JPS59191706A - スチレン系モノマ−グラフトポリオレフインワツクスの製造方法 - Google Patents
スチレン系モノマ−グラフトポリオレフインワツクスの製造方法Info
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- JPS59191706A JPS59191706A JP6519183A JP6519183A JPS59191706A JP S59191706 A JPS59191706 A JP S59191706A JP 6519183 A JP6519183 A JP 6519183A JP 6519183 A JP6519183 A JP 6519183A JP S59191706 A JPS59191706 A JP S59191706A
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- polyolefin wax
- styrene
- styrene monomer
- polyolefin
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はスチレン系モノマーをポリオレフィンワックス
に溶融条件下で連続的にグラフトする方法、更に詳しく
はスチレン系モノマーのグラフト効率の改良方法に関す
る。
に溶融条件下で連続的にグラフトする方法、更に詳しく
はスチレン系モノマーのグラフト効率の改良方法に関す
る。
ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン
・アクリロニトリル共重合体あるいはABS等の高分子
量のスチレン系ポリマーは射出成形、中空成形、押出成
形等により成形され各種分骨に使用されている。
・アクリロニトリル共重合体あるいはABS等の高分子
量のスチレン系ポリマーは射出成形、中空成形、押出成
形等により成形され各種分骨に使用されている。
スチレン系ポリマーをも含めて熱可塑性樹脂の射出成形
品を金型から取出す際には離型し易いように通常金型に
抜き勾配を設けたり、金型に離型剤を塗布したりしてい
る。ところが成形品が精密機械や電気器具部品などに応
用される場合には、しばしば抜き勾配を取ることが許さ
れない。しかも成形品が複雑な形状のものである場合は
、突出ピンの位置、太さなどが制約されるため、成形品
を取り出す際無理を生じ成形品を破損する頻度が多くな
るので離型剤の使用が避けられないものとなっている。
品を金型から取出す際には離型し易いように通常金型に
抜き勾配を設けたり、金型に離型剤を塗布したりしてい
る。ところが成形品が精密機械や電気器具部品などに応
用される場合には、しばしば抜き勾配を取ることが許さ
れない。しかも成形品が複雑な形状のものである場合は
、突出ピンの位置、太さなどが制約されるため、成形品
を取り出す際無理を生じ成形品を破損する頻度が多くな
るので離型剤の使用が避けられないものとなっている。
離型性の改良方法としては樹脂に高級脂肪酸、高級脂肪
酸アミド、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エステル、
流動パラフィン、ワックス類等の滑剤を添加したり、金
型にシリコーンオイル等の離型剤を塗布したりしている
。しかしながら樹脂に前記滑剤を添加して離型性を改良
するには多量の滑剤を必要とし、その結果樹脂の機械的
強度の低下を来たす虞れがあり、また離型剤の塗布は成
形時の煩雑さを招き、成形品の外観、ウェルド強度など
を損ねたりするので、撤脂の機械的強度を損わない離型
剤が望まれている。
酸アミド、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エステル、
流動パラフィン、ワックス類等の滑剤を添加したり、金
型にシリコーンオイル等の離型剤を塗布したりしている
。しかしながら樹脂に前記滑剤を添加して離型性を改良
するには多量の滑剤を必要とし、その結果樹脂の機械的
強度の低下を来たす虞れがあり、また離型剤の塗布は成
形時の煩雑さを招き、成形品の外観、ウェルド強度など
を損ねたりするので、撤脂の機械的強度を損わない離型
剤が望まれている。
一方、スチレン系ポリマーで低分子量のものは電子写真
用トナー、ホットメルト型コーティング材の基材、顔料
分散剤として使用されているが該低分子量のものも例え
ば電子写真用トナーとして用いる場合、高速複写におい
てロールによる加熱融着時に一部ロールに付着する現象
があり、やはり離型性の改良が望まれている。
用トナー、ホットメルト型コーティング材の基材、顔料
分散剤として使用されているが該低分子量のものも例え
ば電子写真用トナーとして用いる場合、高速複写におい
てロールによる加熱融着時に一部ロールに付着する現象
があり、やはり離型性の改良が望まれている。
本発明者らは先にこれらの離型剤としてスチレン系モノ
マーをグラフトしたポリエチレンワックスが有用である
ことがわかり、特願昭56−32563号として提案し
た。しかしながら、スチレン系モノマーをポリエチレン
ワックスにグラフトする方法として漫然と公知の方法を
採用しても、離型剤として有用なスチレン系モノマーが
グラフトしたポリエチレンワックスは得られるが、重合
したスチレン系モノマー量に対するグラフトしたスチレ
ン系モノマー量の割合、すなわちグラフト効率が低く、
スチレン系モノマーグラフトポリエチレンワックス(以
下単にスチレン系グラフトワックスと略す)の収率が悪
いという問題があった。
マーをグラフトしたポリエチレンワックスが有用である
ことがわかり、特願昭56−32563号として提案し
た。しかしながら、スチレン系モノマーをポリエチレン
ワックスにグラフトする方法として漫然と公知の方法を
採用しても、離型剤として有用なスチレン系モノマーが
グラフトしたポリエチレンワックスは得られるが、重合
したスチレン系モノマー量に対するグラフトしたスチレ
ン系モノマー量の割合、すなわちグラフト効率が低く、
スチレン系モノマーグラフトポリエチレンワックス(以
下単にスチレン系グラフトワックスと略す)の収率が悪
いという問題があった。
そこで、本発明者らは、溶融条件下におけるスチレン系
グラフトワックスの連続的製法におけるスチレン系モノ
マーのグラフト効率の向上について検討した結果、ポリ
オレフィンワックスに対して、ラジカル開始剤及びスチ
レン系モノマーを特定の割合で添加することにより、グ
ラフト効率が向上することを見出し、本発明に到達した
。
グラフトワックスの連続的製法におけるスチレン系モノ
マーのグラフト効率の向上について検討した結果、ポリ
オレフィンワックスに対して、ラジカル開始剤及びスチ
レン系モノマーを特定の割合で添加することにより、グ
ラフト効率が向上することを見出し、本発明に到達した
。
すなわち、本発明はラジカル開始剤の存在下にポリオレ
フィンワックスおよびスチレン系モノマーを溶融状態で
連続的にグラフト反応させる方法において、スチレン系
モノマーをポリオレフィンワックス1kg当たり0.0
5ないし60モルおよびラジカル開始剤をポリオレフィ
ンワックス1kti当たりI X 10−3ないし10
モルの割合で供給することを特徴とするスチレン系モノ
マーグラフトポリオレフィンワックスの製造方法である
。
フィンワックスおよびスチレン系モノマーを溶融状態で
連続的にグラフト反応させる方法において、スチレン系
モノマーをポリオレフィンワックス1kg当たり0.0
5ないし60モルおよびラジカル開始剤をポリオレフィ
ンワックス1kti当たりI X 10−3ないし10
モルの割合で供給することを特徴とするスチレン系モノ
マーグラフトポリオレフィンワックスの製造方法である
。
本発明の方法において、原料として使用されるポリオレ
フィンワックスとして具体的には、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ4−メチ)v−1−ペンテンなどのポ
リオレフィンを熱分解、ラジカル分解などの方法によっ
て得られるポリオレフィンワックス、高圧下にエチレン
をラジカル重合することによって製造したポリエチレン
ワックス、さらにはエチレン、プロピレン、またはこれ
らオレフィンとプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン
、4−メチ)v−1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
センなどのα−オレフィンとを遷移金属化合物の存在下
に中・低圧重合することによって得られるポリオレフィ
ンワックスなどを例示することができる。該ポリオレフ
ィンワックスの極限粘度〔η〕(デカリン溶媒中で13
5℃において測定した値)が通常0.04ないし1.O
dj?/g、好ましくは0.06ないし0.8 d#/
gの範囲である。
フィンワックスとして具体的には、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ4−メチ)v−1−ペンテンなどのポ
リオレフィンを熱分解、ラジカル分解などの方法によっ
て得られるポリオレフィンワックス、高圧下にエチレン
をラジカル重合することによって製造したポリエチレン
ワックス、さらにはエチレン、プロピレン、またはこれ
らオレフィンとプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン
、4−メチ)v−1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
センなどのα−オレフィンとを遷移金属化合物の存在下
に中・低圧重合することによって得られるポリオレフィ
ンワックスなどを例示することができる。該ポリオレフ
ィンワックスの極限粘度〔η〕(デカリン溶媒中で13
5℃において測定した値)が通常0.04ないし1.O
dj?/g、好ましくは0.06ないし0.8 d#/
gの範囲である。
本発明の方法に用いるスチレン系モノマーとして具体的
には、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−メトキシスチレン、m−メチルスチレ
ン、0−メチルスチレン、2.4−ジメチルスチレン、
2,5−ジメチルスチレン等が挙げられる。
には、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−メトキシスチレン、m−メチルスチレ
ン、0−メチルスチレン、2.4−ジメチルスチレン、
2,5−ジメチルスチレン等が挙げられる。
本発明の方法に用いるラジカル開始剤としては有機ペル
オキシド、有機ベルエステル、例えばベンゾイルペルオ
キシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、ジーtθrt−ブチμペルオキシド、2.
5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)
ヘキシン−3,1,4−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド
、tart−ブチルベルアセテート、2,5−ジメチ)
v−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルベルベン
ゾエート、tert−ブチルベルフェニルアセテ−)、
tert−ブチルベルイソブチレート、tert−ブチ
ルベ)v−sea−オクトエ−ト、tert−ブチルベ
ルピバレート、クミルベルビバレートおよびte rt
−ブチルベルジエチルアセテート、その他アゾ化合物、
例えばアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチルアゾイ
ソブチレートがある。これらのうちではジクミルペルオ
キシド、ジーtert−ブチルペルオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)
ヘキシン−3,2,5−ジメチ)V −2z 5−ジ(
tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1.4−ビス
(tert−ブチルペルオキシイソプロピ)V )ベン
ゼンなどのジアルキルペルオキシド 本発明の方法において、スチレン系モノマーのグラフト
反応は前記ポリオレフィンワックスの溶融条件下に連続
法で実施され、その際にスチレン系モノマーおよびラジ
カル開始剤は特定の割合で供給される。該スチレン系モ
ノマーの供給割合は、前記ポリオレフィンワックス1に
りに対して0.05ないし60モルの範囲にあることが
必要であり、さらには0.1ないし25モルの範囲にあ
ることが好ましい。また、該ラジカル開始剤の供給割合
は、前記ポリオレフィンワックス1kqに対してIXl
o ”ないし10モルの範囲にあることが必要であり、
さらには5X10−3ないし8モルの範囲にあることが
好ましい。また、該ラジカル開始剤の供給割合は前記ス
チレン系モノマー1モルに対して通常0.01ないし1
0モル、好ましくは0.0 2ないし8モルの範囲であ
る。該スチレン系モノマーの供給割合がポリオレフィン
ワックス1kqに対して0.0 5モルより少なくなる
と、所定量のスチレン系モノマーをグラフト共重合する
のに長時間を要し、実用的でなくなり、30モルより大
きくなると、スチレン系モノマーの単独重合性が高いの
でグラフト共重合に寄与しないスチレン系モノマーの単
独重合体の生成が多くなり、グラフト効率が低下すると
共に、生成したスチレン系グラフトワックスの品質が低
下するようになる。該ラジカル開始剤の供給割合がポリ
オレフィンワックス1kgに対してIXlo−3モルよ
り少なくなると、所定量のスチレン系モノマーをグラフ
ト共重合するのに長時間を要し、実用的でなくなり、ま
た10モルより大きくなるとポリオレフィンワックスの
架橋化反応が著しく起こるようになり、反応系の粘度が
上昇するようになり、得られたスチレン系グラフトワッ
クスの品質も低下するようになる。
オキシド、有機ベルエステル、例えばベンゾイルペルオ
キシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、ジーtθrt−ブチμペルオキシド、2.
5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)
ヘキシン−3,1,4−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド
、tart−ブチルベルアセテート、2,5−ジメチ)
v−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルベルベン
ゾエート、tert−ブチルベルフェニルアセテ−)、
tert−ブチルベルイソブチレート、tert−ブチ
ルベ)v−sea−オクトエ−ト、tert−ブチルベ
ルピバレート、クミルベルビバレートおよびte rt
−ブチルベルジエチルアセテート、その他アゾ化合物、
例えばアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチルアゾイ
ソブチレートがある。これらのうちではジクミルペルオ
キシド、ジーtert−ブチルペルオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)
ヘキシン−3,2,5−ジメチ)V −2z 5−ジ(
tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1.4−ビス
(tert−ブチルペルオキシイソプロピ)V )ベン
ゼンなどのジアルキルペルオキシド 本発明の方法において、スチレン系モノマーのグラフト
反応は前記ポリオレフィンワックスの溶融条件下に連続
法で実施され、その際にスチレン系モノマーおよびラジ
カル開始剤は特定の割合で供給される。該スチレン系モ
ノマーの供給割合は、前記ポリオレフィンワックス1に
りに対して0.05ないし60モルの範囲にあることが
必要であり、さらには0.1ないし25モルの範囲にあ
ることが好ましい。また、該ラジカル開始剤の供給割合
は、前記ポリオレフィンワックス1kqに対してIXl
o ”ないし10モルの範囲にあることが必要であり、
さらには5X10−3ないし8モルの範囲にあることが
好ましい。また、該ラジカル開始剤の供給割合は前記ス
チレン系モノマー1モルに対して通常0.01ないし1
0モル、好ましくは0.0 2ないし8モルの範囲であ
る。該スチレン系モノマーの供給割合がポリオレフィン
ワックス1kqに対して0.0 5モルより少なくなる
と、所定量のスチレン系モノマーをグラフト共重合する
のに長時間を要し、実用的でなくなり、30モルより大
きくなると、スチレン系モノマーの単独重合性が高いの
でグラフト共重合に寄与しないスチレン系モノマーの単
独重合体の生成が多くなり、グラフト効率が低下すると
共に、生成したスチレン系グラフトワックスの品質が低
下するようになる。該ラジカル開始剤の供給割合がポリ
オレフィンワックス1kgに対してIXlo−3モルよ
り少なくなると、所定量のスチレン系モノマーをグラフ
ト共重合するのに長時間を要し、実用的でなくなり、ま
た10モルより大きくなるとポリオレフィンワックスの
架橋化反応が著しく起こるようになり、反応系の粘度が
上昇するようになり、得られたスチレン系グラフトワッ
クスの品質も低下するようになる。
該ポリオレフィンワックスに対するスチレン系モノマー
およびラジカル開始剤の供給方法は前記記載の範囲内の
割合で連続的にまたは5分間以下で間欠的に供給して溶
融グラフト反応させることが好ましいが、中でも連続的
に供給するのが最も好ましい。
およびラジカル開始剤の供給方法は前記記載の範囲内の
割合で連続的にまたは5分間以下で間欠的に供給して溶
融グラフト反応させることが好ましいが、中でも連続的
に供給するのが最も好ましい。
本発明の方法において、グラフト反応は原料のポリオレ
フィンワックスの溶融流動条件下で実施され、その際の
温度は通常60ないし280°C、好ましくは80ない
し250°Cの範囲である。反応の際の滞留時間は通常
0.5ないし480min、好ましくは1ないし360
minの範囲である。
フィンワックスの溶融流動条件下で実施され、その際の
温度は通常60ないし280°C、好ましくは80ない
し250°Cの範囲である。反応の際の滞留時間は通常
0.5ないし480min、好ましくは1ないし360
minの範囲である。
本発明の方法を実施するには、溶融状態のポリオレフィ
ンワックスにスチレン系モノマーおよびラジカル開始剤
をそれぞれ別々にあるいは混合物として供給する方法、
ポリオレフィンワックスおよびスチレン系モノマーから
なる溶融混合物にラジカル開始剤を供給する方法、ポリ
オレフィンワックスおよびラジカル開始剤からなる溶融
混合物にスチレン系モノマーを供給する方法、ポリオレ
フィンワックス、スチレン系モノマーおよびラジカル開
始剤からなる溶融混合物を供給する方法、のいずれの方
法を採用することもできる。グラフト反応に使用される
反応器としては種型反応器の他に、−軸または二軸の溶
融押出し器、管型反応器などをあげることができるが、
種型反応器、管型反応器を採用するのが好ましい。
ンワックスにスチレン系モノマーおよびラジカル開始剤
をそれぞれ別々にあるいは混合物として供給する方法、
ポリオレフィンワックスおよびスチレン系モノマーから
なる溶融混合物にラジカル開始剤を供給する方法、ポリ
オレフィンワックスおよびラジカル開始剤からなる溶融
混合物にスチレン系モノマーを供給する方法、ポリオレ
フィンワックス、スチレン系モノマーおよびラジカル開
始剤からなる溶融混合物を供給する方法、のいずれの方
法を採用することもできる。グラフト反応に使用される
反応器としては種型反応器の他に、−軸または二軸の溶
融押出し器、管型反応器などをあげることができるが、
種型反応器、管型反応器を採用するのが好ましい。
本発明の方法によりグラフト効率が高いグラフトワック
スを得ることができるので、スチレン系ポリマー等との
相溶性が向上し、該ポリマーとブレンドした場合の分散
均一性が優れるので好ましい。
スを得ることができるので、スチレン系ポリマー等との
相溶性が向上し、該ポリマーとブレンドした場合の分散
均一性が優れるので好ましい。
また、本発明の方法によるグラフトワックスは、スチレ
ン系ポリマーの離型剤、滑剤、顔料分散剤として好適で
あり、更に低分子量ポリスチレンに混練すると溶融時の
ロール面からの剥離性が向上するので感熱トナー等の用
途に好適である。
ン系ポリマーの離型剤、滑剤、顔料分散剤として好適で
あり、更に低分子量ポリスチレンに混練すると溶融時の
ロール面からの剥離性が向上するので感熱トナー等の用
途に好適である。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、各実施例及び比較例におけるグラフト効率の測定は
溶剤分別法即ち所定量の合成物を135°Cp−キシレ
ンに完全溶解し、冷却後p〜キシレン/アセトンの比が
176になるようにアセトンを加え、攪拌後ガラスフィ
ルターで戸別する。この時合成したスチレン系ホモポリ
マーは溶媒に完溶であり分離される。戸別したポリマー
についてはIR法で16C11(7f’の吸光度よりグ
ラフト効率を求めた。
溶剤分別法即ち所定量の合成物を135°Cp−キシレ
ンに完全溶解し、冷却後p〜キシレン/アセトンの比が
176になるようにアセトンを加え、攪拌後ガラスフィ
ルターで戸別する。この時合成したスチレン系ホモポリ
マーは溶媒に完溶であり分離される。戸別したポリマー
についてはIR法で16C11(7f’の吸光度よりグ
ラフト効率を求めた。
実施例1
攪拌機、加熱保温された溶融ポリオレフィンワックス供
給装置、スチレン系モノマー供給装置、ラジカル開始剤
供給装置および生成物抜出装置を備えたセパラブルタイ
プのガラス製連続反応器に、140°Cに保温しかつ溶
融した高密度ポリエチレンワックス(〔η) 0.07
al/g、三片石油化学工業KK製、商品名三片ハイワ
ックス100P)を1000g、/hr、スチレンを2
50 g/hr (2,4モ)v/hr)・ジte r
t−ブチルペルオキシド(以下、DTBPOと略記する
)を20.8g/hr (0,143モル/hr)をそ
れぞれ連続的に供給した。その際反応温度を140’C
1滞留時間を180m1nになるように保った。連続的
に抜き出した反応混合物を溶融状態のままで5mmHg
の真空中で1時間脱気処理して揮発分を除去し、その後
冷却した。得られたスチレングラフトポリエチレンワッ
クスは白色の固形物で、溶媒分別後、抽出残物のスチレ
ンのグラフト量は18.4wt%でグラフト効率は90
.0%であった。
給装置、スチレン系モノマー供給装置、ラジカル開始剤
供給装置および生成物抜出装置を備えたセパラブルタイ
プのガラス製連続反応器に、140°Cに保温しかつ溶
融した高密度ポリエチレンワックス(〔η) 0.07
al/g、三片石油化学工業KK製、商品名三片ハイワ
ックス100P)を1000g、/hr、スチレンを2
50 g/hr (2,4モ)v/hr)・ジte r
t−ブチルペルオキシド(以下、DTBPOと略記する
)を20.8g/hr (0,143モル/hr)をそ
れぞれ連続的に供給した。その際反応温度を140’C
1滞留時間を180m1nになるように保った。連続的
に抜き出した反応混合物を溶融状態のままで5mmHg
の真空中で1時間脱気処理して揮発分を除去し、その後
冷却した。得られたスチレングラフトポリエチレンワッ
クスは白色の固形物で、溶媒分別後、抽出残物のスチレ
ンのグラフト量は18.4wt%でグラフト効率は90
.0%であった。
実施例2
実施例1において、高密度ポリエチレンワックスの供給
量を240g/hr、スチレンの供給量を160 g/
hr (1,54モ/L’/hr)、DTBPOの供給
量を13.3g/br(0,091モ)v/hr)とし
、反応温度を160°Cおよび滞留時間を300m1n
とした他は、実施例と同様に行った。得られたスチレン
グラフトポリエチレンワックスにおけるスチレンのグラ
フト量は3 B、5 wt%で、グラフト効率は94.
0%であった。
量を240g/hr、スチレンの供給量を160 g/
hr (1,54モ/L’/hr)、DTBPOの供給
量を13.3g/br(0,091モ)v/hr)とし
、反応温度を160°Cおよび滞留時間を300m1n
とした他は、実施例と同様に行った。得られたスチレン
グラフトポリエチレンワックスにおけるスチレンのグラ
フト量は3 B、5 wt%で、グラフト効率は94.
0%であった。
実施例3
実施例1のスチレンの供給量を111 g/hr(1,
07モ)L//hr)、DTBPOの供給量を148/
hr(0,10モ)v/hr)とし、反応温度を140
’C,滞留時間を120m1nとする以外は実施例1と
同様に行った。得られたスチレングラフトポリエチレン
ワックスにおけるスチレンのグラフト量は9.3 wi
%、グラフト効率は92%であった。
07モ)L//hr)、DTBPOの供給量を148/
hr(0,10モ)v/hr)とし、反応温度を140
’C,滞留時間を120m1nとする以外は実施例1と
同様に行った。得られたスチレングラフトポリエチレン
ワックスにおけるスチレンのグラフト量は9.3 wi
%、グラフト効率は92%であった。
比較例1
実施例1において、スチレンの供給量を3600g/h
rr(34,6モ/l//hr)、1)TBPOの供給
量を1208/hr(0,82モiv/h r ) 、
反応温度を160’C。
rr(34,6モ/l//hr)、1)TBPOの供給
量を1208/hr(0,82モiv/h r ) 、
反応温度を160’C。
滞留時間を21 Q minとした以外は、実施例1と
同様に実施した。得られたスチレングラフトポリエチレ
ンワックスのスチレングラフト量は73wt%で、グラ
フ)効率は75%であった。
同様に実施した。得られたスチレングラフトポリエチレ
ンワックスのスチレングラフト量は73wt%で、グラ
フ)効率は75%であった。
比較例2
実施例1において、スチレンの供給量を250g/hr
(2,4モ/L’/hr)、DTBPOの供給量を2
1906/l’1r(15モ/l//hr)、反応温度
を150’C。
(2,4モ/L’/hr)、DTBPOの供給量を2
1906/l’1r(15モ/l//hr)、反応温度
を150’C。
滞留時間を240m1nとした以外は実施例1と同様に
実施した。得られたスチレングラフトポリエチレンワッ
クスのスチレングラフト量は16・7wt%で、グラフ
ト効率は80%であり、しかもワックスの架橋が起こり
、溶融粘度が極めて高くなっていた。
実施した。得られたスチレングラフトポリエチレンワッ
クスのスチレングラフト量は16・7wt%で、グラフ
ト効率は80%であり、しかもワックスの架橋が起こり
、溶融粘度が極めて高くなっていた。
実施例4
実1m例1のスチレンに代えてビニルトルエンを使用し
、その供給量を20 og/hr ( 1.6 9 モ
/lz/hr)とし、DTBPOの供給量を16.7g
/hr(0、11モ)v/hr)とし、反応温度を16
0°C,滞留時間を2 4 0 minとする以外は実
施例1と同様に行った。得られたビニルトルエングラフ
トポリエチレンワックスのビニルトルエングラフト グラフト効率は95.0%であった。
、その供給量を20 og/hr ( 1.6 9 モ
/lz/hr)とし、DTBPOの供給量を16.7g
/hr(0、11モ)v/hr)とし、反応温度を16
0°C,滞留時間を2 4 0 minとする以外は実
施例1と同様に行った。得られたビニルトルエングラフ
トポリエチレンワックスのビニルトルエングラフト グラフト効率は95.0%であった。
実施例5
実施例1のスチレンに代えて、パライソプロピルスチレ
ンを使用し、その供給量を250g/hr( 1.7
2モ)v/ h r )とし、DTBPOの供給量を2
0.8g/hr ( 0.1 4 3モル/hr)とし
、反応温度を140°C。
ンを使用し、その供給量を250g/hr( 1.7
2モ)v/ h r )とし、DTBPOの供給量を2
0.8g/hr ( 0.1 4 3モル/hr)とし
、反応温度を140°C。
滞留時間をj8Qmi.nとする以外は実施例1と同様
に行った。得られたp−イソプロピルスチレングラフト
ポリエチレンワックスのp−イソプロピルスチレングラ
フト量は18.9wt%以下で、グラフト効率は93%
であった。
に行った。得られたp−イソプロピルスチレングラフト
ポリエチレンワックスのp−イソプロピルスチレングラ
フト量は18.9wt%以下で、グラフト効率は93%
であった。
出願人 三井石油化学工業株式会社
代理人 山 口 和
15−
35−
Claims (1)
- (1) ラジカル開始剤の存在下にポリオレフィンワ
ックスおよびスチレン系モノマーを溶融条件下で連続的
にグラフト反応させる方法において、スチレン系モノマ
ーをポリオレフィンワックス1kg当たり0.05ない
し30モルおよびラジカル開始剤をポリオレフィンワッ
クス1kg当たりI X 10−’ないし10モルの割
合で供給することを特徴とするスチレン糸モノマーグラ
フトポリオレフィンワックスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6519183A JPS59191706A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | スチレン系モノマ−グラフトポリオレフインワツクスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6519183A JPS59191706A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | スチレン系モノマ−グラフトポリオレフインワツクスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59191706A true JPS59191706A (ja) | 1984-10-30 |
Family
ID=13279780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6519183A Pending JPS59191706A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | スチレン系モノマ−グラフトポリオレフインワツクスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59191706A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5395877A (en) * | 1993-12-20 | 1995-03-07 | Sun Chemical Corporation | Process for the production of stable high wax content vinyl latices |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57147533A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-11 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Styrene polymeric composition |
-
1983
- 1983-04-15 JP JP6519183A patent/JPS59191706A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57147533A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-11 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | Styrene polymeric composition |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5395877A (en) * | 1993-12-20 | 1995-03-07 | Sun Chemical Corporation | Process for the production of stable high wax content vinyl latices |
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