JPS634110B2 - - Google Patents

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JPS634110B2
JPS634110B2 JP56063060A JP6306081A JPS634110B2 JP S634110 B2 JPS634110 B2 JP S634110B2 JP 56063060 A JP56063060 A JP 56063060A JP 6306081 A JP6306081 A JP 6306081A JP S634110 B2 JPS634110 B2 JP S634110B2
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JP
Japan
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temperature
heat
hydrogen
heat source
equilibrium pressure
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JP56063060A
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Seijiro Suda
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Publication of JPS634110B2 publication Critical patent/JPS634110B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K5/00Heat-transfer, heat-exchange or heat-storage materials, e.g. refrigerants; Materials for the production of heat or cold by chemical reactions other than by combustion
    • C09K5/16Materials undergoing chemical reactions when used

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、3種以上の金属水素化物又は混合体
を組み合せ、それらの水素放出−吸蔵サイクルを
利用して、効率よく熱源を発生させる方法に関す
るものである。
金属及び合金の多くは水素と容易に反応し発熱
しながら水素化物を生成し、またこのようにして
生成した水素化物を加熱すると水素を発生しなが
ら金属又は合金の状態に戻る性質を有しているの
で、この水素との反応及び水素化物の分解の際の
発熱及び吸熱を利用して、高温や低温を得る技術
が最近注目されるようになつてきた。
ところで従来の金属水素化物を媒体とした熱源
発生方法は、所定の目的に適合した特性を有する
金属水素化物の1種又は2種を組み合せることに
よつて行われているが、実用上利用しうる金属水
素化物や熱源として利用可能な温度範囲が限られ
ているため、効率的な熱源の取得はまだ実現して
いないのが現状である。
一方において、太陽熱、大気熱、海水エネルギ
ー、地熱などの自然界のエネルギーや工場廃熱、
余剰熱のような未利用エネルギーを、各種の目的
に利用可能なエネルギーに効率的に変換すること
が省エネルギー、未利用エネルギー活用の見地か
ら社会上大きな問題となつてきている。
本発明者らは、従来の技術では利用できなかつ
た金属水素化物及び上記したようなエネルギー源
を用いて、各種の目的に供しうる熱源を発生する
ための方法を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
たがいに異なる水素平衡圧特性を有する3種以上
の金属水素化物を組み合わせて放熱−吸熱サイク
ルを形成させることによりその目的を達成しうる
ことを見出し、この知見に基づいて本発明をなす
に至つた。
すなわち、本発明は、()たがいに異なる水素
平衡圧特性を有する3種以上の金属水素化物又は
混合体M1H、M′1H及びM″1Hを選択使用し、 (イ) 最も低い水素平衡圧を示すM″1Hを温度t1
において供給熱源からの熱により加熱分解す
る工程、 (ロ) (イ)により放出された水素を温度t2(t2<t1
において最も高い水素平衡圧を示すM1Hに
吸収させるとともに、その反応熱を熱源とし
て取り出す工程、 (ハ) 温度t′1(t′1<t2)においてM1Hを供給熱源
からの熱により加熱分解する工程、 (ニ) (ハ)により放出された水素を温度t′2(t′2
t′1)においてM1HとM″1Hとの中間の水素平
衡圧を示すM′1Hに吸収させるとともに、そ
の反応熱を熱源として取り出す工程、 (ホ) 温度t″1(t″1<t′2)においてM′1Hを供給

源からの熱により加熱分解する工程、 (ヘ) (ホ)により放出された水素を温度t″1(t″2
t″1)においてM″1Hに吸収させるとともに、
その反応熱を熱源として取り出す工程 から構成されるサイクルを繰り返すことを特徴と
する熱源発生方法、 () たがいに異なる水素平衡圧特性を有する3
種以上の金属水素化物又は混合体M2H、M′2H
及びM″2Hを選択使用し、 (イ)′ 最も低い水素平衡圧を示すM″2Hを温度t3
において供給熱源からの熱により加熱分解す
る工程、 (ロ)′ (イ)′より放出された水素を温度t4(t4<t3

においてM″2Hに次いで低い水素平衡圧を示
すM′2Hに吸収させるとともに、その反応熱
を熱源として取り出す工程、 (ハ)′ 温度t′3(t′3>t4)においてM′2Hを供給

源からの熱により加熱分解する工程、 (ニ)′ (ハ)′より放出された水素を温度t′4(t′4

t′3)において最も高い水素平衡圧を示す
M2Hに吸収させるとともに、その反応熱を
熱源として取り出す工程、 (ホ)′ 温度t″3(t″3<t′4)においてM2Hを低温

供給熱源からの熱により加熱分解する工程、 (ヘ)′ (ホ)′により放出された水素を温度t″4(t
4
t″3)においてM″2Hに吸収させるとともに、
その反応熱を熱源として取り出す工程 から構成されるサイクルを繰り返すことを特徴と
する熱源発生方法、 () たがいに異なる水素平衡圧特性を有する3
種以上の金属水素化物又は混合体M3H、M′3H
及びM″3Hを選択使用し、 (イ)″ 最も高い水素平衡圧を示すM3Hを温度t5
において供給熱源からの熱により加熱分解す
る工程、 (ロ)″ (イ)″より放出された水素を温度t6(t6>t5

においてM3Hに次いで高い水素平衡圧を示
すM′3Hに吸収させるとともに、所望の高温
を発生させる工程、 (ハ)″ 温度t′5(t′5<t6)においてM′3Hを供給

源からの熱により加熱分解する工程、 (ニ)″ (ハ)″より放出された水素を温度t′6(t′6

t′5)において最も低い水素平衡圧を示す
M″3Hに吸収させるとともに、所望の高温を
発生させる工程、 (ホ)″ 温度t″5(t″5<t′6)においてM″3Hを供

熱源からの熱により加熱分解する工程、 (ヘ)″ (ホ)″より放出された水素を温度t″6(t″6

t″5)においてM3Hに吸収させる工程 から構成されるサイクルを繰り返すことを特徴
とする熱源発生方法を提供するものである。
次に、本発明方法の放熱−吸熱サイクルを添付
図面によつて説明する。第1図、第2図及び第3
図は横軸に温度の逆数を、縦軸に水素平衡圧をと
つた、それぞれ3種の金属水素化物(I)M1H、
M′1H、M″1H、()M2H、M′2H、M″2H、
()M3H、M′3H、M″3Hの水素平衡圧特性を示
すグラフである。これらの図において、水素は金
属水素化物の間で放出、吸収が繰り返されて、A
点→B点→C点→D点→E点→F点→A点のサイ
クルを経る。この1サイクルを経る間に、第1図
に示す系(I)及び第2図に示す系()ではA
点→B点、C点→D点、E点→F点の3過程で、
第3図に示す系()ではA点→B点、C点→D
点の2過程で熱源として利用可能な水素の吸収に
伴う発熱が得られる。
すなわち第1図の(I)系において最も低い水
素平衡圧を示す金属水素化物M″1HをA点におい
て供給熱源により加熱分解し、この際に発生する
水素を最も高い水素平衡圧を示す金属水素化物
M1Hに吸収させると発熱反応を起し、温度はB
点に対応する温度t2まで上昇する。次にこの
M1HをC点において低温の供給熱源からの熱に
より加熱分解し、それにより発生した水素を
M1HとM″1Hとの中間の水素平衡圧を示す金属水
素化物M′1Hに吸収させると、上記の場合と同様
に発熱反応を起し温度はD点に対応する温度t′2
まで上昇する。次いでこのM′1HをE点において
低温の供給熱源からの熱により加熱分解し、その
とき発生した水素をM″1Hに吸収させると上記と
同様に発熱反応を起し、温度はF点に対応する温
度t″2まで上昇する。
また、第2図に示す()系においては、最も
低い水素平衡圧を示す金属水素化物M″2HをA点
において供給熱源により加熱分解し、この際に発
生する水素をM″2Hに次いで低い水素平衡圧を示
す金属水素化物M′2Hに吸収させて発熱反応を起
させる。こうして温度はB点に対応する温度t4
まで上昇する。そして、これを熱源として所望の
目的に利用したのち、供給熱源によりM′2Hを加
熱して温度t′3に対応するC点にまで昇温させて
ここで加熱分解させて発生する水素を最も高い水
素平衡圧を示す金属水素化物M2Hに吸収させ発
熱反応を起させる。このとき温度はD点に対応す
る温度t′4にまで上昇する。次にこのM2HをE点
において低温の供給熱源からの熱で加熱分解し、
発生する水素をM″2Hに吸収させて発熱反応を起
させる。こうして温度はF点に対応する温度t″4
にまで上昇する。
上記した(I)系及び()系はいずれも供給
熱源により加熱して低い水素平衡圧を示す金属水
素化物を高温にし、そうしてその温度よりも低い
温度の熱源を得るサイクルである。(I)系では
1回ですむ低い水素平衡圧を示す金属水素化物の
高温への昇温過程が()系では2回必要である
ので()系は(I)系に比べ昇温過程での所要
供給熱量、ひいては全過程(1サイクル)での所
要供給熱量が多くなるが、より高温の熱源を得る
ことができる利点がある。
なお、(I)系においては、C点→D点、E点
→F点の2過程でM1H、M′1Hの水素の放出に伴
う吸熱を利用してC点におけるM1H及びE点に
おけるM′1Hをまた、同様の理由で()系にお
けるE点のM2Hを冷却源とする冷却サイクルを
形成することもできる。
次に第3図に示す()系は供給熱源の温度よ
りも高い温度の熱源を得るサイクルである。この
()系においては、最も高い水素平衡圧を示す
金属水素化物M3HをA点において供給熱源によ
り加熱分解し、この際に発生する水素をM3Hに
次いで高い水素平衡圧を示す金属水素化物M′3H
に吸収させる。このときその発熱反応によつて温
度がB点に対応する温度t6まで上昇する。次にこ
のM′3HをC点において供給熱源からの熱により
加熱分解し、発生する水素を最も低い水素平衡圧
を示すM″3Hに吸収させ発熱反応を起させる。こ
れによつて温度はD点に対応する温度t′6まで上
昇する。次いでこのM″3HはE点において供給熱
源により加熱分解し、発生する水素は冷却したF
点におけるM3Hに吸収させる。このようにして
供給熱源の温度t5、t′5よりも高い温度t6、t′6の熱
源が得られる。そして、F点で水素を吸収した
M3Hは供給熱源からの熱によりA点に戻される。
このF点からA点に戻す加熱操作は(I)決にお
けるM″1H、()系におけるM″2Hに対しても同
様に加えられる。
上記した(I)、()及び()系において金
属水素化物を分解するための熱を与ける供給熱源
としては、同一の熱源を用いることが実用上望ま
しいので、前記の(I)系におけるC点及びE点
での温度t′1及びt″1、()系におけるA点及びC
点での温度t3及びt′3、()系におけるA点、C
点及びE点での温度t5、t′5及びt″5は同一にするの
が好ましいが、もちろん、必要ならばこれらの温
度を異なつたものとすることもできる。また、金
属水素化物に水素を吸収させ、この反応熱を熱源
として取り出す場合の温度すなわち(I)系にお
けるB点、D点及びF点での温度t2、t′2及びt″2
()系におけるB点、D点及びF点での温度t4
t′4、及びt″4、()系におけるB点及びD点での
温度t6及びt′6も同一にするのが便利であるが、各
熱源を異つた目的に用いる場合などのように必要
に応じ異なつた温度を選ぶこともできる。
本発明方法において熱媒体として用いる金属水
素化物は、たがいに異なる水素平衡圧特性を有す
る3種以上の組み合せであればよく、特に制限は
ない。この金属水素化物を構成する金属は、単体
であつてもよいし、合金であつてもよい。また、
金属水素化物は単一のものでもよいし、2種以上
の金属水素化物の混合体でもよい。
このような組み合せの例としては、LaNi5
TiMn1.5−MmNi4.9Al0.1の水素化物の組合せ、
MmNi4.5Al0.5−MmNi4.7Al0.3−MmNi4Feの水素
化物の組合せ、LaNi4.7Al0.3−MmNi4.5Al0.5
Ti0.8Zr0.2Cr0.8Mn1.2の水素化物の組合せ、LaNi5
−MmNi4.9Al0.1−TiCo0.5Mn0.5の水素化物の組合
せ、MmNi4.5Al0.5−MmNi4.9Al0.1−TiCoの水素
化物の組合せなどを挙げることができる。これら
は、粉末状、ペレツト状あるいは多孔質支持体に
保持された状態など任意の形状で用いることがで
きる。
また、本発明方法における供給熱源としては、
平板式太陽熱集熱器などにより取得された太陽
熱、工場余廃熱、ボイラー余熱、家庭廃熱、大気
熱等が用いられる。
次に、第4図は、本発明方法を実施するための
装置の1例を示す説明図であるが、この図におい
て、3種の金属水素化物はそれぞれ耐圧容器1,
2及び3に充てんされている。
すなわち、(I)系においては金属水素化物
M1H、M′1H及びM″1Hがそれぞれ耐圧容器1,
2,及び3に充てんされている。この(I)系で
は先ず図示されているように、連通管のバルブ5
のみを開放し、他のバルブ6及び7を閉じたの
ち、熱回収装置4からの伝熱管のバルブ8を開放
することにより耐圧容器3のM″1Hを加熱する。
この加熱によつて放出された水素は連通管を通つ
て耐圧容器1に導入され、ここでM1Hと反応し
て発熱する。この発生熱は伝熱管を介して加熱す
べき対象物11に送られ所望の目的に供せられ
る。水素との反応が完了したならば、バルブ5及
び8を閉止し、バルブ6を開放したのち、伝熱管
のバルブ9を開け、耐圧容器1を加熱しつつ、
M1Hを加熱分解させる。これにより放出された
水素は連通管を通つて耐圧容器2中に送られ、こ
こでM′1Hと反応して発熱する。この発生熱は伝
熱管を通して加熱すべき対象物12に送られ所望
の目的に供せられる。M′1Hの水素との反応が完
了したならば、バルブ6及び9を閉止し、バルブ
7を開放し、伝熱管のバルブ10を開け、耐圧容
器2を加熱しつつ、M′1Hを加熱分解させる。放
出された水素は連通管を通つて耐圧容器3中に送
られ、ここでM″1Hと発熱反応する。発生した熱
は伝熱管を通して加熱すべき対象物13に送られ
所望の目的に供せられる。M″1Hの水素との反応
が完了したならばバルブ7及び10が閉止され
る。このようにして1サイクルが完了する。上記
の操作を繰り返すことにより、必要とする熱源を
連続的に発生させることができる。
また、()系においても金属水素化物M2H、
M′2H及びM″2Hをそれぞれ耐圧容器2,1及び
3に充てんすることにより、上記した(I)系と
同じ操作順序で1サイクルを完了させることがで
きる。
さらに、()系についても金属水素化物
M3H、M′3H及びM″3Hをそれぞれ耐圧容器3,
1及び2に充てんすれば、上記の(I)系と同様
の操作順序で1サイクルを完了させることができ
る。ただし、この場合、耐圧容器2中のM″3Hを
加熱分解し、放出された水素を耐圧容器3中の
M3Hと反応させるときに生じる発熱は熱源とし
て利用されず、空気冷却、水冷却等の適当な手段
により放散させる。
このように本発明によれば、3種以上の金属水
素化物を適宜組み合わせて、供給熱源温度と目的
とする熱源温度との間のサイクルを構成しうるの
で、使用することができる金属水素化物の種類、
供給熱源の種類、目的とする熱源の温度範囲につ
いての選択の自由度を著しく拡大することができ
る。その結果、操作性、安定性、効率等に優れる
熱交換システムを容易に形成することができる。
なお、これらのサイクルを構成するシステムを2
種以上用いることによつて、連続的な高温発生、
冷却操作が可能となる。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例 1 第4図に示す装置において、耐圧容器1に
MmNi4.9Al0.1水素化物、耐圧容器2にTiMn1.5
素化物、耐圧容器3にLaNi5水素化物の粉末をそ
れぞれ1Kgずつ充てんし、前記の(I)系で暖房
サイクルを形成させた。
このとき使用した容器はSUS−316製で外径
42.7mm、長さ30cmである。
次に、ボイラー余熱を利用して耐圧容器3を約
120℃に加熱、放出させた水素をバルブ5を介し
て耐圧容器1に送り反応させて、40℃の利用可能
な熱源を得た。次に、耐圧容器1をボイラー余熱
を利用して加熱し、その温度を外気温度20℃に維
持しながら水素を放出させ、これをバルブ6を介
して耐圧容器2に送り反応させ、40℃の利用可能
な熱源を得た。続いて、耐圧容器2の温度を上記
と同様にして外気温度に維持しながらこれより水
素を放出させ、この水素をバルブ7を介して耐圧
容器3に送り反応させ、40℃の利用可能な熱源を
得た。そして、再びこの耐圧容器3を前記と同様
にして約120℃に加熱する操作及び後続の操作を
繰り返して、40℃の熱源を効率的に発生させた。
第5図は、この例における暖房サイクルを示す温
度−水素平衡圧グラフである。
実施例 2 耐圧容器1にMmNi4Fe水素化物、耐圧容器2
にMmNi4.7Al0.3水素化物、耐圧容器3に
MmNi4.5Al0.5水素化物の粉末をそれぞれ1Kgず
つ充てんし、耐圧容器3の加熱温度を105℃、耐
圧容器1及び2の水素放出時の維持温度を30℃と
したほかは、実施例1と同様にして、耐圧容器
1,2及び3のそれぞれから50℃の利用可能な熱
源を得た。第6図は、この例における暖房サイク
ルを示す温度−水素平衡圧グラフである。
実施例 3 第4図に示す装置において、耐圧容器1に
TiMn1.5水素化物、耐圧容器2にMmNi4.9Al0.1
素化物、耐圧容器3にLaNi5水素化物の粉末をそ
れぞれ1Kgずつ充てんし、()系の暖房サイク
ルを形成させた。なお、容器は実施例1と同様の
ものを使用した。
先ず、太陽熱を利用して耐圧容器3を約80℃に
加熱し、放出させた水素をバルブ5を介して耐圧
容器1に送り反応させて、40℃の利用可能な熱源
を得た。次に、耐圧容器1を上記と同様にして約
80℃に加熱し、水素を放出させてバルブ6を介し
て耐圧容器2に送り反応させ、同じく40℃の利用
可能な熱源を得た。次いで、戸外温度(0℃)に
冷却した耐圧容器2からボイラー余熱を利用して
その温度を維持しつつ水素を放出させ、これをバ
ルブ7を介して耐圧容器3に送り反応させて40℃
の利用しうる熱源を得た。そして、再び上記した
操作を繰り返し行い、40℃の暖房サイクルを形成
させた。第7図は、この暖房サイクルの温度−水
素平衡圧グラフである。
実施例 4 耐圧容器1にMmNi4.7Al0.3水素化物、耐圧容
器2にMmNi4Fe水素化物、耐圧容器3に
MmNi4.5Al0.5水素化物の粉末それぞれ1Kgを充
てんし、耐圧容器3及び1の水素放出時における
加熱温度を75℃、耐圧容器2の水素放出時におけ
る温度(戸外)を10℃としたほかは実施例3と同
様にして50℃の暖房サイクルを形成させた。第8
図はこのサイクルの温度−水素平衡圧グラフを示
す。
実施例 5 第4図に示す装置において、耐圧容器1に
MmNi4.7Al0.3水素化物、耐圧容器2にMmNi4.5
Al0.5水素化物、耐圧容器3にMmNi4Fe水素化物
の粉末をそれぞれ1Kgずつ充てんし、()系の
熱源発生サイクルを形成させた。なお、容器は実
施例1と同様のものを用いた。
このサイクルにおいては、先ずボイラー余熱を
利用して耐圧容器3を約45℃に加熱し、放出され
た水素をバルブ5を介して耐圧容器1に送り、60
℃の利用可能な熱源を得た。次に、この耐圧容器
1をボイラー余熱を利用しながら45℃に保持して
水素を放出させ、この水素をバルブ6を介して耐
圧容器2に送り反応させて60℃の利用可能な熱源
を得た。次いで、この耐圧容器2を上記と同様に
して45℃に維持しながら水素を放出させた。この
水素はバルブ7を介して戸外温度0℃に冷却した
耐圧容器3に送り吸収させてMmNi4Feの水素化
物を再生させた。こうして、上記のサイクルを繰
り返すことにより、約45℃の供給熱源より60℃の
利用可能な熱源を効率的に得た。第9図はこの例
における熱源発生サイクルの温度−水素平衡圧グ
ラフである。以上の同一サイクルを2種以上組み
あわせることによつて、連続操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は本発明のそれぞれ
異なる熱サイクルを説明するための水素平衡圧特
性を示すグラフ、第4図は本発明方法を実施する
ための装置の1例の説明図、第5図、第6図、第
7図、第8図及び第9図は本発明の実施例におけ
る水素平衡圧特性を示すグラフである。 第4図中、1,2,3は耐圧容器、4は太陽熱
集熱器、11,12,13は発生熱源の利用系で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 たがいに異なる水素平衡圧特性を有する3種
    の金属水素化物又は混合体M1H、M′1H及び
    M″1Hを選択使用し、 (イ) 最も低い水素平衡圧を示すM″1Hを温度t1
    おいて供給熱源からの熱により加熱分解する工
    程、 (ロ) (イ)により放出された水素を温度t2(t2<t1)に
    おいて最も高い水素平衡圧を示すM1Hに吸収
    させるとともに、その反応熱を熱源として取り
    出す工程、 (ハ) 温度t′1(t′1<t2)においてM1Hを(イ)と異る

    温の供給熱源からの熱により加熱分解する工
    程、 (ニ) (ハ)により放出された水素を温度t′2(t′2>t
    1
    においてM1HとM″1Hとの中間の水素平衡圧を
    示すM′1Hに吸収させるとともに、その反応熱
    を熱源として取り出す工程、 (ホ) 温度t″1(t″1<t′2)においてM′1Hを低温の

    給熱源からの熱により加熱分解する工程、 (ヘ) (ホ)により放出された水素を温度t″2(t″2>t
    1
    においてM″1Hに吸収させるとともに、その反
    応熱を熱源として取り出す工程 から構成されるサイクルを繰り返すことを特徴と
    する熱源発生方法。 2 t′1とt″1とが同一温度である特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 3 t2とt′2とt″2とが同一温度である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 4 たがいに異なる水素平衡圧特性を有する3種
    の金属水素化物又は混合体M2H、M′2H及び
    M″2Hを選択使用し、 (イ)′ 最も低い水素平衡圧を示すM″2Hを温度t3
    おいて供給熱源からの熱により加熱分解する工
    程、 (ロ)′ (イ)′より放出された水素を温度t4(t4<t3

    おいてM″2Hに次いで低い水素平衡圧を示す
    M′2Hに吸収させるとともに、その反応熱を熱
    源として取り出す工程、 (ハ) 温度t′3(t′3>t4)においてM′2Hを供給熱源

    らの熱により加熱分解する工程、 (ニ)′ (ハ)′より放出された水素を温度t′4(t′4
    t′3
    において最も高い水素平衡圧を示すM2Hに吸
    収させるとともに、その反応熱を熱源として取
    り出す工程、 (ホ)′ 温度t″3(t″3<t′4)においてM2Hを低温の

    給熱源からの熱により加熱分解する工程、 (ヘ)′ (ホ)′により放出された水素を温度t″4(t″4

    t″3)においてM″2Hに吸収させるとともに、そ
    の反応熱を熱源として取り出す工程 から構成されるサイクルを繰り返すことを特徴と
    する熱源発生方法。 5 t3とt′3が同一温度である特許請求の範囲第4
    項記載の方法。 6 t4とt′4とt″4とが同一温度である特許請求の範
    囲第4項記載の方法。 7 たがいに異なる水素平衡圧特性を有する3種
    以上の金属水素化物又は混合体M3H、M′3H及び
    M″3Hを選択使用し、 (イ)″ 最も高い水素平衡圧を示すM3Hを温度t5
    おいて供給熱源からの熱により加熱分解する工
    程、 (ロ)″ (イ)″より放出された水素を温度t6(t6>t5

    おいてM3Hに次いで高い水素平衡圧を示す
    M′3Hに吸収させるとともに、所望の高温を発
    生させる工程、 (ハ)″ 温度t′5(t′5<t6)においてM′3Hを供給熱

    からの熱により加熱分解する工程、 (ニ)″ (ハ)″より放出された水素を温度t′6(t′6
    t′5
    において最も低い水素平衡圧を示すM″3Hに吸
    収させるとともに、所望の高温を発生させる工
    程、 (ホ)″ 温度t″5(t″5<t′6)においてM″3Hを供給

    源からの熱により加熱分解する工程、 (ヘ)″ (ホ)″より放出された水素を温度t″6(t″6
    t″5
    においてM3Hに吸収させる工程、 から構成されるサイクルを繰り返すことを特徴と
    する熱源発生方法。 8 t5とt′5とt″5とが同一温度である特許請求の範
    囲第7項記載の方法。 9 t6とt′6とが同一温度である特許請求の範囲第
    7項記載の方法。
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