JPS59192718A - 制電ポリエステル系複合繊維 - Google Patents

制電ポリエステル系複合繊維

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JPS59192718A
JPS59192718A JP6297383A JP6297383A JPS59192718A JP S59192718 A JPS59192718 A JP S59192718A JP 6297383 A JP6297383 A JP 6297383A JP 6297383 A JP6297383 A JP 6297383A JP S59192718 A JPS59192718 A JP S59192718A
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JP
Japan
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sheath
polyamide
core
fiber
polyester
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JP6297383A
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English (en)
Inventor
Koichiro Yoshida
吉田 耕一御
Toshifumi Uenosono
上之園 利文
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)技術分野 本発明は、帯電防止性の改善されたホ“リエステル繊維
に関し、更に詳しくは、ポリエステルを鞘成分とし、無
機電解質を含有するポリアミド組成物を芯成分とする鞘
芯型複合構造を有する制電ポリエステル系複合繊維に関
する。
(口)従来技術 ポリエチレンテレフタレート繊維に代表されるポリエス
テル繊維はその優れた特性から衣料、インテリア、産業
資材等の分野で巾広く用いられている。しかしながら、
静電気が発生し易いという大きな欠点を有する。すなわ
ち、ポリエステル繊維は綿やレーヨン等に比して静電気
を帯びやすく、衣料として用いると、特に冬期にみられ
るようにバチバチという放電音を発したり、身体へまと
わりつくなどの問題がある。
この欠点に対し、従来数多くの改善方法、すなわち帯電
防止方法が提案されている。
例えば、ポリエチレンゲルコールを共重合したポリエス
テルを紡糸してなる繊維が提案されている。しかしなが
ら、実用的に十分な帯電防止性を付与するには比較的多
量のポリエチレングルコールを共重合する必要があり、
その結果として、熱安定性や耐光堅牢性が低下する。ま
た、種々のポリアルキレングリコール誘導体からなる帯
電防止剤をポリエステルに添加配合する方法も提案され
ている。しかしながら、これらのほとんどは実用的に十
分な帯電防止性を有しなかったり、染色工程や洗濯など
を経た後まで帯電防止性が持続しないものである。更に
は、ポリアルギレンエーテルを5〜60重量%含有する
ポリエステルを芯成分とし、ポリエステルを鞘成分とし
て使用してなるポリエステル系複合繊維が提案されてい
る(例えば、特公昭47−2417<S号)。しかしな
がら、この複合繊維においても、延伸、仮撚、撚糸等に
よる機械的衝撃或いは高圧染色、アルカリ減量等による
熱的および化学的衝撃を加えた場合、第2図の繊維横断
面写真に示すように、鞘成分に亀裂を生じるという問題
点がある。亀裂が生じると、芯成分が表面に露出し、フ
ィブリル化し、衣料用繊維としての品位を損なうばかり
でなく、制電効果も著しく低下する場合がある。更に、
ポリエチレングリコールをポリアミドに混合もしくは共
重合した制電性ポリアミドを芯成分とし、ポリエステル
系重合体を鞘成分としだ制電性複合繊維が特開4B−6
8816に開示されている。しかしながら、ポリアミド
にポリエチレングリコールを混合または共重合する場合
でも、ポリエステルにポリエチレングリコールを共重合
する場合と同様に、実用的に十分な帯電防止性を付与す
るには比較的多量のポリエチレングリコールを共重合す
る必要があり、その結果として、熱安定性低下や鞘成分
の亀裂の発生等の問題がある。
(ハ)発明の目的 本発明者等は上述のような従来技術の問題を克服すべく
鋭意検討した結果、特定のポリアミドに、特定の無機電
解質を含有せしめたポリアミド組成物を芯成分とし、ポ
リエステルを鞘成分とした鞘芯型複合構造とすることに
より、上述した問題を克服できることを見い出し、本発
明に到達した。
即ち、本発明の目的は、ポリエステル本来の優れた諸特
性を保有すると共に、優れた帯電防止性を有するポリエ
ステル繊維を提供するにある。
に)発明の構成 本発明に係る制定ポリエステル系複合繊維は、繊維形成
性ポリエステルを鞘成分とし、力妊機電解質を含有する
ポリアミド組成物を芯成分とし、芯成分の含有率が6重
信%以上15爪量%未満である鞘芯型複合繊維であって
、(A)無機電解質がアルカリ金属のハロゲン化物また
はアルカリ土類金属のハロゲン化物であり、かつ(E)
ポリアミド組成物中の無機電解質の含有量がポリアミド
100重量部に対し01重量部以上5重量部未満であり
、かつ(C)ポリアミドが1000以上210C未満の
融点を有するポリヘキサメチレンアジパミドまたはポリ
ε−カブラミドを主成分とするランダム共重合ポリアミ
ドであることを特徴とする。
(ホ) 好ましいρ(1様 本発明において鞘成分を形成するのに用いる繊維形成性
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト、ポリーP−エチレンオキシベンゾエート、ポリブチ
レンテレフタレート等、あるいはこれらの共重合体、例
えば、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート共
重合体が挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンテ
レフタレート及びポリエチレンテレフタレートを主成分
とする共重合ポリエステルが好ましい。
本発明において芯成分として用いるポリアミドは、17
07:”以上2100未満の融点を有するポリへキザメ
チレンアジパミドまたはポリε−カブラミドを主成分と
するランダム共重合ポリアミドである。具体例としては
、融点170C以上210C未満のポリヘキサメチレン
アジパミド・ε−カブラミド共重合体(以下、「ナイロ
ン66/6共重合体」と略記する)、ポリε−カブラミ
ド、ヘキサメチレンセバカミド共重合体(以下、「ナイ
四ン6/610共重合体」と略記する)、ポリヘキサメ
チレンアジパミド・ヘキサメチレンセバカミド共重合体
(以下、「ナイロン66/610共重合体」と略記する
)、ポリε−カプラミド・へキサメチレンアジパミド・
ヘキサメチレンセバヵミド共重合体(以下、「ナイロン
6/66/610共重合体」と略記する痔が挙げられる
。もぢろん、インフタル酸、テレフタル酸等も共重合成
分となりうる。一方、ポリへキサメチレンアジパミドや
ポリウンデカンアミド等を主成分とする共重合ポリアミ
ドもしくは単重合ポリアミドは、たとえ融点が170c
以上210C未満の範囲にあっても、充分な制電性が得
られないので好ましくない。また多量(例えば、15〜
85重量%)のポリエチレンクリコール鎖をブロック共
重合したポリアミド共重合体は、公知技術について述べ
たように、ポリエチレングリコールにょる瞥害があり好
ましくない。本発明の共重合ポリアミドの融点は170
c以上210C未満でなければならない。より好ましく
は175c以上200C未満である。融点が170c未
満ではポリエステ/I/繊維の染色工程での熱水に耐え
難い。一方、融点が21CI’以上では帯電防止効果が
不充分である。これらの共重合ポリアミドのながでも、
175c以上200tr未満の融点を有するナイロン6
6/6あるいはナイロン66/6/61 Dランダム共
重合体(ナイロン6、ナイロン66のいずれが主成分で
あってもよい)がより好ましく、特に175c以上20
DC未満の融点を有しナイロン6を主成分とするナイロ
ン6/66/610ランダム共重合体が耐Mb水性と制
電性の点から最も好ましい。
本発明において使用する無機電解質は、アルカリ金属の
ハロゲン化物またはアルカリ土類金属のハロゲン化物で
ある。具体例としては、塩化リチウム、臭化リチウム、
塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、
塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、塩化マ
グネシウム、臭化マグネシウム、塩化カルシウム等が挙
げられるが、好ましくは臭化リチウム、臭化ナトリウム
、ヨウ化カリウムであり、さらに好ましくはヨウ化カリ
ウムである。もちろん、これらの無機電解質は1種類単
独でも、2種類以上を併用してもさしつかえない。一方
、無機電解質がアルカリ金属のハロゲン化物またはアル
カリ土類金属のハロゲン化物以外の無機電解質であった
り、あるいはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
の有機電解質では充分な制電性が得られない。
ポリアミド組成物中の無機電解質の含有封1・はポリア
ミド100重量部に対し、無梠電flfイ質01重11
+、部以上5重J+を部未満である。011重部未満で
は充分な制′11も性が得られず、逆に、5重最部以上
では、制電効果のそれ以上の実質的向上は望めない1方
ボリアミドfilIj J’ii 4’Mとしての適度
の溶融流動性が損われる。
上述の無イ幾電firで質はポリアミドに含有されてl
−1しめて実用的な制’fi−E性が得られるものであ
り、繊3・1r形成′I’+4ポリエステルに含有され
たり、繊維形成性ポリエステルとポリアミドの両方に均
一に含有されていても、目的とする充分な制電性は得ら
れない。
本発明に係る腹合繊維中の芯成分の含有率は61代量%
以上15重M%未満で、好ましくは、5重量%以上12
重量%である。芯成分の含有率が61R隈%未満では充
分な制電性が得られず、また、15重量%以上では、制
flu性の向上よりも機械的特性の低下が大きく、ポリ
エステル繊維本来の機械的特性が損なわれた繊維となる
また tjll+維の描断面形状は、例えば第1図の(
イ)〜(ホ)に示すように、鞘成分および芯成分いずれ
も丸形でも三角、星形等の異形であってもよい。また、
鞘/芯が同心、偏心でもよい。また、j5M維中0芯成
分配置蟻は単数でも、複数(通常、6本以下)であって
もさしつかえない。
本発明の制電ポリエステル系十11合G(’:4 t:
Dの具体的製造法は1大のとおりである。
無機電解質を含有するポリアミド、組成物を調製するに
は(A)ポリアミドの重合時に無機電解質を粉末状もし
くは水溶液として添加する方法、(B)重合後にポリア
ミドを溶融し、粉末状の無料3電解質を添加する方法、
(0)ポリアミドの粉末、顆粒、ペレットもしくは成形
物を加熱した無機電解質水溶液で処理し、含浸させる方
法等を探ることができる。とりわけ、ポリアミドの重合
時に電解質水溶液を添加する方法とポリアミドを加熱電
解質水溶液で含浸処理する方法は、無機電解質を微細か
つ均一に分散させるので好ましい。
次に、本発明の制電ポリエステル繊維の製造方法を図に
よって説明する。
第4図は、本発明の複合繊維の製造に用いられる複合紡
糸装置の代表的1例を示す要部断面図である。同図にお
いて、最下部の紡糸口金2の上に合流口金6、分配口金
4を積み重ね、これらは固定ボルト乙により固定され、
ホルダー1内に収納されている。分配口金4の上には、
芯成分のポリマー溜室7、鞘成分のポリマー溜室8を有
する背部口金5が装着される。2台の押出機の一方の押
出様によって溶融、押出された芯成分ポリマーは計量さ
れ、ドーナツ状に配置されたポリマー溜室7へ供給され
、背部口金5のポリマー通路9およ、、       
び分配口金4のポリマー通路11を通過し、合流口金3
のポリマー通路16を経て、もう一方の押出機によって
溶融、押出、計量され背部口金5のポリマー溜室8、か
ら背部口金5のポリマー流路10と分配口金4のポリマ
ー通路12、合流口金3のポリマー通路14を経た鞘成
分ポリマーと紡糸口金2の会合部15で会合し、吐出孔
16より吐出され、冷却され、フィラメントが形成され
る。
この際、芯合流口金6の芯成分ポリマー通路13と紡糸
口金2の会合部15は芯成分ポリマーが鞘成分ポリマー
に円滑に包込まれるように配置される(例えば、ポリマ
ー回路13と紡糸口金の会合部15の中心軸が一致する
ように配置ぺされる。)。
また、肝要なことは、特に紡糸開始時において、芯成分
ポリマーが紡糸口金2の吐出孔16まで充填されてから
、鞘成分ポリマーが送液されることである。なお、鞘成
分ポリマーと芯成分ポリマーが会合する際の吐出線速度
を適宜設定することにより任意の鞘/芯比率で鞘芯構造
の比較的安定したフィラメントを製造することができる
かくして得られる繊維は、必要に応じて、数倍の延伸を
ほどこし強伸度の調整を行なったり、熱処理または賦型
を行なって加工糸等に変形したり、染色加工やアルカリ
減量加工を施す等、従来周知の加工技術をすべて適用す
ることができる。
また、本発明の制電ポリエステル繊維には適当な光安定
剤、熱安定剤、艶消し剤、染顔料等を含有させてもさし
つかえない。これらを含有せしめるにはあらかじめ繊維
形成性ポリエステルあるいは繊維形成性ポリエステルと
ポリアミド組成物の両方に添加する方法等が採りうる。
(へ)発明の効果 従来の制電性付与技術においては、そのほとんどがポリ
エチレングリコール(あるいはポリエチレンオキシド)
を何らかの形で取り込むことによって制電性を得ていた
のに対し、本発明の制’NYポリエステル系複合繊維で
は、ポリアミドと無機電解質の組み合わせによって制電
性が発現するものであり、ポリエチレングリコールによ
る弊害、即ち、耐熱性の低下や鞘成分の亀裂の発生等の
問題か克服できる。また、本発明の訓電ポリエステル系
複合繊維をアルカリ減量加工したり染色加工したりする
ことによって鞘成分の亀裂が生ずることが懸念されたが
、驚くべきことに、これらの工程を経ても亀裂の発生は
みられず、充分実用的な制電性を保持することができる
(ト)実施例 以下、実施例を挙げて詳述する。なお、実施例で用いる
測定方法は次のとおりである。
〔半減期〕
制電性を測定する方法として半減期法を用いた。
即ち、得られた繊維を絹地とし、水温60fCのスコア
ロール井400(三洋化成工業株式会社製)2ff/4
3水溶液で60分精練し、次いで該鍛冶(、を染色した
。染料としては分散染料Rθ5o11n、 BlueF
BL (バイエル社製)を使用し1%owf、浴比1:
50で13DCで染色した。分散剤としてDiaper
 TL (明成化学工業株式会社製)を11/沼加え、
酢酸によってPH6に調整した。次に、染色された編地
を、洗剤ニュービーズ(花王石鹸株式会社製)12%o
wfの温水溶液(40U)を用いて浴比1 : 240
で7時間洗濯した。洗濯後、該網地を水洗し乾燥後、2
3CX43%相対湿度の雰囲気下に24時間放置して調
湿し、この試料についてオネストメーター(大声商会製
)を用いて半減期を測定した。
〔融点〕
共重合ポリアミドの融点につl/)で番より5O−20
型示差走査熱量計(PERK工N−ELMER社製)を
用い、20C/分の昇温速度で銀11定し、得られた吸
熱曲線のピーク位置の温度を融点とした。
〔耐光堅牢性〕
制電性を測定するために調整した編地の染色物を試料と
して用い、フェード・メーター(スタンダード紫外線ロ
ングライフフェードメーター(スガ試験機株式会社製)
で65tZ’、27時間の曝露試験を行ない、試験後の
試料の退色の程度を、普通のポリエチレンテレフタレー
ト繊維の同条(牛で曝露試験されたものと比較して、肉
眼観察番こより行なった。
〔アルカリ減量処理〕
半減期と同様に、編地とし精練を行なし)、室温で風乾
肱アルカリ処理液として5重量%水酸化ナトリウム水溶
液を用い、浴比1:50で液温を沸騰状態(98C)と
し、同液中で15分間、編地を処理した。処理後、室温
(約2DC)の流水で充分洗浄し室温で風乾した。
実施例1 ε−カプロラクタム75重fit部、ヘキサメチレンジ
アンモニウムアジペート(以下、rAH塩Jと略記する
)15重量部の40重量%水溶液及びヘキサメチレンジ
アンモニウムセバケート10重量部(以下、「SH塩」
と略記する)の30重量%水溶液の混合物を190〜2
80Cに加熱するとともに内圧を調節しながら溶媒水及
び縮合水を除去して、常法のポリアミドの溶融重合法に
よって、ポリε−カプラミド・ヘキサメチレンアジパミ
ド・ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6/66/6
10)ランダム共重合体を製造し、ペレット状に造粒し
た。該ポリアミド共重合体の融点を測定した結果180
Cであった。該共重合体ペレット4kyを、1にノのヨ
ウ化カリウムを5石の水に溶かした水溶液に浸漬し、沸
騰状態で40分、含浸処理を行なった後、乾燥した。処
理後のペレットのヨウ化カリウムを元素分析したところ
、該ペレット中のヨウ化カリウムの含有量は共重合体1
00重量部に対し6重量部の割合であった。
次に、2台の押出機を有する紡糸機を用いて、一方の押
出機へは上記ポリアミド組成物を供給し、250Cで押
出し、もう一方の押出機へは、固有粘度0.61のポリ
エチレンテレフタレートペレット(艶消し剤として酸化
チタン0.5重量%対ポリエチレンテレフタレートを含
有)を供給し、292Cで押出した。紡糸機には第4図
に示すような構造の紡糸口金装置が取付けである。芯成
分となる溶融ポリアミド組成物は第4図の記号7,9.
1113の順に通過し、記号16の吐出孔より吐出され
る。芯成分が吐出孔より吐出後、一方の鞘成分となる溶
融ポリエチレンテレフタレートは、同図の記号8,10
,12.14の順に通過し、記号15の会合部で芯成分
を包み込んだ状態で記号16の吐出孔より吐出した。な
お、芯成分の含有率が9重量%になるように、鞘成分、
芯成分の各々の溶融ポリマーの吐出量を調節した。吐出
した糸条物は適当に冷却され、1200m/分の速度で
巻取り、170デニール24フイラメントの未延伸糸と
した。さらに、70Cの熱ロールと120Cの熱プレー
トを介して667倍に延伸し50デニール24フィラメ
ントの繊糸f仁を得た。該繊維の制電性を測定したとこ
ろ半減期4′5秒で優れた制電性を有していた。また、
該繊維をアルカリ減量後、光学顕微鏡で繊維の横断面お
よび側面を観察したが、第6図に示すように鞘成分の亀
裂は全く認められなかった。一方、染色物の耐光堅牢性
を1Mべたところ、ポリエチレンテレフタレート織糸1
tと同様、退色は全く認められず優れた耐堅牢性を有し
ていた。以上のように、本発明による制電ポリエステル
繊維は、制電性及び耐アルカリ性、耐光堅牢性等を充分
兼備した優れたものである。
比較例1 実施例1において、該共重合ポリアミドにヨウ化カリウ
ムの含浸処理を行なわなかった以外は全て実施例1と同
じ方法にて、共重合ポリアミドとポリエチレンテレフタ
レートとからなる鞘芯型複合繊維を製造した。該繊維の
制電性を測定したところ半減期は3分を越え、実質的な
制電性は認められなかった。
比較例2 実施例1において、共重合ポリアミドの代りにポリε−
カブラミドを用いた以外は実byi例1と同じ方法にて
製造した。該繊維、の制′市、 i<I+を測定したと
ころ、半減期は6分を越えるものであった。
比較例6 ε−カプロラクタム65重槓部、AH塩26重量部及び
5HJ617電量部との混合物から実施例1と同じ方法
でナイロン6/66/610共重合体を製造し、ペレッ
ト状に造粒した。該共重合体の融点は160Cであった
。該共重合体ペレットを実施例1と同じ方法によってヨ
ウ化カリウムの含浸処理を行なったところ、該共重合体
ペレットが沸騰水溶液に溶けてしまい、ヨウ化カリウム
含有ポリアミド組成物ペレットを製造できなかった。
実施例2 ε−カプロラクタム40重量部、AH塩70重量部(4
0重量%の水溶液として使用)及びヨウ化カリウム1重
量部の混合物から実施例1と同様にして、ヨウ化カリウ
ム含有ナイロン66/6共重合体組成物を重合し、ベレ
ット状にf?殺した。
該ポリアミド組成物の融点は195Cであった。
次に、該ポリアミド組成物を用いて、実l1iji例1
と同様な方法で、鞘芯型楔合紡糸し、延伸し、繊維を製
造した。該繊維の制電性を測定したところ、半減期は5
5秒であった。該縮紐のアルカ!J しi< l:il
後、光学顕微鏡で袴(察したところ、鞘成分の亀裂等は
全く認められなかった。
実施例6〜5、比1112例4〜6 実施例2と同様な方法にて、筒1表に示した、ト1j々
の共重合ポリアミドと、種々の力!(砧′屯)pγ質の
種類、泉との組み合せによる、ポリアミド組成物を重合
して製造した。これらの繊維の制電性を測定した結果を
第1表に示す。
実施例6、比較例7,8 芯成分に第2表に示す重合体を使用し、共重合ポリアミ
ド組成物の場合は25DC,ポリエチレングリコール(
pxGと略記)40重量%ポリエーテルエステルの場合
は270C% PB030%ポリエーテルアミドの場合
は240Cで押出し各。
々、芯成分の含有率が第2表になるように調節した以外
は、実施例1と同様に、鞘芯型複合紡糸し、延伸して各
種繊維を製造した。これらの繊維にアルカリ減量処理春
無を施したものと施さないものの制電性、及びアルカリ
減量処理後の鞘成分の亀裂等の有無について調べた。そ
の結果を第2表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る制電ポリエステル系複合繊維の
繊維横断面図の代表的な数例である。図中、1は鞘成分
のポリエステル、2は芯成分のポリアミド組成物を示す
。 第2図は、芯成分がPE1G43重量%ポリエーテルエ
ステルで、鞘成分がポリエチレンテレフタレートの鞘芯
型制電ポリエステル繊維(比較例7)をアルカリ減量処
理後、光学顕微鏡で観察した繊維横断面写真である。 第3図は、本発明の制電ポリニスデル果柄合繊維(実施
例1)をアルカリ減駄処理後、光学顕微鏡で観察した繊
維横断面写真である。 第4図は、本発明の制電ポリエステル系複合繊維を製造
するのに用いられる代表的な紡糸口金装置の1例を示す
要部断面部である。図中の参照数、       字′
1以下(7)、!″″9・1′”; 7t、 、2°−
・2“紡糸1金・3:合流口金、4・・・分配口金、5
:背部口金、6:固定ボルト、7:ポリマー溜室(芯)
、8:ポリマー溜室(鞘)、9:ポリマー通路(芯)、
(芯)、12:ポリマー通路(鞘)、13:ポリマー通
路(芯)、14:ポリマー通路(鞘)、15:会合部、
16:吐出孔。 特許出願人 旭化成工業株式会社 特許出1イ1代理人 弁理士 青 木   朗 弁理士西舘和之 弁理士内1」」幸男 弁理士山口昭之 第1図 (イ)         (ロ)          
()飄)(2)         (ホ) 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 繊維形成性ポリエステルを鞘成分とし、無機電解質を含
    有するポリアミド組成物を芯成分とし、芯成分の含有率
    が6重量%以上15重量%未満である鞘芯型複合繊維で
    あって、(A)無機電解質がアルカリ金属の7−ロゲン
    化物またはアルカリ類金属のハロゲン化物であり、かつ
    (B)ポリアミド組成物中の無機電解質の含有量がポリ
    アミドC未満の融点を有するポリへキサメチレンアジノ
    ぐミドまたはポリε−カブラミドを主成分とするランダ
    ム共重合ポリアミドであることを特徴とする制電ポリエ
    ステル系複合繊維。
JP6297383A 1983-04-12 1983-04-12 制電ポリエステル系複合繊維 Pending JPS59192718A (ja)

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JP6297383A JPS59192718A (ja) 1983-04-12 1983-04-12 制電ポリエステル系複合繊維

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JP6297383A JPS59192718A (ja) 1983-04-12 1983-04-12 制電ポリエステル系複合繊維

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JP6297383A Pending JPS59192718A (ja) 1983-04-12 1983-04-12 制電ポリエステル系複合繊維

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JP (1) JPS59192718A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02300316A (ja) * 1989-05-12 1990-12-12 Kuraray Co Ltd 導電性繊維
JPH0390619A (ja) * 1989-08-31 1991-04-16 Toray Ind Inc ポリアミド・ポリエステル系複合糸及びそれからなるポリエステル系高密度布帛
EP0555197A2 (en) * 1992-01-29 1993-08-11 Monsanto Company Antistatic agent for thermoplastic polymers

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