JPS59196088A - ジヒドロキシアセトンキナーゼ及び製造法 - Google Patents
ジヒドロキシアセトンキナーゼ及び製造法Info
- Publication number
- JPS59196088A JPS59196088A JP58067627A JP6762783A JPS59196088A JP S59196088 A JPS59196088 A JP S59196088A JP 58067627 A JP58067627 A JP 58067627A JP 6762783 A JP6762783 A JP 6762783A JP S59196088 A JPS59196088 A JP S59196088A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- enzyme
- dhak
- reaction
- activity
- phosphate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/10—Transferases (2.)
- C12N9/12—Transferases (2.) transferring phosphorus containing groups, e.g. kinases (2.7)
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S435/00—Chemistry: molecular biology and microbiology
- Y10S435/8215—Microorganisms
- Y10S435/911—Microorganisms using fungi
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシゾサツカロミセス(Schizosacch
a−romyces )属に属する菌株によるジヒドロ
キシアセトンキナーゼ(Dihydroxyaceto
ne kinase 、以下rDHAKJという)の
製造法に関する。
a−romyces )属に属する菌株によるジヒドロ
キシアセトンキナーゼ(Dihydroxyaceto
ne kinase 、以下rDHAKJという)の
製造法に関する。
D HA Kはリン酸供与体のリン酸基を基質ジヒドロ
キシアセトン(以下[DHA、Jという)に転移しジヒ
ドロキシアセトシリン酸を生成する反応を触媒する酵素
である。リン酸供与体としてアデノシン三リン酸(以下
「ATp」という)を使用した場合の反応式を以下に示
す。
キシアセトン(以下[DHA、Jという)に転移しジヒ
ドロキシアセトシリン酸を生成する反応を触媒する酵素
である。リン酸供与体としてアデノシン三リン酸(以下
「ATp」という)を使用した場合の反応式を以下に示
す。
DHA+ATP−−→DT(Aリン酸十アデノシンニリ
ン酸 本発明者らはグリセロール脱水素酵素を用いたグリセロ
ールの測定法について検討を重ねてきたが、グリセロー
ル脱水素酵素の触媒する反応は次式に示すように平衡反
応であって、反応を正方向に進めるためにはニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチド(以下rNADJという)
を過剰量添加するとか、pH10〜11の高pH域で反
応するといった不利を強いられてきた。
ン酸 本発明者らはグリセロール脱水素酵素を用いたグリセロ
ールの測定法について検討を重ねてきたが、グリセロー
ル脱水素酵素の触媒する反応は次式に示すように平衡反
応であって、反応を正方向に進めるためにはニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチド(以下rNADJという)
を過剰量添加するとか、pH10〜11の高pH域で反
応するといった不利を強いられてきた。
グリセロール+NAD+:
DHA十NADH十H+
上記反応を進めるためには生成りHAを系外に除くこと
が望まれる。そこで本発明者らは酵素にその作用を求め
各種検索したところ、DHAKが有効であることを見い
だした。
が望まれる。そこで本発明者らは酵素にその作用を求め
各種検索したところ、DHAKが有効であることを見い
だした。
従来DHAKは〜例えはキャンシダ・メチリカ(Can
dida methylica ) (ツアイトシュ
リフトアルゲマイネ ミクロビオロジエ(Z、 Al1
g。
dida methylica ) (ツアイトシュ
リフトアルゲマイネ ミクロビオロジエ(Z、 Al1
g。
Mikrobiol、)第20巻、389頁(1980
)および同第21巻、219頁(1981) ) 、グ
ルコノバクタ−・サブオキシダンス(Gluconob
acter 5uboxidans) (日本農芸化
学会、中部支部・関西支部合同大会(昭和56年10月
9日)講演要旨集、第3頁〕、アセトノペクタ−・キシ
リナム(Acetobacter xylinum )
〔ジャーナル オブ ハクテリオロジー(J。
)および同第21巻、219頁(1981) ) 、グ
ルコノバクタ−・サブオキシダンス(Gluconob
acter 5uboxidans) (日本農芸化
学会、中部支部・関西支部合同大会(昭和56年10月
9日)講演要旨集、第3頁〕、アセトノペクタ−・キシ
リナム(Acetobacter xylinum )
〔ジャーナル オブ ハクテリオロジー(J。
Bacteriol 、)第127巻、747頁(19
76) )および緑藻類の一種であるデユナリエラ(D
unaliella)〔プラント フイジオロジー(P
lant Physiol、)第59巻、15頁(19
77)およびパイオキミカ ノくイオフィジカ アクタ
−(Biochim、 Biophys、八cta)第
615巻、1頁(1980) )に存在することが知ら
れているが、酵素の生産性、性質などいずれも満足でき
るものではない。
76) )および緑藻類の一種であるデユナリエラ(D
unaliella)〔プラント フイジオロジー(P
lant Physiol、)第59巻、15頁(19
77)およびパイオキミカ ノくイオフィジカ アクタ
−(Biochim、 Biophys、八cta)第
615巻、1頁(1980) )に存在することが知ら
れているが、酵素の生産性、性質などいずれも満足でき
るものではない。
本発明者らはDHAKを産生ずる菌株を新たに検索した
ところ、シゾサツカロミセス属に属する保存菌株がすぐ
れた性質を有するDHAKを著量産生することを見いだ
し本発明法を完成した。
ところ、シゾサツカロミセス属に属する保存菌株がすぐ
れた性質を有するDHAKを著量産生することを見いだ
し本発明法を完成した。
なお、古くからDHAKと同様の反応を触媒する酵素と
してトリオキナーゼ(Triokinase、 EC2
,7,1,28) )がモルモット肝、ラット肝、バチ
ルス・ズブチリス(Bacillus 5ubtili
s )などに存在することが知られている〔メソッド
イン エンザイモロジー(Meth、 Enzymol
、)第5巻、362頁(1962)ユーロピアン ジャ
ーナル オブ バイオケミストリー(Eur、 J、
Biochem、)第31巻、59頁(1972)およ
びシ エンザイム(The Enzymes )第2版
、第6巻、75頁(1962) )が、トリオキナーゼ
はDHAとDL−グリセルアルデヒドをほぼ等速度でリ
ン酸化するのに対し、本発明法のDHAKならびに前記
各種起源のDHAKはDL−グリセルアルデヒドに対す
る反応性が低い点でトリオキナーゼとは異なった酵素で
あるとみられている。
してトリオキナーゼ(Triokinase、 EC2
,7,1,28) )がモルモット肝、ラット肝、バチ
ルス・ズブチリス(Bacillus 5ubtili
s )などに存在することが知られている〔メソッド
イン エンザイモロジー(Meth、 Enzymol
、)第5巻、362頁(1962)ユーロピアン ジャ
ーナル オブ バイオケミストリー(Eur、 J、
Biochem、)第31巻、59頁(1972)およ
びシ エンザイム(The Enzymes )第2版
、第6巻、75頁(1962) )が、トリオキナーゼ
はDHAとDL−グリセルアルデヒドをほぼ等速度でリ
ン酸化するのに対し、本発明法のDHAKならびに前記
各種起源のDHAKはDL−グリセルアルデヒドに対す
る反応性が低い点でトリオキナーゼとは異なった酵素で
あるとみられている。
本発明法で使用される微生物はシゾサツカロミセス属に
属するDHAK産生能を有する菌株であればいずれでも
良いが、具体的にはシゾサツカロミセス0ポンへ(Sh
izosaccharomyces pombe)IF
O0340、シゾサツカロミセス・ボンへIFO035
4、シゾサツカロミセス・マリデポランス(Somal
i−devorans) IFO1608、シゾサツカ
ロミセス・ヤポニカス(S、 japonicus)
IFO1609、シゾサツカロミセス・オフトスポラス
(S、 octosporus ) IAM12257
などがあげられる。これらのうち特に好ましいのはシゾ
サツカロミセス・ボンへIFO0354である。
属するDHAK産生能を有する菌株であればいずれでも
良いが、具体的にはシゾサツカロミセス0ポンへ(Sh
izosaccharomyces pombe)IF
O0340、シゾサツカロミセス・ボンへIFO035
4、シゾサツカロミセス・マリデポランス(Somal
i−devorans) IFO1608、シゾサツカ
ロミセス・ヤポニカス(S、 japonicus)
IFO1609、シゾサツカロミセス・オフトスポラス
(S、 octosporus ) IAM12257
などがあげられる。これらのうち特に好ましいのはシゾ
サツカロミセス・ボンへIFO0354である。
上記菌株を培養する栄養培地としては、炭素源、窒素源
、無機物等を含む培地であれば合成培地、天然培地いず
れも用いることができる。炭素源としてはグルコース、
フラクトース、マルトース、シュクロース等が使用され
、窒素源としては麦芽エキス、ペプトン、酵母エキス、
肉エキス等が使用される。無機物としてはカリウム、ナ
トリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などの金属塩が必要
に応じて使用される。培養温度は菌が生育しDHAKが
生産される範囲内であればいずれの温度でもよいが、好
ましくは25〜35℃である。培地のpHは通常5〜7
の範囲で行われる。培養時間は酵素力価が最大に達する
時間を選べばよく、通常24〜72時間である。
、無機物等を含む培地であれば合成培地、天然培地いず
れも用いることができる。炭素源としてはグルコース、
フラクトース、マルトース、シュクロース等が使用され
、窒素源としては麦芽エキス、ペプトン、酵母エキス、
肉エキス等が使用される。無機物としてはカリウム、ナ
トリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などの金属塩が必要
に応じて使用される。培養温度は菌が生育しDHAKが
生産される範囲内であればいずれの温度でもよいが、好
ましくは25〜35℃である。培地のpHは通常5〜7
の範囲で行われる。培養時間は酵素力価が最大に達する
時間を選べばよく、通常24〜72時間である。
以上のようにして得られた培養物からDHAKを採取す
る゛には、本酵素が菌体内に存在するためまず菌体から
酵素の抽出を行う。すなわち培養物をろ過または遠心分
離して菌体を集め、アルミナ磨砕、フレンチプレス、グ
イノミルなどの機械的方法あるいはアセトン等の有ta
熔媒処理、細胞壁溶解酵素による処理などによって本酵
素を抽出する。その後ろ過もしくは遠心分離によって固
型物を除き粗酵素液を得、さらに塩析、有機溶媒沈澱、
吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィ
ー、ケルろ過などの公知の方法を適宜組み合せることに
より精製DHAK標品が得られる。
る゛には、本酵素が菌体内に存在するためまず菌体から
酵素の抽出を行う。すなわち培養物をろ過または遠心分
離して菌体を集め、アルミナ磨砕、フレンチプレス、グ
イノミルなどの機械的方法あるいはアセトン等の有ta
熔媒処理、細胞壁溶解酵素による処理などによって本酵
素を抽出する。その後ろ過もしくは遠心分離によって固
型物を除き粗酵素液を得、さらに塩析、有機溶媒沈澱、
吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィ
ー、ケルろ過などの公知の方法を適宜組み合せることに
より精製DHAK標品が得られる。
本酵素の活性測定法は、2.5mM A T P、4m
M硫酸マグネシウム、0.2mM N A D Hll
、0mM D HAおよび2.5u/mnクリセロール
ー3−リン酸デヒドロゲナーゼ(ヘーリンガー・マンハ
イム社製)を含む0.1M )リエクノールアミン塩酸
緩衝液(pH7,5) 1.0 meと酵素溶液0.0
1mEを混合し25°Cで反応させ、反応開始後1分間
の340nmにおける吸光度の減少を測定する。対照と
してDHAを含まない系を用いて上記と同様に操作し、
得られた吸光度をブランク値として上記測定値から差引
くことによりNADHの減少量を求める。酵素活性の表
示は、上記条件で1分間に1MモルのNADHを減少さ
せる酵素量を1単位とした。以上の反応式を示せば次の
通りである。
M硫酸マグネシウム、0.2mM N A D Hll
、0mM D HAおよび2.5u/mnクリセロール
ー3−リン酸デヒドロゲナーゼ(ヘーリンガー・マンハ
イム社製)を含む0.1M )リエクノールアミン塩酸
緩衝液(pH7,5) 1.0 meと酵素溶液0.0
1mEを混合し25°Cで反応させ、反応開始後1分間
の340nmにおける吸光度の減少を測定する。対照と
してDHAを含まない系を用いて上記と同様に操作し、
得られた吸光度をブランク値として上記測定値から差引
くことによりNADHの減少量を求める。酵素活性の表
示は、上記条件で1分間に1MモルのNADHを減少さ
せる酵素量を1単位とした。以上の反応式を示せば次の
通りである。
D HA + A T P−D HAリン酸+ADPD
HAリン酸+NADH− グリセロール3−リン酸+NAD+ 次に、シゾサツカロミセス・ボンベIFO0354より
得られたDHAKの性質について述べるが、本酵素は後
述の実施例に示すようにDEAE−セファロースを用い
たカラムクロマトグラフィーによって約0.12M食塩
で溶出される両分(以下r D HA K (I) J
という)と約0.16M食塩で溶出される両分(以下r
DHAK(IDJという)の二種類のアイソザイムから
成る。
HAリン酸+NADH− グリセロール3−リン酸+NAD+ 次に、シゾサツカロミセス・ボンベIFO0354より
得られたDHAKの性質について述べるが、本酵素は後
述の実施例に示すようにDEAE−セファロースを用い
たカラムクロマトグラフィーによって約0.12M食塩
で溶出される両分(以下r D HA K (I) J
という)と約0.16M食塩で溶出される両分(以下r
DHAK(IDJという)の二種類のアイソザイムから
成る。
(1)作 用
ATPなどリン酸供与体のリン酸基を基質DHAに転移
しジヒドロキシアセトンリン酸を生成する反応を触媒す
る。
しジヒドロキシアセトンリン酸を生成する反応を触媒す
る。
(2)基質特異性
リン酸供与体として2.5mM A T Pならびに4
mM硫酸マグネシウム、0.2mMNA D H、1,
3mMホスホエノールピルビンfil、6u/ meピ
ルビン酸キナーゼ(ベーリンガー・マンハイム社製)、
6u/mQ乳酸デヒドロゲナーゼ(ベーリンガー・マン
ハイム社製)および第1表に示す各種基質(1,0mM
)を含む0.1M I−リエタノールアミン塩酸緩衝液
(pH7,5) 1.0 +++1!と酵素溶液0.0
1meを混合し25℃で反応させ、反応開始後1分間の
340nmにおける吸光度の減少を測定することにより
活性を求めた。以上の反応を式に示せば次のとおりであ
る。
mM硫酸マグネシウム、0.2mMNA D H、1,
3mMホスホエノールピルビンfil、6u/ meピ
ルビン酸キナーゼ(ベーリンガー・マンハイム社製)、
6u/mQ乳酸デヒドロゲナーゼ(ベーリンガー・マン
ハイム社製)および第1表に示す各種基質(1,0mM
)を含む0.1M I−リエタノールアミン塩酸緩衝液
(pH7,5) 1.0 +++1!と酵素溶液0.0
1meを混合し25℃で反応させ、反応開始後1分間の
340nmにおける吸光度の減少を測定することにより
活性を求めた。以上の反応を式に示せば次のとおりであ
る。
基質+ATP−基質−リン酸化合物+ADPADP+ホ
スボエノールピルビン酸← ATP+ピルビン酸 ピルビン酸十NADH−→NAD+十乳酸本酵素は第1
表に示すように、DHAに作用するが、DL−グリセル
アルデヒドに対する作用は弱く、またその他の基質には
作用しない。
スボエノールピルビン酸← ATP+ピルビン酸 ピルビン酸十NADH−→NAD+十乳酸本酵素は第1
表に示すように、DHAに作用するが、DL−グリセル
アルデヒドに対する作用は弱く、またその他の基質には
作用しない。
第1表
(3)リン酸供与体の特異性
本酵素は第2表に示すように、ATPを最もよいリン酸
供与体とする。
供与体とする。
第2表
(4)二価金属イオンの特異性
第3表に示す金属イオン(4mM)を反応液に加え活性
を測定したところ、本酵素は二価金属イオンが存在しな
いと酵素活性を示さず、DHA K (1)はCa2+
イオン、D HA K (I[)はM g Z+イオン
で最大の活性を示す。
を測定したところ、本酵素は二価金属イオンが存在しな
いと酵素活性を示さず、DHA K (1)はCa2+
イオン、D HA K (I[)はM g Z+イオン
で最大の活性を示す。
(以下余白)
第3表
(5)至適pH
pH6,0〜8.5の各pHにおいて活性を測定したと
ころ、D HA K (I)、D HA K (n)と
もにpH7,3付近が至適であった(第1図に示される
)。
ころ、D HA K (I)、D HA K (n)と
もにpH7,3付近が至適であった(第1図に示される
)。
(6)安定pH範囲
pH3,0〜11.0の各pHにおいて25°C12時
間処理した後の残存活性を測定したところ、DHAK
(I)はpt+約5〜11、DHAK■はI)H約6〜
11の範囲で安定であった(第2図に示される)。
間処理した後の残存活性を測定したところ、DHAK
(I)はpt+約5〜11、DHAK■はI)H約6〜
11の範囲で安定であった(第2図に示される)。
(7)至適・温度
10〜60゛Cの各温度において活性を測定したところ
、D HA K (I)は60°C付近、DHAK(I
Oは55℃付近が至適であった(第3図に示される)。
、D HA K (I)は60°C付近、DHAK(I
Oは55℃付近が至適であった(第3図に示される)。
(8)温度安定性
pH7,0において、0〜60°Cの各温度で15分間
処理した後の残存活性を測定したところ、DHA K
(I)は約50℃以下、DHAKGDは約40°C以下
で安定であった(第4図に示される)。
処理した後の残存活性を測定したところ、DHA K
(I)は約50℃以下、DHAKGDは約40°C以下
で安定であった(第4図に示される)。
(9)基質親和性
pH7,5,25°Cの反応条件における本酵素のDH
A、DL−グリセルアルデヒド、ATPに対するミバエ
リス定数(Km値)はD HA K (1)の場合それ
ぞれ8.4X 10−6 M、2.IX 10−5 M
、2.2x 10−4M、 D HA KG[)ノ場合
ハソレソレ2、Oxl0−5M、 3.2xlO−5
M、 9.1xlO−4Mであった。またMgz+イ
オンは反応系において41以上の濃度であれば十分な酵
素活性が得られた。
A、DL−グリセルアルデヒド、ATPに対するミバエ
リス定数(Km値)はD HA K (1)の場合それ
ぞれ8.4X 10−6 M、2.IX 10−5 M
、2.2x 10−4M、 D HA KG[)ノ場合
ハソレソレ2、Oxl0−5M、 3.2xlO−5
M、 9.1xlO−4Mであった。またMgz+イ
オンは反応系において41以上の濃度であれば十分な酵
素活性が得られた。
(10)分子量
セファデックスG −’200 (ファルマシア社製)
を用いたゲルろ適法により測定したところD HAK中
、D HA K (n)ともに約145,000と算出
された。
を用いたゲルろ適法により測定したところD HAK中
、D HA K (n)ともに約145,000と算出
された。
上記DHAKを、前述のようにグリセロール脱水素酵素
を用いたグリセロールの測定およびグリセロール脱水素
酵素とリパーゼを用いたグリセライドの測定に利用した
ところ、 F高感度の測定が可能となった。その他本酵
素は生体中のジヒドロキシアセトンの定量、ATPの定
量、またジヒドロキシアセトンリン酸の製造用酵素とし
て今後幅広く利用できるものと考えられる。
を用いたグリセロールの測定およびグリセロール脱水素
酵素とリパーゼを用いたグリセライドの測定に利用した
ところ、 F高感度の測定が可能となった。その他本酵
素は生体中のジヒドロキシアセトンの定量、ATPの定
量、またジヒドロキシアセトンリン酸の製造用酵素とし
て今後幅広く利用できるものと考えられる。
以下試験例、実施例をもって本発明の詳細な説明する。
試験例
麦芽エキス1%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.1
%、リン酸二カリウム0.2%、硫酸マグネシウム7水
塩 0.05%、塩化カリウム 0.05%、硫酸第一
鉄7水塩0.001%から成る組成の培地100me
(all 6.2)の入った5 00me容の坂ロフラ
スコに第4表に示すシゾサツカロミセス属の菌株を接種
し、30℃で48時間振盪培養した。培養液を遠心分離
して菌体を集め、20mM)’Jス塩酸緩衝液(pH7
,0) 30mEで洗浄したのぢ菌体をアルミナで破砕
し5−の同緩衝液で酵素を抽出した。抽出液を遠心分離
(10,00Orpm 、10分間)し、得られた上滑
液の活性を測定したところ第4表に示す結果を得た。
%、リン酸二カリウム0.2%、硫酸マグネシウム7水
塩 0.05%、塩化カリウム 0.05%、硫酸第一
鉄7水塩0.001%から成る組成の培地100me
(all 6.2)の入った5 00me容の坂ロフラ
スコに第4表に示すシゾサツカロミセス属の菌株を接種
し、30℃で48時間振盪培養した。培養液を遠心分離
して菌体を集め、20mM)’Jス塩酸緩衝液(pH7
,0) 30mEで洗浄したのぢ菌体をアルミナで破砕
し5−の同緩衝液で酵素を抽出した。抽出液を遠心分離
(10,00Orpm 、10分間)し、得られた上滑
液の活性を測定したところ第4表に示す結果を得た。
第4表
実施例1
麦芽エキス1%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.1
%、リン酸二カリウム0.2%、硫酸マグネシウム7水
塩 0.05%、塩化カリウム 0.05%、硫酸第一
鉄7水塩0.001%から成る組成の培地100me
(pH6,2)の入った50(7容の坂ロフラスコにシ
ゾサツカロミセス・ボンベIFO0354株を一白金耳
接種し、30℃で48時間振盪培養し種培養液とした。
%、リン酸二カリウム0.2%、硫酸マグネシウム7水
塩 0.05%、塩化カリウム 0.05%、硫酸第一
鉄7水塩0.001%から成る組成の培地100me
(pH6,2)の入った50(7容の坂ロフラスコにシ
ゾサツカロミセス・ボンベIFO0354株を一白金耳
接種し、30℃で48時間振盪培養し種培養液とした。
上記と同組成の培地1oβの入った2oβ容ジャーファ
ーメンタ−に上記種培#液を接種し、30”cで48時
間培養した。
ーメンタ−に上記種培#液を接種し、30”cで48時
間培養した。
培養液を遠心分離して菌体を集め、20mM)’Jス塩
酸緩衝液(pH7,0)に懸濁後、ダイノミルにて約1
0分開閉体破砕を行い酵素を抽出した。抽出液を遠心分
離して固型物を除去し、得られた上清液にポリエチレン
イミン溶液を最終濃度0.02%になるように添加し、
沈澱物を再度遠心分離により除去した。次に得られた上
清液を硫酸アンモニウム塩析し、40〜70%飽和画分
の酵素沈澱を取得した。
酸緩衝液(pH7,0)に懸濁後、ダイノミルにて約1
0分開閉体破砕を行い酵素を抽出した。抽出液を遠心分
離して固型物を除去し、得られた上清液にポリエチレン
イミン溶液を最終濃度0.02%になるように添加し、
沈澱物を再度遠心分離により除去した。次に得られた上
清液を硫酸アンモニウム塩析し、40〜70%飽和画分
の酵素沈澱を取得した。
沈澱を上記同緩衝液に熔解したのちセファデックスG−
25(ファルマシア社製)を使用したゲルろ過法により
脱塩したのち、同緩衝液で平衡化したDEAE−セファ
ロース(ファルマシア社製)カラムに吸着させ、カラム
を洗浄後0〜0.3Mの食塩濃度勾配により酵素を溶出
した。溶出パターンを第5図に示す。酵素活性は二つの
ピークに分れ、約0.12M食塩で溶出される画分をD
HA K (I)、約0.16M食塩で溶出される両
分をD HA K (It)としてそれぞれ別に集めた
。
25(ファルマシア社製)を使用したゲルろ過法により
脱塩したのち、同緩衝液で平衡化したDEAE−セファ
ロース(ファルマシア社製)カラムに吸着させ、カラム
を洗浄後0〜0.3Mの食塩濃度勾配により酵素を溶出
した。溶出パターンを第5図に示す。酵素活性は二つの
ピークに分れ、約0.12M食塩で溶出される画分をD
HA K (I)、約0.16M食塩で溶出される両
分をD HA K (It)としてそれぞれ別に集めた
。
D HA K (I)、D HA K (I)画分はそ
れぞれ硫酸アンモニウムを80%飽和になるように加え
て酵素を沈澱させたのち、遠心分離により集め、上記同
緩衝液に溶解してセファデックスG−25により脱塩し
た。得られた酵素溶液を40mMのトリス塩酸緩衝液(
pl(7,0>で平衡化したブルーセファロース(ファ
ルマシア社製)カラムに通し、吸着されずに溶出してき
た活性画分を限外ろ過法により濃縮したところ、12υ
/mlの活性を有するD HA K (1)溶液10m
!ならびに20u/m(!の活性を有するDHAKG[
)溶液1B+nffを得た。
れぞれ硫酸アンモニウムを80%飽和になるように加え
て酵素を沈澱させたのち、遠心分離により集め、上記同
緩衝液に溶解してセファデックスG−25により脱塩し
た。得られた酵素溶液を40mMのトリス塩酸緩衝液(
pl(7,0>で平衡化したブルーセファロース(ファ
ルマシア社製)カラムに通し、吸着されずに溶出してき
た活性画分を限外ろ過法により濃縮したところ、12υ
/mlの活性を有するD HA K (1)溶液10m
!ならびに20u/m(!の活性を有するDHAKG[
)溶液1B+nffを得た。
実施例2
シゾサツカロミセス・オクトスボラス IAM1225
7株を使用して、実施例1と同様に操作したところ、1
0u/カ!の活性を有する酵素溶液5 meを得た。
7株を使用して、実施例1と同様に操作したところ、1
0u/カ!の活性を有する酵素溶液5 meを得た。
第1図は、本発明法によりシゾサツカロミセス・ボンベ
IP0 0354株から得られたDHAK(I)および
DHAKGDの至適pl+を表す図であり、第2図は同
じく安定pt+範囲、第3図は至適温度、第4図は温度
安定性、第5図はDEAE−セファロースカラムクロマ
トグラフィーにおける溶出パターンをそれぞれ表す図で
ある。 特許出願人 天野製薬株式会社 第1図 6 7 8 9 第2図 3 5 7 9 11
H 第 3 図 20 40 60 温 度 (OC)
IP0 0354株から得られたDHAK(I)および
DHAKGDの至適pl+を表す図であり、第2図は同
じく安定pt+範囲、第3図は至適温度、第4図は温度
安定性、第5図はDEAE−セファロースカラムクロマ
トグラフィーにおける溶出パターンをそれぞれ表す図で
ある。 特許出願人 天野製薬株式会社 第1図 6 7 8 9 第2図 3 5 7 9 11
H 第 3 図 20 40 60 温 度 (OC)
Claims (1)
- シゾサツカロミセス属に属するジヒドロキシアセトンキ
ナーゼ産生菌を栄養培地に培養しジヒドロキシアセトン
キナーゼを生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴
とするジヒドロキシアセトンキナーゼの製造法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58067627A JPS59196088A (ja) | 1983-04-16 | 1983-04-16 | ジヒドロキシアセトンキナーゼ及び製造法 |
US06/598,746 US4579822A (en) | 1983-04-16 | 1984-04-10 | Process for producing dihydroxyacetone kinase |
CA000451739A CA1209505A (en) | 1983-04-16 | 1984-04-11 | Process for producing dihydroxyacetone kinase |
EP84109933A EP0135166A1 (en) | 1983-04-16 | 1984-04-13 | Process for producing dihydroxyacetone kinase |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58067627A JPS59196088A (ja) | 1983-04-16 | 1983-04-16 | ジヒドロキシアセトンキナーゼ及び製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59196088A true JPS59196088A (ja) | 1984-11-07 |
JPH0429349B2 JPH0429349B2 (ja) | 1992-05-18 |
Family
ID=13350403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58067627A Granted JPS59196088A (ja) | 1983-04-16 | 1983-04-16 | ジヒドロキシアセトンキナーゼ及び製造法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4579822A (ja) |
EP (1) | EP0135166A1 (ja) |
JP (1) | JPS59196088A (ja) |
CA (1) | CA1209505A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4942910A (en) * | 1986-11-07 | 1990-07-24 | Fantasy Flavors Inc. | Process and apparatus for making shaped confections |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999032638A1 (fr) * | 1997-12-22 | 1999-07-01 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Procede de production de dihydroxyacetone 3-phosphate |
-
1983
- 1983-04-16 JP JP58067627A patent/JPS59196088A/ja active Granted
-
1984
- 1984-04-10 US US06/598,746 patent/US4579822A/en not_active Expired - Fee Related
- 1984-04-11 CA CA000451739A patent/CA1209505A/en not_active Expired
- 1984-04-13 EP EP84109933A patent/EP0135166A1/en not_active Ceased
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JOURNAL OF GENERAL MICROBIOLOGY=1982 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4942910A (en) * | 1986-11-07 | 1990-07-24 | Fantasy Flavors Inc. | Process and apparatus for making shaped confections |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA1209505A (en) | 1986-08-12 |
EP0135166A1 (en) | 1985-03-27 |
US4579822A (en) | 1986-04-01 |
JPH0429349B2 (ja) | 1992-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4491631A (en) | Assay method for lipid component, assay composition, and process for production of enzyme used therefor | |
US5298411A (en) | Glucose dehydrogenase from pseudomonas | |
US4341868A (en) | Method and test composition for the determination of the substrate for xanthine oxidase | |
KR19990062648A (ko) | 알데하이드 탈수소효소 | |
US5614374A (en) | Glycerol dehydrogenase, process for its production and its use | |
MIZUSHIMA et al. | Quantitative studies on glycolytic enzymes in Lactobacillus plantarum III. Intracellular activities of reverse reaction of D-and L-lactate dehydrogenases during glucose fermentation | |
JPS59196088A (ja) | ジヒドロキシアセトンキナーゼ及び製造法 | |
JPH0284178A (ja) | N−アセチルヘキソサミンデヒドロゲナーゼ、その製造法及び該酵素を用いるn−アセチルグルコサミン又はn−アセチルガラクトサミンの定量法及びその定量用キット | |
JP4511655B2 (ja) | ソルビトール脱水素酵素、それを産生する微生物およびその製造方法 | |
US4636465A (en) | Method and composition for determination of glycerol | |
Probst et al. | Studies on a gram-positive hydrogen bacterium, Nocardia opaca strain 1b: II. Enzyme formation and regulation under the influence of hydrogen or fructose as growth substrates | |
US4965194A (en) | Pyruvate oxidase and an analytical method using the same | |
Hespell et al. | Glucose and pyruvate metabolism of Spirochaeta litoralis, an anaerobic marine spirochete | |
JP3029915B2 (ja) | 耐熱性アデノシン−5’−ホスホスルフェートキナーゼ及びその製造法 | |
JPH1118760A (ja) | 1,5−アンヒドログルシトール脱水素酵素を産生する細菌株及びその大量増殖方法 | |
Tachiki et al. | Purification and properties of dihydroxyacetone kinase from Gluconobacter suboxydans | |
McFadden et al. | 3-Phosphoglycerate kinase from Hydrogenomonas facilis | |
JPS63251082A (ja) | Nadhオキシダ−ゼの製造法 | |
US5426034A (en) | Process for the production and use of a stable 6-phosphogluconolactonase | |
JP3649765B2 (ja) | 新規なグリセロールキナーゼおよびその製造法 | |
JP3781806B2 (ja) | 新規ピルビン酸オキシダーゼ及びその製造法 とピルビン酸分析法 | |
US4794084A (en) | Acyl-CoA synthetase | |
JPH05137572A (ja) | 耐熱性アデノシン−5’−3リン酸スルフリラーゼ及びその製造法 | |
JPH04126099A (ja) | ミオイノシトールの高感度定量法および定量用組成物 | |
MIZUSHIMA et al. | Quantitative studies on glycolytic enzymes in Lactobacillus plantarum |