JPS5919584B2 - 防曇化されたスチレン系樹脂シ−ト - Google Patents

防曇化されたスチレン系樹脂シ−ト

Info

Publication number
JPS5919584B2
JPS5919584B2 JP51154509A JP15450976A JPS5919584B2 JP S5919584 B2 JPS5919584 B2 JP S5919584B2 JP 51154509 A JP51154509 A JP 51154509A JP 15450976 A JP15450976 A JP 15450976A JP S5919584 B2 JPS5919584 B2 JP S5919584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
fog
antifogging
resin sheet
styrene resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51154509A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5378272A (en
Inventor
輝美 桑島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP51154509A priority Critical patent/JPS5919584B2/ja
Publication of JPS5378272A publication Critical patent/JPS5378272A/ja
Publication of JPS5919584B2 publication Critical patent/JPS5919584B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、防曇化されたスチレン系樹脂シートに関する
更に詳しくは、水蒸気の凝結による表面の曇りを防止す
る面を有し、その曇り防止面が加熱板による直接加熱方
式で加熱し各種形状例えば容器形状に成形する工程で剥
離しにくい防曇化されたスチレン系樹脂シートに関する
ものである。スチレン系樹脂シート、例えば一般用(G
p)ポリスチレンシートは、透明性、耐水性に優れ、成
形性も優れているので各種食料品等の包装材として広く
使用されている。しかし反面、その表面が極めて疎水性
であるために、気温、湿度の変化に応じて凝結する水分
(水蒸気)が表面を均一に濡らすことなく、微小水滴と
なつて表面に止まり、これが全面に付着し、いわゆる曇
りが発生することが多い。例えば、このようなシートよ
り成形した容器に新鮮な魚肉類又は菓子類を収納、包装
して貯蔵した場合、魚肉類又は菓子類の表面より蒸発し
た水蒸気が容器内部を飽和し、この水分が小さな水滴と
して容器内面に凝集、付着すると、収納物を見分けるこ
とが困難となる。このような曇りの発生は、透明性を特
徴とする各種容器の商品価値を著しく低下させる。これ
は透明性を特徴とする容器の重大な欠点であるばかりで
なく、このように不均一に凝集、付着した水分は、この
ような容器に収納した食品にも影響を与え、品質の不良
化、腐敗の原因になる場合がある。このため、各種プラ
スチック類のシート又はフィルムの表面に水滴が付着し
ないようにするために、各種防曇剤を配合したり、シー
ト又はフィルムの表面に塗布したりする方法が提案され
、実用化されている。
スチレン系樹脂に防曇剤を練り込んだ場合は、防曇剤の
浮き出し性が強く、シートは粘着性があり表面がべとつ
く欠点を有する。
また、表面に防曇剤を塗布した場合は、シート表面に形
成された曇り防止面が、圧接加熱方式で成形する際に剥
離し易いという問題があつた。すなわち、スチレン系樹
脂は多くの場合、シート化後にその表面に防曇処理をほ
どこし、これを直接加熱方式又は間接加熱方式によつて
加熱した後、目的の容易形状に成形、使用される。
直接加熱方式は予め所定の温度に加熱した金属板(熱板
又は加熱板)等に、成形するシートを接触させて、シー
トを直接加熱する方法である。この場合シート側から加
圧圧接させるか、加熱板側から真空吸引するかもしくは
両方法を組み合わせて採用されて、防曇処理をほどこさ
れた面が加熱板の表面に接触させられる。防曇処理をほ
どこされた面は加熱板によつて粘着させられ、引き剥が
されやすいために、最終的に得られる成形品の防曇性が
低下したり、場合によつては全く防曇性を示さないこと
もある。また、剥離した曇り防止面が加熱板に蓄積して
固まり、この固着物の跡が成形されるシートに転写され
て、最終的に得られる成形品の外観を損ない、商品価値
が著しく低下するという問題があつた。本発明者は、か
かる状況にあつて、加熱板による直接加熱方式で加熱し
、容器形状に成形する工程で剥離しにくい防曇化された
スチレン系樹脂シートを提供すべく鋭意検討した結果、
本発明を完成するに至つた。
しかして本発明の要旨とするところは、HLBが13以
上の界面活性剤1重量部に対して、シヨ糖高級脂肪酸エ
ステルを0.1〜10重量部混合してなる調合溶液を用
いて、シートの表面に固形分0.01〜2t/イの割合
で塗布してなる防曇化されたスチレン系樹脂シートに存
する。以下、本発明を詳細に説明するに、本発明におけ
るスチレン系樹脂としては、一般用(GP)ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)
、ゴム強化ポリスチレン(HI一PS)、ABS樹脂、
MBS樹脂等があげられる。
これらは単独に又は相溶性のよいものを二種以上混合し
たものであつてもよい。本発明に係るスチレン系樹脂シ
ートは、上記スチレン係樹脂をTダイ法又はインフレー
シヨン法等の適宜の方法によつてシート化されたもので
ある。
本発明に係るスチレン系樹脂シートは、その表面に防曇
処理をほどこされたものである。
この防曇処理は、HLB(HydrOphileLip
OphileBalarlce)が13以上の界面活性
剤とシヨ糖高級脂肪酸エステルを特定の割合で混合して
なる調合溶液を、シート表面に塗布することにより行な
われる。防曇処理液調合に使用される界面活性剤は、そ
のHLBが13以下であると防曇処理液をスチレン系樹
脂シート表面に均一に塗布することが困難であるので好
ましくない。このような界面活性剤はシート表面を防曇
化する機能を果す。これらは陽イオン性、陰イオン性、
両性、非イオン性のいずれの種類であつてもよい。本発
明における防曇処理剤は、第二成分としてシヨ糖高級脂
肪酸エステルを含有している。
シヨ糖高級脂肪酸エステルは、製品シートを加熱板に接
触させて直接加熱方式で加熱する際曇り防止面が剥離し
ないようにする機能を果す。このエステルは、炭素数が
6〜22個程度の高級脂肪酸と、シヨ糖とのエステルで
ある。エステルはシヨ糖1分子に脂肪酸1分子が結合し
たモノエステル、2分子結合したジエステル、3分子結
合したトリエステルのいづれでもよく、これらの2種以
上の混合物であつてもよい。高級脂肪酸としては、具体
的には、力プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等を
あげることができる。防曇処理剤は、上記界面活性剤1
重量部に対してシヨ糖高級脂肪酸エステル0.1〜10
重量部混合して調製した溶液がよい。
界面活性剤に対するシヨ糖高級脂肪酸の割合が上記範囲
以下であると、製品シートを加熱板に接触させて加熱す
る際、シート表面の曇り防止面が剥離し易くなるので好
ましくない。シヨ糖高級脂肪酸エステルの割合が上記範
囲以上であると、製品シートの防曇効果が低下するので
好ましくない。防曇処理液は、界面活性剤とシヨ糖高級
脂肪酸エステルとを、液体に溶解させて調合する。
液体は、水、アルコール類が好適である。本発明に係る
スチレン系樹脂シートは、上記のように調合された溶液
を、シートの表面に固形分0.01〜2t/イの割合で
塗布してなるものである。
ここで、[固形分」とは液体に溶解させた界面活性剤と
シヨ糖高級脂肪酸エステルのことを意味する。シート表
面上に残る固形分の量が0.01t/イ以下であると、
シート表面の防曇性が改善されないので好ましくないし
、2f/wl以上であると、シート表面がべとついてし
まうので好ましくない。このようなスチレン系樹脂シー
トを製造するには、シート製造工程に防曇処理工程を加
え、シートの表面に前記調合溶液を塗布し、溶媒を揮散
させればよい。
塗布方法は、はけぬり、噴霧、口ールコータ一、ダラビ
アロールコータ一、ナイフコーター、浸漬法等の既知の
方法が用いられる。この中で噴霧、ロールコーター法が
特に多く用いられる。本発明に係るスチレン系樹脂シー
トは、防曇処理をほどこした面を重ね合わせて周囲を接
着して袋状にすることができるし、防曇処理をほどこし
た面が内側になるようにして、各種形状の容器、蓋を製
造することができる。
本発明に係るスチレン系樹脂シートは、次のような効果
を有し、その工業的利用価値ぱ極めて大である。
(1)防曇剤を樹脂に練りこんでシート化したものでは
ないので、防曇剤が浮き出してくる心配はなく、長尺の
シートをロール状に回巻しても、フイルム同志が付着す
るといういわゆるプロッキングを起こすことがない。
(2)シート表面の曇り防止面は、圧接加熱板と接触し
ても剥離することがない。
従つて、このシートから得られる成形品の防曇性は優れ
、外観も優れた商品価値の高いものである。(3)シー
ト表面の曇り防止面がシートに対して適量であるので、
透明材料固有の透明性が損なわれることがない。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定される
ものではない。
実施例 1、2 ゾルビタンオレイン酸エステルのエチレンオキサイド付
加物(HLB:15)とシヨ糖ラウリン酸エステルを重
量基準で5:1及び1:5の割合で水に溶解し、防曇剤
液を調合した。
上記調合液を、二軸延伸ポリスチレンシートの片面にス
プレー法で塗布し、乾燥し、シート表面の固形分の量を
第1表に示した割合の防曇化されたスチレン系樹脂シー
トを得た。
この防曇化されたスチレン系樹脂シートについての防曇
試験結果、及びこのシートを原料として圧接加熱板によ
つて加熱して圧空成形法によつて容器を成形し、その容
器について防曇試験した結果を、第1表に示した。
なお、それぞれの防曇試験は、次のようにして行なつた
(1)シートについての防曇試験 500CC容のビーカ一に水300CCを入れ、ビーカ
一の上面を上記シートの曇り防止面を下にして覆い、密
封した。
このビーカ一を恒温槽の上に置き、ビーカ一内の水温を
60℃に1週間保持した。水蒸気がシート表面に凝結す
る状況を肉眼で観察し、その結果を第1表に示した。第
1表において、○は防曇性の優れているもの、Xは劣る
もの、△はその中間であることを意味する。(2)成形
品についての防曇試験 上記シートを圧接加熱板で加熱し、圧空成形法により、
開口部が200TtmX120mm1底部が185mm
×105m7!L1高さが30m1Lの大きさで開口部
の囲りに151s幅のフランジを有する弁当箱様の容器
を曇り防止面が内側になるようにして成形した。
この形成品を、開口部が200U1×120mmの21
容の角柱状容器であつて1.21の水を入れたものに、
物品収納面を下側にして被せ、容器内の水温を60℃に
して1週間保持した。
水蒸気が成形品側に凝結する状況を肉眼で観察し、その
結果を第1表にした。良否判断の基準は、上献1)の場
合と同様とした。比較例 1実施例1において用いたゾ
ルビタンオレイン酸エステルのエチレンオキサイド付加
物のみの水溶液を調合し、二軸延伸ポリスチレンシート
の片面に、固形分の量が0.110f7/イであるシー
トを得た。
このシートについての防曇試験及びこのシートを原料と
して圧接加熱板によつて加熱して圧空成形した容器につ
いての防曇試験を実施例1記載の方法で行なつた。
その結果を第1表に示す。比較例 2実施例において用
いたシヨ糖ラウリン酸エステルのみの水溶液を調合し、
二軸延伸ポリスチレンシートの片面に、固形分の量が0
.099t/dであるシートを得た。
このシートについての防曇試験及びごのシートから得た
成形品についての防曇試験を実施例1記載の方法で行な
つた。
結果を第1表に示す。第1表より、本発明に係るスチレ
ン系樹脂シートは、防曇性が良好であり、かつ、圧接加
熱板による加熱成形によつても、曇り防止面が剥離せず
、1成形品の防曇性も優れたものであることが明らかで
ある。実施例 3、4 ラウリルアルコール硫酸エステルのエチレンオキサイド
付加物(HLB:15)又はスルホこはく酸2−エチル
ヘキシルのナトリウム塩をシヨ糖ラウリン酸エステルに
対して重量基準で各々1:5の割合で組み合わせて調合
水溶液を準備した。
これら調合水溶液を二軸延伸ポリスチレンシートの片面
にスプレー法で塗布し、乾燥し、シート表面の固形分の
量を第2表に示した害拾の、防曇化されたスチレン系樹
脂シートを得た。このシートについての防曇試験及びこ
のシートから得た成形品についての防曇試験を実施例1
記載の方法で行なつた。
結果を第2表に示す。比較例 3、4実施例3、4にお
いて用いたラウリルアルコール硫酸エステルのエチレン
オキサイド付加物(HLB:15)、スルホこはく酸2
−エチルヘキシルのナトリウム塩のみをそれぞれ水に溶
解し、実施例1の場合と同様、二軸延伸ポリスチレンシ
ートの片面に塗布、乾燥した。
このシートについての防曇試験及びシートから得た成形
品についての防曇試験を実施例1記載の方法で行なつた
結果を第2表に示す。第2表の結果は、第1表の場合と
同様、本発明に係るスチレン系樹脂シートは、防曇性が
良好であり、かつ、圧接加熱板による加熱成形によつて
も、曇り防止面が剥離せず、成形品の防曇性も優れたも
のであることを示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 HLBが13以上の界面活性剤1重量部に対して、
    シヨ糖高級脂肪酸エステルを0.1〜10重量部混合し
    てなる調合溶液を用いて、シートの表面に固形分0.0
    1〜2g/m^2の割合で塗布してなる防曇化されたス
    チレン系樹脂シート。
JP51154509A 1976-12-22 1976-12-22 防曇化されたスチレン系樹脂シ−ト Expired JPS5919584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51154509A JPS5919584B2 (ja) 1976-12-22 1976-12-22 防曇化されたスチレン系樹脂シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51154509A JPS5919584B2 (ja) 1976-12-22 1976-12-22 防曇化されたスチレン系樹脂シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5378272A JPS5378272A (en) 1978-07-11
JPS5919584B2 true JPS5919584B2 (ja) 1984-05-07

Family

ID=15585792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51154509A Expired JPS5919584B2 (ja) 1976-12-22 1976-12-22 防曇化されたスチレン系樹脂シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5919584B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57162731A (en) * 1981-03-31 1982-10-06 Kuraray Co Ltd Film for preventing moisture condensation
JPS624773A (ja) * 1985-07-02 1987-01-10 Nippon Fuirin Kk ガラス表面用防曇剤
JP4580640B2 (ja) * 2003-01-16 2010-11-17 ダイセルポリマー株式会社 表面処理剤、防曇シートおよびそれを用いた容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5378272A (en) 1978-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4348455A (en) Thermoplastic food wrapping film having improved cling
JPS5919584B2 (ja) 防曇化されたスチレン系樹脂シ−ト
FI74294C (fi) Foerfarande foer framstaellning av foerbaettrade formmassor av finfoerdelade expanderbara styrenpolymerisat genom bestrykning och anvaendning av den bestrukna produkten.
JP4515844B2 (ja) 防曇性樹脂シート及びそれを用いた防曇性食品包装用容器
JPS6362538B2 (ja)
US3066033A (en) Cellulose ester coating composition
JPH08157639A (ja) 熱可塑性樹脂表面用防曇剤および防曇熱可塑性樹脂シート
JPS5935922B2 (ja) スチレン系樹脂フイルムのコ−テイング剤
JP3405097B2 (ja) 防曇性樹脂シート
JP4551048B2 (ja) 防曇性樹脂シートならびに防曇性成形品およびその製造方法
JP4641701B2 (ja) 防曇性に優れた樹脂シート
US3393081A (en) Heat sealable moisture barrier coatings for polystyrene articles
JP3399253B2 (ja) 防曇性樹脂シート
JP3497613B2 (ja) スチレン系樹脂シート・フィルム
US3405083A (en) Heat-sealable films comprising a polyolefin coated with an ethylene-ethyl acrylate copolymer and surfactants
JPH0598054A (ja) 防曇性を付与したスチレン系樹脂シート
US1997857A (en) Moistureproof material
US3741803A (en) Method for the production of fogresistant thermoformed structures
JP4036046B2 (ja) 防曇性に優れた樹脂シート
JP3250749B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物溶液及びその用途
CA1251103A (en) Process for forming film of hydrolysed ethylene-vinyl acetate copolymer
JP4075476B2 (ja) 防曇性樹脂シート
JP5041993B2 (ja) 防曇性に優れた樹脂シートからなる成形品
JP3173740B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物溶液及びその用途
JP3792769B2 (ja) 防曇剤及び該防曇剤で処理した樹脂シート