JPS5919125B2 - 懸濁重合法 - Google Patents

懸濁重合法

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JPS5919125B2
JPS5919125B2 JP7218475A JP7218475A JPS5919125B2 JP S5919125 B2 JPS5919125 B2 JP S5919125B2 JP 7218475 A JP7218475 A JP 7218475A JP 7218475 A JP7218475 A JP 7218475A JP S5919125 B2 JPS5919125 B2 JP S5919125B2
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JP
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styrene
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JP7218475A
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建彦 西田
雅夫 中川
一雄 斉藤
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスチレンを主体とする単量体の懸濁重合法に関
するものである。
更に詳しくはスチレンを主体とする重合体粒子をその粒
径が比較的揃つた状態で得る懸濁重合法に関する。従来
スチレンを主体とする単量体を懸濁重合する方法として
、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の有
機系界面活性剤を分散剤として重合する方法、及び特公
昭29−1298に示される様な難水溶性無機塩とアニ
オン界面活性剤を併用分散剤として重合する方法等が知
られている。
しかしながら、有機系界面活性剤を分散剤として用いた
場合は、分散剤の重合体粒子への混入に伴なう熱安定性
の低下、透明性の悪化、あるいはまた、機械的強度の低
下を惹き起したり、重合排液のCOD負荷を高める等好
ましくない影響を受けることが知られている。
これらの影響を取り除く方法として、特公昭29−12
98に示される様な方法が知られているが、この方法に
従つてスチレンを主体とする単量体を懸濁重合した場合
得られた重合体粒子の粒度分布巾が比較的広くなる。
懸濁重合で得られたスチレンを主体とする重合体粒子は
、押出しあるいは射出成形され、各種製品に誘導される
が、粒度分布巾が広いと成形機への原料供給にバラツキ
を生じ、結果として製品の′不良率が高まるという問題
が生じる。
又、懸濁重合で得られたスチレンを主体とする重合体粒
子は発泡剤(例えばプロ′ゞン、ブタン、ペンタン等)
を含浸して、所謂る発泡スチレンが得られる。
発泡スチレンの用途は粒子の大きさに;よつて凡そ次の
三つの分野に分けられる。(1)粒子径約300μから
約700μの発泡スチレンはインスタント食品等のカッ
プ用途。(2)粒子径約700μから約1800μの粒
子は各種梱包用途。
O(3)粒子径約1300μから約3000μの発泡ス
チレンは建材用ボード等。
これらの用途の違いから、要求される発泡スチレンの性
質も異なるので、用途別に発泡スチレンを製造する必要
に迫まられるが、懸濁重合で得ら15れた重合体粒子の
粒度分布が広いとその目的が達し難い。
かかる問題を解決するため、本発明者らは鋭意研究を重
ねた結果懸濁重合によつて得られる重合体粒子の熱安定
性、透明性、機械的強度を損うことなく、且つ、重合排
液のCPD負荷を高めることもなく、その粒度分布巾が
公知の方法に比べて大巾に狭くなる方法を発明したので
、ここにその方法を提供するものである。
本発明はスチレン又はスチレンとそれに対し10%以下
のスチレンと共重合可能な単量体との混合物を懸濁重合
するのに際して、該単量体をβ−ナフタリンスルホン酸
ホルマリン縮合物のナトリウム塩又はカリウム塩、塩化
カルシウム及び好ましくは水系で中性を示す水溶性金属
塩を溶解し、且つリン酸三カルシウムを分散した水性媒
体中に分散したのち、懸濁重合を開始せしめ、重合転化
率で15%から50%の間で該重合系内にリン酸三ナト
リウムを加え、該塩化カルシウムと反応せしめリン酸三
カルシウムを合成して、引続いて重合を行ない完結する
ことによつて比較的に粒子径の揃つた重合体粒子を得る
ことに関する。
本発明によつて得られる重合体粒子の全均一係数U〒は
約3以下になるのに比べて、公知の懸濁重合法ではUT
3.5以上になることを本発明者等は確認している。
本発明ではスチレンと共重合可能な単量体をスチレンに
対して10%以下量で共重合してもよい。
共重合可能な単量体としては、クロルスチレン、α−メ
チルスチレン等の各種置換スチレン、あるいはアクリロ
ニトリル、メチルメタアクリレート、ブチルアクリレー
ト等のビニル系単量体を指している。10%以上の共重
合可能な単量体との共重 j合は懸濁安定性を著しく変
化させるため好ましくない。
水系で中性を示す無機塩とは、塩化リチウム、食塩、塩
化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸
カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等を意味
する。
これらの無機塩は単独又は併用して使用される。なお無
機塩は、スチレンを主体とする単量体を発泡スチレンの
造核剤として公知のメチレンビスステアリルアミドやエ
チレンビスステアリルアミドの共存下で重合する 夕際
に良好な懸濁安定性を与える効果を示すものであり、無
機塩を添加しない場合は懸濁安定性が不安定になり、重
合体粒子が球状にならなかつたり、全均一係数を大きく
したりする。無機塩の使用量は単量体100重量部に対
して0.01重量部以上使用すればよい。
これより少ない場合はその効果も不十分になつてしまう
。無機塩の使用量の上限については特に規定するもので
ないが、2.0重量部以下で充分な効果を発揮するので
それ以上使用する必要も認められない。メチレンビスス
テアリルアミドやエチレンビスステアリルアミド等の発
泡スチレンの造核剤を共存しない重合では無機塩を特に
省いても良い。β−ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮
合物のナトリウム塩及びカリウム塩は、リン酸三カルシ
ウムとともに分散剤として働くものである。
β一ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウ
ム塩及びカリウム塩は単独で使用しても併用しても良い
。その必要量は、単量体100重量部に対して0.00
1重量部から0.1重量部の間で用いれば良い。0.0
01重量部以下では懸濁安定性が不安定になり重合が不
可能になり、又0.1重験部以上では重合排液のCOD
負荷が大きくなるし、0.1重量部以下で充分な効能を
発揮することからそれ以上用いる必要もない。
リン酸三カルシウムは使用しなくとも粒度分布巾の狭い
重合体粒子が得られるが、リン酸三ナトリウムの追加時
間が及ぼす平均粒径に与える影響が大きいため、所望の
粒径を有した重合体粒子を得るには製造上困難を惹き起
す可能性が大きい。
しかし、リン酸三カルシウムを用いるとこの問題は一挙
に解決される。リン酸三カルシウムは0.05重量部か
ら1.0重量部の間で用いれば良い。0.05重量部以
下では重合体粒子の粒度分布巾が比較的拡がつたり、粒
径の制御がむつかしくなる。
1.0重量部以上使用しても良いが1.0重量部以下で
十分な効果を示すことからそれ以上用いる必要もない。
塩化カルシウムは無水塩、二水塩、六水塩等いずれを用
いてもよい。
塩化カルシウムはリン酸三ナトリウムの添加前までは先
に述べた無機塩と同等の効果を示し、リン酸三ナトリウ
ム添加によつてリン酸三ナトリウムと反応して下式に従
いリン酸三カルシウムを生ずる。生成したリン酸三カル
シウムはβ−ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物の
ナトリウム塩又はカリウム塩とともに、又、最初に用い
たリン酸三カルシウムとともに分散剤としての効能を発
揮するものである。リン酸三カルシウムの合成に化学量
論的に塩化カルシウムを過剰量用いた時はその過剰分は
引続いて無機塩の効果を示す。
リン酸三ナトリウムの使用量は、上記反応式で生ずるリ
ン酸三カルシウム量が単量体100重量部に対して0.
05重量部から1.0重量部になる様限定する。
0.05重量部以下では粒度分布巾に広がりが生ずるし
、又1.0重量部以上用いると生成する重合体粒子の粒
子径が著しく小さくなつてしまう。
塩化カルシウムは、リン酸三ナトリウムが化学量論的に
全て反応してしまうのに要する量以上用い、使用量の上
限はリン酸三ナトリウムと反応後の未反応塩化カルシウ
ムの過剰分が単量体100重量部に対して1.0重量部
以下とする。
リン酸三ナトリウムが塩化カルシウムと反応後重合系内
に余剰に存在すると、重合系がアルカリ性を示し、重合
の進行の妨げになる。又、塩化カルシウムの過剰分が1
.0重量部以上存在しても、特に大きな効能が認められ
ないため、、それ以上使用する必要もない。リン酸三ナ
トリウムは重合転化率で15%から50%の間で添加す
る。
重合転化率が15%以下でリン酸三ナトリウムを添加す
ると、生成する重合体粒子の粒度分布巾が広くなる。又
、50%以上で添加しても重合体の粘度が高すぎるため
、生成したリン酸三カルシウムは充分な分散能を示さな
くなり、懸濁安定性が悪化し所望の粒子や粒度分布巾が
得られなくなる。図は横軸に粒子径を、縦軸に重合体粒
子の累積重量パーセントをとり、重合により得られた粒
子を各粒子径に篩分して、篩分けられた各粒子径の全粒
子の重量を小粒子径の粒子から遂次粒子径に対してプロ
ツトしたものである。
累積重量で50%に値する粒子径を平均粒径nと称す。
累積重量で90%に値する粒子径を40%に値する粒子
径で割つた値を均一係数U9O/10と称す。
累積重量で60%に値する粒子径を10%に値する粒子
径で割つた値を均一係数U6O/10と称):0 す。
U6O/10+U9O/40を全均一係数UTと称す。
従つて均一係数U9O/40、U6O/10が1.0に
近い程、全均一係数U〒が2,0:こ近い程得られた重
合体粒子の均一性が高いこと、即ち、粒度分布巾が狭い
ことを意味する。以下実施例を示す。
実施例−1 撹拌機、冷却管、温度計、窒素導入管を具備した51四
つフラスコ中に、水2164.59(130重量部)、
エチレンビスステアリルアミド2.3g(0.14重量
部)、食塩16.65y(1重量部)、塩化カルシウム
の二水塩8.49(0.5重量部)、β−ナフタリンス
ルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩125ワ(0
.0075重量部)、リン酸三ナトリウム3.39(0
.2重量部)を入れ均一に分散せしめ、続いて、スチレ
ン1665y(100重量部)にベンゾイルパーオキシ
ド7.29(0.43重量部)、第三ブチルパーベンゾ
エート3.39(0.2重量部)を溶解せしめたものを
添加し、十分撹拌しながら窒素気流下で90℃に昇温し
重合を開始した。
l時間30分重合後(重合転化率は21.7%であつた
)、リン酸三ナトリウムの12水塩11.29(0.6
8重量部)を水1309(7.8重量部)に溶解して、
該重合系内に一括添加し、引続いて重合を行なつたとこ
ろ、重合開始後約5時間で固化したポリスチレン重合体
粒子が得られた。この重合体粒子を乾燥後各粒度に篩分
けしたところ、平均粒径nは840μ、均一係数U9O
/401.32、U6O/101.50、全均一係数U
T2.82であり、従来からの公知の懸濁重合法によつ
て得られる粒度分布巾より大巾に狭くなつた重合体粒子
であつた。実施例−2撹拌機、冷却管、温度計、窒素導
入管を具備した51四つロフラスコ中に、水2164.
59(130重量部)、エチレンビスステアリルアミド
2.3f1(0.14重量部)、塩化カルシウムの二水
塩16.65f!(1.0重量部)、β−ナフタリンス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩125
mg(0.0075重量部)、リン酸三カルシウム3.
39(0.2重量部)を入れ、均一に分散せしめ、続い
てスチレン16659(100重量部)にペンソールビ
ーオキシド7.2f1(0.43重量部)、第三ブチル
パーベンゾエート3.39(0.2重量部)を溶解せし
めたものを添加し、十分撹拌しながら窒素気流下で90
℃に昇温し重合を開始した。
2時間経過後(重合転化率は31.1?であつた)、リ
ン酸三ナトリウムの12水塩7.66g(0.46重量
部)を水1309(7.8重量部)に溶解して該重合系
内に一括添加し引続いて重合を行なつたところ、重合開
始後約5時間後に固化したポリスチレン重合体粒子が得
られた。
この重合体粒子を乾燥後、各粒子径に篩分けしたところ
、平均粒径DBl25Oμ、均一係数U9O/401.
28、U6O/101.411全均一係数UT2.69
であつた。実施例 3 撹拌機、冷却器、温度計、窒素導入管を具備した51四
つロフラスコ中に、水2164.59(130重量部)
、エチレンビスステアリルアミド2.39(0.14重
量部)、塩化カルシウムの二水塩16.659(1.0
重量部)、β−ナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒド
縮合物のナトリウム塩125mg(0.0075重量部
)を入れ均一に分散せしめ、続いてリン酸三ナトリウム
5.689(0.34重量部)を水16.659(1.
0重量部)に溶解したものを加えてリン酸三カルシウム
を合成した。
次に該フラスコ内に、スチレン16659(100重量
部)にベンゾイルパーオキシド7.29(0.43重量
部)、第三ブチルパーベンゾエート3.39(0.2重
量部)を溶解せしめたものを添加し、十分撹拌しながら
窒素気流下で90℃に昇温し重合を開始した。2時間経
過後(重合転化率は29.8%であつた)、リン酸三ナ
トリウムの12水塩7.669(0.46重量部)を水
1309(7.8重量部)に溶解して、該重合系内に一
括添加し引続いて重合を行なつたところ、重合開始後約
5時間後に固化したポリスチレン重合体粒子が得られた
この重合体粒子を乾燥後、各粒子径に篩分けしたところ
、平均粒径DB46Oμ、均一係数U9O/401.4
9、U6O/101.45、全均一係数はUT2.94
であつた。
【図面の簡単な説明】
図は横軸に粒子径(Aを、縦軸に重合体粒子の累積重量
パーセントをとり、重合により得られた粒子を各粒子径
に篩分して、篩分けられた各粒子径の全粒子の重量を小
粒子径の粒子から遂次粒子径に対してプロツトしたもの
である。 A:累積重量で10%に値する粒子径。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スチレン又はスチレンとそれに対し10%以下のス
    チレンと共重合可能な単量体との混合物を懸濁重合する
    のに際して、該単量体をβ−ナフタリンスルホン酸ホル
    マリン縮合物のナトリウム塩又はカリウム塩、塩化カル
    シウウ及び好ましくは水系で中性を示す水溶性金属塩を
    溶解し、且つリン酸三カルシウムを分散した水性媒体に
    分散したのち懸濁重合を開始せしめ、重合転化率で15
    %から50%の間で該重合系内にリン酸三ナトリウムを
    加え、該塩化カルシウムと反応せしめ塩基性リン酸カル
    シウムを合成し、引続いて重合を行ない完結することを
    特徴とするスチレンを主体とする単量体の懸濁重合方法
JP7218475A 1975-06-14 1975-06-14 懸濁重合法 Expired JPS5919125B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0744648U (ja) * 1993-12-29 1995-11-28 森田 ▲吉▼▲あき▼ 溶接遮光保護面

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