JPS5920339B2 - 卵を用いた冷菓類の製造法 - Google Patents

卵を用いた冷菓類の製造法

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JPS5920339B2
JPS5920339B2 JP51110770A JP11077076A JPS5920339B2 JP S5920339 B2 JPS5920339 B2 JP S5920339B2 JP 51110770 A JP51110770 A JP 51110770A JP 11077076 A JP11077076 A JP 11077076A JP S5920339 B2 JPS5920339 B2 JP S5920339B2
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JP
Japan
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egg
eggs
fermented
frozen desserts
milk
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JP51110770A
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JPS5338667A (en
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良忠 山中
吉信 志済
邦敏 関本
伸一郎 片「峰」
徳 古川
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NIPPON NOSAN KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON NOSAN KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は醗酵卵液を用いた新しい冷菓類の製造法に関す
るものである。
卵は高蛋白、高カロリーでしかも消化率の高い優れた栄
養食品であり、又同時(こ卵はその特有の起泡性、乳化
性などの優れた物性を所有している。
しかし、その反面加熱によって容易に蛋白質が変性し、
凝固することや独特の卵臭を発生するためその利用がか
なり制限され、又アイスクリーム、シャーベットなどの
冷菓類においても同様その利用が制限されているのが実
状である。
そこで本発明者らは卵のもつ栄養価を十分保持し、かつ
生卵臭の全く発生しないうえに生成有機酸によるされや
かな酸味をもった、卵を利用したアイスクリームやシャ
ーベットなどの冷菓類の開発を目的とし鋭意研究を重ね
た結果、卵液を乳酸醗酵させ、この醗酵卵液を使用する
ことにより卵臭のないされやかな酸味をもち、かつ栄養
価の高い新しい卵を用いた冷菓類の開発に成功し本発明
を完成した。
すなわち、本発明は卵液をそのままかあるいは必要に応
じて獣乳、糖などを加え、50〜80℃で2〜40分間
の加熱を1回ないし数回繰返すことによって殺菌し、次
いでストレプトコツカス属およびラクトバチルス属に属
する乳酸菌から選択される1種才たは2種以上の菌株を
加えて醗酵させ、該醗酵卵液を獣乳糖などの冷菓類原料
に混和して常法により製造することを特徴とする卵を用
いた冷菓類の製造法であって、その目的とするところは
、卵臭がなく醗酵Qこよる生成有機酸のさかやかな酸味
と芳香性ある風味をもち、かつ卵液による淡黄色の好ま
しい色調と栄養価の高い、卵を用いた新しい冷菓類を製
造する方法を提供するにある。
以下本発明について具体的に説明する。
本発明に使用する卵液としては全卵液、卵黄液、卵白液
あるいはこれらの混合物などが挙げられ、これらは生卵
液は勿論のこと凍結卵液、濃縮卵液および粉卵などの加
工卵もその韮まかあるいは適宜稀釈するなどして用いる
ことができる。
また本発明においては卵液をそのまま用いて乳酸醗酵さ
せることができるものであるが、より乳酸醗酵を促進さ
せるため獣乳、糖などを加えることが好ましい。
この際添加する獣乳としては例えば全乳あるいは脱脂乳
、粉乳、練乳などが挙げられ、その添加量は50%以下
がよい。
また添加する糖としては例えば蔗糖、乳糖、ブドウ糖、
果糖などが挙げられ、その添加量は10%以下が望まし
い。
次に、卵液をそのままかあるいは獣乳、糖などを添加し
た卵液を攪拌しつ°つ、50〜80’Cで2〜40分間
の加熱を1回ないし数回繰返すこと(こより殺菌する。
この時殺菌温度は卵液のみの場合は50〜65℃の範囲
で行なうことが望ましく、獣乳、糖を加えた場合はさら
に温度を上昇させて80℃程度迄加熱することができる
加熱時間は温度条件と相関関係(こあり、低温度短時間
では殺菌できず、また高温度長時間では卵蛋白質の凝固
が生じ、でき上り製品の物性を著しく悪くするので、温
度条件にあわせて2〜40分間の範囲で適宜選択し、調
整することが好ましい。
これら、加熱の温度並びに時間は使用する卵液の種類お
よび必要に応じて添加する獣乳、糖などの量によって累
なるものであるが、例えば全卵液の場合においては、5
0〜60℃前後の温度条件では15〜30分間の加熱が
望ましく、さらに高温度の条件では2〜15分間程度の
加熱で殺菌することができるものである。
またこのような条件の温度、時間による加熱は新鮮な卵
液においては1回行うだけで殺菌することができるもの
であるが、卵液の鮮度も種々異なるので通常は2〜3回
間歇的に行うのが好ましく、このように間歇殺菌を行う
と、後の工程の醗酵を充分に行うことができるものであ
る。
この様に殺菌した卵液を冷却後、必要に応じて塩酸ある
いは有機酸などを用いてpH値を中性付近(こ調整し、
次いでストレプトコツカス属およびラクトバチルス属に
属する乳酸菌から選択される1種または2種以上の菌株
を加え常法により醗酵させろ。
ストレプトコツカス属に属する乳酸菌としては例えばス
トレプトコッカス・フェカリス(Streptococ
cus faecalis)、ストレフトコツカス・サ
ーモフィラス(Streptoco−ccus th
ermophilus)、ストレプトコッカス0クレモ
リス(Streptococcus crem−or
is)、ストレプトコッカス・ラクチス(Strept
ococcus 1actis)、ストレプトコッカ
ス・ジアセチラクチス(Streptococ−cus
diacetilactis)などが挙げられ、マ
タラクトハチルス属に属する乳酸菌としてはラクトバチ
ルス・アシドフィラス(Lactobaci−11us
acidophilus)、ラクトバチルス・ブル
ガリカス(Lactobacillus bulga
r−icus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lacto
b−acillus casei)などが挙げられ、
これらの乳酸菌から1種または2種以上の菌株を適宜必
要(こ応じて選択し、殺菌された卵液に添加する。
これらの乳酸菌は常法に従って活性化した脱脂乳スター
ターとして使用してもよく、また常法に従って菌体分離
して使用してもよい。
その添加量は卵液重量に対し1〜5%の範囲が望ましい
醗酵方法は各乳酸菌に適した温度、時間を適宜選択し常
法により醗酵させればよく、温度は30〜40℃、時間
は6〜24時間の範囲の程度が望ましい。
次に、この様(こして得られた醗酵卵液をアイスクリー
ム、シャーベットなどの冷菓類原料、例えば牛乳、クリ
ーム、脱脂乳、濃縮乳、脱粉、金粉、バター、ショート
ニングオイルなどの牛乳及び乳製品;蔗糖、ブドウ糖、
コーンシュガーなどの甘味料;ゼラチン、アルギン酸ソ
ーダ、CMC,シュガーエステル、モノグリセライドな
どの安定剤;その他香料、色素などから選ばれる原料に
、適蟲量加え混合し、さらに殺菌、均質化、エージング
、フリージング、硬化等の工程により製造し冷菓類を得
る。
この際、醗酵卵液は他の原料と混和して加熱殺菌しても
よく、また他の原料のみを予め混和殺菌しておき、これ
に醗酵卵液を殺菌せずに加えること(こより、最終製品
に乳酸菌が生存するようにしてもよい。
このようにして得られた卵を用いた冷菓類は卵臭が全く
除去され、卵液による好ましい色調と芳香性のある醗酵
臭およびされやかな生成有機酸の酸味をもつ栄養価(こ
富んだものとなる。
次に本発明の実施例を示し本発明を具体的に説明するが
本発明はこれにより制限されるものではない。
実施例 1 鶏卵全卵液10Kgを均一(こ攪拌口過した後、60℃
で30分間攪拌しつつ加熱殺菌し、直ちに冷却した後塩
酸でpH値を69になるよう(こ調整し、これに予め脱
脂乳培地で連続培養して活性化したラクトバチルス・ア
シドフィラス菌のスターター300vを添加し、37〜
40℃で16時間培養して、醗酵卵液を得た。
この醗酵卵液を次の配合割合によりアイスクリームミッ
クスを調製した。
配合割合 醗酵卵液 20% 牛 乳 35% クリーム 30% 砂 糖 14.5% 粉末ゼラチン 0.5% 次にこれらアイスクリームミックスを均質機にて均質化
した後、70℃で30分間加熱殺菌をし、冷却後フリー
ザーにてフリージン沙゛シ、さらに硬化させてアイスク
リームを得た。
そして、このようにして得たアイスクリームと上記アイ
スクリームミックスの処方の内、醗酵卵液lこかえ醗酵
しない全卵液を用い、同様(こして製造したアイスクリ
ームを対照例として味覚試験を行った。
その結果、試食者15人のうち、本発明の方法(こよる
アイスクリームが好ましいとした者が10人、両者に差
なしとした者4人、対照例のアイスクリームが好ましい
とした者が1人であった。
実施例 2 実施例1と同様にして得た醗酵卵液を用い次のような配
合割合にて、混合均質化した後、70℃で30分間の加
熱殺菌をし、直ちにフリーザーにてフリージングし、さ
らに硬化させてシャーベットを得た。
シャーベットの配合割合 醗酵卵液 10% シャーベットの配合割合 脱脂乳 10係 蔗糖 15% ブドウ糖 10% イチゴ果汁 15% 粉末ゼラチン 0.3係 水 39.7% 実施例 3 鶏卵卵黄5に7に水5に7を加えて混和し、これに蔗糖
250yを加えてから63℃で6分間の加熱殺菌を間歇
的(こ3回行った。
これ(こ予め脱脂乳培地で活性化したラクトバチルス・
カゼイ菌のスターター1001を加えて混和し、30℃
で18時間培養し醗酵卵黄液を得た。
次にこの醗酵卵黄液を用い、実施例1と同様の配合割合
のアイスクリームミックスを調製し、均質化した後70
℃で30分間の加熱殺菌を行い、冷却後、フリージング
、硬化の工程をへてアイスクリームを得た。
実施例 4 鶏卵卵黄5にりに脱脂乳5Kgを混和した後、67℃で
20分間の加熱殺菌を行い、さらに一昼夜放置後、同様
な加熱殺菌を行った。
この殺菌した卵乳液(こ予め活性化したラクトバチルス
・ブルガリカス菌とストレプトコッカス・サーモフィラ
ス菌2:3の混和スターター5002を加え37〜40
℃で8時間培養し醗酵卵乳混液を得た。
次(ここの醗酵卵乳混液を用い、実施例1と同様の配合
割合(こより混和均質化した後、75℃で20分間加熱
殺菌し、直ちに冷却後フリージング、硬化の工程をへて
アイスクリームを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 卵液をそのままかあるいは必要に応じて獣乳、糖な
    どを加え、50〜80℃で2〜40分間の加熱を1回な
    いし数回繰返すことによって殺菌し、次いでストレプト
    コツカス属およびラクトバチルス属に属する乳酸菌から
    選択される1種または2種以上の菌株を加えて醗酵させ
    、該醗酵卵液を獣乳、糖などの冷菓類原料に混和して常
    法により製造することを特徴とする卵を用いた冷菓類の
    製造法。
JP51110770A 1976-09-17 1976-09-17 卵を用いた冷菓類の製造法 Expired JPS5920339B2 (ja)

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JPH0495113A (ja) * 1990-08-08 1992-03-27 Hitachi Ltd 情報処理装置およびキーボード
JP2599206Y2 (ja) * 1992-05-26 1999-08-30 株式会社東芝 乾燥機の操作装置

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JPS58161809U (ja) * 1982-04-23 1983-10-28 日本精機株式会社 きのこ等類似物の包装装置
JPS59172105U (ja) * 1983-04-28 1984-11-17 日本精機株式会社 茸類等の袋捩込包装装置
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