JPS5919510Y2 - 通話確認試験器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は全ての平衡回線の心線対照において、通話確認
に用いる通話確認試験器に関するものである。

従来、この種装置は無く、試験用送受器を代用していた
ため、加入者が通話中の時は加入者にクリック音または
送話器を通しての作業者の話し声が聞こえ、加入者から
の苦情が起こりかねない状態であった。

また加入者が通話中の時は通話終了の確認試験を随時行
っていた。

これらは心線対照の作業性を低下させると共に、作業者
の精神的負担を大きくするという欠点になっていた。

本考案はこれらの欠点を除去するため、加入者回線に何
ら影響を与えないで、通話確認することを特徴とし、そ
の目的は心線対照の作業性向上と作業者の精神的負担の
軽減及び加入者へのサービス向上にある。

以下図面を参照して本考案の一実施例を詳細に説明する
。

即ち、第１図ａ、ｂ、ｃは本考案の実施例に用いる磁気
検出素子の構造図で、１は磁気検出トランスのコア、２
は同トランスのコイル、３は柄、１３は磁気検出素子の
リード線である。

第２図は本考案の実施例の回路図で、４は第１図に示す
ような磁気検出素子、５は信号増幅回路で、増幅用集積
回路ＩＣ１及び抵抗Ｒ，，Ｒ２，Ｒ３等より構成され、
コンテ゛ンサＣ１を介して磁気検出素子４に接続される
。

６は整流回路で、ダイオードＤ１、抵抗Ｒ４，Ｒ５、コ
ンテ゛ンサＣ３，Ｃ４より構成され、コンデンサＣ２を
介して信号増幅回路５に接続させる。

７は判別回路で、ナンド回路■Ｃ２，■Ｃ３，ＩＣ４、
発光ダイオードＤ２゜Ｄ３、ブザー（ＢＺ）１０、抵抗
Ｒ６，Ｒ７，Ｒｓより構成され、整流回路６の出力端に
接続される。

Ｔはバイアス電圧Ｖ。

Ｃ印加端子である。こを使用するには、通話中確認を行
う心線に磁気検出素子４のトランスコア１をはさみこむ
。

この場合通話中であると、通話電流による磁界のためコ
イル２に交流電圧を発生する。

この電圧は、増幅回路５で増幅された後整流回路６で整
流されて判別回路７に加わる。

判別回路７では入力信号電圧が加わるため、ナンド回路
ＩＣ２，ＩＣ３がＯを出力し、発光ダイオードＤ２が点
灯すると共にブザー１０が鳴って通話中であることを知
らせる。

一方、無通話状態の時は、磁気検出素子４に電圧が生じ
ないので判別回路７には信号電圧は加わらない。

従って、判別回路７ではナンド回路■Ｃ４がｌを出力し
、発光ダイオードＤ３を点灯し、無通話状態であること
を知らせる。

このようにして、通話確認を行うことができる。

第３図は本試験器の外観図で、コア１、柄３、リード線
１３は磁気検出素子４を構成し、９は発光ダイオードＤ
２．Ｄ３を示す。

１０はブザー（ＢＺ）、１１はケース、８は手さげコー
ド、１２は検出部固定金具である。

即ち、ケース１１内には発光ダイオード９、ブザー１０
等よりなる判別回路７、及び信号増幅回路５、及び整流
回路６が内蔵され、ケース１１の外面には磁気検出素子
４を収納する検出部固定金具１２が設けられる。

又、前記ケース１１にはリード線１３を介在してコア１
、柄３等よりなる磁気検出素子４が取付けられると共に
手さげコード８が取付けられる。

以上説明したように本試験器を使用すれば、通話の秘密
保持が、更に向上するとともに、通話確認の作業を更に
向上させることができ、既設ケーブルの心線対照の作業
性が良くなるので、心線対照作業時の精神的な負担がな
くなるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｌ）、ｃは本考案に係る磁気検出素子の一例
を示す正面図、側面図及び断面図１．第２図は本考案通
話確認試験の一実施例を示す回路図、第３図は同じく外
観図で゛ある。 １・・・・・・トランスのコア、２・・・・・・トラン
スのコイル、３・・・・・・柄、４・・・・・・磁気検
出回路、５・・・・・・信号増幅回路、６・・・・・・
整流回路、７・・・・・・判別回路、８・・・・・・手
さげコード、９・・・・・・発光ダイオード（Ｄ２．
Ｄ３） 、１０・・・・・・ブザー（ＢＺ）、１１・・
・・・・ケース、１２・・・・・・検出部固定金具、１
３・・・・・・リード線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平衡回線の心線より磁気結合によって通話信号電流によ
   る磁界の変化に対応した電圧を検出する磁気検出素子と
   、この磁気検出素子で検出された電圧を増幅する信号増
   幅回路と、この信号増幅回路で増幅された信号を整流す
   る整流回路と、この整流回路よりの出力の有無を判別し
   て表示する判別回路とを具備することを特徴とする通話
   確認試験器。