JPS59205061A - 自動車用動力伝達装置 - Google Patents
自動車用動力伝達装置Info
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- JPS59205061A JPS59205061A JP7981683A JP7981683A JPS59205061A JP S59205061 A JPS59205061 A JP S59205061A JP 7981683 A JP7981683 A JP 7981683A JP 7981683 A JP7981683 A JP 7981683A JP S59205061 A JPS59205061 A JP S59205061A
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- Japan
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- gear
- differential
- assembled
- intermediate differential
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- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車用動力伝達装置に関する。
従来、横置き前エンジン式前輪駆動車の動力伝達装置を
ほとんど手を加えることなくそのまま利用し、上記動力
伝達装置のトランスミッション出力側に差動機能を有す
る遊星ギヤ組を追加して4輪駆動車の動力伝達装置とす
る技術が例えば特開昭56−154328号公報にて提
案されている。
ほとんど手を加えることなくそのまま利用し、上記動力
伝達装置のトランスミッション出力側に差動機能を有す
る遊星ギヤ組を追加して4輪駆動車の動力伝達装置とす
る技術が例えば特開昭56−154328号公報にて提
案されている。
しかしながら、かかる動力伝達装置においては、前記遊
星ギヤ組が前輪駆動車の動力伝達装置においてトランス
ミッションのケーシング内に収納されている傘歯車式の
差動装置とは構成が全く異なり、しかも大径のリングギ
ヤを備えているため、前輪駆動車の動力伝達装置におけ
るトランスミッションのケーシングを大巾に変更しない
かぎりトランスミッションのケーシング内に前記遊星ギ
ヤ組を収納することができない。トランスミッションの
ケーシングを大中に変更することは、前輪駆動車の動力
伝達装置をほとんど手を加えることなくそのまま利用し
て4輪駆動車の動力伝達装置とする上記技術思想に反す
るため、上記した従来技術においては、前記遊星ギヤ組
がトランスミッションのケーシング外に配設されている
。かかる構成においては、前記遊星ギヤ組のためのスペ
ースや支持手段がトランスミッションのケーシング外に
必要であり、当該動力伝達装置が不可避的に大型かつ複
雑となる。また、トランスミッションのケーシング外に
配設された前記遊星ギヤ組の大径リングギヤがエンジン
やトランスミッションに干渉しないように、該遊星ギヤ
組をエンジンやトランスミッションから充分に離して配
設する必要があり、これによっても当該動力伝達装置の
小型化は困難であった。
星ギヤ組が前輪駆動車の動力伝達装置においてトランス
ミッションのケーシング内に収納されている傘歯車式の
差動装置とは構成が全く異なり、しかも大径のリングギ
ヤを備えているため、前輪駆動車の動力伝達装置におけ
るトランスミッションのケーシングを大巾に変更しない
かぎりトランスミッションのケーシング内に前記遊星ギ
ヤ組を収納することができない。トランスミッションの
ケーシングを大中に変更することは、前輪駆動車の動力
伝達装置をほとんど手を加えることなくそのまま利用し
て4輪駆動車の動力伝達装置とする上記技術思想に反す
るため、上記した従来技術においては、前記遊星ギヤ組
がトランスミッションのケーシング外に配設されている
。かかる構成においては、前記遊星ギヤ組のためのスペ
ースや支持手段がトランスミッションのケーシング外に
必要であり、当該動力伝達装置が不可避的に大型かつ複
雑となる。また、トランスミッションのケーシング外に
配設された前記遊星ギヤ組の大径リングギヤがエンジン
やトランスミッションに干渉しないように、該遊星ギヤ
組をエンジンやトランスミッションから充分に離して配
設する必要があり、これによっても当該動力伝達装置の
小型化は困難であった。
本発明者は、かかる実状及び上記技術思想が横置き後エ
ンジン式後輪駆動車にも適用できることに着目して、上
記した形式の前輪(又は後輪)駆動車を4輪駆動車に構
成するにあたって装置全体を可能な限り小型化して小型
自動車への適用をも容易になし得る動力伝達装置を案出
し、当該動力伝達装置を昭和58年3月24日付で特許
出願を行っている。当該動力伝達装置は、クランク軸が
車体l]方向に延びるように配置されたエンジンの一例
に組付けられ前記クランク軸と同軸的な入力軸とこれに
平行な出力軸を備えるトランスミッションと、このトラ
ンスミッションのケーシング内に゛ζ前記出力軸に設け
た出力ギヤに常時噛合するリングギヤを一体的に支承し
て前記トランスミッションのケーシングに回転可能に支
持され前輪と後輪に動力を分割して伝達する傘歯車式の
中間差動装置と、前記エンジンの後方(又は前方)にて
前記中間差動装置と同軸的に配置されて前記トランスミ
・フシジンのケーシングに組付けたエクステンションハ
ウジングに回転可能に支持された後輪(又は前輪)駆動
用リングギヤと、この後輪(又は前輪)駆動用リングギ
ヤに相対回転可能に組付りられて前記中間差動装置と同
軸的に配置された傘歯車式の前輪(又は後輪)用差動装
置を備えてなり、かつ前記前輪(又は後輪)用差動装置
の一方のサイドギヤに動力伝達可能に連結した一方のア
クスルが前記中間差動装置の両サイドギヤを貫通して側
方へ突出し、前記中間差動装置の一方のサイドギヤが前
記アクスル上に回転可能に組付けた第1中空シヤフトに
より前記前輪(又は後輪)用差動装置のケースに動力伝
達可能に連結され、前記中間差動装置の他方のサイドギ
ヤが前記第1中空シヤフト上に回転可能に組付けた第2
中空シヤフトにより前記後輪(又は前輪)駆動用リング
ギヤに動力伝達可能に連結された構成になっている。
ンジン式後輪駆動車にも適用できることに着目して、上
記した形式の前輪(又は後輪)駆動車を4輪駆動車に構
成するにあたって装置全体を可能な限り小型化して小型
自動車への適用をも容易になし得る動力伝達装置を案出
し、当該動力伝達装置を昭和58年3月24日付で特許
出願を行っている。当該動力伝達装置は、クランク軸が
車体l]方向に延びるように配置されたエンジンの一例
に組付けられ前記クランク軸と同軸的な入力軸とこれに
平行な出力軸を備えるトランスミッションと、このトラ
ンスミッションのケーシング内に゛ζ前記出力軸に設け
た出力ギヤに常時噛合するリングギヤを一体的に支承し
て前記トランスミッションのケーシングに回転可能に支
持され前輪と後輪に動力を分割して伝達する傘歯車式の
中間差動装置と、前記エンジンの後方(又は前方)にて
前記中間差動装置と同軸的に配置されて前記トランスミ
・フシジンのケーシングに組付けたエクステンションハ
ウジングに回転可能に支持された後輪(又は前輪)駆動
用リングギヤと、この後輪(又は前輪)駆動用リングギ
ヤに相対回転可能に組付りられて前記中間差動装置と同
軸的に配置された傘歯車式の前輪(又は後輪)用差動装
置を備えてなり、かつ前記前輪(又は後輪)用差動装置
の一方のサイドギヤに動力伝達可能に連結した一方のア
クスルが前記中間差動装置の両サイドギヤを貫通して側
方へ突出し、前記中間差動装置の一方のサイドギヤが前
記アクスル上に回転可能に組付けた第1中空シヤフトに
より前記前輪(又は後輪)用差動装置のケースに動力伝
達可能に連結され、前記中間差動装置の他方のサイドギ
ヤが前記第1中空シヤフト上に回転可能に組付けた第2
中空シヤフトにより前記後輪(又は前輪)駆動用リング
ギヤに動力伝達可能に連結された構成になっている。
かかる構成の動力伝達装置においては、前輪(又は後輪
)駆動車の動力伝達装置において、傘歯車式の前輪(又
は後輪)用差動装置が収納されていたトランスミッショ
ンのケーシング内に前輪と後輪に動力を分割して伝達す
る傘歯車式の中間差動装置が同様に収納されるため、該
ケーシングの変更が全く不要であることは勿論のこと、
中間差動装置のためのスペースや支持手段をトランスミ
ッションのケーシング外に全く必要とせず、当該動力伝
達装置を小型化・簡単化することができる。
)駆動車の動力伝達装置において、傘歯車式の前輪(又
は後輪)用差動装置が収納されていたトランスミッショ
ンのケーシング内に前輪と後輪に動力を分割して伝達す
る傘歯車式の中間差動装置が同様に収納されるため、該
ケーシングの変更が全く不要であることは勿論のこと、
中間差動装置のためのスペースや支持手段をトランスミ
ッションのケーシング外に全く必要とせず、当該動力伝
達装置を小型化・簡単化することができる。
しかして、本発明の目的はかかる有用な当該動力伝達装
置において、中間差動装置の差動機能を制限する差動制
限機構を、当該動力伝達装置内の限られた空間部に簡単
な構成でかつコンパクトに組付けることにある。
置において、中間差動装置の差動機能を制限する差動制
限機構を、当該動力伝達装置内の限られた空間部に簡単
な構成でかつコンパクトに組付けることにある。
かかる目的を達成すべく、本発明は上記した先願に係る
動力伝達装置において、前記中間差動装置のケースの前
記両サイドギヤの少なくとも一方に対向する部位にスラ
ストワッシャが軸方向へのみ移動可能に組付けられ、前
記両サイドギヤの少なくとも一方には前記スラストワッ
シャに対向するクラッチプレートが軸方向へのみ移動可
能に組付けられて、これらスラストワッシャとクラッチ
プレートがスプリング付勢されて互いに接触するように
構成したことにでの特徴がある。
動力伝達装置において、前記中間差動装置のケースの前
記両サイドギヤの少なくとも一方に対向する部位にスラ
ストワッシャが軸方向へのみ移動可能に組付けられ、前
記両サイドギヤの少なくとも一方には前記スラストワッ
シャに対向するクラッチプレートが軸方向へのみ移動可
能に組付けられて、これらスラストワッシャとクラッチ
プレートがスプリング付勢されて互いに接触するように
構成したことにでの特徴がある。
従って、本発明においては、中間差動装置の差動制限機
構を中間差動装置に何等支障を生じさせることなく、従
来の差動装置と同様に簡単な構成でコンパクトに組付け
ることができる。
構を中間差動装置に何等支障を生じさせることなく、従
来の差動装置と同様に簡単な構成でコンパクトに組付け
ることができる。
以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本発明による自動車用動力伝達装置を示して
いて、この動力伝達装置においては、エンジン10の一
例にトランスミッション20がクラッチ装・置30とと
もに組付けられている。
いて、この動力伝達装置においては、エンジン10の一
例にトランスミッション20がクラッチ装・置30とと
もに組付けられている。
エンジン10は、車両前方のエンジンルーム内にそのク
ランク軸11が車体中方向(横方向)に位置するように
配置されている。トランスミッション20は、終減速機
と一体の横置き前エンジン式前輪駆動車の動力伝達装置
として公知であり、クランク軸11と同軸的な入力軸2
1とこれに平行な出力軸22を備えている。
ランク軸11が車体中方向(横方向)に位置するように
配置されている。トランスミッション20は、終減速機
と一体の横置き前エンジン式前輪駆動車の動力伝達装置
として公知であり、クランク軸11と同軸的な入力軸2
1とこれに平行な出力軸22を備えている。
しかして、本実施例においては、第1図及び第2図にて
示したように、トランスミッション20におけるケーシ
ング23内の従来終減速機が配設されていた部分に、前
輪と後輪に動力を分割して伝達する傘歯車式の中間差動
装置40が配設されている。中間差動装置40は、トラ
ンスミッション20の出力軸22に設けた出力ギヤ22
aに常時噛合するリングギヤ50を一体的に支承してい
て、そのケース41にてトランスミッション20のケー
シング23に回転可能に軸支されている。
示したように、トランスミッション20におけるケーシ
ング23内の従来終減速機が配設されていた部分に、前
輪と後輪に動力を分割して伝達する傘歯車式の中間差動
装置40が配設されている。中間差動装置40は、トラ
ンスミッション20の出力軸22に設けた出力ギヤ22
aに常時噛合するリングギヤ50を一体的に支承してい
て、そのケース41にてトランスミッション20のケー
シング23に回転可能に軸支されている。
また、中間差動装置40の側方すなわちエンジン10の
後方に、後輪駆動用リングギヤ60と全歯11′i、式
の前輪用差動装置70が配置されている。後輪駆動用リ
ングギヤ60は、中間差動装置40と同軸的(こ配置さ
れていて、トランスミッション20のケーシング23に
組付けたエクステンションハウシング80に回転可能に
支持されたケース61に固着されており、エクステンシ
ョンハウジング80に回転可能に軸支されたピニオンシ
ャフト90に噛合している。なお、このピニオンシャフ
ト90は車両の中央にて前後方向に設けられており、図
示しない公知のプロペラシャフト及び後輪用終減速機を
介してリヤアクスルに動力伝達可能に連結されている。
後方に、後輪駆動用リングギヤ60と全歯11′i、式
の前輪用差動装置70が配置されている。後輪駆動用リ
ングギヤ60は、中間差動装置40と同軸的(こ配置さ
れていて、トランスミッション20のケーシング23に
組付けたエクステンションハウシング80に回転可能に
支持されたケース61に固着されており、エクステンシ
ョンハウジング80に回転可能に軸支されたピニオンシ
ャフト90に噛合している。なお、このピニオンシャフ
ト90は車両の中央にて前後方向に設けられており、図
示しない公知のプロペラシャフト及び後輪用終減速機を
介してリヤアクスルに動力伝達可能に連結されている。
前輪用差動装置70は、そのケース71にて後輪駆動用
リングギヤ60のケース61内に回転可能に組付けられ
、中間差動装置40と同軸的に配置されている。また、
本実施例においては、前輪用差動装置70の左方のサイ
ドギヤ72に動力伝達可能に連結した左方のフロントア
クスル100が中間差動装置40のケース41及び両サ
イドギヤ42.43を貫通して左方へ突出し、前輪用差
動装置70の右方のサイドギヤ73に動力伝達可能に連
結した右方のフロントアクスル101が両ケース61.
71及びエクステンションハウジング80を貫通して右
方へ突出している。また、中間差動装置40の左方のサ
イトギヤ42は、フロントアクスル100上に回転可能
に組付けた中空シャフト110により前輪用差動装置7
0のケース71に動力伝達可能に連結され、中間差動装
置40の右方のサイドギヤ43は中空シャフト110上
に回転可能に組付けられその中空シャフト部43aにて
後輪駆動用リングギヤ60を支承するケース61に動力
伝達可能に連結されている。
リングギヤ60のケース61内に回転可能に組付けられ
、中間差動装置40と同軸的に配置されている。また、
本実施例においては、前輪用差動装置70の左方のサイ
ドギヤ72に動力伝達可能に連結した左方のフロントア
クスル100が中間差動装置40のケース41及び両サ
イドギヤ42.43を貫通して左方へ突出し、前輪用差
動装置70の右方のサイドギヤ73に動力伝達可能に連
結した右方のフロントアクスル101が両ケース61.
71及びエクステンションハウジング80を貫通して右
方へ突出している。また、中間差動装置40の左方のサ
イトギヤ42は、フロントアクスル100上に回転可能
に組付けた中空シャフト110により前輪用差動装置7
0のケース71に動力伝達可能に連結され、中間差動装
置40の右方のサイドギヤ43は中空シャフト110上
に回転可能に組付けられその中空シャフト部43aにて
後輪駆動用リングギヤ60を支承するケース61に動力
伝達可能に連結されている。
また、本実施例においては、中間差動装置40の内部に
左右一対の差動制限機構DLLが組付けられている。各
差動制限機構DLIは、2枚のスラストワッシャ46と
、1枚のクラッチプレート47と、1枚の皿ばね48と
によって構成されている。スラストワッシャ46は、第
3図<a>に示すように環状プレート部46aと、その
外周に突設した4111i1の突起部461)とからな
るもので、ケース41の内周に軸方向に設けた各溝部4
1aに各突起部46bを嵌合されて軸方向へのみ移動可
能に組付けられている。クラッチプレート47ば、第3
図(b)に示すように環状プレート部47aの内周にス
プライン47bを形成してなるもので、各サイトギヤ4
2.43の中空シャフト部42a、43a外周に設けた
スプライン42b。
左右一対の差動制限機構DLLが組付けられている。各
差動制限機構DLIは、2枚のスラストワッシャ46と
、1枚のクラッチプレート47と、1枚の皿ばね48と
によって構成されている。スラストワッシャ46は、第
3図<a>に示すように環状プレート部46aと、その
外周に突設した4111i1の突起部461)とからな
るもので、ケース41の内周に軸方向に設けた各溝部4
1aに各突起部46bを嵌合されて軸方向へのみ移動可
能に組付けられている。クラッチプレート47ば、第3
図(b)に示すように環状プレート部47aの内周にス
プライン47bを形成してなるもので、各サイトギヤ4
2.43の中空シャフト部42a、43a外周に設けた
スプライン42b。
43bにそれぞれ嵌合されて、両スラストワッシャ46
間にて軸方向へのみ移動可能に組付けられている。皿ば
ね48は、ケース41の内側壁41bとスラストワッシ
ャ46間に介装されて各スラストワッシャ46とクラッ
チプレート47とを所定の付勢力にて接触させている。
間にて軸方向へのみ移動可能に組付けられている。皿ば
ね48は、ケース41の内側壁41bとスラストワッシ
ャ46間に介装されて各スラストワッシャ46とクラッ
チプレート47とを所定の付勢力にて接触させている。
これにより、両差動制限機構DLLにおいては、両サイ
ドギヤ42.43の回転速度が異なっている場合、すな
わち両サイドギヤ42.43とケース41間に相対運動
が生じている場合にこれら両者41と42゜43間に摩
擦トルクを発生させて、両サイドギヤ42.43の低速
側の駆動トルクを増大させかつ高速側の駆動トルクを低
減させる。
ドギヤ42.43の回転速度が異なっている場合、すな
わち両サイドギヤ42.43とケース41間に相対運動
が生じている場合にこれら両者41と42゜43間に摩
擦トルクを発生させて、両サイドギヤ42.43の低速
側の駆動トルクを増大させかつ高速側の駆動トルクを低
減させる。
なお、本実施例においては、トランスミッションケース
20のケーシング23内の右端部に差動規制機構DL’
(デフロック機構)が配設されている。デフロック機構
DL’は、サイドギヤ43の中空シャフト部43aと、
その外周に相対回転可能に延出されたケース41の右方
筒部41Cと、中空シャフト部43aの外周に組付けた
カンプリングスリーブ120とによって構成されている
。
20のケーシング23内の右端部に差動規制機構DL’
(デフロック機構)が配設されている。デフロック機構
DL’は、サイドギヤ43の中空シャフト部43aと、
その外周に相対回転可能に延出されたケース41の右方
筒部41Cと、中空シャフト部43aの外周に組付けた
カンプリングスリーブ120とによって構成されている
。
スリーブ120は、中空シャフト部43aの外周にスプ
ライン嵌合されて軸方向へのみ摺動可能に組付けられて
いて、その先端部とケース41の右方筒部4LCの先端
部とによりドッグクラッチを構成している。これにより
、スリーブ120が軸方向へ摺動されると、中間差動装
置40のケース41とサイドギヤ43との結合が断続さ
れ、これら両者41.43の結合時には中間差動装置4
0の差動機能が無効にされる。
ライン嵌合されて軸方向へのみ摺動可能に組付けられて
いて、その先端部とケース41の右方筒部4LCの先端
部とによりドッグクラッチを構成している。これにより
、スリーブ120が軸方向へ摺動されると、中間差動装
置40のケース41とサイドギヤ43との結合が断続さ
れ、これら両者41.43の結合時には中間差動装置4
0の差動機能が無効にされる。
上記のように構成した本実施例においては、エンジン1
0の駆動力がクランク軸11よりクラッチ装置30を介
してトランスミッション20の入力軸21に入力され、
トランスミッション20の変速ギヤ化のいずれかのギヤ
化で変速されて出力軸22に伝わると、その駆動力は出
力ギヤ22aからリングギヤ50を介して中間差動装置
40に伝わり、中間差動装置40にて両ビニオン44
(但し一方のみ図示)から両サイドギヤ42.43に分
割される。左方のサイドギヤ42に伝わった駆動力は中
空シャフト110を介して前輪用差動装置70に伝わり
、前輪用差動装置70にて両ビニオン74.75から両
サイドギヤ72.73に分配されて両フロントアクスル
100,101に伝わる。一方、右方のサイトギヤ43
に伝わった駆動力はその中空シャフト部43a及びケー
ス61を介して後輪駆動用リングギヤ60に伝わり、後
輪駆動用リングギヤ60からビニオンシャフト90及び
図示しないプロペラシャフト、終減速機を介して両リヤ
アクスルに分配されて伝わる。かかる駆動力伝達時にお
いて、デフロック機構DL“を構成するスリーブ120
がケース41の右方筒部41cと中空シャフト部43a
とを第2図の仮想線で示すごとく結合しておれば゛、中
間差動装置40の両サイドギヤ42.43が相対回転不
能であり、後輪駆動用リングギヤ60と前輪用差動装置
70には同一の回転が伝わる。また、スリーブ120が
第1図及び第2図の実線で示すごとく右方筒部41cと
中空シャフト部43aとの結合を解いておれば、中間差
動装置40の両サイドギヤ42.43が相対回転可能で
あり、後輪駆動用リングギヤ60と前輪用差動装置70
にはそれぞれに加わる負荷に応じた駆動トルクが差動制
限機構DLLにより制御されて伝わる。
0の駆動力がクランク軸11よりクラッチ装置30を介
してトランスミッション20の入力軸21に入力され、
トランスミッション20の変速ギヤ化のいずれかのギヤ
化で変速されて出力軸22に伝わると、その駆動力は出
力ギヤ22aからリングギヤ50を介して中間差動装置
40に伝わり、中間差動装置40にて両ビニオン44
(但し一方のみ図示)から両サイドギヤ42.43に分
割される。左方のサイドギヤ42に伝わった駆動力は中
空シャフト110を介して前輪用差動装置70に伝わり
、前輪用差動装置70にて両ビニオン74.75から両
サイドギヤ72.73に分配されて両フロントアクスル
100,101に伝わる。一方、右方のサイトギヤ43
に伝わった駆動力はその中空シャフト部43a及びケー
ス61を介して後輪駆動用リングギヤ60に伝わり、後
輪駆動用リングギヤ60からビニオンシャフト90及び
図示しないプロペラシャフト、終減速機を介して両リヤ
アクスルに分配されて伝わる。かかる駆動力伝達時にお
いて、デフロック機構DL“を構成するスリーブ120
がケース41の右方筒部41cと中空シャフト部43a
とを第2図の仮想線で示すごとく結合しておれば゛、中
間差動装置40の両サイドギヤ42.43が相対回転不
能であり、後輪駆動用リングギヤ60と前輪用差動装置
70には同一の回転が伝わる。また、スリーブ120が
第1図及び第2図の実線で示すごとく右方筒部41cと
中空シャフト部43aとの結合を解いておれば、中間差
動装置40の両サイドギヤ42.43が相対回転可能で
あり、後輪駆動用リングギヤ60と前輪用差動装置70
にはそれぞれに加わる負荷に応じた駆動トルクが差動制
限機構DLLにより制御されて伝わる。
ところで、上記のように構成した本実施例においては、
前輪駆動車の動力伝達装置において傘歯車式の前輪用差
動装置が収納されていたトランスミッション20のケー
シング23内に前輪と後輪に動力を分割して伝達する傘
歯車式の中間差動装置40が同様に収納されるため、中
間差動装置40のためのスペースや支持手段をl・ラン
スミッション20のケーシング23外に全く必要とせず
、当該動力伝達装置を小型化・簡単化することができる
。
前輪駆動車の動力伝達装置において傘歯車式の前輪用差
動装置が収納されていたトランスミッション20のケー
シング23内に前輪と後輪に動力を分割して伝達する傘
歯車式の中間差動装置40が同様に収納されるため、中
間差動装置40のためのスペースや支持手段をl・ラン
スミッション20のケーシング23外に全く必要とせず
、当該動力伝達装置を小型化・簡単化することができる
。
また、本実施例においては、特に中間差動装置40とリ
ングギヤ60、差動装置70とを特殊な連結構造として
いるので、中間差動装置40の差動制限機構DLLを中
間差動装置40に何等支障を生じさせることなく、従来
の単なる差動制限機構と同様に簡単な構成とすることが
でき、これにより中間差動装置内にその差動制限機構と
してコンパクトに組付けることができる。
ングギヤ60、差動装置70とを特殊な連結構造として
いるので、中間差動装置40の差動制限機構DLLを中
間差動装置40に何等支障を生じさせることなく、従来
の単なる差動制限機構と同様に簡単な構成とすることが
でき、これにより中間差動装置内にその差動制限機構と
してコンパクトに組付けることができる。
なお、本実施例における差動制限機構DLLに換えて、
第4図または第5図に示す差動制限機構を採用すること
ができる。第4図に示す差動制限機構DL2においては
、差動制限機構DLLの構成に圧縮コイルスプリング4
9を付加したものである。圧縮コイルスプリング49は
、中空シャフト部110の外周にて両サイドギヤ42.
43間に介装されて両サイドギヤ42.43をケース4
1の百円側壁41b側へ付勢し、各スラストワッシャ4
6とクラッチプレート47とを所定の付勢力にて接触さ
せている。この差動制限機構DL2においては、各スラ
ストワッシャ46とクラッチプレート47に対する付勢
力の調整が容易である。
第4図または第5図に示す差動制限機構を採用すること
ができる。第4図に示す差動制限機構DL2においては
、差動制限機構DLLの構成に圧縮コイルスプリング4
9を付加したものである。圧縮コイルスプリング49は
、中空シャフト部110の外周にて両サイドギヤ42.
43間に介装されて両サイドギヤ42.43をケース4
1の百円側壁41b側へ付勢し、各スラストワッシャ4
6とクラッチプレート47とを所定の付勢力にて接触さ
せている。この差動制限機構DL2においては、各スラ
ストワッシャ46とクラッチプレート47に対する付勢
力の調整が容易である。
また、第5図に示す差動制限機構DL3においては、差
動制限機構DLIに比しスラストワンシャ46とクラッ
チプレート47の枚数を多く採用して摩擦面の数を増大
させている。従って、この差動制限機構DL3はケース
41と左方のサイドギヤ42間にのみ配設されている。
動制限機構DLIに比しスラストワンシャ46とクラッ
チプレート47の枚数を多く採用して摩擦面の数を増大
させている。従って、この差動制限機構DL3はケース
41と左方のサイドギヤ42間にのみ配設されている。
なお、これら両変形例におけるその他の構成については
上記実施例と同様であるので、同一の構成部材には同一
の符号を付してその説明を省略する。
上記実施例と同様であるので、同一の構成部材には同一
の符号を付してその説明を省略する。
以上の実施例においては、本発明による自動車用動力伝
達装置を横置き前エンジン式の4輪駆動車用のものとし
たが、本発明による自動車用動力伝達装置は、後輪駆動
用リングギヤ60を前輪駆動用リングギヤとし、前輪用
差動装置70を後輪用差動装置とすることによって横置
き後エンジン式の4輪駆動車用のものとすることも可能
である。
達装置を横置き前エンジン式の4輪駆動車用のものとし
たが、本発明による自動車用動力伝達装置は、後輪駆動
用リングギヤ60を前輪駆動用リングギヤとし、前輪用
差動装置70を後輪用差動装置とすることによって横置
き後エンジン式の4輪駆動車用のものとすることも可能
である。
この場合には、エンジンの前方に前輪駆動用リンクキャ
、後輪用差動装置が配置される。また、本発明において
は、デフロック機構DL’を省略して実施し得ることは
勿論である。
、後輪用差動装置が配置される。また、本発明において
は、デフロック機構DL’を省略して実施し得ることは
勿論である。
第1図は本発明による自動車用動力伝達装置の断面図、
第21g+は第1図の要部拡大断面図、第3図(a)ば
スラストワッシャの拡大部分正面図、第3図(b)はク
ラ、チプレートの拡大部分正面図、第4図は本発明の第
1変形例を示す部分断面図、第5図は同第2変形例を示
す部分断面図である。 符号の説明 10t°・・エンジン、11・・・クランク軸、20・
・・l・ランスミッション、21・・・入力軸、22・
・・出力軸、22a・・・出力ギヤ、40・・・中間差
動装置、41・・・ケース、42゜43・ ザイドキ
ャ、43a・・・中空シャフト部(第2中空シヤフト)
、46・・・スラストワッシャ、47・・・クラッチプ
レート、48・・・皿ばね、49・・・圧縮コイルスプ
リング、50・・・リングギヤ、60・・・後輪(又は
前輪)駆動用リングギヤ、61・・・ケース、70・・
・前輪(又は後輪)用差動装置、71・・・ケース、7
2.73・・・サイトギヤ、80・・・エクステンショ
ンハウシング、100・・・フロントアクスル、110
・・・ (第1)中空シャフト、DLI DL2.DL
3・・・差動制限機構。 出願人 トヨタ自動車株式会社 代理人 弁理士 長 谷 照 −
第21g+は第1図の要部拡大断面図、第3図(a)ば
スラストワッシャの拡大部分正面図、第3図(b)はク
ラ、チプレートの拡大部分正面図、第4図は本発明の第
1変形例を示す部分断面図、第5図は同第2変形例を示
す部分断面図である。 符号の説明 10t°・・エンジン、11・・・クランク軸、20・
・・l・ランスミッション、21・・・入力軸、22・
・・出力軸、22a・・・出力ギヤ、40・・・中間差
動装置、41・・・ケース、42゜43・ ザイドキ
ャ、43a・・・中空シャフト部(第2中空シヤフト)
、46・・・スラストワッシャ、47・・・クラッチプ
レート、48・・・皿ばね、49・・・圧縮コイルスプ
リング、50・・・リングギヤ、60・・・後輪(又は
前輪)駆動用リングギヤ、61・・・ケース、70・・
・前輪(又は後輪)用差動装置、71・・・ケース、7
2.73・・・サイトギヤ、80・・・エクステンショ
ンハウシング、100・・・フロントアクスル、110
・・・ (第1)中空シャフト、DLI DL2.DL
3・・・差動制限機構。 出願人 トヨタ自動車株式会社 代理人 弁理士 長 谷 照 −
Claims (1)
- クランク軸が車体中方向に延びるように配置されたエン
ジンの一例に組付けられ前記クランク軸と同軸的な入力
軸とこれに平行な出力軸を備えるトランスミッションと
、このトランスミッションのケーシング内にて前記出力
軸に設けた出力キャに雷時噛合するリングギヤを一体的
に支承して前記I・ランスミッションのケーシングに回
転可能に支持され前輪と後輪に動力を分割して伝達する
傘歯車式の中間差動装置と、前記エンジンの後方(又は
前方)にて前記中間差動装置と同軸的に配置されて前記
トランスミッションのケーシングに組付りたエクステン
ションハウジングに回転可能に支持された後輪(又は前
輪)駆動用リングギヤと、この後輪(又は前輪)駆動用
リングギヤに相対回転可能に組付けられて前記中間差動
装置と同軸的に配置された傘歯車式の前輪(又は後輪)
用差動装置を備え、前記前輪(又は後輪)用差動装置の
一方のサイドギヤに動力伝達可能に連結した一方のアク
スルが前記中間差動装置の両サイドギヤを ・貫通して
側方へ突出し、前記中間差動装置の一方のサイドギヤが
前記アクスル上に回転可能に組付けた第1中空シヤフト
により前記前輪(又は後輪)用差動装置のケースに動力
伝達可能に連結され、前記中間差動装置の他方のサイド
ギヤが前記第1中空シヤフト上に回転可能に組付けた第
2中空シヤフトにより前記後輪(又は前輪)駆動用リン
グギヤに動力伝達可能に連結されてなり、かつ前記中間
差動装置のケースの前記両サイドギヤの少なくとも一方
に対向する部位にスラストワッシャが軸方向へのみ摺動
可能に組付けられ、前記両サイトギヤの少なくとも一方
には前記スラストワッシャに対向するクラッチプレート
が軸方向へのみ移動可能に組付けられて、これらスラス
トワッシャとクラッチプレートがスプリンタ付勢されて
互いに接触してなる自動車用動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7981683A JPS59205061A (ja) | 1983-05-06 | 1983-05-06 | 自動車用動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7981683A JPS59205061A (ja) | 1983-05-06 | 1983-05-06 | 自動車用動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59205061A true JPS59205061A (ja) | 1984-11-20 |
Family
ID=13700721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7981683A Pending JPS59205061A (ja) | 1983-05-06 | 1983-05-06 | 自動車用動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59205061A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6274715A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-06 | Aisin Warner Ltd | 4輪駆動車の自動変速機 |
US6270440B1 (en) * | 2000-02-07 | 2001-08-07 | Daimlerchrysler Corporation | Differential side gear with integral shaft |
-
1983
- 1983-05-06 JP JP7981683A patent/JPS59205061A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6274715A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-06 | Aisin Warner Ltd | 4輪駆動車の自動変速機 |
US6270440B1 (en) * | 2000-02-07 | 2001-08-07 | Daimlerchrysler Corporation | Differential side gear with integral shaft |
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