JPS5919770A - デイフアレンシヤルギヤ装置の潤滑構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両の動力伝達機構中に設けられるディファレ
ンシャルギヤ装置の潤滑構造に関する。

一般に、自動車等の車両はエンジン等の駆動源から駆動
輪に至る動力伝達機構中、詳しくは駆動輪に連結される
駆動軸の左右分岐部にディファレンシャルギヤ装置を設
けて、車両旋回時に左右駆動輪のいずれか一方がスリッ
プすることなく円滑な旋回運動ができるようになってい
る。ところで、前記ディファレンシャルギヤ装置は、回
転するディファレンシャルギヤケースにその回転面方向
に固定されるビニオンメート７ヤフト’ｒ有し、このビ
ニオンメートシャフトの両端部に夫々ヒニオンギャが回
転自在に嵌合されると共に、この一対のピニオンギヤに
跨って車両左右方向に夫々サイドギヤが設けられ、この
サイドギヤに左右駆動軸がそれぞれ連結されるようにな
っている。そして、車両が直進状態にあっては、前記デ
ィファレンシャルギヤの各構成部品が略一体となって回
転するのであるが、旋回時とか片輪をぬかるみ、雪道等
に入れた場合には前記ディファレンシャルギヤ装置が差
動機能を発揮して、ビニオンメートシャフト、ピニオン
ギヤ間およびピニオンギヤ、サイドギヤ間に相対回転を
生ずる。従って、ＡｆＪ記ディファレンシャルギヤ装置
内に潤滑油を供給する必要がある。そのため、従来はデ
ィファレンシャルギヤケースに開口された１１Ｊ記機能
部品の組付用穴かう、該ディファレンシャルギヤケース
の外側に葎うハウジンク内に溜められた潤滑油を導入し
てディファレンシャルギヤの潤滑を行なうようにしであ
る。

しかしながら、かかる従来のディ７アレンシヤルギヤ装
置にあっては、前述したように駆動輪の片輪をぬかるみ
、雪道等に入れた場合には前記差動機能によってその片
輪のみが回転するのであるが、このとき前記ぬかるみ等
から脱出しようとしテエンジン回転数を上げると、ディ
ファレンシャルギヤケースの回転数も上がり、また、ピ
ニオンメートシャフト、ピニオンギヤ間およびピニオン
ギヤ、ディファレンシャルギヤケース間の相対回転も非
常に大きくなる。従って、この状態にあっては潤滑油は
前記ディファレンシャルギヤケースの回転に伴なう遠心
力で外方に押しやられるため、前記相対回転部分に潤滑
油不足が生じ、焼き付きが起こる可能性があるという問
題点があった。

本発明はかかる従来の問題点に鑑みて、潤滑油が遠心力
により外方に押しやられた場合にあっても、ビニオンメ
ートシャフト、ピニオンギヤ間等の相対回転部分に供給
するための潤滑油全確保して、該相対回転部分に生ずる
焼き利きを著しく減少するようにしたディファレンシャ
ルギヤ装置ノ潤滑構造を提供することケ目的とする。

この目的全達成するために本発明は、ディファレンシャ
ルギヤのビニオンメートシャフト外側に、潤滑油導入口
を形成した筒状体をピニオンノートシャフトとの開に適
宜間隙を設けて嵌合すると共に、該筒状体の端部をピニ
オンギヤの中心孔周縁部に相対回転可能に装着しである
。

従って、本発明のディファレンシャルギヤ装置の潤滑構
造にあっては、通常走行時にディファレンシャルギヤケ
ース内の潤滑油が筒状体の潤滑油導入口から該導状体と
ビニオンメートシャフトとの間のＩｔ−１１隙内に導入
させて、この導入分だけ潤滑油が確保されることになる
。このため、潤滑油が遠心力によシ外方に押しやられた
としても、前記間隙内に確保された潤滑油がピニオンメ
ートシャフトとピニオンギヤとの間の相対回転部分に供
給さｈると共に、このビニオンメートシャフト、ピニオ
ンギヤ間を伝って潤滑油が該ピニオンギヤとディファレ
ンシャルギヤケースとの間の相対回転部分にも供給され
、これら各相対回転部分の焼き付（きを防止着しくは著
しく低減することができるという優れた効果を奏する。

以下、本発明の一実施例を図に基づいて詳ａｌに説明す
る。

即チ、第１　図はＦ、Ｆ（フロントエンジンフロントド
ライブ）車用のディファレンシャルギヤ装ｆｉ！、　１
　（Ｆ　−Ｒ（フロントエンジンリヤドライブ）車用で
もよい）全示し、トランスアクスルのミッション）ｙ−
ス２　内ＫＭｉＪ記テイファレンンヤルギャ装置１が収
納されるようになっている。３はディファレンシャルギ
ヤケースで、このテ・イファレンノヤ／ｌ／　ギヤケー
ス３には図外のアウトプットシャフトのピニオンギヤに
噛合するリングギヤ４が固設され、このリングギヤに伴
ってｉ＋Ｉ記ディファレンンヤルギャケース３が回転す
るようになつ１いる。該ディファレンシャルギヤケース
３内は空洞部３ａとなっておシ、この空洞部３ａ内に前
記ディファレンシャルギヤケース３の回転面方向に配置
して装着されるビニオンメートシャフト５と、このビニ
オンメートシャフト５０両端部に夫々の中心孔６ａが回
転自在に嵌合される一対のピニオンギヤ６と、この一対
のピニオンギヤ６に跨って噛合され、車両左右方向に夫
々設けられる一対のサイドギヤ７とが収納されている。

そして、前記ディファレンシャルギヤケース３の回転に
伴ってビニオンメートシャフト５が軸心に対する垂直線
を中心にピニオンギヤ６と共に回転する。そして、車両
の１な進走行の際には、ピニオンメートシー１′フト３
、ピニオンギヤ６、サイドギヤ７が互いに相対回転をす
ることなく略一体となって回転し、ディファレンシャル
ギヤケース３回転ｋ、ｎｉＪ記ザイドギャ７の中心孔７
ａにスプライン結合された駆動軸８に伝達する。一方、
車両旋回時等の左、右駆動輪に回転差が生じた際にはデ
ィファレンシャルギヤ装置１イ１に差動機能が作用して
ビニオンメートシャフト５、ピニオンギヤ６問およびビ
ニオンギーＹ６、サイドギヤ７間に相対回転を生じる。

ここで、本実施例は第２図にもボすようにビニオンメー
トシャフト５の中央部を若干多径に形成して、両端部に
形成される大径部５ａとの間に段差Ｓが設けられるよう
になっている。そして、０［Ｊ肥大径部５ａの軸心を挾
んだ対向側部に前記中央部の小径部５ｂ径と同幅の２面
＋１Ｊ切欠き部５ｃｉ形成しである。このように、小径
部５ｂ１２面巾切欠き部５　Ｃｆ形成したビニオンメー
トシャフト５の外側に、第３図にも示すような潤滑油導
入口１０　ａ　全形成した筒状体１０７．ｃ嵌合しであ
る。即ち、この筒状体１０は内径ｋ　２ｆＪ記ピニオン
メートシヤフト５の大径部５Ｃと略同径にした２つの筒
体ｘｏｂ。

１０　Ｃを適宜離隔し−Ｃ１これら両筒体１０ｂ、１ｏ
ｅを連結部１０ｄで連結することによって形成し、その
連結部１０　ｄ　ｌ＋１ｊ開口部＋＝１述した潤滑油導
入口１０　ａとしである。そして、前記筒状体１０の端
部（図中上下端Ｂｌｉ　）　ｋ　、ｆｓ！Ｊ記ビニオン
メートシャフト５の大径部５ａの内方端部（小径部５ｂ
側端部）に前記２血中切欠き部５Ｃの長さより少ない童
でもって挿入し、かつ、前記筒状体１０の端部をピニオ
ンギヤ６の中心孔６ａの内側端部にピニオンギヤ６と相
対回転可能に嵌合、装着し、潤滑構造全構成しである。

以上の構成により、ビニオンメートシャフトト６の外側
に筒状体１０　ｋ嵌合することにより、該筒状体１０と
前記ビニオンメートシャフト５とのＩＪＫは、小径部５
ｂ１２回申切欠き部５Ｃによって間隙δが設けられるこ
とになる。従って、デイファレンシャルギャク゛−ス３
に形成された図外の組付用穴から該ディファレンシャル
ギヤケース３内に４人されたミツノヨンケース２内の潤
滑油は、前記筒状体１０の＠滑油導入口１０　ａからＳ
ｉ７　ｍ己間隙δ内に導入され、この間隙δを伝ってビ
ニオンメートシャフト５、ピニオンギヤ６問の相対同転
部分およびこの相対回転部分を伝って爽にピニオンギヤ
６、ディファレンシャルギヤケース３間の相対回転部分
に供給される。そして、駆動輪の片輪をぬかるみ、雪道
等に入れてしまった場合、ディファレンシャルギヤ装置
１の差動機能か作用してＭ１４Ｎ己片輪のみがスリップ
する状態となる。このとき、ＭｉＪ記ぬかるみ等から脱
出しようとして通常エンジンの回転数を上げるのである
が、するとディ７アレンシヤルギヤケース３の回転数増
加に伴って、該ギイファレンシャルギャケース３内の潤
滑油が遠心力により外方に押しやられる。このとき、ビ
ニオンメートシャフト５、筒状体１０間の間隙δ内に溜
まった潤滑油は該間隙δ内に確保されることになｐ１従
って、この確保された潤滑油でもってビニオンメートシ
ャフト５、ピニオンギヤ６問およびピニオンギヤ６、デ
ィ７アレンシヤルギヤケース３間の相対回転部分の潤滑
不足を防止することができ、尚該相対回転部分の焼き付
きを防止若しくは著しく減少することができる。

第４図は、他の実施例を示し、筒状体１０′の潤滑油導
入口１０′ａ　　部分を外方に拡径したものである。こ
のようにすることによって、前記第３図に示した筒状体
１０と同様の作用、効果金臭するのは勿論のこと、潤滑
油導入口１０′ａ　部分を拡げることによって間隙δ内
に導入する潤滑油の採集を容易にすることができる。

捷た、第５図ｔユ他の実施例を示すビニオンメートシャ
フト５′　で、このビニオンメートシャフト５′　は前
記第２図に示したビニオンメートシャフト５のように小
径部５ｂおよび２血中切欠部５Ｃを形成することなく、
外側にスパイラルｓ５’ｄｋ形成し、このスパイラル溝
５　’　ａに潤滑油全確保するようにしたものである。

従って、この実施例にあっても前述した各実施例と同様
の作用、効果を奏することができる。

ところで、前述した実施例中、筒状体１０　、１０　’
の潤滑油導入口１０ａｊｌｏ’ａ　　は２つの筒体１０
ｂ。

１００の対向する開口部によって形成したものを示した
が、これに限ることなく潤滑油を筒状体１０内に導入す
る仁とができる形状であればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の潤滑構造を備えたディファレンシャ
ルギヤ装置の断面図、第２図は、本発明のディファレン
シャルギヤ装置に用いられるビニオンメートシャフトの
斜視図、第３図は、本発明に用いられる筒状体の斜視図
、第４図は、本発明の他の実施レリに用いられる筒状体
の斜視図、第５図は、本発明の他の実施例に用いられる
メーンシャフトの斜視図である。 １・・・ディファレンシャルギヤ装置、３・・・ディフ
ァレンシャルギヤケース、５，５′・・・ビニオンメー
トシャフト、６・・・ピニオンギヤ、７・・・サイドギ
ヤ、１０，１０’・・・筒状体、δ・・・間隙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）デイフアレンシヤルギヤケース内に固定されたビ
   ニオンメートシャフトと該ビニオンメートシャフトの両
   端に回転自在に配設された一対のピニオンギヤと、該ピ
   ニオンギヤに噛合するサイドギヤとを有するディファレ
   ンシャルギヤ装置において、前記ビニオンメートシャフ
   ト外側に、潤滑油導入口全形成した筒状体を前記ビニオ
   ンメートシャフトとの間に適宜間隙を設けて嵌合すると
   共に、該筒状体の端部’ｅ　ＡＩＪ記ピニオンギヤの中
   心孔周縁部にピニオンギヤに対して相対回転可能に装着
   したことを特徴とするディ７アレンシヤルギヤ装置の潤
   滑構造