JPS5920508B2 - 車輌におけるスキッド防止方法 - Google Patents

車輌におけるスキッド防止方法

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JPS5920508B2
JPS5920508B2 JP640578A JP640578A JPS5920508B2 JP S5920508 B2 JPS5920508 B2 JP S5920508B2 JP 640578 A JP640578 A JP 640578A JP 640578 A JP640578 A JP 640578A JP S5920508 B2 JPS5920508 B2 JP S5920508B2
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signal
voltage signal
uwi
wheel speed
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車輪の加減速度とともに車輪のスリップ率を
も制御因子に加えるようにした、車輌におけるスキッド
防止方法に関するものである。
車輌の急制動時において、車輪に対する制動入力が大き
すぎると、車輪がロックし、その結果制動効率が低下す
るばかりでなく、車輪の方向安定性や操向性が失われ、
非常に危険である。そのような危険な状態を未然に防止
するためには、車輪のロックの危険性が生じたとき、運
転者による制動入力とは無関係に、車輪のスリップ率が
適当な範囲内、たとえば15〜25%程度の範囲内とな
るように車輪の制動トルクを自動的に制御すれば良いこ
とが知られている。そこで、車輪の制動トルクを自動的
に制御するための装置として、従来より種々のアンチス
キッドブレーキ装置が提案されてきたが、そのいずれも
が性能、信頼性、経済性等の面から見て未だ充分なもの
とは言えない。また、従来のアンチスキッド装置におい
ては、車輪の加速度、および負の加速度である減速度を
検出し、その車輪の加減速度の大きさによつて車輪のロ
ックの危険性の有無を判断しつつ制動トルクを制御する
ようにしているが、車輪の加減速度のみによる制御方式
によつては、想定されるあらゆる条件下で車輪のスリッ
プ率が適切な範囲内になるように制動トルクを制御する
ことは困難であるため、何らかの方法で車輪のスリップ
率を制御因子に加えることが望ましい。ここで車輪のス
リップ率は、車輪のスリップ率をλ、車輪の周速度をV
wおよび車体速度をりとするとき、λ=1−■w/V で定義されるが、この式から明らかなように、車輪のス
リップ率λと、車輪加速度すなわち車輪周速度Vwの微
分値Vwとの間には直接的な関係がない。
そこで、制動中の車輪のスリップ率を検出するためには
、先づそのときの車体速度を検出する必要がある。車体
速度を検出する方法としては、従来より(1)車輌に装
備されたドップラーレーダにより検出する方式、(2琲
制動車輪を特別に装着し、その車輪の周速度から車体速
度を検出する方式、および(3)車体の加減速度を検出
して、その積分値から車体速度を求める方式、等が提案
されているが、これら従来の方式によつては構造が複雑
になつたり、精度や信頼性が不充分であつたり、あるい
は部品点数や加工組立工数が多くなつたりして、技術的
にも経済的にも実用上満足すべき車体速度検出装置を得
ることは容易ではない。
以一トのような実情にかんがみ、本発明は、車輪の加減
速度とともに車輪のスリップ率をも制御因子に加えるこ
と・によつて、制動時において、車輪のスリップ率が適
切な範囲内となるように制動トルクを制御することがで
きるような、車輌におけるスキッド防止方法を得ること
を主な目的とするものである。
以下、図面に従つて本発明の実施例を説明すると、まず
第1図において、ブレーキペダル1はマスターシリンダ
2に対して作動的に連結されており、運転者がこのブレ
ーキペダル1を踏むと、マスターシリンダ2は制動油圧
を発生するようになつている。
マスターシリンダ2は、油路3を介して、車体に装着さ
れたホィールシリンダ6内の一対のピストン7,8間に
形成された制動油室11に連通している。各ピストン7
,8のロッド9,10はそれぞれホィールシリンダ6の
端壁を貫通して外方へ延びており、各ロッド9,10の
外端部は、車輪に装着されたブレーキドラム4と摩擦接
触することにより制動トルクを発生する一対のブレーキ
シュー5,5/にそれぞれ連結されている。したがつて
、ブレーキペダル1が踏まれることによりマスターシリ
ンダ2が制動油圧を発生すると、この制動油圧は油路3
を経て制動油室11内に伝達され、その結果、各ピスト
ン7,8が互いに離反する方向に押圧移動され、それに
伴なつて各ブレーキシュー5,5/がブレーキドラム4
の摩擦面に向けて押圧され、ブレーキドラム4と協動し
て車輪に対して制動トルクを発生する。制動油室11内
の制動油圧が大きすぎると、各ブレーキシュー5,5′
とブレーキドラム4との間に発生する制動トルクが大き
すぎ、その結果車輪がロック状態となる。この危険な状
態を防止するために、各ピストン7,8とホィールシリ
ンダ6の端壁との間には一対の制御油室12,12′が
形成されており、これらの制御油室12,12′内の制
御油圧を制御することにより、制動油室11内の制動油
圧が大きすぎて車輪のロックの可能性あるいは危険性が
生じたときには、各ピストン7,8の制動油圧による移
動を抑制するように構成されている。そこで以下、制御
油室12,12′内の制御油圧を制御するための制御装
置について説明する。
ポンプPにより油槽Tから吸上げられた後加圧された制
御油は、油路15および蓄圧器13を経て電磁コイル2
0により切換制御されるインレットバルブ14の入口側
ボートに送られるようになつているとともに、インレッ
トバルブ14の出口側ボートは、油路16を介して制御
油室12に、さらに油路17を介して制御油室12/に
それぞれ連通している。また、制御油室には油路16、
油路17、油路18を介して、さらに制御油室12/は
油路18を介して、それぞれ電磁コイル21により切換
制御されるアウトレットバルブ19の入口側ボートに連
通しているとともに、アウトレットバルブ19の出口側
ボートは油槽Tに連通している。インレットバルブ14
は、通常は第1図において右側位置に切換えられた状態
に保持されておりこの伏態においては各制御油室12,
12′はポンプPおよび蓄圧器13から遮断されている
そして、電磁コイル20に信号が送られることによつて
電磁コイル20が作動すると、インレットバルブ14は
第1図において左側位置に切換えられその結果、ポンプ
Pから送られた制御油は蓄圧器13、インレットバルブ
14を経て、各制御油室12,127内に圧送され、各
ピストン7,8を制動油室11内の制動油圧に抗して互
いに接近する方向に押圧する。また、アウトレットバル
ブ19は、通常は第1図において左側位置に切換えられ
た伏態に保持されており、この状態においては各制御油
室12,12′はアウトレットバルブ19を介して油槽
T内に開放されている。
そして電磁コイル21に信号が送られることによつて電
磁コイル21が作動すると、アウトレットバルブ19は
第1図において右側位置に切換えられ、その結果、各制
御油室12,12′は油槽Tから遮断される。そこで、
第1の作動状態として、インレットバルブ14が右側位
置に切換えられ、アウトレットバルブ19が左側位置に
切換えられている状態、すなわち各電磁コイル20,2
1のいずれにも信号が送られていない状態を考えると、
この状態においては、各制御油室12,12′は油槽T
内に開放されているので、各ピストン7,8は制動油室
11内の制動油圧のみに依存して押圧移動されその結果
、制動時の制動トルクは運転者の制動操作に依つて自由
に増大する。
次に、第2の作動状態として、アウトレットバルブ19
が右側位置に切換えられた状態、すなわち電磁コイル2
1に信号が送られた状態を考えると、この伏態において
は、各制御油室12,121は油槽Tから遮断され、各
制御油室12,12′内の制御油はロックされた状態と
なるので、各ピストン7,8は、たとえ制御油室11内
の制動油圧が増加し続けたとしても、それ以上の移動を
抑止される。
その結果、制動時の制動トルクは運転者の制動操作とは
無関係に一定の大きさに保持されるので、この第2の作
動状態は車輪のロックの可能性が生じた場合に適合する
。そして、第3の作動状態として、インレットバルブ1
4が左側位置に切換えられ、アウトレットバルブ19が
右側位置に切換えられた状態、すなわち各電磁コイル2
0,21にともに信号が送られた状態を考えると、この
状態においては、ポンプPから送られた制御油は蓄圧器
13、インレットバルブ14を経て各制御油室12,1
2/内に圧入されるとともに、各制御油室12,127
は油槽Tから遮断されるので、各ピストン7,8は制御
油室11内の制動油圧に抗して互いに接近する方向に押
圧移動される。
その結果、制動時の制動トルクは運転者の制動操作とは
無関係に減少するので、この第3の作動状態は車輪のロ
ックの危険性が生じた場合に適合する。ところで、車輪
のスリップ率を求めるためにはまず車体速度を推定する
必要があるので、そのための実用的な車体速度推定装置
32の一具体例罠ついて、以下第2図および第3図に従
つて説明する。
まず第2図において、各車輪は個別にそれぞれ対応する
車輪の周速度を検出する車輪速度検出装置22,23,
24および25を備え、各車輪速度検出装置22,23
,24,25は、それぞれ対応する車輪の周速度に比例
した値の車輪速度信号を周波数信号Fl,f2,f3、
およびF4として発生する。各車輪速度周波数信号Fl
,f2,f3,f4は、取扱い易い信号の形に変換する
ために、直ちにそれぞれ周波数一電圧変換器26,27
,28および29に送られ、ここでそれぞれ各車輪の周
速度に比例した電圧信号UWl,UW2,UW3および
UW4に変換される。第3図には、各車輪速度電圧信号
UWl,UW2,UW3,UW4の値の、スキッド防止
装置作動時における時間に対する変化の状態が例示的に
示されている。再び第2図において、各周波数一電圧変
換器26,27,28,29の出力信号である車輪速度
電圧信号UWl,UW2,UW3,UW4は、引続いて
それぞれハイセレクト回路30に送られる。
ハイセレクト回路30は、入力信号として受信した各車
輪速度電圧信号UWl,UW2,UW3,UW4のうち
常に最大の値をもつ信号のみを選択し、第3図において
太い実線で示されるように、最高車輪速度電圧信号Uw
maxを出力信号として発生する。ハイセレクト回路3
0により発生された最高車輪速度電圧信号Uwmaxは
、続いて制動時の標準的な車体減速度に見合う定電流放
電特性を有する記録回路31に送られる。
記憶回路31は、第3図において鎖線で示されるように
、入力信号である最高車輪速度電圧信号Uwmaxに対
して、その放電特性によつて定まる勾配を有する減衰信
号である推定車体速度電圧信号Uを出力信号として発生
する。このようにして推定された車体速度電圧信号Uは
第4図に示されているように基準車輪速度設定回路33
に送られる。
基準車輪速度設定回路33は前記推定車体速度電圧信号
Uに対してあらかじめ定められたスリップ率λ。になる
ような車輪速度を設定する回路で分割回路によつて構成
されており、となる基準車輪速度電圧信号URを設定す
る。
以上のようにして基準車輪速度が設定されるので、以下
、アンチスキッド装置において、車輪のスリップ率を制
御因子に加えるための方法と装置の具体例について説明
する。第4図において、制動トルクの制御の対象となる
車輪の周速度は、まずその車輪に付属して設けられた車
輪速度検出装置34により検出される。
車輪速度検出装置34はその出力信号として車輪速度に
比例した値の車輪速度周波数信号Fiを発生するが、こ
の信号は、直ちに周波数一電圧変換器35により車輪速
度に比例した値の車輪速度電圧信号Uwiに変換される
。この車輪速度電圧信号Uwiを得るためには、車輪速
度検出装置34および周波数一電圧変換器35として、
第2図に示された車体速度推定装置32を構成する各車
輪速度検出装置22,23,24,25および各周波数
一電圧変換器26,27,28,29を、それぞれ各車
輪について兼用することができる。車輪速度電圧信号U
wiは、引続いて比較回路36、微分回路37および比
較回路38に送られる。比較回路36は、車輪速度電圧
信号Uwiと基準車輪速度設定回路33の出力信号であ
る基準車輪速度電圧信号URとを比較し、車輪速度電圧
信号Uwiの値が基準車輪速度電圧信号URの値よりも
小さいとき、すなわちUwi<URのときにのみ出力信
号を発生するように構成されている。微分回路37は車
輪速度電圧信号Uwiを微分して、出力信号として車輪
加速度電圧信号Uwiを発生する。そして、この車輪加
速度電圧信号Uwiは直ちに比較回路40,41および
42に送られる。ここで、比較回路40は、車輪加速度
電圧信号Uwiと予め設定された負の基準車輪加速度を
示す基準車輪減速度電圧信号−VwOとを比較し、車輪
加速度電圧信号UWlの値が基準車輪減速度電圧信号−
VwOの値よりも小さいとき、すなわちUwi〈−■W
Oのときにのみ出力信号を発生するように構成されてい
る。
また、比較回路41は、車輪加速度電圧信号Uwiと予
め設定された第1基準車輪加速度電圧信号VWlとを比
較し、車輪加速度電圧信号Uwiの値が第1基準加速度
電圧信号■W1の値よりも大きいとき、すなわち■W1
くUwiのときにのみ出力信号を発生するように構成さ
れている。
さらに、比較回路42は、車輪加速度電圧信号Uwiと
、第1基準車輪加速度電圧信号VWlよりも大きな値を
有する予め設定された第2基準車輪加速度電圧信号VW
2とを比較し、車輪加速度電圧信号Uwiの値が第2基
準車輪加速度電圧信号VW2の値よりも大きいとき、す
なわちVW2〈Uwiのときにのみ出力信号を発生する
ように構成されている。
そして、この比較回路42の出力側は反転回路45の入
力側に接続されており、この反転回路45は、比較回路
42が出力信号を発生している間はその信号を打消して
何ら出力信号を発生しないが、比較回路42が出力信号
を発生していない間は常に出力信号を発生するように構
成されている。すなわち、反転回路45は比較回路42
の出力信号を反転する機能を果すものである。ところで
、比較回路38は、車輪速度電圧信号Uwiと、きわめ
て低い車輪の周速度を示す予め設定された第2基準車輪
速度電圧信号VwOとを比較し、車輪速度電圧信号Uw
iの値が第2基準車輪速度電圧信号VwOの値よりも小
さいとき、すなわちUwi<VwOのときにのみ出力信
号を発生するように構成されている。
そして、この比較回路38の出力側はパルス発生器39
の入力側に接続されており、このパルス発生器39は、
比較回路38が出力信号を発生すると直ちに一定時間幅
Tのパルスを発生するように構成されている。さて、各
比較回路36,40,41,42およびパルス発生器3
9の出力信号は、論理的な判断過程を経て、第1図に示
されたインレットバルブ14を作動するための電磁コイ
ル20、およびアウトレットバルブ19を作動するため
の電磁コイル21に作動指令信号として送られるが、以
下、そのための論理回路装置について説明する。比較回
路36および40の出力側は、共にAND回路43およ
び0R回路44の入力側に接続され比較回路41および
パルス発生器39の出力側は0R回路44の入力側に接
続されている。
AND回路43およびパルス発生器39の出力側は、さ
らに0R回路46の入力側に接続されており、また、0
R回路46および反転回路45の出力側はAND回路4
7の入力側に接続されている。そして、0R回路44お
よび反転回路45の出力側はAND回路48の入力側に
接続されている。AND回路47は電磁コイル20に接
続されており、AND回路47が出力信号を発生すると
、電磁コイル20が作動してインレットバルブ14を第
1図において右側位置から左側位置に切換えるように構
成されているとともに、AND回路48は電磁コイル2
1に接続されており、AND回路48が出力信号を発生
すると、電磁コイル21が作動してアウトレットバルブ
19を第1図において左側位置から右側位置に切換える
ように構成されている。以上のように論理回路装置が構
成されているので、各比較回路36,40,41、反転
回路45およびパルス発生器39の出力信号の処理は以
下のようにして行われる。
まず車輪の周速度が、きわめて低く設定された第2基準
車輪周速度よりも大きく、したがつて車輪速度電圧信号
Uwiの値が第2基準車輪速度電圧信号VwOの値より
も大きく、パルス発生器39が出力信号を発生しない伏
態を考えると、車輪速度電圧信号Uwiの値が基準車輪
速度電圧信号URの値よりも大きく、かつ車輪加速度電
圧信号Uwiの値が基準車輪減速度電圧信号−VwOの
値よりも大きく第1基準車輪加速度電圧信号■W,の値
よりも小さいとき、すなわちUR〈Uwiかつ−VwO
<Uwi<Vwiのとき、あるいは車輪速度電圧信号U
wiの値に関係なく車輪加速度電圧信号Uwiの値が第
2基準車輪加速度電圧信号■W2の値よりも大きいとき
、すなわちVW2〈Uwiのときには、車輪のロックの
可能性はないものと判断され各AND回路47および4
8は共に出力信号を発生せず、したがつてこのときには
各電磁コイル20,21は共に作動しないため、インレ
ットバルブ14およびアウトレットバルブ19は第1の
作動状態に置かれ、制動時の制動トルクは運転者の制動
操作に従つて自由に増大する。
また、車輪速度電圧信号Uwiの値が基準車輪速度電圧
信号URの値よりも大きくかつ車輪加速度電圧信号Uw
iの値が基準車輪減速度電圧信号−VwOの値よりも小
さいとき、すなわちURくUwiかつUwiく−VwO
のとき、あるいは車輪速度電圧信号Uwiの値に関係な
く車輪加速度電圧信号Uwiの値が第1基準車輪加速度
電圧信号VWlの値よりも大きく、かつ第2基準車輪加
速度電圧信号VW2の値よりも小さいとき、すなわちV
Wl〈Uwi<VW2のとき、あるいは車輪速度電圧信
号Uwiの値が基準車輪電圧信号URより小さく、かつ
車輪加速度電圧信号Uwiの値が、基準車輪減速度電圧
信号−VwOより大きく第2基準車輪加速度電圧信号■
W2より小さいとき、すなわちUwi<URで、かつ−
VwO〈Uwi<VW2のときには、車輪のロックの可
能性が生じているものと判断され、AND回路47は出
力信号を発生しないがAND回路48のみが出力信号を
発生する。
したがつてこのときには電磁コイル20は作動しないが
電磁コイル21が作動することにより、インレットバル
ブ14およびアウトレットバルブ19.は第2の作動状
態に置かれ制動時の制動トルクは運転者の制動操作に関
係なくそれ以上は増大しないようにして一定に保持され
る。さらに、車輪速度電圧信号Uwiの値が基準車輪速
度電圧信号URの値よりも小さく、かつ車輪加速度電圧
信号Uwiの値が基準車輪減速度電圧信号一■WOの値
よりも小さいとき、すなわちUwi<URかつUwi〈
−VwOのときには、車輪のロックの危険性が生じたも
のと判断され、AND回路47および48は共に出力信
号を発生する。
したがつてこのときには電磁コイル20および21は共
に作動することにより、インレットバルブ14およびア
ウトレットバルブ19は第3の作動状態に置かれ、制動
時の制動トルクは運転者の制動操作に関係なく減少され
る。ところで、車輪の周速度が極端に低くなり、車輪速
度電圧信号Uwiの値が第2基準車輪速度電圧信号Vw
Oの値よりも小さくなると、比較回路38が出力信号を
発生することによつてパルス発生器39は一定時間幅T
のパルスを出力信号として発生する。
このようなときには車輪加速度電圧信号Uwiの値は第
2基準車輪加速度電圧信号VW2の値よりも小さく、し
たがつて反転回路45は出力信号を発生しているので、
AND回路47および48は各比較回路36,40およ
び41の出力信号に関係なく、共にパルス発生器39が
発生するパルスの時間幅Tの間だけ出力信号を発生する
。そしてこの時間幅Tの間だけ各電磁コイル20,21
が共に作動し、インレットバルブ14およびアウトレッ
トバルブ19は第3の作動状態に置かれ、制動時の制動
トルクは運転者の制動操作に関係なく減少される。比較
回路38およびパルス発生器39は、たとえば車輌が制
動中に摩擦係数が高い路面上から急に摩擦係数が低い路
面上に進入したときに、制御系の応答遅れにより瞬間的
に車輪のロックが発生したとしても、それを即時に解除
し、継続的な車輪のロックを確実に防止するための付加
回路としての機能を果すものである。
第4図に示された比較回路38およびパルス発生器39
と同様な機能を果すものとして、第5図に示されるよう
な分割回路49および比較回路50を設けることができ
る。
この第5図は、第4図において比較回路38およびパル
ス発生器39を設ける代りに、車体速度推定装置32の
出力信号である推定車体速度電圧信号Uを、分割回路3
3とは別の分割回路49にも送り、この分割回路49に
おいて推定車体速度電圧信号Tより前記基準車輪速度電
圧信号URの値よりも小さい値を持つ低基準車輪速度電
圧信号UR′を設定するとともに、この低基準車輪速度
電圧信号UR′を分割回路49の出力信号として比較回
路50に送り、比較回路50が車輪速度電圧信号Uwi
と低基準車輪速度電圧信号UR/とを比較し、車輪速度
電圧信号Uwiの値が低基準車輪速度電圧信号UR′の
値よりも小さいときにのみ出力信号を発生して、それを
0R回路44および46に送るようにした点で、第4図
とは相違しているが、その他の構成は第4図と全く同じ
である。したがつて、第5図に示された回路装置におい
て、車輪速間電圧信号Uwiの値が低基準車輪速度電圧
信号UR′の値よりも小さくなつたとき、すなわちUw
i<UR′となつたときには、各電磁コイル20,21
が共に作動し、インレツトバルフ14およびアウトレッ
トバルブ19は第3の作動状態に置かれ、制動時の制動
トルクは運転者の制動操作に関係なく減少される。
第6図には第4図に示された論理回路装置を採用した場
合のアンチスキッド装置の作動態様の一例が示されてい
る。
この第6図において、横軸は制動開始後の時間経過を示
しており、縦軸には、最上部の位置において、推定車体
速度電圧信号U車輪速度電圧信号Uwi、および基準車
輪速度電圧信号URが示され、その下方位置において、
車輪加速度電圧信号Uwiが示され、さらにその下方に
は順に、比較回路36の出力信号A、比較回路40の出
力信号B、比較回路41の出力信号C、比較回路42の
出力信号D、インレットバルブ14およびアウトレット
バルブ19の第3の作動状態L同じく第2の作動状態■
、同じく第1の作動状態11および制動トルクTBがそ
れぞれ示されている。時刻t=oにおいて制動を開始し
た直後においては、各AND回路47,48はともに出
力信号を発生せず、したがつて制動装置の油圧制御系は
第1の作動状態1にあるから、制動トルクTBは次第に
増大し、これに伴なつて車輪速度電圧信号Uwiおよび
車輪加速度電圧信号Uwiは共に次第に減少する。
時刻t1において車輪加速度電圧信号Uwiの値が基準
車輪減速度電圧信号−VwOの値よりも小さくなると、
比較回路40の出力信号Bが発生し、車輪のロックの可
能性が生じたものと判断されてAND回路48が出力信
号を発生するが、このときにはまだ比較回路36の出力
信号Aは発生していないのでAND回路47は出力信号
を発生せず制動装置の油圧制御系は第2の作動状態■に
あつて、制動トルクTBはほ〜一定に保持される。
この際、油圧制御系の作動遅れ等により制動トルクTB
は過大となつているため、車輪速度電圧信号Uwiはさ
らに低下し続け、その結果、時刻T2において比較回路
36は出力信号Aを発生する。この時点で比較回路36
の出力信号Aと比較回路40の出力信号Bとが共に発生
することになり、車輪のロックの危険性が生じたものと
判断されてAND回路47および48が共に出力信号を
発生し、各電磁コイル20,21が共に作動して油圧制
御系は第3の作動状態■となり、制動トルクT3は減少
される。制動トルクTBが減少するに伴ない、車輪の加
速度は次第に大きくなり、その結果、時刻T3において
車輪加速度電圧信号Uwiの値は基準車輪減速度電圧信
号−VwOの値よりも大きくなつて比較回路40の出力
信号Bが消滅し、車輪のロックの危険性がなくなつたと
判断されてAND回路47の出力信号が消滅するが比較
回路36の出力信号Aは引続き発生しているからAND
回路48の出力信号は消滅しないので、油圧制御系は再
び第2の作動伏態■となり、制動トルクTBはほぼ一定
に保持される。
この際、油圧制御系の作動遅れ等により制動トルクTB
は減少しすぎているため、車輪加速度電圧信号Uwiが
上昇し続けるとともに車輪速度電圧信号Uwiが上昇し
はじめ、時刻T4において車輪加速度電圧信号Uwiの
値が第1基準車輪加速度電圧信号Vwiの値よりも大き
くなつて比較回路41の出力信号Cが発生し、さらに時
刻T5において車輪加速度電圧信号Uwiの値が第2基
準車輪加速度電圧信号VW2の値よりも大きくなつて比
較回路42の出力信号Dが発生する。
その結果、車輪のロックの可能性はなくなつたものと判
断されAND回路47および48は共に出力信号を発生
せず、各電磁コイル20,21は共に不作動伏態に置か
れ、油圧制御系は第1の作動伏態■となつて、制動トル
クTBは再び増大しはじめる。制動トルクTBが増大す
るに伴ない、時刻T6において車輪加速度電圧信号Uw
iの値が第2基準車輪加速度電圧信号■W2の値よりも
小さくなつて比較回路42の出力信号Dは消滅するが、
比較回路41の出力信号Cは依然として残存しているの
で、車輪のロックの可能性が生じているものと判断され
AND回路48が出力信号を発生し、電磁コイル21が
作動して油圧制御系は第2の作動状態■となり、制動ト
ルクT3はほN一定に保持される。車輪速度電圧信号U
wiが適正な車輪のスリップ率を維持しうる程度まで上
昇すると、時刻T7において車輪加速度電圧信号Uwi
の値が第1基準車輪加速度電圧信号VWlの値よりも小
さくなつて比較回路41の出力信号Cが消滅し、車輪の
ロックの可能性がなくなつたものと判断されてAND回
路47および48は共に出力信号を発生せず、各電磁コ
イル20,21は共に不作動状態に置かれて、油圧制御
系は第1の作動状態1となり、制動トルクTBは増大し
はじめる。
以後は以上のような過程が同様に繰返えされなノがら、
車輪がロックすることなく車体速度が低下していく。
以上の説明において、基準車輪速度電圧信号URは本発
明の基準車輪速度信号を構成し、低基準車輪速度電圧信
号UR′は本発明の低基準車輪速度信号を構成し、車輪
速度電圧信号Uwiは本発明の車輪速度信号を構成し、
車輪加速度電圧信号UWlは本発明の車輪加速度信号を
構成し、第2基準車輪速度電圧信号VwOは本発明の基
準車輪周速度信号を構成し、基準車輪減速度電圧信号V
wOは本発明の基準車輪減速度信号を構成している。
以上のように、本発明によれば、車輪の加減速度ととも
に車輪のスリップ率をも制御因子に加えるようにしたの
で、制動時において、車輪のスリップ率が常に適切な範
囲内となるように制動トルクを制御することができるよ
うな、車輌におけるスキッド防止方法が得られる。
特に本発明においては、車輪速度信号と、基準車輪速度
信号および低基準車輪速度信号とを比較するとともに、
車輪加速度信号と基準車輪減速度信号とを比較し、それ
ら各信号の値の大小関係によつて制動トルクの制御の態
様および制御力の発生時期を決定するようにしたので、
制動トルクの制御を自動的に、しかも正確に行うことが
できるような、車輌におけるスキッド防止方法が得られ
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は車輪の制動装置とその制動装置の制動トルクを
制御するための油圧制御装置とを示す要部断面概念図、
第2図は車体速度推定装置の一例を示すブロック線図、
第3図は第2図の車体速度推定装置の作動の一例を説明
するためのグラフ図、第4図は第1図の油圧制御装置を
作動するための信号処理回路および論理回路図、第5図
は第4図の変形例を示す第4図と同様な信号処理回路お
よび論理回路図、第6図は第1図の制動装置および油圧
制御装置と、第4図の信号処理回路装置および論理回路
装置との各作動態様の一例を示す説明図である。 UR・・・・・・基準車輪速度信号、UR′・・・・・
・低基準車輪速度信号、Uwi・・・・・・車輪速度信
号、Uwi・・・・・・車輪加速度信号、VwO・・・
・・・基準車輪周速度信号、−VwO・・・・・・基準
車輪減速度信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車輪の周速度を検出して車輪速度信号Uwiとして
    取り出すとともに、車体速度を検出して前記車輪速度信
    号Uwiと比較しうる形で基準車輪速度信号U_Rを設
    定し、また、前記車輪速度信号Uwiからその車輪の加
    速度信号■wiを導出し、前記車輪速度信号Uwiと比
    較しうる形で基準車輪周速度信号Vwoを設定するとと
    もに、前記車輪加速度信号■wiと比較しうる形で基準
    車輪減速度信号−■woを設定し、さらに前記基準車輪
    速度信号U_Rよりも低レベルとなるように前記車体速
    度を基にして低基準車輪速度信号U_R′を導出し、制
    動時において、前記車輪速度信号Uwiと前記基準車輪
    速度信号U_Rおよび前記低基準車輪速度信号U_R′
    とを比較するとともに、前記車輪加速度信号■wiと前
    記基準車輪減速度信号−■woとを比較し、前記車輪速
    度信号Uwiの値が前記基準車輪速度信号U_Rの値よ
    りも小さく、かつ前記車輪加速度信号■wiの値が前記
    基準車輪減速度信号−■woの値よりも小さいとき、あ
    るいは前記車輪速度信号Uwiの値が前記低基準車輪速
    度信号U_R′の値よりも小さいときには、前記車輪の
    制動トルクを減少させるように制動装置を制御すること
    を特徴とする、車輌におけるスキッド防止方法。
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