盛性を満足せず、3:2未満
の場合はS型性を満足しないためである。
さて、シリコーンの揮発性溶液および2価または3価の
金属塩と低級アルコール溶液の成分および組成は、以下
のようにするのが良い。
(1)シリコーンの揮発性溶液 (1−1)成分 シリコーンオイル・・・ジメチル系、フェニルメチル系
、などのシリコーンオイル、具体的には、ジメチルシリ
コーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチ
ルグロロフェニルシリコーンオイル、 分岐状メチルシ
リコーンオイル、メチルハイドロジエンシリコーンオイ
ル 揮発性液・・・ベンゼン、トルエン、THE、クロロホ
ルム、エチルエーテル、ガソリン、アセトンなど (1−2)組成 この溶液は、シリコーンオイルの10〜30w/w%の
組成にするのが好適である。10w/V%より濃度が低
いと、2価または3価の金属塩のアルコール溶液と混合
した時の全量に対しシリコーン量が少なく、十分な離型
性を与えられない。また、30w/w%を越えるほど濃
度が高いと、撥水性が高く肉盛性が悪くなる。′さらに
、粘度も高くなり、2価または3価の金属塩のアルコー
ル溶液との混和性も悪くなる。
(2) 2価または3価の金属塩の低級アルコール溶液 (,2−1)成分 金属塩・・・硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カ
ルシウム、塩化バリウム、硝酸バリウム、酢酸バリウム
、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、
硫酸アルミニウムなど 低級アルコール・・・メタノール、エタノールなどの常
温で液状のアルコール (2−2)組成 この溶液は、上記金属塩の30〜60%I/w%の組成
にするのが好適である。30w/w%より濃度が低いと
、シリコーンの揮発性溶液と混合した時、全量に対し金
属塩の量が少なく、十分な肉盛性6が得られない。また
60w/w%を越えるほど濃度が高いと、シリコーンの
揮発性溶液中に均一に混合されにくくなり、肉盛にムラ
ができたり、また離型性も悪くなる。
(4)分岐部形成用金型に塗布する凝固剤分岐部形成用
金型は細棒状金型とともに用いられ、細棒状金型により
形成される導通路を分岐するために用いられる。これに
塗布する凝固剤としては、上述の棒状金型に用いたもの
を使用することができるが、肉盛性と成形作業の便宜か
ら非吸湿性が好ましく、以下のような凝固剤が好適であ
る。
水にラテックスゴムと、界面活性剤と、2価または3価
の金属塩をエマルジョン状態で混合したラテックスゴム
用凝固剤を用いるのが好ましい。
ラテックスゴムは液状のものであって、天然とテックス
ゴムあるいは合成ラテックスゴム、例えばスチレン−ブ
タジェンゴム、アクリロニトリルブタジェンゴム、再生
ゴム、イソプレンゴム等の種々のものを用いることがで
きる。さらに、このラテックスゴムには、加硫剤として
粉末イオウ、コロイドイオウ等、加硫促進剤としてジエ
チルジチオカルバミン酸塩等、増粘剤としてミルクカゼ
イン等が適宜添加される。
また、界面活性剤は、アニオン系界面活性剤たとえば脂
肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪
油硫酸;ステル塩類、脂肪族アミンおよび脂肪族アミド
の硫酸塩類、非イオンエーテル硫酸エステル塩類、アル
キルアリルスルホン酸塩類等があり、カチオン系界面活
性剤としては、脂肪族アミン塩類、第4級アンモニウム
塩類、アルキルピリジニウム塩等があり、両性系活性剤
としては、イミダシリン誘導体形、高級アルキルアミノ
形、硫酸エステル形等、具体的には、長鎖脂肪族ベタイ
ンがある。ノニオン系活性剤としては、活性剤としては
、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシ
エチレンアルキルフェノールエーテル類、ポリオキシエ
チレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステ
ル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル
類などがある。
また、2価または3価の金属塩としては、塩化塩として
塩化バリウム、塩化カルシウム、硝酸塩として硝酸バリ
ウム、硝酸カルシウムまたは硫酸アルミニウムなどが好
適である。
次に、この凝固剤をエマルジョン状態で混合するための
方法について説明する。
第1の容器にラテックスゴムと水とを混合し、必要な濃
度のラテックスゴム溶液を作成する。
次に、上記ラテックスゴム溶液に界面活性剤水溶液を必
要量添加しよく攬戯する。次に第2の容器に、二価金属
塩の水溶液を攪狙しながら、上述の界面活性剤水溶液を
添加したラテックスゴム溶液を徐々に添加することによ
りエマルジョン状態で混合する本発明のラテックスゴム
用凝固剤を製造することができる。このような方法を用
いる理由は、二価の金属塩は本来ラテックスゴムの凝固
剤であってラテックスゴム溶液に混合すればゴムは凝固
してしまう。そこで、ラテックスゴム溶液に界面活性剤
を添加し、ゴム表面に界面活性剤による皮膜を形成させ
、それと二価の金属塩水溶液中に徐々にかつPIl、$
1しながら添加することによりラテックスゴムが凝固す
ることにてエマルジョン状態で混合しているものを得ら
れるのである。
次にラテックスゴム用凝固剤の各成分の組織比について
説明する。まず界面活性剤の量は、ラテックスゴムの量
により決まる。それは上述の通り、界面活性剤は、ラテ
ックスゴムに皮膜を形成するものであるから、ラテック
スゴムの量がふえれば必要する界面活性剤の量も増加す
る。両者の範囲としては、ラテックスゴムと界面活性剤
の重量比として20:1〜200 : 1であり、好適
な範囲としては25: l−150: 1である。20
0:1を越えるほど界面活性剤の量が少ないとラテック
スゴムの全体に皮膜を形成することができず、二価の金
属塩水溶液中に混合した時部分的にラテックスゴムが凝
固するおそれがある。また20:1を越えるほど界面活
性剤の量が多いと後に浸漬して付着させるラテックスゴ
ム溶液の粘着性が悪くなり成形されたラテック、スゴム
チューブが剥離をおこす可能性があるからである。
またラテックスゴムの水溶液の濃度は、次に浸漬し付着
するラテックスゴムの必要とする肉厚により相違する。
より多くの肉厚を必要とする場合は、ラテックスゴム溶
液の濃度が高くなる。よって濃度は、目的によって相違
し、一義的に決まるものではない。次に二価または三価
の金属塩水溶液の濃度について説明する。この水溶液の
濃度も、次に浸漬して付着させるラテックスゴムにより
得られる肉厚の必要値により相違する。すなわち厚い肉
厚を必要とする場合は、二価または三価の金属塩水溶液
の濃度も高くなり、よって目的により濃度は相違し一義
的に定まるものではない。
上記組成例に係る各組成物はラテックスゴムとしては、
天然ラテックスゴム、界面活性剤とじては、ノニオン系
活性剤、二価の金属塩としては、硝酸カルシウムを用い
た。肉厚を求めるために行なったことは、芯金を天然ラ
テックスゴム溶液に1分間浸漬し、次にこの凝固剤に浸
漬し、さらに天然ラテックスゴムに4分間浸漬させた後
、風乾させたものの肉厚である。そして、肉厚の相違か
らも明らかなように、二価または三価の金属塩が多いほ
ど肉厚は厚くなり、またラテックスゴムの量が多いほど
肉厚も厚くなる。
(5)各ゴム層間に塗布される層間剥離防止剤多層のゴ
ム層により構成される本発明のバルーンカテーテルにお
いて、層間に剥離が生じるおそれがあると思われる居間
に選択的に用いられるもので、以下にその特性を述べる
水にラテックスゴムと界面活性剤と二価の金属塩をエマ
ルジョン状態で混したラテックス用凝固剤を用いるのが
好ましい。ラテックスゴムは液状のものであって天然ラ
テックスゴムたとえばスチレン−ブタジェンゴム、アク
リロニトリルブタジェンゴム、再生ゴム、インブレンゴ
ム等種々のラテックスゴムを用いることができる。さら
にこのラテックスゴムには、加硫剤として粉末硫黄、コ
ロイド硫黄等、加硫促進剤としてジエチルジチオカルバ
ミン酸塩等さらに増粘剤としてミルクカゼイン等が適宜
添加される。
また界面活性剤はアニオン系界面活性剤たとえば脂肪酸
塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫
酸エステル塩類、脂肪族アミンおよび脂肪族アミドの硫
酸塩類、非イオンエーテル硫酸エステル塩類、液体脂肪
油硫酸エステル塩類、脂肪族アミンおよび脂肪族アミド
の硫酸塩類、非イオンエーテル硫酸エステル塩類、アル
キルアリルスルホン酸塩類等があり、カチオン系活性剤
としは、脂肪族アミン塩類、第4級アンモニウム塩類、
アルキルピリジニウム塩等があり、両性系活性剤として
、イミダシリン誘導体形、高級アルキルアミノ形、硫酸
エステル形等具体的には、長鎖脂肪族ベタインがある。
ノニオン系活性剤としては、活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルフエノールエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリ
オキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などがあ
る。
また、2価または3価の金属塩としては、塩化塩として
塩化バリウム、塩化カルシウム、硝酸塩として硝酸バリ
ウム、硝酸カルシウムまたは硫酸アルミニウムなどが好
適である。なお、この凝固剤の組成、製法等は前述の(
4)項記載の通りである。
(6)細棒状金型先端部に塗布するシリコーンの揮発性
溶液 これは細棒状金型により形成される流体通路(ルーメン
)とバルーン部とを連通ずる開口を形成するために用い
られ、ゴムの付着を防止するためのものであり、次のも
のを用いることができる。種々のシリコーンオイル、ジ
メチルポリシロキサン、メチルハイドロジエンシロキサ
ン、メチルフェニルシロキサンを使用することができる
(7)間隙形成物質 これはバルーン部を形成するために用いるもので、次の
ような組成物を用いることができる。
親木性三次元構造物を使用でき、これはデンプン、カル
ボキシメチルセルローズ、タンパク質等の天然親木性高
分子、あるいは、重合反応によって得られる三次元親水
性高分子、線状高分子を架橋して得られる三次元化親木
性高分子である。三次元化親水性高分子の合成に使用さ
れる千ツマ−はヒドロキシ低アルキルアクリレート拳メ
タクリレート、ヒドロキシ低アルコキシ低アルキルアク
リレート・メタクリレート、例えば、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ジエチレングリコールモノメタクリレート、ジエチ
レングリコールモノアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、ジプロピレングリコー
ルモノメタクリレートなどがある。そして、親水性鎖状
高分子を三次元化するための架橋剤としては、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレング
リコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジア
クリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、
ジビニルスンゼン、ジビニルトルエン、ジアリルタート
レート、アリルピルパート、アリルマレート、ジビニル
タートレート、トリアリルメラミン、N、N′−メチレ
ンビスアクリルアミド、グリセリントリメタクリレート
、ジアリルマレート、ジビニルエチル、ジアルキルモノ
エチレングリコールシトレート、エチレングリコールビ
ニルアリルシトレート、アリルビニルマレート、ジアリ
ルエステル−1・、イタコン酸のエチレングリコールジ
(ステル、ジビニルスルホン、ヘキサヒドロ−1゜3.
5−)リアクリルトリアジン、トリアリルリン酸、ベン
ゼンリン酸のジアリルエステル、無水マレイン酸とトリ
エチレングリコールとのポリエステル、ポリアリルグル
コース(例えば、トリアリルグルコース)、ポリアリル
グルコース(例えば、ペンタアリルサクローズ)、サク
ローズジアクリレート、グルコースジメタクリシート、
ペンタイリスリトールテトラアクリレート、ソルビトー
ルジメタクリレート、ジアリルアコニテート、ジビニル
シトラコネート、ジアリルタートレートなどがあげられ
る。量的にいえば、0.1〜2゜5%(好ましくは2.
0%)程度であるが、15〜20%でも使用されること
がある。さらに、反応開始剤としては、L−プチルパラ
オクテート、ベンジルパラオキサイド、インプロピルパ
ラカーボネート、メチルエチルケトンパラオキサイド、
クユーメンヒドロパラオキサイド、ジクミルパラオキサ
イドなどがあり、モノマーに対して、0゜05〜10%
(好ましくは0.1〜0.2%)が適当である。
また、放射線たとえば紫外線あるいはγ線によっても重
合反応を開始することができる。
以上記載したモノマー、開始剤および架橋剤等を上述し
た範囲で適量仕込みラジカル重合を2゜〜150℃(通
常40〜90℃)で実施して得られる。
これら三次元構造物質は親木性を有し、適量の水分およ
びラテックスゴム凝固剤を含漬し得るものであれば特に
制限を受けない。
また、間隙形成物質としてはシリコーンの揮発性溶液お
よび2価または3価の金属塩の低級アルコール溶液が使
用され、これらは混合溶液としであるいは個々に順次使
用する。シリコーンの揮発性溶剤としてはテトラヒドロ
フラン、アセトンなど既知のものを通常シリコーン7〜
20容量部に対し、100容量部の割合で使用し得る。
2価または3価の金属塩はラテックスゴムの凝固剤とし
て作用するものである。低級アルコールとしては炭素原
子数4以下のものが多価金属塩との相溶性の点で好まし
い。通常、上記多価金属塩は上記低級アルコールを溶媒
として5〜lO%溶液として使用される。また、シリコ
ーンの揮発性溶液に対する多価金属塩のアルコール溶液
の容量比は好ましくは3:1ないし4:1である。
■ 発明の具体的作用効果 (1)本発明においては、バルーンカテーテルを順次に
ゴム層を積層して一体的に形成するものであるから、従
来のように別個のパーツを被着するものでなく、パーツ
間の信頼性の低さが問題になることは全くなく、製品不
良率が小さく、使用に際しては信頼性が大きい。
(2)本発明においては、棒状金型に対しては肉盛性の
良い凝固剤、細棒状金型に対しては肉盛性と離型性を求
めるシリコーンの揮発性溶液と2価または3価の金属塩
の低級アルコール溶液の混合凝固剤、分岐部形成用金型
に対しては肉盛性と非吸湿性を求めるラテックスゴムと
2価または3価の金属塩水溶液のエマルジョンの凝固剤
をたくみに使い分け、さらに必要に応じてゴム層間には
ラテックスゴムと界面活性剤と2価または3価の金属塩
水溶液のエマルジョンの層間剥離防止剤を使い分けるこ
とにより、製造が簡単で層間剥離のおそれのないバルー
ンカテーテルが得られる。
(3)ゴム層間の一部を被着させないことによりバルー
ン部を形成するので、バルーン部が他の部分より隆起す
ることがなく、使用上非常に便利である。
(4)細棒状金型用のラテックスゴム凝固剤として、シ
リコーンの揮発性溶液と2価または3価の金属塩の低級
アルコール溶液をん用いれば、肉感性および離型性とも
に満足できる。
(5)分岐部形成用のラテックスゴム凝固剤として、水
にラテックスゴムと界面活性剤と2価または3価の金属
塩とのエマルジョン状態で混合したラテックスゴム用凝
固剤を用いれば、肉盛性および非吸湿性がともに満足で
きる。
(6)間隙形成物質として、シリコーンの揮発性溶液と
2価または3価の金属塩の低級アルコール溶液の混合溶
液を用いれば、確実に間隙すなわちバルーン部が形成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図は、本発明のバル
ーンカテーテルの製造方法を工程順に示す部分縦断面図
であり、それぞれ第1ゴム層、$2ゴム層、第3ゴム層
および第4ゴム層を形成した状態を示すものである。 符号の説明

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バルーンカテーテルを製造するに際し、(a)カ
    テーテルの導通路を形成するための棒状金型に2価また
    は3価の金属塩のアルコール溶液よりなるラテックスゴ
    ム凝固剤を被着した後、ラテックスゴム液に浸漬し、乾
    燥して第1のラテックスゴム層を形成し、 (b)この第1ゴム層に水とラテックスゴムと界面活性
    剤と2価または3価の金属塩とのエマルジョン状態で混
    合した溶液を塗布し、(C)バルーン部に導通する通路
    を形成するための細棒状金型に細棒状金型用のラテック
    スゴム凝固剤を被着し、またバルーン部に導通する通路
    に通じる分岐導通路を形成するための分岐部形成用金型
    に分岐部形成用のラテックスゴム凝固剤を被着した後、
    前記細棒状金型を前記棒状金型に沿い、かつその先端を
    前記棒状金型の先端よりやや後退させて配設し、さらに
    前記細棒状金型に連なる前記分岐部形成用金型を前記棒
    状金型に沿って配設し。 (d)前記細棒状金型の先端部およびその近傍の円周上
    にバルーンを形成するための間隙形成物質を被着した後
    、これら全体を再びラテックスゴム液に浸漬し、乾燥さ
    せて第2のラテックスゴム層を形成し、次に (e)前記棒状金型、分岐部形成用金型、および細棒状
    金型を抜去することを特徴とするバルーンカテーテルの
    製造方法。
  2. (2)前記細棒状金型用のラテックスゴム凝固剤は、シ
    リコーンの揮発性溶液と2価または3価の金属塩の低級
    アルコール溶液である特許請求の範囲第1項記載のバル
    ーンカテーテルの製造方法。
  3. (3)前記分岐部形成用のラテックスゴム凝固剤は、水
    にラテックスゴムと界面活性剤と2価または3価の金属
    塩とのエマルジョン状態で混合したラテックスゴム凝固
    剤である特許請求の範囲第1項または第2項に記載のバ
    ルーンカテーテルの製造方法。
  4. (4)前記間隙形成物質は、シリコーンの揮発性溶液お
    よび2価または3価の金属塩の低級アルコール溶液との
    混合溶液である特許請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれかに記載のバルーンカテーテルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111070504A (zh) * 2019-12-24 2020-04-28 广东亿康医疗器械有限公司 一种乳胶导尿管模具的制备方法

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CN111070504A (zh) * 2019-12-24 2020-04-28 广东亿康医疗器械有限公司 一种乳胶导尿管模具的制备方法
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