JPH0576154U - 携帯型出合試験器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用に当たって両手が自由となるようにし
た携帯型出合試験器を実現すること。 【構成】 胸ポケットに収納可能な大きさの箱型のケ
ース１の操作用の端面２に、回線に音声を送出するため
のマイクロホン８と、切り替えにより上記マイクロホン
８からの音声に代えてメロディ音を回線に送出するメロ
ディスイッチ９とを設け、回線から入力する音声を聴取
するためのイヤホン４のコード及び回線接続用クリップ
１１のコード１２を上記端面２から引き出した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、配電盤、柱上、伝送設備等の工事において、連絡や通電等の試験を 行うための出合試験器に係り、特に使用に当たって両手が自由となるようにした 携帯型出合試験器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の出合試験器は、電話機の送受話器と同等の形態のものであり、使用に当 たっては、それを手に持って操作する必要がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、少なくとも片手が自由とならないので、作業性が悪く、また高所で の作業では安全上からも問題であった。

【０００４】 本考案の目的は、使用に当たって両手が他の作業に自由に使用できるようにし て、作業性の向上が図られると共に作業そのものの安全性も確保できるようにし た携帯型出合試験器を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このために本考案は、回線の通線や連絡用の出合試験器において、全体を作業 服の胸ポケットに収納可能な大きさの箱型のケースに収納してなり、該ケースの 操作用の端面に、上記回線に音声を送出するためのマイクロホンと、切り替えに より上記マイクロホンからの音声に代えてメロディ音を上記回線に送出するメロ ディスイッチとを設け、上記回線から入力する音声を聴取するためのイヤホンの コード及び回線接続用クリップのコードを上記端面から引き出して構成した。

【０００６】 本考案では、上記ケースにスピーカを設けると共に、上記端面に該スピーカを 動作させるためのスピーカスイッチを設けることが好ましい。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。図１はその一実施例の携帯型出合試 験器の斜視図、図２はその内部回路の機能ブロック図である。

【０００８】 図１において、１は作業服の胸ポケットに入る大きさ（例えば、２４×６０× １２０ｍｍ）の箱型のケースであり、その操作用の端面２に、電源用表示素子３ 、クリスタルイヤホン４のコードのプラグ５を挿入するためのジャック６、電源 スイッチ７、マイクロホン８、メロディスイッチ９、スピーカスイッチ１０が設 けられ、また電話回線に接続すワニグチクリップ１１を先端に設けたコード１２ がそこから引き出されている。上面１３の穴１４はスピーカ放音穴である。なお 、各スイッチ７、９、１０には誤操作防止上の観点からロック式のスイッチを使 用している。

【０００９】 図２において、１５はマイクロホン８で得られる音声信号を増幅するマイク入 力増幅回路、１６は電話回線に対して音声信号を入出力する入出力回路、１７は 通線確認用のメロディ音を発生するメロディ発信器、１８は音声信号を増幅して スピーカ１９を駆動する電力増幅回路、２０は端子２１に印加する交流９〜１３ ｖの電圧を整流・平滑・定電圧化して内部のニッケルカドミウム電池に充電する 充電／電源回路である。

【００１０】 さて、使用に当たっては、予め充電／電源回路２０内のニッケルカドミウム電 池の充電を行ってから、端面２が上側を向くように出合試験器を胸ポケットに入 れて、電源スイッチ７をＯＮさせ全体回路に電源を供給する。また、ワニグチク リップ１１を電話回線に接続する。次に、クリスタルイヤホン４を耳にセットし て、スピーカスイッチ１０を「ＴＡＬＫ」側に切り替える。この状態で、電話回 線の相手側との間でクリスタルイヤホン４とマイクロホン８とによって通話を行 うことができる。このとき、両手は全く自由であり、作業が妨げられることはな く、また柱上等の高所での作業の安全性を確保できる。

【００１１】 なお、スピーカスイッチ１０を「ＭＯＮ」側に切り替えておけば、スピーカ１ ９からも音声が発生されるようになる。また、メロディスイッチ９を「メロディ 」側に切り替えれば、相手側にマイク音声に代えてメロディ音が送出されるよう になる。

【００１２】 図３は具体的回路図である。ここでは、増幅用集積回路ＩＣ１として「ＴＡ７ ６２８Ｐ」を、メロディ用集積回路ＩＣ２として「ＮＭ６６」を、電源用集積回 路ＩＣ３として「ＬＭ３１７Ｔ」を、トランスＴとして「ＳＴ−２３」を使用し ている。２２は５個直列接続の単４のニッケルカドミウム電池、Ｄはダイオード 、ＺＤはツエナーダイオードである。ＬＥＤは電源用表示素子３としての発光ダ イオードであり、充電完了／電池切れを表示する。

【００１３】

【考案の効果】

以上から本考案の携帯型出合試験器によれば、作業服の胸ポケットに収納でき る大きさであり、しかもマイクロホンやイヤホンが装備されているので、使用中 に両手が自由となり、高所作業時の安全性や作業性が向上する。また、落下の恐 れもなく、下部への安全性も図られ、破損の恐れも少なくなる。更に、メロディ スイッチの切り替えによってマイクロホンからの音声に代えてメロディ音を発生 させることができるので、回線相手との間でケーブル心線やジャンパ線の対照作 業が簡単となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例の携帯型出合試験器の斜視
図である。

【図２】 同試験器の内部の機能ブロック図である。

【図３】 同試験器の内部の具体的回路図である。

【符号の説明】

１：ケース、２：ケースの操作用の端面、３：電源用表
示素子、４：クリスタルイヤホン、５：プラグ、６：ジ
ャック、７：電源スイッチ、８：マイクロホン、９：メ
ロディスイッチ、１０：スピーカスイッチ、１１：ワニ
グチクリップ、１２：コード、１３：ケースの上面、１
４：スピーカ放音穴、１５：マイク入力増幅回路、１
６：入出力回路、１７：メロディ発信器、１８：電力増
幅回路、１９：スピーカ、２０：充電／電源回路、２
１：端子。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回線の通線や連絡用の出合試験器にお
   いて、全体を作業服の胸ポケットに収納可能な大きさの
   箱型のケースに収納してなり、該ケースの操作用の端面
   に、上記回線に音声を送出するためのマイクロホンと、
   切り替えにより上記マイクロホンからの音声に代えてメ
   ロディ音を上記回線に送出するメロディスイッチとを設
   け、上記回線から入力する音声を聴取するためのイヤホ
   ンのコード及び回線接続用クリップのコードを上記端面
   から引き出したことを特徴とする携帯型出合試験器。
2. 【請求項２】 上記ケースにスピーカを設けると共
   に、上記端面に該スピーカを動作させるためのスピーカ
   スイッチを設けたことを特徴とする請求項１に記載の携
   帯型出合試験器。