JPH0770251A - セグメント化コポリマーの製造方法 - Google Patents

セグメント化コポリマーの製造方法

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JPH0770251A
JPH0770251A JP6173152A JP17315294A JPH0770251A JP H0770251 A JPH0770251 A JP H0770251A JP 6173152 A JP6173152 A JP 6173152A JP 17315294 A JP17315294 A JP 17315294A JP H0770251 A JPH0770251 A JP H0770251A
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acrylate
polyolefin
solvent
meth
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JP6173152A
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Richard R Clikeman
リチャード・ロイ・クライクマン
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F255/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00
    • C08F255/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00 on to polymers of olefins having two or three carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F285/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to preformed graft polymers

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ポリオレフィンと少なくとも一つのアルキル
(メタ)アクリレートから誘導される単位を約50重量
%より多くを含むポリマーとのセグメント化コポリマー
を製造する方法。 【構成】(a)ポリオレフィン粒子、水、および少なく
とも一つの分散剤とのスラリーを調製し;(b)該スラ
リーを、圧力容器中、攪拌下、所定温度まで加熱し;
(c)後で加える第1のモノマー混合物と混和性である
1以上の有機溶媒を加え;(d)(1)アルキル(メ
タ)アクリレートが50重量%より多い第1のモノマー
混合物;(2)重合開始剤;(3)所定量の、第1のモ
ノマー混合物と混和性である1以上の有機溶媒;を加
え;(e)加熱を継続し;(f)反応混合物を所定温度
に加熱し;(g)反応容器に、更に、アルキル(メタ)
アクリレートが50重量%より多い第2のモノマー混合
物、第2のモノマー混合物と混和性である有機溶媒、お
よび重合開始剤を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の背景) (発明の分野)最近、本明細書中に参照文献として導入
するIlendaらの米国特許第4,957,974号
において、特定の分子量範囲内のポリプロピレンのよう
なポリオレフィン、及び、一定の組成及び分子量範囲の
ポリメタクリレートの、グラフトコポリマーのようなセ
グメント化コポリマーが、溶融強度を付与するためのポ
リオレフィン用の有用な添加剤であることが示された。
かかるセグメント化コポリマーは、また、ポリオレフィ
ンと極性ポリマーの相溶化にも有用である。製造コスト
を低減し、凝集物及び微粒子の存在しないより好適な粒
子形態で生成物を得るためのこれらのセグメント化コポ
リマーを製造するための改良された方法が捜し求められ
ている。
【0002】(従来技術の説明)「セグメント化コポリ
マー」という用語は、ポリマーAの少なくとも一つのセ
グメントが、異なるポリマーBの少なくとも一つのセグ
メントと化学的に結合して、セグメントがセグメントの
少なくとも一つの末端において結合しているブロックコ
ポリマー、並びに、ポリマーAの骨格が存在し、これに
ポリマーBの少なくとも一つのセグメントが、末端部で
ない骨格上の部位において結合しているグラフトコポリ
マーを形成するポリマーを包含する。スチレン又はメチ
ルメタクリレートのようなビニルモノマーを、ポリプロ
ピレンのような結晶性ポリオレフィンの存在下で重合し
たポリマー類を明確に分離し分析することが困難であ
り、また、ブロック及びグラフトコポリマーの両方が形
成される可能性があるので、この両方を含めた用語であ
る「セグメント化コポリマー」と用いることを選択した
のである。
【0003】従来技術においては、予め形成されたポリ
オレフィン上へのビニルモノマーからのグラフトポリオ
レフィンが多く開示されている。これらは以下に示すN
atoliらの出願において示されている。従来技術に
おいては、更に、特に予め形成されたポリオレフィンの
存在下で、ビニルモノマーを、溶液中、エマルジョン
中、溶媒膨潤水性分散液中、及び溶媒を含まない水性分
散液中で、重合することによって、セグメント化コポリ
マーを製造する多くの方法が開示されている。これらの
文献においても、ビニルモノマーが低級アルキル(メ
タ)アクリレートのエステルである水性法に関連するも
のは比較的少なく、Ilendaらによって教示されて
いるような高分子量グラフト化鎖を有する特定のポリマ
ーが開示されているものはない。メチルメタクリレート
のようなメタクリレートエステルモノマーを、ポリプロ
ピレンのような結晶性ポリマーの存在下で重合するため
の開示されている方法は、ポリマーと重合すべきモノマ
ーとの間のある程度の接触時間を必要し、さらに溶媒を
必要とする方法を用いている。従来技術においては、重
合を行うための迅速な方法は教示されておらず、このよ
うな迅速法は商業的な製造のためには望ましいものであ
る。
【0004】このような迅速法の主たる困難性は、モノ
マーによる結晶性ポリマー粒子への浸透を達成する点に
ある。これは、フリーラジカル重合法に対して実質的に
不活性な共溶媒によって最も効果的に行われ、更に、フ
レーク、ペレット又は多孔性球状粒子の形態のポリオレ
フィンを用いることによって行われる。本方法の有利性
は、より安価なペレットを用いて、良好な外観と物理特
性を有する許容し得るセグメント化コポリマーを製造す
る際に、より高価な多孔性粒子を用いた場合と同様の有
効性が得られることである。第2の主たる困難性は、ポ
リオレフィンが、重合の初期の段階において、モノマー
/溶媒混合物と接触すると、凝集又は凝結する傾向があ
るという点である。当該技術において公知のより古い方
法においては、分散剤を用いることが教示されている
が、これらは本方法においては有効ではない。
【0005】水性媒体中におけるメチルメタクリレート
又は他のメタクリレートリッチなモノマー混合物、メタ
クリレートモノマーに対する適当な有機溶媒、及び選択
された分散剤を有する水性媒体中でのポリプロピレンの
「スラリー」重合が、許可されここに参照文献として導
入するNatoli及びChangの米国特許出願第8
98,979号(1992年6月15日出願)において
示されている。この方法は、有効な製造手段であること
が証明された。しかしながら、この方法においては、よ
り高い固形分レベルを試みたり、少なくとも50重量%
のアルキル(メタ)アクリレートから誘導されるセグメ
ントである第2のセグメントが、ポリ(メチルメタクリ
レート)よりもより低い温度で軟化するポリマーである
場合には、粒子状の構造物が凝集するといったようなプ
ロセス上の欠点がある。
【0006】しかして、従来技術においては、Ilen
daらによって発見された組成のグラフトコポリマー
を、水性媒体中において、凝集することなしに、高い固
形分で形成する迅速な方法をどのようにして達成するか
という点については教示されていない。この方法は、1
以上のセグメントの分子量がIlendaらによって教
示されているものよりも低いか又は高異場合、または
(メタ)アクリレート群の組成がIlendaらによっ
て教示されているものの組成と多少異なっている場合
の、関連するセグメント化コポリマーを調製するのにも
有用である。
【0007】(発明の概要)本明細書の記載において
は、(メタ)アクリレートエステルとは、アクリル酸又
はメタクリル酸のエステルを意味し、(メタ)アクリル
酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。
【0008】本発明者らは、(A)ポリオレフィン、好
ましくは(i)プロピレンホモポリマー、(ii)プロ
ピレンから誘導される単位を90重量%より多く含むコ
ポリマー、(iii)エチレンホモポリマー、又は(i
v)ポリエチレンから誘導される単位を90重量%より
も多く含むコポリマーと、(B)少なくとも一つのアル
キル(メタ)アクリレート、好ましくはメチルメタクリ
レートから誘導される単位を約50重量よりも多く、好
ましくは約80重量%よりも多く含むポリマーとのセグ
メント化コポリマーを製造する方法であって、 (a)約6mm未満の平均粒径のポリオレフィン粒子約
100部と、(1)水約100〜約500部;(2)少
なくとも一つの分散剤約0.1〜約5部、ここで少なく
とも一つの分散剤は粒子形態でポリオレフィン粒子を保
持し、少なくとも一つの分散剤は、(メタ)アクリル酸
エステルから誘導される単位と、部分的に又は完全に中
和された共重合可能な不飽和の酸から誘導される少なく
とも一つの単位とのコポリマーであるポリマーから選択
されるものである;とのスラリーを調製し; (b)該スラリーを、圧力容器中において攪拌しなが
ら、少なくとも約60℃、好ましくは少なくとも約75
℃の温度で得られるまで加熱し; (c)該加熱前又は加熱中に、スラリーに、後で加える
第1のモノマー混合物と混和性である1以上の有機溶媒
約0〜約100部、好ましくは約60部以下、より好ま
しくは60部未満を加え; (d)加熱されたスラリーに、(1)少なくとも一つの
アルキル(メタ)アクリレートが50重量%より多い第
1のモノマー混合物約5〜約120部;(2)少なくと
も一つの重合開始剤約0.01〜約2部;(3)工程
(c)及び(d)において加える溶媒の全量が溶媒約5
〜約100部、好ましくは約60部以下、最良の凝集制
御のためにより好ましくは10〜20部となるような量
の、第1のモノマー混合物と混和性である1以上の有機
溶媒;を、別々にあるいは組み合わせて加え; (e)加熱を継続して、反応温度を少なくとも60℃、
好ましくは少なくとも約75℃に少なくとも約30分保
持し; (f)反応混合物を、少なくとも115℃以上であって
ポリオレフィン粒子の軟化点よりも高い温度に加熱し; (g)反応容器に、更に、(1)少なくとも一つのアル
キル(メタ)アクリレートが50重量%より多い第2の
モノマー混合物約5〜約200部;(2)第2のモノマ
ー混合物と混和性である少なくとも一つの有機溶媒約5
〜約150部;(3)少なくとも一つの重合開始剤約
0.01〜約2部;を加え; (h)反応容器を、115℃以上よりも高く、ポリオレ
フィン粒子の軟化点よりも高い温度に、ポリマーへのモ
ノマーの実質的に完全な転化が起こるまで保持し、ここ
で形成されるポリマーは、ポリオレフィンに少なくとも
部分的にグラフトされてセグメント化コポリマーを形成
し、該セグメント化コポリマーは粒子形状を保持する;
工程を含む方法を見出した。
【0009】種々の用途において用いるためのセグメン
ト化コポリマーは、以下の操作によって、易流動性の乾
燥粒子に転化させることができる。以下の工程は、
(i)の次に(ii)を順次行うか、あるいは(ii)
の次に(i)を順次行うか、あるいは、二つの方法を合
わせて行ってもよい。
【0010】(i)セグメント化コポリマー粒子から溶
媒を分離する; (ii)粒子状セグメント化コポリマー粒子から全ての
残留水を分離する:
【0011】本発明者は、更に、ポリオレフィンと、少
なくとも一つのアルキル(メタ)アクリレートから誘導
される単位を約50重量%より多く含むポリマーとのセ
グメント化コポリマーを調製するための関連する方法で
あって、(a)約6mm未満の平均粒径のポリオレフィ
ン粒子約100部と、(1)水約100〜約500部;
(2)少なくとも一つの分散剤約0.1〜約5部、ここ
で少なくとも一つの分散剤は粒子形態でポリオレフィン
粒子を保持し、少なくとも一つの分散剤は、(メタ)ア
クリル酸エステルから誘導される単位と、部分的に又は
完全に中和された共重合可能な不飽和の酸から誘導され
る少なくとも一つの単位とのコポリマーであるポリマー
から選択されるものである;とのスラリーを調製し; (b)該スラリーを、圧力容器中において攪拌しなが
ら、少なくとも約60℃の温度、好ましくは少なくとも
約75℃の温度が得られるまで加熱し; (c)該加熱前又は加熱中に、スラリーに、後で加える
第1のモノマー混合物と混和性である1以上の有機溶媒
約0〜約100部、好ましくは約60部以下を加え; (d)加熱されたスラリーに、(1)少なくとも一つの
アルキル(メタ)アクリレートが50重量%より多い第
1のモノマー混合物約5〜約120部;(2)少なくと
も一つの重合開始剤約0.01〜約2部;(3)工程
(c)及び(d)において加える溶媒の全量が溶媒約5
〜約100部、好ましくは約60部となるような量の、
第1のモノマー混合物と混和性である1以上の有機溶
媒;を、別々にあるいは組み合わせて加え; (e)加熱を継続して、少なくとも60℃、好ましくは
少なくとも75℃の反応温度を、ポリマーへのモノマー
の実質的に完全な転化が起こるまで保持し、ここで形成
されるポリマーは、ポリオレフィンに少なくとも部分的
にグラフトされてセグメント化コポリマーを形成し、該
セグメント化コポリマーは粒子形状を保持する;工程を
含む方法を見出した。
【0012】種々の用途において用いるためのセグメン
ト化コポリマーは、以下の操作によって、易流動性の乾
燥粒子に転化させることができる。以下の工程は、
(i)の次に(ii)を順次行うか、あるいは(ii)
の次に(i)を順次行うか、あるいは、二つの方法を合
わせて行ってもよい。
【0013】(i)セグメント化コポリマー粒子から溶
媒を分離する; (ii)粒子状セグメント化コポリマー粒子から全ての
残留水を分離する:
【0014】本発明者は、更に、本発明の有用な変法
が、非揮発性溶媒を用い、水からの分離中又は分離後に
該非揮発性溶媒を粒子状セグメント化コポリマー粒子か
ら分離しないことによって得られることを見出した。こ
こで非揮発性という用語は、この方法によって製造され
るセグメント化コポリマーで変性されるポリオレフィン
又は他の熱可塑性材料から「ブリード(bleed)」しな
いか、又は蒸発しないか又は析出しない溶媒を意味する
ものである。かかるものとしては、沸点が極めて高く、
少なくとも300℃より高い溶媒が挙げられる。溶媒
は、好ましくは、ポリオレフィン可溶性部分と、メチル
メタクリレートモノマー及びポリマーを含む部分とを有
するものである。ここで記載している反応条件と同等の
試験条件を用いて、非揮発性溶媒が、選択されたポリオ
レフィンと相溶性であるか又はその中に溶解するもので
あるか、モノマー混合物と混和性のものであるか、及び
ポリメタクリレートと相溶性であるか又はその中に溶解
するものであるかということを、容易に測定することが
できる。選択される溶媒としては、グリセロールモノス
テアレート、グリセロールジステアレート、オレイン酸
又は水素化大豆油が挙げられる。
【0015】これらの非揮発性溶媒は、液体であっても
よく、あるいは、反応温度において溶融状態になる固体
であってもよい。後者の場合においては、非揮発性溶媒
を溶融形態で添加することが好ましく、非揮発性溶媒及
びモノマーを混合し、次に、オレイン酸カリウム、ステ
アリン酸ナトリウムなどのようなアルカリ金属セッケン
などにより、それを乳化することがより好ましい。反応
混合物のpHを注意深く制御して、存在する乳化剤、分
散剤及び全ての酸又は塩基の間の適当な平衡を達成する
ようにしなければならない。また、(凝集を防止するた
めに)分散剤は粒子の表面に残留しなければならず、ま
た、(モノマー及び非揮発性溶媒がポリオレフィン粒子
に移動するのを促進するために)乳化剤は非乳化剤に転
化されなければならない。オレイン酸カリウム乳化剤を
用いる場合には、反応pHを4.0〜4.75に保持す
ることが好ましい。
【0016】所望の場合には、非揮発性溶媒は、低沸点
溶媒(アセトンを用いた場合などには非グラフト化メタ
クリルポリマーを除去することもできる)を用いて抽出
することによって除去することができ、あるいは、非揮
発性溶媒がオレイン酸である場合には、アルカリ性洗浄
によって抽出することができる。
【0017】本方法は、例えばポリオレフィンが、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリ(4−
メチルペンテン)、これらのオレフィンのコポリマー及
びこれらオレフィンと少量の(約10%未満)の他のオ
レフィン及び/又は非共役ジオレフィン、例えばオクテ
ン、ヘキセン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエンなどとのコポリマー、オレフィンと少量のビニ
ルエステル、塩化ビニル、(メタ)アクリル酸エステル
及び(メタ)アクリル酸とのコポリマーから選択される
非極性ポリオレフィンであり、ポリオレフィンが約5
0,000〜約1,000,000の分子量を有し、且
つ、形成されるアルキル(メタ)アクリレートポリマー
が約20,000〜約200,000の分子量を有する
高分子量のセグメントを有するセグメント化コポリマー
の製造に更に有用である。また、エチレン、プロピレ
ン、及び異なる反応性の二つの二重結合を有し、残留二
重結合がターポリマーの形成後に保持される非共役オレ
フィンである「ジエンモノマー」とのアモルファスター
ポリマーである、所謂EPDMポリマーも例として挙げ
られる。更に、出発ポリオレフィンの分子量、反応条
件、例えば開始剤の量の選択を調節することによって、
本方法は、上記記載の範囲外の分子量を有するセグメン
ト化コポリマーの製造に関しても有用である。
【0018】本発明の有利性、特に凝集の回避が起こる
のは、形成される第1のポリマーが主としてポリオレフ
ィン粒子の表面に又はその付近に存在して、より硬質で
非常により極性の表面を形成し、この両方が、より低い
第1の反応温度において凝集に対してより大きな抵抗性
を示し、且つ、残留する(メタ)アクリレートモノマー
によってより容易に膨潤するためであると考えられてい
る。また、この表面又はその付近での重合によって、凝
集又は粒子の破壊を起こすことなく、反応混合物をポリ
オレフィン樹脂の軟化点よりもはるかに高い温度に加熱
することができる。
【0019】本発明は、スラリーを第1の反応温度に加
熱しながら溶媒の一部を加え、次に更なる溶媒を第1の
モノマーと共に加えることも企図しているが、また、第
1のモノマーの添加前に溶媒を加えないことも企図して
いる。モノマー、溶媒及び開始剤は、混合してまたは別
々に供給することができる。
【0020】本発明は、更に、ひとつ又は二つ(又はそ
れ以上)の別々の順序でモノマーを加えることを企図し
ており、勿論、2回の添加におけるモノマーの量は、所
望の全組成を達成するようにバランスがとられていなけ
ればならない。第1及び第2のモノマー供給流は、同じ
組成のものである必要はない。重合の完了における全体
としての迅速性のためには、2段階法が好ましい。
【0021】形成されるメタクリレートポリマーは、少
なくとも一つの他のメタクリレートエステル、アクリレ
ートエステル、共重合可能な不飽和の酸、グリシジルメ
タクリレート又は芳香族ビニルモノマーから誘導される
単位約50%以下、好ましくは約20%以下を含んでい
てもよい。更に、形成されるメタクリレートポリマー
は、スチレンなどのような芳香族ビニルモノマーの誘導
体;無水マレイン酸、N−フェニルマレイミドなどのよ
うなα,β−不飽和二酸;(メタ)アクリロニトリル;
又は(メタ)アクリル酸エステルと共重合することが知
られている他のα,β−モノ不飽和化合物;から誘導さ
れる単位20%以下を含んでいてもよい。約5%のレベ
ルで好ましいコモノマーは、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリル
酸及びメタクリル酸である。単離前又は単離中に、共重
合可能な不飽和の酸から誘導される単位を、少なくとも
部分的に、アンモニウム塩、アルカリ土類金属塩、アル
カリ金属塩又は亜鉛塩に転化させることができる。
【0022】本方法は、ポリオレフィンが、種々のポリ
エチレン基材の任意のもの、例えば公知の低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、更には低レベルの共重合されるα−オレフィンを含
むエチレンコポリマーである場合に特に有用である。更
に、ポリオレフィンがポリプロピレンである場合には更
に有用である。ここで、ポリプロピレンとは、アイソタ
クチック及びシンジオタクチックポリプロピレンを包含
するポリプロピレンホモポリマー、及びポリプロピレン
とエチレンのような他のオレフィンとのコポリマーを意
味し、かかるコポリマーは非ゴム性であり、それらが結
晶性である場合には特に有用である。
【0023】種々の装置に対する容易な適合性、及び、
ポリプロピレンの垂れ特性を改良する点で、あるいは、
極性ポリマーと非極性ポリマーとの間の相溶化又は結合
層形成において用いるために良好な特性を有するセグメ
ント化コポリマーを製造するための再現性のために、好
ましい方法は、ポリオレフィン、水及び分散剤を攪拌容
器に充填し、約60〜115℃以上、好ましくは約75
〜約105℃の温度に加熱し、約1/2時間かけて、
(メタ)アクリレートモノマー、充填したポリオレフィ
ンの約5重量%程度の低レベルのペンタノール及びヘプ
タンの共溶媒混合物をフリーラジカル開始剤と共に加
え、例えば約145℃のような、ポリオレフィンの軟化
点より高い温度で約1/2時間更に加熱し、更なるモノ
マー、溶媒及び開始剤を更に30分かけて供給し、反応
を更に30分継続し、冷却してグラフトコポリマー生成
物を分離することによって、ポリオレフィンと(メタ)
アクリレートモノマー混合物とのセグメント化コポリマ
ーを製造することである。
【0024】本方法において用いられる粒子状ポリオレ
フィンは、フレーク状ポリマー、ポリマーペレット又は
多孔質球状ポリマーのいずれかである。これらのもの
は、種々の分子量及び組成で種々の供給者から商業的に
入手することができる。ペレット化された押出ポリマー
において通常見られるものは6mm以下の粒子長のもの
であるが、若干大きな粒径の同様のペレット又はチョッ
プトストランドを用いることもできる。EPDMのよう
なゴム状のポリマーは、フレーキング又は微粉砕の前に
ドライアイスなどで冷却しなければならない場合があ
る。
【0025】溶媒は、フリーラジカル重合法に対して不
活性であるか又は実質的に不活性であり、ポリマー粒子
を蒸気ストリッピング又は減圧脱蔵することによって、
溶融又は押出機の脱蔵の必要なしに、容易に除去するこ
とができる程度に十分に揮発性である。溶媒は、好まし
くは、圧力容器を用いて重合を行う場合に過度に高い圧
力を発生するほどの低沸点のものではない。これらは、
重合される一つ又は複数のモノマーと混和性で、比較的
水不溶性であって、再使用のために水から分離され、蒸
気蒸留によって除去されるものでなければならない。か
かる溶媒としては、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、メ
チルシクロヘキサンなどのようなアルカン、ベンゼン、
トルエン又はt−ブチルベンゼンのような芳香族炭化水
素、2−メチル−3−ヘキサノンのような脂肪族ケト
ン、高級アルコール、即ち炭素数5以上の一価アルコー
ル、例えば種々のペンタノール類、ヘキサノール類、ヘ
プタノール類など、並びにこれらの溶媒の混合物が挙げ
られる。環境的な理由で好ましいものは、約3:2〜約
2:3の好ましい比の、アルカンと脂肪族ケトンとの混
合物、又は、ヘプタンとペンタノールのようなアルカン
と高級アルコールとの混合物である。
【0026】ポリプロピレンの溶融強度を改良し、セグ
メント化コポリマーの良好な垂れ抵抗性を得るために、
及び、ポリマーへのモノマーの良好な転化率を得るため
に、ポリオレフィンに対する溶媒の比は、ポリオレフィ
ン100部あたり約30部〜約80部であることが好ま
しく、ポリオレフィンに対するモノマーの比がポリオレ
フィン100部あたり約30部〜約100部、より好ま
しくは50〜80部であることが更に好ましい。ポリオ
レフィンに対する溶媒+モノマーの比が,ポリオレフィ
ン100部あたり60〜180部であることが更に好ま
しい。
【0027】第1段反応中又は反応後にその場で分散剤
を形成する変法を用いる場合を除いて、本発明に重要な
点は、特定の分散剤が存在するということである。分散
剤によって水性系中で安定化された膨潤非重合性粒子を
得るためにある程度の時間が必要な溶媒含有又は溶媒非
含有系での使用について、いくつかの従来技術が教示し
ている。このような使用に関するこれらの教示は、スラ
リーを速やかに加熱し、モノマーの添加前に溶媒の殆ど
又は全部を抑制し、モノマーの重合を速やかに行う本発
明の系においては有効ではなく、一般に粒子の凝集を招
き、粒子サイズに破壊して戻すために機械的エネルギー
を必要とする部分的に溶融された物質を形成すると考え
られる。
【0028】本方法に関して見出された有効な分散剤
は、高分子量、即ち重量平均分子量が100,000を
超える、好ましくは1,000,000を超える、(メ
タ)アクリル酸エステル及び(メタ)アクリル酸から誘
導される単位のコポリマーであり、該(メタ)アクリル
酸エステルが、エチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、ブチルアクリレートなどのような低級アルキル
(メタ)アクリレートであり、アクリル酸又はメタクリ
ル酸と共重合され、酸が少なくとも部分的に中和されて
いるコポリマーである。分散剤は、わずかに架橋されて
いてもよい。エチルアクリレート約35部とメタクリル
酸約65部とから形成されるコポリマーが好ましい。他
の従来の分散剤を存在させてもよい。
【0029】選択された分散剤を最も効率的に用いるた
めには、例えば、遊離酸及び中和された酸基の最も有効
な濃度を達成することによって、pHを調節することが
必要とされる場合がある。水性媒体のpHを約5に保持
するのを補助する、リン酸二水素ナトリウム、又はこれ
とリン酸水素二ナトリウムとの混合物のような物質が極
めて有用であることが分かった。分散されたポリマー粒
子の径を制御するために、水酸化ナトリウムのような塩
基で分散剤をpH6〜7に予備活性化して、分散剤の少
なくとも50%を中和し、次に、緩衝系を用いて分散又
はスラリー重合中のpHをより低くすることが更に有用
である。
【0030】少量の共重合可能な界面活性剤を重合すべ
き(メタ)アクリレートモノマーに加えると、セグメン
ト化コポリマーのスラリーの良好な分散を保持する上で
補助となる。有効な量は、充填される全モノマーを基準
として約0.1部〜約5部、好ましくは0.5〜約5部
であり、種々のモノマー充填物の任意のもの又は全てに
おいて存在させることができる。かかる共重合可能な界
面活性剤モノマーは、本方法において用いる分散剤と相
溶性であるようにアニオン界面活性剤と相関を有するも
のでなければならず、(メタ)アクリレートエステルと
容易に共重合することのできる炭素−炭素二重結合を有
しており、例としては、(ナトリウム、カリウム又はア
ンモニウム塩として)アリルスルホン酸、(メタ)アク
リルオキシエチルスルホン酸、p−ビニルベンゼンスル
ホン酸、(メタ)アクリルオキシエチルモノ硫酸などが
挙げられる。また、カルボン酸塩又はリン含有酸塩を与
えるもの、例えばβ−(メタ)アクリルオキシプロピオ
ネートのアルカリ金属塩、モノラウリルマレエート、モ
ノ(β−(メタ)アクリルオキシエチル)ホスフェート
なども例として挙げられる。
【0031】本発明者らは、反応容器への分散剤又は共
重合可能な界面活性剤の充填を全て排除し、その代わり
に第1のモノマーの充填中に共重合可能な酸を充填し
て、次に、第2のモノマーの添加のために温度を上昇さ
せる前(又は上昇中)にその酸を中和することによっ
て、上記の分散剤でさえも排除でき、これは、得られる
分散液からの溶媒のストリッピングの取扱いにおいて有
利であることをも見出した。特に、本発明者らは、分散
剤又は共重合可能な界面活性剤を用いない場合には、少
なくとも一つのアルキル(メタ)アクリレートが50重
量%より多い第1のモノマー混合物約5〜約120部を
加えた場合には、混合物は共重合可能な不飽和の酸から
誘導される単位を5重量%よりも多い量から25重量%
までの量を含み、この混合物の加熱を続け、少なくとも
60℃の反応温度を少なくとも約30分保持することに
よって少なくとも部分的に重合させ、次に共重合可能な
不飽和の酸から誘導される単位を中和して、この単位を
少なくとも部分的にアンモニウム塩又はアルカリ金属塩
に転化し、次に反応混合物を少なくとも115℃以上で
あってポリオレフィン粒子の軟化点よりも高い温度に、
同時に又は引き続いて加熱し、第2のモノマーの添加を
続ければよいことを見出した。好ましい共重合可能な不
飽和の酸は、アクリル酸又はメタクリル酸のいずれかで
あるが、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレ
イン酸又はβ−アクリルオキシプロピオン酸のような他
の酸を用いてもよい。形成される(メタ)アクリレート
ポリマーは、また、少なくとも一つの他のメタクリレー
トエステル、アクリレートエステル、グリシジルメタク
リレート又は芳香族ビニルモノマーから誘導される単位
約20%以下を含んでいてもよい。
【0032】本発明は、また、全モノマー/溶媒/ポリ
オレフィンの比を保持している限りにおいて、様々な一
定の又は上昇する温度及び様々な溶媒とモノマーとの比
において、様々に段階分けされた添加工程を用いること
を企図している。すなわち、75℃の温度において2回
添加する方法や、1回は75℃で、1回は115℃で1
回は145℃で添加する方法や、あるいは、1回目は7
5℃で加え、次に145℃で加え、次に異なる内容のモ
ノマー供給流を145℃で加える方法なども企図されて
いる。
【0033】溶媒の回収は、水、溶媒及び分散されたセ
グメント化コポリマーのスラリーを蒸気蒸留することに
よって、最も効率的に行うことができる。比較的簡単な
実験によって、ポリマー粒子を凝集させることなく溶媒
を除去することのできる条件を決定することができるで
あろう。溶媒は、蒸気蒸留の後、水から分離して、所望
の場合には更なる重合において用いることができる。ま
た、スラリーを濾過して、粒子中に残留する溶媒を通常
の減圧乾燥法によって除去することができる。
【0034】重合のための開始剤は、50〜170℃、
好ましくは75〜140℃の温度範囲内での重合のため
の当該技術において公知のものである。わずかな実験に
よって、妥当な重合速度で高分子量セグメントを調製す
るのに十分な条件を決定することができるであろう。温
度は一定レベルに保持されないので、開始剤の量を選択
するための指針としてラジカルフラックスを算出するこ
とは困難である。好ましい開始剤は、125℃において
1時間、101℃において10時間の半減期を有するt
−ブチルペルベンゾエートである。大体同等の1時間半
減期と温度との関係を有する他のペルオキシド、ペルエ
ステル及びペルアシッドを用いることもできる。その例
としては、2,5−ジメチル−2,5−ジベンジルペル
オキシヘキサン(138℃)、ジ−tert−ブチルジ
ペルオキシフタレート(123℃)、メチルエチルケト
ンペルオキシド(133℃)、ジクミルペルオキシド
(135℃)、tert−ブチルペルオキシクロトネー
ト(118℃)、2,2−ビス−t−ブチル(ペルオキ
シブタン)(119℃)、t−ブチルペルオキシイソプ
ロピルカーボネート(119℃)、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン(11
8℃)、t−ブチルペルアセテート(120℃)、ジ−
t−ブチルジペルオキシフタレート(123℃)などが
挙げられる。ここで括弧内の数字は1時間半減期温度で
ある。より低温での重合のための他の有用な開始剤とし
ては、t−ブチルペルオキシピバレート(74℃)、t
−ブチルペルオクトエート(95℃)及び1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン(112℃)が挙げられる。
【0035】温度を変化させる本方法の諸態様において
は他の開始剤、例えば、2,4−ペンタンジオンペルオ
キシド(167℃)、ジ−t−ブチルペルオキシド(1
49℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)ヘキシン(149℃)、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン(13
8℃)を用いることもできる。
【0036】セグメント化コポリマーに、熱安定剤、酸
化防止剤、滑剤、染料、顔料、充填剤、耐衝撃性改良
剤、可塑剤などのような公知の添加剤を加えることがで
きる。ジスルフィド、チオエステル、ホスファイト、置
換フェノール並びに他の周知の添加剤のような熱安定剤
及び酸化防止剤が特に有用である。
【0037】ポリプロピレンの低い剪断下における熱成
形性に対するセグメント化コポリマーの効果を予測する
ために、以下の改良された「垂れ」試験を考案した。電
気的に加熱された15×15cmのCarverプレス
又は30.5×30.5cmのFarrelプレス中に
おいて、ポリオレフィンブレンドを圧縮成形した。必要
な厚さ(0.25〜3.8mm)を得るのに適当なスペ
ーサーを用いて試料をステンレススチールの間で成形し
た。
【0038】一つの方法においては、熱溶融体をミルロ
ールから直接取り、二つのステンレススチールシートの
間に配置した。次に、これを190℃に設定したプレス
内に配置し、高圧(Farrelプレスに関しては68
〜91メートルトン、Carverプレスに関しては6
820kg)でプレスした。3分後、成形型を、高圧に
おいて、未加熱のプレス中に3分間配置した。他の方法
においては、顆粒状の材料又は押出、Haake又はミ
ル工程によって得られたペレットを乾燥した後、圧縮成
形した。用いた手順は、プレス上にわずかな圧を加えな
がら5分の予備加熱を施した他は、溶融体を成形するの
に用いた手順と同じであった。次に、熱圧及び冷圧での
高圧成形を行った。通常は、mfr=4のポリプロピレ
ンに関しては190℃の熱圧で十分であるが、より高い
粘度のポリプロピレンは、より高い成形温度(195〜
210℃)を用いなければ、垂れ試験中に割れが起こ
る。垂れ試験は、10×10×0.15cmの圧縮成形
シートについて行った。このシートを、7.6cm四方
の開口を有する枠体中にクランプした。垂れを計測する
のに用いるために、枠体の正面及び背面に金属製の定規
を取り付けた。枠体及びシートを、加熱された(通常1
90℃)強制通風オーブン中に配置した。次に、シート
の中央部の垂れの量を、時間の関数として記録した。典
型的には、垂れは2.5cmでまず記録されたが、より
遅い垂れ材料に関しては、16mm程度の低い垂れが記
録された。データを、垂れが10.2cmになるかある
いは30分経過するかのいずれかの時点まで記録した。
【0039】「傾き」という用語は、垂れ(cm)の自
然対数対時間でプロットし、描かれた直線の傾きを意味
する。高い傾きは、材料が迅速に垂れたことを示し、低
い傾きはゆっくりと垂れたことを示す。この方法で傾き
を比較することの有利性は、試料を入れた際のオーブン
の冷却の差を排除することである。
【0040】本発明方法によって調製されたポリマー
は、参照文献として導入するIlendaらの特許にお
いて教示されている用途に関して有用である。ポリプロ
ピレン/メチルメタクリレートセグメント化コポリマー
は、ポリプロピレン及び他のポリオレフィンに溶融強度
及び垂れ抵抗性を与えるのに有用であり、Ilenda
らの特許に教示されているように、ポリプロピレン用の
加工助剤として、及びポリオレフィンと極性ポリマーと
の間の相溶化剤として用いることができる。ポリエチレ
ン/メチルメタクリレートセグメント化コポリマーもま
た、垂れを低下させるのに、及び極性ポリマーとポリエ
チレンとの間の相溶化剤として有用であり、また接着剤
としても有用である。
【0041】(実施例)これらの実施例においては、分
散剤は、MWが約2,000,000であり、NaOH
によって約50%が中和されているポリエチルアクリレ
ート/メタクリル酸の35/65コポリマーである。反
応容器は、スターラー及び加圧下で液体を加えるための
手段を具備した3リットルの圧力容器である。
【0042】(実施例1)本実施例は、高密度ポリエチ
レン(PE)/メチルメタクリレート(MMA)セグメ
ント化コポリマーを製造するための2段階重合法に関す
る。脱イオン水(最初は1196.3g、及びすすぎ用
に125gを3回)、高密度ポリエチレンペレット(3
80g)、分散剤(190g、PEを基準として1重量
%の固形分となるよう充填した固形分2%のエマルジョ
ン)、及びモノナトリウムホスフェート・1水和物(2
5.0g、PEを基準として6.585重量%)を圧力
容器に入れた。反応混合物のpHは5.31であった。
容器を密封し、3回の減圧/窒素パージサイクルにかけ
た。攪拌を250rpmに設定し、初期温度19℃で出
発して105℃への加熱を開始した。トルエン(95
g、PEを基準として25重量%)中のt−ブチルペル
オクトエート(0.73g、第1段階のMMAを基準と
して0.619重量%、第1段階の終了までに系に入れ
られたPE、トルエン及びMMAの合計量を基準として
0.109重量%、77℃で半減期10時間、95℃で
半減期1時間、活性酸素7.39重量%)の溶液を4分
で加えた。4分の間隔の間に温度が24℃に上昇した
(P=38psig)。
【0043】第1の重合段階のために望ましい105℃
の温度に32分で到達し、直ちに、段階1のモノマー溶
液の30分かけた供給を開始した。溶液は、トルエン
(57g、段階1のMMAを基準として50重量%、P
Eを基準として15重量%)中に溶解したMMA(11
4.0g、PEを基準として30重量%)から構成され
ていた。供給中に圧力が80psig(550kPa)
に上昇した。反応混合物を105℃に更に30分保持し
た後、145℃に26分かけて加熱した。145℃にお
ける圧力は128psig(880kPa)であった。
トルエン(76g、MMAを基準として50重量%、P
Eを基準として20重量%)中の重合段階2のモノマー
MMA(152g、PEを基準として40重量%)の溶
液を、7分で反応容器にいれた。供給の終了時における
圧力は175psig(1200kPa)であった。反
応混合物を10分間保持し、その後、トルエン(38
g、段階2のMMAを基準として25重量%、PEを基
準として10重量%)中のt−ブチルペルオキシベンゾ
エート(0.93g、段階2のMMAを基準として0.
600重量%、第2段階の終了までに系に入れられたP
E、トルエン及びMMAの合計量を基準として0.1重
量%、105℃で半減期10時間、125℃で半減期1
時間、活性酸素8.07重量%)の溶液を4分で入れ
た。温度を145℃に30分保持し、この時間中に圧力
が180psigから163psig(1240kPa
から1120kPa)に低下した。次に、反応容器を2
5℃に冷却し、内容物を取出した。
【0044】反応生成物を、25mmHgの減圧下で6
0℃で乾燥して、元のペレットよりもわずかに大きいバ
ルク粒子径(約4mm)を有する乾燥生成物643g
(単離収率は、PE及びMMAの合計量を基準として9
9.5%)を得た。水性相のpH及び固形分(%)は、
それぞれ、4.82、1.23であった。
【0045】ポリマーは、ポリプロピレン中の添加剤と
して試験すると垂れ抵抗性を示し、ポリエチレンに対す
る極性ポリマーの接着性を向上させるのに用いることが
できる。
【0046】(実施例2)本実施例は、実施例1と同様
の組成に関する単一段階重合に関するものである。脱イ
オン水(最初に1352.8g、及びすすぎ用に125
gを1回)、高密度ポリエチレン(456.3g、ペレ
ット)、分散剤(228.6g、PEを基準として固形
分1重量%になるよう充填した固形分2%のエマルジョ
ン)、モノナトリウムホスフェート・1水和物(30.
1g、PEを基準として6.585重量%)、及びトル
エン(228.6g、PEを基準として50重量%)を
圧力容器に入れた。反応混合物のpHは5.36であっ
た。容器を密封し、3回の減圧/窒素パージサイクルに
かけた。攪拌を250rpmに設定し、初期温度20℃
から125℃への加熱を開始した。
【0047】第1の重合段階のために望ましい125℃
の温度には47分で到達し、直ちに、重合段階1のモノ
マー溶液の9分かける供給を開始した。溶液は、トルエ
ン(91.4g、第1段階のMMAを基準として50重
量%、PEを基準として20重量%)中に溶解したMM
A(182.9g、PEを基準として40重量%)及び
1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン(2.06g、92℃で半減期
10時間、112℃で半減期1時間、活性酸素9.73
重量%)で構成されていた。供給中に圧力が99psi
g(680kPa)に上昇した。反応混合物を125℃
に更に60分保持し、この時間の間に圧力は一定のまま
であった。次に反応容器を25℃に冷却し、内容物を取
出した。25mmHgの減圧下、60℃で反応生成物を
乾燥して、元のポリエチレンペレットの約3〜10倍に
等しいバルク粒子径を有する乾燥生成物617g(単離
収率はPE及びMMAの合計量を基準として96.5%
であった)を得た。水性相のpH及び固形分(%)は、
それぞれ、5.20、1.70であった。
【0048】(実施例3〜8)これらの実施例において
は、実施例1の変法を報告する。
【0049】(実施例3)第1段階におけるモノマー供
給時間を30分に延ばした。
【0050】(実施例4)開始剤/溶媒「ヒール」を、
モノマー/溶媒供給物と同時に加えた。
【0051】(実施例5)第2段階の開始剤/溶媒供給
物をモノマー/溶媒供給物と混合した。ここで、開始剤
と禁止されていないモノマーとは供給タンク中で混合さ
れたが、安全性の理由のために、供給タンク及び供給ラ
インは、実施例4及び5のような製造に関しては注意深
く監視しなければならない。
【0052】(実施例6)トルエンを、等重量のヘプタ
ン/n−ペンタノールの60:40混合物に置き換え
た。
【0053】(実施例7)実施例3、4及び5の変更を
同時に行った。
【0054】(実施例8)溶媒の量を両方の段階におい
て比例して少なくし、全溶媒が充填されるポリエチレン
の40重量%となるようにした。
【0055】(実施例9〜15)これらの一連の実施例
においては、145℃における単一段階法を用いること
によって、その上にMMAが重合されている従来の多数
のポリエチレンのセグメント化ポリマーを調製した。変
化させたものは、開始剤のレベルとモノマーの供給時間
であった。実施例2の方法を用いたが、以下の条件を用
いた。
【0056】 ポリエチレン 通常のホモポリマー タイプ 145℃、300rpmにおける1段階 固形分 25% ポリエチレンに基づくMMA 40% 全ポリマー中のMMA 28.57% 溶媒のタイプ トルエン 溶媒レベルの全量 ポリエチレンに基づいて55% MMA供給に基づく溶媒 50%
【0057】 実施例 開始剤 供給時間 Mw Mn (PEとMMAの 全量に基づく%) (分) 9 0.05 10 84000 40000 10 0.55 10 13000 720 11 0.05 50 75000 38000 12 0.55 50 18000 880 13 0.30 30 31000 5600 14 0.30 30 29000 6800 15 0.30 30 30000 5600
【0058】(実施例16)本実施例は、線状低密度ポ
リエチレンである出発ポリマーに適用されるような2段
階グラフト法を示すものである。実施例1と同様の方法
で、3リットルの反応容器を用いて、水586.6g、
水100g中のリン酸二水素ナトリウム・1水和物1
4.27g、前述の実施例の分散剤(2%溶液、添加前
にNaOHによって約50%中和)、線状低密度ポリエ
チレン650g、及び種々のすすぎからの水270gを
入れた。加熱及び供給の開始の前に容器を排気した。反
応容器を45分間かけて105℃に加熱した。メチルメ
タクリレート123.5g、ブチルアクリレート6.5
g、ヘプタン39g、ペンタノール26g、及びt−ブ
チルペルオクトエート(87%活性)1.17g、並び
にすすぎ水200gの混合物を30分かけて加えた。次
に、反応容器を145℃に30分かけて加熱した。
【0059】145℃において、メチルメタクリレート
247g、ブチルアクリレート13g、ヘプタン78
g、ペンタノール53g、t−ブチルペルベンゾエート
1.53g、及びすすぎ水200gを、30分の供給時
間をかけて加えた。スラリーを145℃に30分以上保
持した後、熱安定剤である(トリス(4−t−ブチル−
3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−s−ト
リアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオ
ン)及び市販の消泡剤を加えた。反応容器を50℃以下
に冷却し、濾過し、残留溶媒及び水を減圧下で除去し
た。
【0060】この調製を187.5リットルの反応容器
内でより大きなスケールで行い、同様の結果を得た。
【0061】(実施例17)本実施例は、アイソタクチ
ックポリプロピレンホモポリマー(PP)/メチルメタ
クリレート(MMA)セグメント化コポリマーを調製す
るための2段階重合法に関する。脱イオン水(最初に7
07g、及びすすぎ用に125gを3回)、ポリプロピ
レン(mfr=4)(564g)、分散剤(282g、
固形分2%のエマルジョン、NaOHで50%中和、P
Pを基準として固形分1%となるように充填)、及びモ
ノナトリウムホスフェート・1水和物(37.1g、P
Pを基準として6.59重量%)を圧力容器に入れ、次
に、ヘプタン101.5g、ペンタノール67.6g及
びt−ブチルペルオクトエート0.08gを入れた。容
器を密封し、3回の減圧/窒素パージサイクルにかけ
た。攪拌を250rpmに設定し、19℃の初期温度か
ら105℃への加熱を開始した。
【0062】第1の重合段階のために望ましい105℃
の温度に到達した後、直ちに、第1段階のモノマー溶液
の33分かける供給を開始した。溶液は、ヘプタン(3
3.8g)/ペンタノール(22.55g)中に溶解し
たMMA(112.8g、PPを基準として12.5重
量%)から構成されていた。水125gのすすぎを用い
てモノマー供給ラインをフラッシングした。供給中に圧
力は49psig(338kPa)に上昇した。反応混
合物を26分で145℃に昇温した。ヘプタン101.
48g/ペンタノール67.65g中のMMA(22
5.5g、PPを基準として25重量%)の重合段階2
のモノマー溶液を、t−ブチルペルベンゾエート、続い
てすすぎ水125gと共に11分で反応容器に入れた。
供給の終了時における圧力は175psig(1200
kPa)であった。反応混合物を30分保持した。次
に、反応容器を40℃に冷却し、内容物を取出した。
【0063】反応生成物を、25mmHgの減圧下、6
0℃で乾燥して、乾燥生成物802gを得た。生成物中
には極めてわずかな微粒子しか存在せず、PMMAポリ
マーのストランドは見られなかった。この試料及び下記
に記載する他の試料に関する抽出された非グラフト化ポ
リ(メチルメタクリレート)の分子量は50,000を
超えていた。ポリプロピレン中にブレンドし、上記記載
の垂れ試験によって試験すると、30分後に測定できる
垂れはなかった。
【0064】(実施例18〜30)これらの実施例にお
いては、実施例17において記載した方法のいくつかの
反応変法が示されている。115℃において行う重合に
関しては、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンを開始剤として用い
た。*では30psig(207mPa(ゲージ))の
パッドで開始した。**ではt−BPBはt−ブチルペ
ルベンゾエートであり、t−BPOはt−ブチルペルオ
クトエートであった。***では、単一段階反応を14
5℃で行った。
【0065】表中のデータに関して幾つかのコメントを
しなければならない。以下の記載において「単一」とは
単一粒子の外観を意味し、「良好」とは得られる粒子が
許容できる外観及び流動性を有することを意味する。
「凝集」は「凝集粒子」の略号であり、「極めて僅かな
繊維」とは、ポリマーの極めて僅かな繊維が凝集材料を
接続していることが認められ、これらは、最も凝集が認
められそうな箇所である「スターラーの頂部及び底部」
で認められたことを意味する。実施例19及び22にお
いて、「***」は、反応を単一段階反応として進行さ
せた、即ち全てのモノマーを示された温度において充填
し、次に反応系を145℃に加熱し、更なるモノマーを
充填せずに行ったことを意味する。これらは、本発明に
関連しない単一段階モノマー添加を示す。セグメント化
ポリマーである生成物をこれらの実施例によって調製す
ることができるが、これらの方法はポリマーの引き続く
実際的な処理において許容できないものである。
【0066】「boM」は「モノマーに基づいて」の意
であり、「boPO」は「ポリオレフィンに基づいて」
の意である。「ヒール」は、モノマー供給の開始前、即
ちポリオレフィン、分散剤、水及び溶媒の初期容器内容
物中に存在する時における、ポリオレフィンに対する溶
媒の存在量を意味する。
【0067】
【表1】
【0068】(実施例31)本実施例は、ポリオレフィ
ンセグメントとしてのEPDMの使用に関する。どちら
も「ジエン」モノマーとしてエチリデンノルボルネンが
含まれていると考えられる二つのEPDMポリマーにつ
いて検討した。EPDM−1は「中程度の粘度で結晶性
の」ターポリマーであり、EPDM−2は「低粘度でア
モルファスの」ものである。EPDM材料を−78℃に
冷却し、冷粗砕機中で細断して粒子を得た。上記の実施
例16において記載しているものと同様の2段階法によ
って重合を行った。充填される第1段階モノマーは、充
填される全モノマーの20%であった。溶媒はトルエン
であった。ポリオレフィンを基準としてモノマーが40
%以下においては、より大きな塊へ凝集する傾向が認め
られた。これは、おそらく、EPDMがこの温度におい
て軟質且つ粘稠であるためである。当業者であれば、溶
媒の量を少なくし、二つの段階におけるモノマーの比を
変化させ、あるいは重合温度を低くして凝集を避けるこ
とができるであろう。
【0069】(実施例32)本実施例は、線状低密度ポ
リエチレンである出発ポリマーに対して適用される2段
階グラフト法を示すものである。実施例1と同様の方法
で、3リットルの反応容器を用いて、水1080.59
g、リン酸二水素ナトリウム・1水和物10.51g、
上記の実施例中の分散剤(2%溶液、添加前にNaOH
によって約50%中和)1.83g(固形分基準)、及
び線状低密度ポリエチレン550gを入れた。加熱及び
供給の開始の前に容器を排気した。反応容器を、45分
かけて105℃に加熱した。メチルメタクリレート10
4.5g、ブチルアクリレート5.5g、ヘプタン33
g、ペンタノール22g及びt−ブチルペルオクトエー
ト(87%活性)0.09g、並びにすすぎ水120g
を、30分かけて加えた。次に、反応容器を、30分か
けて145℃に直線的に加熱した。
【0070】145℃において、メチルメタクリレート
209g、ブチルアクリレート11g、ヘプタン66
g、ペンタノール44g、t−ブチルペルベンゾエート
1.29g、及びすすぎ水200gを、30分の供給時
間をかけて加えた。スラリーを145℃に30分以上保
持した後、二つの熱安定剤((トリス(4−t−ブチル
−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−s−
トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリ
オン)1.76g及びジラウリルチオジプロピオネート
0.59gを、ヘプタン14g及びペンタノール9g、
並びにすすぎ水200gと共に加えた。反応系を50℃
以下に冷却し、濾過し、残留溶媒及び水を減圧下で除去
した。
【0071】この方法においては、ポリオレフィンは最
終生成物の62.5%であり、第1段階で製造されたポ
リメタクリレートは12.5%であり、第2段階で製造
されたポリメタクリレートは25%であった。ポリオレ
フィンを基準とする全溶媒量は30%であり、有効固形
分は41.7%であった。
【0072】(実施例33)本実施例は、非揮発性溶
媒、水素化大豆油を含むセグメント化コポリマーの製造
を示す。実施例32と同様の方法で、3リットルの反応
容器を用いて、水600g、酢酸ナトリウム15g、酢
酸15.38g、上記の実施例の分散剤(2%溶液、添
加前にNaOHによって約50%中和)2.5g(固形
分基準)、及び線状低密度ポリエチレン500gを入れ
た。加熱及び供給の開始の前に容器を排気した。反応容
器を、45分かけて105℃に加熱した。
【0073】別に、メチルメタクリレート95g、ブチ
ルアクリレート5.5g、水素化大豆油(70℃以上に
加熱して液化した)50g、15%オレイン酸カリウム
セッケン溶液50g、及び希釈水300gを、激しく攪
拌しながら混合して、安定なエマルジョンを得た。反応
系に加える直前に、t−ブチルペルオクトエート(87
%活性)0.09gを加え、モノマー/水素化大豆油エ
マルジョンの添加に引き続いてすすぎ水120gを加え
た。これらは30分かけて加えた。次に、反応容器を、
30分かけて145℃に直線的に加熱した。
【0074】145℃において、メチルメタクリレート
190g、ブチルアクリレート10g、水素化大豆油1
00g、及び15%のオレイン酸カリウム溶液100
g、並びに希釈水600gの予め乳化された第2の混合
物に、反応器に投入する直前にt−ブチルペルベンゾエ
ート1.29gを加え、30分の供給時間で加え、続い
てすすぎ水120gを加えた。
【0075】スラリーを145℃に30分以上保持した
後、二つの熱安定剤((トリス(4−t−ブチル−3−
ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−s−トリア
ジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン)
1.76g及びジラウリルチオジプロピオネート0.5
9gを、ヘプタン14g及びペンタノール9g、並びに
すすぎ水200gと共に加えた。反応系を50℃以下に
冷却し、濾過した。溶媒ストリッピングは用いなかっ
た。粒子は、実施例17または32からの粒子の形状及
び感触を保持しており、ポリオレフィンとブレンドする
のに有用であった。
【0076】(実施例34)分散剤の沈殿を防止し、凝
集を避け、かつオレイン酸カリウムをオレイン酸へ転化
させ、モノマー及び溶媒がエマルジョンから分散し、ポ
リオレフィン粒子中へ分散することができるようにする
ために異なる手段を用いた他は上述の実施例の手順を繰
り返した。
【0077】酸を容器の充填物(この段階においてはホ
スフェート塩が存在している)に加えた。硫酸及びリン
酸は分散剤及びオレイン酸を沈殿させ、さらに凝集が観
察された。乳酸は分散剤の穏やかな沈殿を、酢酸は分散
剤のごく僅かな沈殿を示し、いずれもオレイン酸を沈殿
させた。リン酸二水素ナトリウムを、存在する酢酸ナト
リウム/オレイン酸カリウムあたり1.25当量の酢酸
の緩衝系に置き換えると、pHは約4.75に保持さ
れ、分散剤の保持とモノマーの水性相重合の防止との良
好なバランスが得られた。
【0078】(実施例35)実施例33(非揮発性溶
媒)において使用した化学物質を実施例17の方法に適
用した。得られた水素化大豆油を含むセグメント化コポ
リマーは、ポリプロピレン中で試験すると、垂れ減少剤
として有効であった。
【0079】(実施例36〜40)本実施例は、その場
での分散剤の形成及び酸レベルの正確な制御の必要性を
示すものである。反応中に分散剤を存在させず、また初
期(ヒール)充填物中に燐酸二水素ナトリウムを存在さ
せずに、実施例32の手順を用いた。モノマーの最初の
充填物は、異なるレベルのアクリル酸又はメタクリル酸
を含んでいた。105℃における重合の終了時におい
て、1当量の希釈水酸化ナトリウムを加え、プロセスを
継続させた。グラフト化ペレットの望ましくない凝集が
おこったかどうか、及び、グラフト化ポリマーを除去し
た後に水性相が明澄であったかあるいは曇っていたかに
よって、その場で製造された分散剤の有効性を判断し
た。AAはアクリル酸であり、MAAはメタクリル酸で
ある。
【0080】 添加物 ペレット 白水 酸なし 凝集 明澄 5%AA 凝集 明澄 5%MAA 凝集 明澄 7.5%MAA 良好 明澄 12.5%MAA 良好 曇っていた 25%MAA 良好 極めて曇っていた

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンと少なくとも一つのアル
    キル(メタ)アクリレートから誘導される単位を約50
    重量%より多くを含むポリマーとのセグメント化コポリ
    マーを製造する方法であって、 (a)約6mm未満の平均粒径のポリオレフィン粒子約
    100部と、(1)水約100〜約500部;(2)少
    なくとも一つの分散剤約0.1〜約5部、ここで少なく
    とも一つの分散剤は粒子形態でポリオレフィン粒子を保
    持し、少なくとも一つの分散剤は、(メタ)アクリル酸
    エステルから誘導される単位と、部分的に又は完全に中
    和された共重合可能な不飽和の酸から誘導される少なく
    とも一つの単位とのコポリマーであるポリマーから選択
    されるものである;とのスラリーを調製し; (b)該スラリーを、圧力容器中において攪拌しなが
    ら、少なくとも約60℃の温度が得られるまで加熱し; (c)該加熱前又は加熱中に、スラリーに、後で加える
    第1のモノマー混合物と混和性である1以上の有機溶媒
    約0〜約100部を加え; (d)加熱されたスラリーに、(1)少なくとも一つの
    アルキル(メタ)アクリレートが50重量%より多い第
    1のモノマー混合物約5〜約120部;(2)少なくと
    も一つの重合開始剤約0.01〜約2部;(3)工程
    (c)及び(d)において加える溶媒の全量が溶媒約5
    〜約100部となるような量の、第1のモノマー混合物
    と混和性である1以上の有機溶媒;を、別々にあるいは
    組み合わせて加え; (e)加熱を継続して、反応温度を少なくとも60℃に
    少なくとも約30分保持し; (f)反応混合物を、少なくとも115℃以上であって
    ポリオレフィン粒子の軟化点よりも高い温度に加熱し; (g)反応容器に、更に、(1)少なくとも一つのアル
    キル(メタ)アクリレートが50重量%より多い第2の
    モノマー混合物約5〜約200部;(2)第2のモノマ
    ー混合物と混和性である少なくとも一つの有機溶媒約5
    〜約150部;(3)少なくとも一つの重合開始剤約
    0.01〜約2部;を加え; (h)反応容器を、115℃よりも高く、ポリオレフィ
    ン粒子の軟化点よりも高い温度に、ポリマーへのモノマ
    ーの実質的に完全な転化が起こるまで保持し、ここで形
    成されるポリマーは、ポリオレフィンに少なくとも部分
    的にグラフトされてセグメント化コポリマーを形成し、
    該セグメント化コポリマーは粒子形状を保持する;工程
    を含む方法。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィンが、主として、プロピレ
    ン又はエチレン又はこれらのコポリマーから誘導される
    単位からなる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 セグメント化コポリマーが、ポリプロピ
    レン、又は、主としてポリプロピレンから誘導される単
    位からなるコポリマー、及びメチルメタクリレートから
    誘導される単位を約80重量%より多く含むポリマーの
    コポリマーとのセグメント化コポリマーである請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの分散剤が、エチルアク
    リレート約35部及び(メタ)アクリル酸約65部から
    なり、約100,000以上の分子量の、部分的に中和
    されたコポリマーである請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1のモノマー混合物をポリオレフィン
    の軟化点より低い温度で重合し、次に残りのモノマーを
    ポリオレフィンの軟化点より高い温度で重合する請求項
    1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ポリプロピレンホモポリマー又はコポリ
    マーが約50,000〜約1,000,000の分子量
    を有し、メチルメタクリレートポリマーが約20,00
    0〜約200,000の分子量を有する請求項2に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 形成される(メタ)アクリレートポリマ
    ーが、少なくとも一つの他のメタクリレートエステル、
    アクリレートエステル、共重合可能な不飽和の酸、グリ
    シジルメタクリレート又は芳香族ビニルモノマーから誘
    導される単位約50%以下を含む請求項1に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 形成される(メタ)アクリレートポリマ
    ーが、少なくとも一つの他のメタクリレートエステル、
    アクリレートエステル、共重合可能な不飽和の酸、グリ
    シジルメタクリレート又は芳香族ビニルモノマーから誘
    導される単位約20%以下を含む請求項2に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 共重合可能な不飽和の酸が、メタクリル
    酸又はアクリル酸である請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 更に、単離前又は単離中に、共重合可
    能な不飽和の酸から誘導される単位が、少なくとも部分
    的に、アンモニウム塩、アルカリ土類金属塩、アルカリ
    金属塩又は亜鉛塩に転化される請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 第1の及び/又は第2のモノマー混合
    物が、共重合可能な界面活性剤約0.1〜約5部を更に
    含む請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 更に、(i)溶媒を粒子状セグメント
    化コポリマー粒子から分離する工程;及び(ii)全て
    の残留水を粒子状セグメント化コポリマー粒子から分離
    する工程;を任意の順番で含む請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 水からの分離中又は分離後に、粒子状
    セグメント化コポリマー粒子から溶媒を分離しない請求
    項1又は請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 溶媒が、グリセロールモノステアレー
    ト、オレイン酸又は水素化大豆油である請求項13に記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 メタクリル酸又はアクリル酸を工程
    (d)(i)においてのみ存在させる請求項8に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 ポリオレフィンと、少なくとも一つの
    アルキル(メタ)アクリレートから誘導される単位を約
    50重量%より多く含むポリマーとのセグメント化コポ
    リマーの製造方法であって、 (a)約6mm未満の平均粒径のポリオレフィン粒子約
    100部と、水約100〜約500部とのスラリーを調
    製し; (b)該スラリーを、圧力容器中において攪拌しなが
    ら、少なくとも約60℃の温度で得られるまで加熱し; (c)該加熱前又は加熱中に、スラリーに、後で加える
    第1のモノマー混合物と混和性である1以上の有機溶媒
    約0〜約100部を加え; (d)加熱されたスラリーに、(1)少なくとも一つの
    アルキル(メタ)アクリレートが50重量%より多く、
    共重合可能な不飽和の酸から誘導される単位を5重量%
    より多く25重量%までを含む第1のモノマー混合物約
    5〜約120部;(2)少なくとも一つの重合開始剤約
    0.01〜約2部;(3)工程(c)及び(d)におい
    て加える溶媒の全量が溶媒約5〜約100部となるよう
    な量の、第1のモノマー混合物と混和性である1以上の
    有機溶媒;を、別々にあるいは組み合わせて加え; (e)加熱を継続して、反応温度を少なくとも60℃に
    少なくとも約30分保持し; (f)重合可能な不飽和の酸から誘導される単位を中和
    して、この単位を少なくとも部分的にアンモニウム塩又
    はアルカリ金属塩に転化し; (g)反応混合物を、少なくとも115℃以上であって
    ポリオレフィン粒子の軟化点よりも高い温度に、同時に
    又は引き続いて加熱し; (h)反応容器に、更に、(1)少なくとも一つのアル
    キル(メタ)アクリレートが50重量%より多い第2の
    モノマー混合物約5〜約200部;(2)第2のモノマ
    ー混合物と混和性である少なくとも一つの有機溶媒約5
    〜約150部;(3)少なくとも一つの重合開始剤約
    0.01〜約2部;を加え; (i)反応容器を、115℃よりも高く、ポリオレフィ
    ン粒子の軟化点よりも高い温度に、ポリマーへのモノマ
    ーの実質的に完全な転化が起こるまで保持し、ここで形
    成されるポリマーは、ポリオレフィンに少なくとも部分
    的にグラフトされてセグメント化コポリマーを形成し、
    該セグメント化コポリマーは粒子形状を保持する;工程
    を含む方法。
  17. 【請求項17】 セグメント化コポリマーが、(a)ポ
    リプロピレン又はポリエチレン又は、主としてプロピレ
    ン又はエチレンから誘導される単位から形成されるコポ
    リマーと、(b)メチルメタクリレートから誘導される
    単位を約80重量%より多く含むポリマーとのセグメン
    ト化コポリマーである請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 プロピレン又はエチレンホモポリマー
    あるいはコポリマーが約50,000〜約1,000,
    000の分子量を有し、メチルメタクリレートポリマー
    が約20,000〜約200,000の分子量を有する
    請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 形成される(メタ)アクリレートポリ
    マーが、少なくとも一つの他のメタクリレートエステ
    ル、アクリレートエステル、グリシジルメタクリレート
    又は芳香族ビニルモノマーから誘導される単位約20%
    以下を含む請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 共重合可能な不飽和の酸がメタクリル
    酸又はアクリル酸である請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 水からの分離中又は分離後に溶媒を粒
    子状セグメント化コポリマー粒子から分離せず、溶媒が
    300℃において非揮発性である請求項17に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 非揮発性溶媒が、グリセロールモノス
    テアレート、オレイン酸又は水素化大豆油である請求項
    21に記載の方法。
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