JPS591947B2 - 水素貯蔵金属を利用した熱交換システムならびにその運転方法 - Google Patents

水素貯蔵金属を利用した熱交換システムならびにその運転方法

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JPS591947B2
JPS591947B2 JP55021594A JP2159480A JPS591947B2 JP S591947 B2 JPS591947 B2 JP S591947B2 JP 55021594 A JP55021594 A JP 55021594A JP 2159480 A JP2159480 A JP 2159480A JP S591947 B2 JPS591947 B2 JP S591947B2
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hydrogen
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祥 金沢
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、水素貯蔵金属の水素吸収及び分離の際の反
応熱を利用した熱交換システムならびにその運転方法に
関する。
一般に水素貯蔵金属と称する、ランタニド(Lanth
anide、希土類)アクチニド(Actinide)
元素を含めて、周期律表第3〜第5周期の遷移金属元素
、又はそれらの元素を含む合金、例えばTi、Fe等は
、ある温度、圧力条件のもとで大量の水素ガスを吸収し
て金属水素化物を作り易く、又水素吸収過程では発熱し
、別の温度圧力条件のもとで水素を分離し、その過程で
は吸熱することが知られている。
水素貯蔵金属の上述の特性を利用することにより、水素
貯蔵金属と水素ガスとを媒体に使つて、外部から熱を供
給して特定の温度の熱を取出すことが可能となる。
この原理を利用した、太陽熱、風力等の自然エネルギー
や工場廃熱等から冷暖房システム等に適する温度の熱を
取出す熱交換システムが最近注目されている。水素貯蔵
金属を収納して、これに水素ガスを接触させて水素を吸
収させ、金属水素化物の形で水素を貯蔵し、必要に応じ
て水素を分離放出する装置は反応槽と言われている。
反応槽はこの目的に対して、水素貯蔵金属の粒子を保持
するスペースと、焼結ステンレス金網等の通気性と強度
を有する壁を介してこれに隣接する水素ガス保持スペー
スと、反応熱(冷熱を含む)を取出すために水素貯蔵金
属保持スペースに接し、あるいはその内部に設けた熱交
換面又は熱交換器を有し、水素の吸収分離時の反応熱は
上記熱交換面又は熱交換器を介して熱媒体流体により取
出される。しかし、水素の貯蔵量は、反応槽内に収納さ
れている水素貯蔵金属の量によつて限定され、水素の貯
蔵量が飽和状態に達すると、吸収反応は停止し、反応熱
も発生しなくなる。
引続いて反応熱を取出すためには、飽和状態に達した後
、外部熱源からの熱を利用して水素貯蔵金属を加熱し、
水素を分離して元の状態に戻すことが必要になる。した
がつて、その間冷熱又は温熱の利用が中断され、連続的
な冷熱又は温熱の供給を必要とする冷暖房システム等へ
の利用に対しては不都合である。この発明は、上記の問
題点を解決した、各種の自然エネルギーや工場廃熱等を
外部から供給することによつて、設備冷暖房等に適する
特定の高低両温度の熱を連続して取出すことの可能な、
熱交換システムならびにその運転方法を提供することを
目的とする。以下、この発明を、実施例を示す図面にも
とずいて詳細に説明する。
水素貯蔵金属は、種類が異れば等しい水素平衡圧のもと
でも、それが呈する温度は異る。
例えば、LaNl5は水素平衡圧が8〜12atmで1
00程し、MmNi5(La3Owt%)は8〜10a
tmでO℃〜大気温度を呈する。本発明では、このよう
なほぼ等しい水素平衡圧のもとで高温度と低温度とを呈
する異種の水素貯蔵金属が使用される。本実施例に卦い
ては、高温用水素貯蔵金属1として前記のLaNi5が
使用され、低温用金属2としてはMmNi5(La3O
wt%)が使用されている。
これら2種類の金属1,2は、それぞれ2基の高温熱源
用反応槽3,4及び2基の低温熱源用反応槽5,6に内
蔵されている。高温熱源用反応槽3と低温熱源用反応槽
5とは管7,8により、又高温熱源用反応槽4と低温熱
源用反応槽6とは管9,10により連結されている。管
7及′び9の途中には切換弁11,11によつて、両方
の管に対して切換えて接続できるポンプ12が設けられ
ており、反応槽5から反応槽3へ、又は反応槽6から反
応槽4へ、水素ガスを移送することが可能となつている
又管8,10には弁13,13′が設けられている。上
記4基の反応槽3,4,5,6はそれぞれ前記の水素貯
蔵金属1,2の粒子を保持する金属保持スペース3a,
4a,5a,6a、水素ガス保持スペース3b,4b,
5b,6b及び上記金属保持スペース内に設けられた熱
交換器3c,4c,5c,6cを有し、それぞれの反応
槽の金属保持スペースと水素ガス保持スペースとは所要
の通気性と強度を有する壁体、例えば焼結ステンレス金
網等により仕切られている。
高温熱源用反応槽3,4の金属保持スペース3a,4a
内には更に、外部熱源、例えば風力、太陽エネルギー等
の自然エネルギーや工場廃熱等を利用した熱源14によ
る加熱装置3d,4dが設けられている。上記の4基の
反応槽のうち、高温熱源用反応槽3と低温熱源用反応槽
5及びこれらに付属する諸装置により第1反応槽系列が
構成され、他の反応槽4,6及びその付属諸装置により
第2反応槽系列が構成されている。
高温熱源用反応槽3,4に設けられた熱交換器3c,4
cは熱媒体流体用配管15により、高温熱利用装置16
内に設けられた熱交換器16aに連結され、又、低温熱
源用反応槽5,6内に設けられた熱交換器5c,6cは
熱媒体流体用配管17により低温熱利用装置18内に設
けられた熱交換器18aに連結されている。
上記熱媒体流体用配管15に設けられたポンプ19によ
り、高温用熱媒体流体、例えば水一グライコールが熱交
換器3c又は4cと16aとの間を循環し、又低温用熱
媒体流体用配管17に設けられたポンプ20により、低
温用熱媒体流体、例えば水が熱交換器5c又は6cと1
8aとの間を循環し、それぞれの反応槽内で発生した熱
(又は冷熱)を熱利用装置16,18に移送することが
可能となつている。以上の如く構成されたシステムを使
用して、高温及び低温の熱を連続的に取出す方法を説明
すると、最初切換弁11,1『によりポンプ12が管7
に接続されるようにし、第1反応槽系列を運転する。当
初反応槽5及び3内の圧力は、反応槽5内の低温用金属
2の大気温度時の平衡水素圧力である10atmとして
おき、ポンプ12を運転して反応槽5内の水素を反応槽
3内へ移送することにより、反応槽5内の平衡水素圧を
8atmに下げ、反応槽3内の平衡水素圧を12atm
に上げる。こうすることにより、反応槽5内の低温用金
属2に吸蔵されていた水素は分離されて平衡水素圧8a
tmに対応する低温0′Cが得られ、一方、反応槽3内
の高温用金属1は水素を吸蔵して平衡水素圧12atm
に対応する高温100しCが得られる。反応槽5で分離
された水素は、ポンプ12により次々と反応槽3に移送
されて上記平衡状態下で反応が継続される。その間、第
2反応槽系列の高温熱源用反応槽4内の金属1は、外部
熱源14により加熱装置4dを介して加熱され、金属水
素化物として吸蔵されていた水素が分離され、分離され
た水素は管10を経て反応槽6に移送されその中の金属
に吸蔵して卦く。
第1反応槽系列の反応槽3及び5内の反応が飽′和状態
に達した後、切換弁11,11を切換えて、ポンプ12
を管9に接続し、上述の第1反応槽系列と第2反応槽系
列の操作を逆にし、反応槽4及び6内の反応が飽和すれ
ば再び操作を最初の状態に切換え、これを繰返すことに
よつて、高温熱利用装置16には反応槽3と4より交互
に高温の熱が連続的に供給され、低温熱利用装置18に
は反応槽5と6より交互に低温の熱が連続的に供給され
る。
以上の実施例においては、高温熱源用反応槽と低温熱源
用反応槽各1基と付属装置より成る反応槽系列を2系列
設けて交互に切換えて運転し、連続的に高低両温度の熱
を取出すような構成としたが、容量に応じて4系列、6
系列等複数の反応槽系列を設け、半数ずつ交互に切換え
て運転することも可能である。
また、水素ガス移送ポンプは切換弁によ夕両系列に切換
えて運転する例を示したが、各系列に別個に設けてもよ
い。
この実施例では、高温用及び低温用金属としてLaNi
5及びMmNi5を選ぶことにより、100iCとO℃
の高低両温度の熱を得るものとしたが、目的に応じて他
の種類の金属を使用することにより、上記の温度と異る
高低温度の熱を取出すことも可能となる。
以上の如く、本発明によれば、外部熱源より熱を供給す
ることにより、所望の温度の高低両温度の熱を連続的に
取出すことが可能となるので、太陽熱等の自然エネルギ
ーや工場廃熱等の冷暖房システム等への利用の実用化に
対して効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の実施例を示す系統図である。 1・・・高温用水素貯蔵金属、2・・・低温用水素貯蔵
金属、3,4・・・高温熱源用反応槽、5,6・・・低
温熱源用反応槽、7,8,9,10・・・水素ガス移送
管、12・・・水素ガス移送ポンプ、14・・・外部熱
源、15,17・・・熱媒体流体用配管、16・・・高
温熱利用装置、18・・・低温熱利用装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ほゞ等しい水素平衡圧のもとで高温度と低温度とを
    呈する異種の水素貯蔵金属をそれぞれ内蔵する高温熱源
    用反応槽と低温熱源用反応槽各1基と、これら相互間に
    水素ガスを移送する手段と、各反応槽に設けた熱交換器
    と、高温熱源用反応槽に設けた外部熱源による加熱手段
    とを有する系列を複数列設けるとともに、各系列の高温
    熱源用反応槽に設けられた熱交換器は高温熱利用装置に
    設けた熱交換器と、低温熱源用反応槽に設けられた熱交
    換器は低温熱利用装置に設けた熱交換器とをそれぞれ熱
    媒体流体用配管により連結したことを特徴とする、水素
    貯蔵金属を利用した熱交換システム。 2 ほゞ等しい水素平衡圧のもとで高温度と低温度とを
    呈する異種の水素貯蔵金属をそれぞれ内蔵する高温熱源
    用反応槽と低温熱源用反応槽各1基と、これら相互間に
    水素ガスを移送する手段と、各反応槽に設けた熱交換器
    と、高温熱源用反応槽に設けた外部熱源による加熱手段
    とを有する系列を複数列設けるとともに、各系列の高温
    熱源用反応槽に設けられた熱交換器は高温熱利用装置に
    設けた熱交換器と、低温熱源用反応槽に設けられた熱交
    換器は低温熱利用装置に設けた熱交換器とそれぞれ熱媒
    体流体用配管により連結した、水素貯蔵金属を利用する
    熱交換システムを使用し、半数の系列の低温熱源用反応
    槽の水素ガスを対応する高温熱源用反応槽に移送し、低
    温熱源用反応槽内平衡水素圧を、大気温度時の平衡水素
    圧より下げることにより水素貯蔵金属より水素を分離し
    低温を得ると同時に、高温熱源用反応槽内平衡水素圧を
    大気温度時の平衡水素圧より上げることにより水素貯蔵
    金属に水素を吸蔵させ高温を発生させ、上記の低温およ
    び高温は夫々の反応槽に設けた熱交換器により低温及び
    高温利用装置に取出し、上記の操作に並行して他の半数
    の系列の高温熱源用反応槽内の水素貯蔵金属を前記加熱
    手段を用いて加熱することにより水素を分離し、対応す
    る低温熱源用反応槽に給送し、それに内蔵する水素貯蔵
    金属に吸蔵せしめ、前者の半数系列の各反応槽における
    反応が平衡に達すれば、前者の系列と後者の系列の操作
    を逆にし、之を繰返すことによつて高低両温度の熱を連
    続して取出すことを特徴とする水素貯蔵金属を利用した
    熱交換システムの運転方法。
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