JPS59204590A - 静電気および電磁波捕捉機能を有する転写材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はＩＣ，Ｌ’ＳＩなどの半導体あるいは電子レ
ンジ、電子ゲームなどの製品を輸送する時に用いる梱包
材や電子レンジ、電子ゲームなどの電磁波をシールドし
なければならない製品のプラスチック製枠体の内面に使
用することのできる静電気および電磁波捕捉機能を有す
る転写材に関するものである。

電子レンジや電子ゲーム等の製品をはじめ、これらの製
品を組立製造するに用いるＩ’Ｃ，ＬＳＩなどの半導体
部品材料をダンボールなどの包装材に梱包して輸送する
場合、普通のダンボール梱包では部品材料の輸送中にお
ける静電気発生に伴なう損傷によって、かなりの部品材
料が不良品となったり、性能低下を来たして使用不可能
となっているのである。

そしてこのような静電気損傷から製品を守るために、こ
れまで梱包に用いるダンボールとしてはその一面または
両面の全面にカーボンブラックを分散した樹脂液を導電
性物質として塗布したものが用いられ、その塗布面が必
ず内面となるように組立ててそこへ製品を梱包していた
。

しかしこのようなダンボールでは少くとも製品が収容さ
れる内面全面に導電性物質が塗布されているが、いくら
多量の半導体製品を一度に梱包輸送するとしてもダンボ
ールの内面全面に導電性物質を塗る必要はない。

また樹脂とカーボンブラックよりなる導電性物質をそれ
ほど多量に用いると、ダンボールに代表される梱包材料
としてのコストが上り、これがまた改良の要望点ともな
っているのである。

さらに電子レンジや電子ゲームの如きものにあっては、
静電気障害だけでなく、電磁波による障害も考慮する必
要がある。

ところが樹脂とカーボンブラックによる導電性物質を塗
布した梱包材料では静電気損傷の防止は果せても電磁波
に伴なう損傷の防止は果せないのである。

そしてこの電子レンジや電子ゲームなどの製品における
電磁波障害については、環在のところこれを完全に解決
する対策は得られていないというのが実状である。

この発明は上記の点に鑑みて静電気と電磁波の双方につ
いて輸送中における製品に与える損傷の防止および電子
レンジや電子ゲーム等の電子製品については、使用時に
電磁波によって発生する障害の除去について検討した結
果なされたものであって、単に静電気、電磁波による損
傷の防止のみならず、この防止のための処置を梱包材料
や製品の美観上の観点からも考慮して検討の結果得られ
たものである。

以下この発明をその一実施例を示す図面に基づいて説明
する。

即ち、この発明の転写材は、離型性基材上に導電性物質
を単に塗布するというものではなく、この塗布をスクリ
ーン印刷法採用して種々の模様として形成せしめるもの
であり、これによって得られた転写材をダンボール等の
梱包材料の必要な個所に必要な大きさとして接着したり
、あるいは電子レンジや電子ゲームなどのプラスチック
枠体の内面の必要個所に必要な大きさとして接着するこ
３− とにより、製品から出る静電気、電磁波を捕捉するもの
であり、また上記したように種々の模様として形成した
転写材であるから、これを製品や梱包材に用いることに
よって、外観上の商品価値をも高めようとするものであ
る。

第１図はフェライト３０重量％を分散した合成樹脂スラ
リーを用いて、まず離型性基材１上に２の模様のスクリ
ーン印刷を施し、次いでこれを５〜１０分常温で指触乾
燥させてから、同じ型紙にてカーボンブラック３０重量
％を分散した合成樹脂スラリーをよく混合してスクリー
ン印刷３したものであり、これを２０〜３０秒間乾燥し
てからその上に第２図に示すように接着剤層４を形成し
、ざらに離型性基材５を貼着することによってこの発明
の転写材が得られるのである。

また第３図は、この発明の他の実施例を示し、離型性基
材１上に第１図と同じくして、まずフェライト入り合成
樹脂スラリーをスクリーン印刷にて塗布２し、１５〜２
０分の指触乾燥後、２の印刷面は一部分を除いてほとん
どマスクするようにして４− カーボブラック３０重量％を分散させた合成樹脂スラリ
ーにてスクリーン印刷３を施こしたものである。

なお、このスクリーン印刷３上に接着剤層４および離型
性基材５を施すことは、同図では示されていないが、第
２図と同様である。

かくして得られた転写材は、これをそのままあるいは所
定の形状、大きさに切って５の離型性基材を剥離して露
出した接着剤層を梱包材としてのダンボールや電子レン
ジのプラスチック枠体の内面所要の位置に圧着し、しか
るのち離型性基材１を剥離することによって使用される
のである。

なお第１図および第４図に得られたこの発明の転写材に
おいて、離型性基材上にフェライト入り合成樹脂スラリ
ーをスクリーン印刷法にて模様印刷する前に耐摩耗性の
ある合成樹脂液をスクリーン印刷にて塗布してやれば、
転写材としてこれをダンボール等の梱包ケースに圧着し
た場合、この耐摩耗性樹脂膜面が最表面となる結果、こ
れに半導体や電子レンジ等の製品を入れて、輸送する際
の衝撃等においても印刷面に傷がついたり、剥離、亀裂
を生じることがなく、より強い印刷面を与えることがで
きる。

なおこの発明でカーボンブラックや金属粉を分散せしめ
て塗材として使用する合成樹脂スラリーとしては、ポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂などが好ましく、樹脂自体
は導電性でも非導電性であっても差支えない。

また金属粉としてはフェライトを使用する例を示したが
、フェライトに限定されるものではなく、アルミニウム
粉や銅粉、黒鉛粉などであってもよい。

炭素質物質としてはカーボンブラックを用いた例を示し
たが、カーボンブラックのほか黒鉛を用いることもでき
る。

接着剤層としては、梱包材や電子レンジのプラスチック
枠体などに圧着、融着などにより接着可能な接着剤たと
えばポリエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、■ポキシ樹脂等を適当に選択して使用すればよ
い。

特にプラスチック枠体としてはＡＢＳ樹脂が多く使用さ
れているので、この場合にはポリアクリル酸系樹脂とブ
タジェン−アクリロニトリルゴム系からなる接着剤を用
いればよい。

そしてこの接着剤だけでは充分な貼着が期待できい場合
は、仮貼着後、高周波接着、超音波接着、レーザ光線に
よる接着などを併用すればよい。

また離型性基材としては、離型紙、離型フィルムあるい
はシート等が用いられる。

なお耐摩耗性を向上させるために透明樹脂膜を形成させ
ることは既にのべたが、そのような目的に使用しうる樹
脂液としては、エヂレンー酢酸ビニル共重合樹脂、アク
リル樹脂、クロロプレンゴムなどが用いられる。

以上詳述したようにこの発明の転写材は、これを任意の
大きさ、形状に適宜切って梱包材やプラスチック枠体の
必要個所のみに使用することができるので、静電気や電
磁波捕捉機能を具備させたために梱包材などのコストが
大幅に上昇することもなく、実用的効果は非常に大きい
ものである。

７−

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す平面図、第２図は第
１図の構成を示す断面図、第３図および第４図はこの発
明の他の実施例を示す平面図である。 １．５・・・離型性基材 ２・・・金属粉を分散した合成樹脂スラリーによるスク
リーン印刷模様 ３・・・炭素質物質を分散した合成樹脂スラリーによる
スクリーン印刷模様 ４・・・接着剤層 特許出願人　　　山　１）鐘　− 代　理　人　　　弁理士　和１）昭 −９−−−４７１− ８−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属粉２０〜４０重量％を分散せる合成樹脂スラ
   リーを用いて離型性基材上の全面またはその一部分に任
   意の模様を形成するようにスクリーン印刷を行ったのち
   、該印刷面上に或いは該印刷面以外の個所に炭素質物質
   ２０〜４０重石％を分散せる合成樹脂スラリーをスクリ
   ーン印刷し、さらにその上に接着剤層を形成させたのち
   離型性基材を貼着してなる静電気および電磁波捕捉機能
   を有する転写材。
2. （２）離型性基材上に金属粉を分散せる合成樹脂スラリ
   ーをスクリーン印刷するに先立って、該離型性基材上に
   耐摩耗性透明合成樹脂層をスクリーン印刷にて施すこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の静電気および
   電磁波捕捉機能を有する転写材。