JPS5918989Y2 - 省資源型強化片段ボ−ルケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、省資源型強化片段ボールシートによる片段
ボールケースに関し、資材を著しく節減したタイプのも
ので、それでいて十分に強度性を保有し、上端縁等の縁
端面を美的に形成される、新しい感覚の経済的な片段ボ
ールケースを提供せんとするものである。

在来の片段ボールケースは、概ね、中芯と称する波状紙
の両面にライナー紙（平紙）を貼合したシートにより作
られている。

本考案は、そのような従来仕法を改善するもので、波状
紙と単枚ライナー紙とで特殊に構成した省資源型片段ボ
ールシートによる強化片段ボールケースであって、省資
源と価格低減の目的にそえる、現社会情勢下にあって真
に打ってつけのものを開発したものである。

本考案は、基本的には、波状紙１の片面にそれよりも広
幅のライナー紙２を貼合着し、ライナー紙２の広幅部分
を折曲げ波状紙１面に重合貼着して重合部３を設けた片
段ボールシート４を用い任意の片段ボールケースに作る
に当り、露出端面に前記折曲げ部５がなるように、かつ
重合部３をケースの上下の縁端より内方へ及ばしめて形
成して成ることを特徴とする省資源型強化片段ボールケ
ースに係るものである。

本考案は上記のとおり、波状紙１と広幅のライナー紙２
を用い、ライナー紙２を折曲げ重合して重合部３を設け
た、省資源の片段ボールシートを用いて片段ボールケー
スに作るもので、資材を波状紙１とライナー紙２による
事から、省資源の片段ボールケースであることが先ずも
っての特色である。

そして、重合部３により強化された構成の片段ボールシ
ート４のその重合部を巧みに活用することにより、強化
された省資源型片段ボールケースであることと、波状紙
１の波面を、ケースとした場合に意匠的構成となるよう
に形成でき、従って、意匠的美感を呈するケースに作れ
るなどの長所もあることが特色である。

即ち、上記せる省資源型強化片段ボールシ一トの強化部
分（重合部３）をケースの蓋面並びに側面の蓋面との境
部（身内の上縁端、或いは下縁端）、及び側面の一部内
面に配して形成するので、作られた片段ボールケース１
０は、十分に強度性を保有したものとなるし、又重合部
３以外も、波状紙１とライナー紙２とでなるので、緩衝
性、商品保護性等の性能を保有していることはいうまで
もない。

そして又、片段ボールケースの露出端面（身内の上下に
折目を境にして蓋面を形成するＡ形式ケースと慣称され
ているもの、或いは身内の上端一方面に折目を境にして
蓋面を形成するＢ形式ケースと慣称されているものは、
蓋の上下端面、重ね蓋と身内とで成るＣ形式ケースと慣
称されているものは、身内の上端面（蓋は対称状）、脊
面封入式サックケースの場合、Ｃ形式ケースの場合と同
様、身内の上端面等。

）は、ライナー紙２の広幅部分を折曲げ、波状紙１面に
重合貼着して作られた折曲げ部５であって、切断面（段
面露出）ではない、丸味のあるきれいな縁面であるから
ケースとして美感もあって体裁がよく、又ライナー紙が
外面となる部分とでそこに施す表示とも相俟ってデザイ
ン効果の優れたものとなる便益がある。

次に本考案の実施例を挙げる。

実施例 Ｉ Ａ形式或いはＢ形式ケースの場合（第１図、第２図参照
） Ａ形式ケースの場合、片段ボールシート４の両側の重合
部３を上下にした状態でその両端の折曲げ部３を蓋７の
縁端面とし、重合部３の内方寄り部に折目を設けてこの
部分が身内６の上端８即ち蓋７との境であって、こうす
ることにより、重合部３が身内６の内方へ及ばしめて形
式され、かつ蓋７との境部即ち前記上端８が補強される
ことになる。

そして、ケースを平面方形に作るものは、各角部に折目
９を施し、蓋７を身内６の各側面に合わした構成にすれ
ばよいものである。

作られたケースは、省資源型であって、要部は強化され
ていて、露出端面は美的である等の利点がある。

Ｂ形式ケースの場合も、同様に作られる。

実施例 ２ Ｃ形式ケースの場合（第３図、第４図参照）身内１１の
底面にまで重合部３を及ぼしめで形成すれば、その側面
は重合部３でもって形成されるので、補強された側面部
、並びに折境部（側面部との境）とその近辺を構成する
ものである。

そして、身内１１の上端面は折曲げ部５により形成する
ので、切断面（段面露出）ではないので、きれいな縁面
であることが特色である。

なお、この場合の同形での蓋（重ね、かぶせ蓋）の場合
、対称状におりなすものである。

実施例 ３ 脊面封入式サックケースの場合（第５図参照）身内１２
は実施例２と同様に考えられ、そして、適宜なサック蓋
とでデザイン的に良好なものとなる。

しかして、本考案は、 Ａ デザイン的に用途向は等に応じたものに作れる。

Ｂ 蓋をする場合の、蓋の接面が段条面であると相互に
緩衝性、耐滑り性があって、その効用を果す。

Ｃサックケースの場合、膜条方向のものによっては、出
納が容易なものや、滑り止め、抜は止めを図った構成の
ものにできる。

Ｄ ライナー紙面を外面とする事によりこの場合も任意
表示ができる。

Ｅ ケースの各面での段条面の存在により、緩衝性があ
ることはいうまでもない。

本考案は上記のとおり、資材節減を図り、しかも強度的
に優れ、意匠的外面に作れるなど省資、低コストを実現
できる経済的な段ボールケースとして現下にあって真に
実効性がある有効適切なものといえる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一例であって、第１図第３図第５図は各
片段ボールケースの実施例、第２図は第１図Ｓ部での断
面図、第４図は第３図の断面図、第６図は資材の外観図
、第７図はＴ部での断面説明図、第８図は片段ボールシ
ートの外観図、第９図は同■部での拡大断面説明図であ
る。 ４・・・・・・片段ボールシート、１・・・・・・波状
紙、２・・・・・・ライナー紙、３・・・・・・重合部
、５・・・・・・折曲げ部、６，１１゜１２・・・・・
・身内、７・・・・・・蓋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 波状紙の片面にそれよりも広幅のライナー紙を貼合
   着し、ライナー紙の広幅部分を折曲げ波状紙面に重合貼
   着して重合部を設けた片段ボールシートを用い任意の片
   段ボールケースに作るに当り、露出端面に前記折曲げ部
   がなるように、かつ重合部をケースの上下の縁端より内
   方へ及ばしめて形成して戒る、省資源型強化片段ボール
   ケース。 ２ 脊面の上下縁端に連設する蓋とで成る片段ボールケ
   ースに作る場合、蓋の上下端面に前記折曲げ部がなるよ
   うに、かつ重合部を脊面の上縁、下縁より内方へ及は゛
   しめて形成して戊る、実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の省資源型強化片段ボールケース。 ３ 重ね蓋と脊面とで成る片段ボールケースに作る場合
   、脊面の上端面、蓋の下端面に前記折曲げ部がなるよう
   に、かつ重合部を脊面の内側下縁、蓋の内側上縁より内
   方へ及ばしめて形成して戒る、実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の省資源型強化片段ボールケース。