JPS5918984Y2 - トレ−式紙箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は物品を収納して簡易に持ち運んだり或は一時的
に積重ねて保管するためのトレ一式紙箱に関するもので
ある。

野菜、果実或は魚類等を一時的に収納して持ち運んだり
或は積重ねて短期間保管するトレ一式の容器としてプラ
スチック製のもの又は金属製のものがある。

これらの容器は頑丈な箱形に形成さ−れ使用寿命が相当
長いものであるけれども、前記した野菜類又は魚類等に
あっては、年中使用されるものではなく、収穫のシーズ
ン又は漁業シーズンの短期間のみしか使用されない場合
が多く、却って頑丈な容器であるとシーズンオフの時期
には空箱の状態で保管しなければならず、この保管のた
めには倉庫が必要であり、箱代に加えて保管のための経
費が多く掛ると云う不都合が生ずる。

又、これらの頑丈な容器であるとその重量も重く運搬の
ための労力がより多く必要であり疲労度が大きいと云う
欠点もある。

本考案はこのような実情に鑑みなされたものであって、
その目的は軽量であると共に、使用後の処分が容易であ
り、極めて安価なトレ一式紙箱を提供しようとするもの
である。

以下本考案を図示の実施例により更に詳しく説明する。

、１は長方形状を呈する厚紙素材の中央部に形成された
底面板であり、該底面板の長辺に沿って折目２，３を介
して側面板４，５を連設し、これら両側面板の夫々両側
に折目６〜９を介して折込片１０〜１３が連設されてい
る。

底面板１の短辺側には、折目１４．１５を介して妻面板
１６．１７を連設し、これら妻面板の自由端部に折目１
８．１９を介して巾の狭い上縁板２０．２１を連設し、
更に上縁板に折目２２．２３を介して内側妻面板２４．
２５を連設しである。

前記上縁板２０，２１の両側には固定舌片２６，２７，
２８．２９が連設され、これら固定舌片には横方向に差
込片３０，３１．３２．３３が連設され、内側妻面２４
．２５の両側に三角形状の支持片３４．３５，３６．３
７が連設されると共に自由端部には複数個の係合凸部３
８，３９，４０．４１が形成されている。

そしてこれら係合凸部が嵌入する切込４２．４３，４４
゜４５を折目１４．１５に近接して底面板１に設けであ
る。

このように形成した箱体を組立てるには、側面板４，５
を先に起立させ妻面板１６．１７を後で起立させ次いで
上縁板２０．２１及び内側妻面板２４．２５を内側に折
畳むものであるが、この組立状況については代表的な一
部について説明する。

即ち、第２図〜第４図において、側面板４を底面板１に
対して折目２を折って起立させ、折込片１１を内側に折
って略直角状態に保持する。

次いで、折目１５を折って妻面板１７を起立させ、更に
折目１９．２３を折って上縁板２１が上部に位置し、内
側妻面板２５が内側に折り込まれるようにする。

この時、支持片３６が折込片１１を挾み付けるように位
置し、内側妻面板２５の係合凸部４０を切込４４に嵌着
係合させて保持し、上縁板に連設した固定舌片３８を側
面板４の外側に折り重ね、鼓で糊付するか又は差込片３
２を妻面板１７と切込片１１との間に差込んで固定し箱
体が完成する（第５図参照）。

もし固定舌片を側面板４，５と外側において接着固定す
る場合には、第６図に示したように各固定舌片２６ ａ
、２７ ａ 、２８ ａ 、２９ ａを単に短冊状に
形成し、これらを貼着させれば良い。

このように、側面板４，５と妻面板１６，１７、上縁板
２０．２１及び内側妻面板２４．２５を折り曲げて組立
てると、箱体の妻面に相当する部分の構成が、第７図に
示したように、断面三角形状を呈し、この三角形状の部
分が箱の強度を向上させると共にこの部分を握って運搬
することにより、持運びが極めて便利になるのである。

特に、一時的に積重ねる場合には、この三角形状部分で
重量が支えられるので積重ねによって箱体が潰れるよう
なことはないのである。

以上説明したように本考案に係るトレ一式紙箱は、段ボ
ール紙等の厚紙素材によって形成され、側面板には折込
片が設けられ、妻面板には順次上縁板と内側妻面板とが
連設され、上縁板の両側に固定舌片、内側妻面板の両側
には三角形状の支持片が夫々設けられた構成であって、
これらを組立てた時に、箱体の妻面に相当する部分が、
妻面板と上縁板と、内側妻面板とで三角形状に構成され
ており、この三角形状の部分が持運び時の握持部となる
ばかりでなく箱体の重量に対する強度部分となるのであ
る。

そして材料が紙であるため安価であると共に軽量であり
、運搬の労力が著しく軽減されるだけでなく、使用のシ
ーズンが終った時には簡単に焼却処理でき、保管の必要
がなく経費の著しい節減ができる。

仮りに保管する場合には差込片を抜き取れば全体を板状
折畳め極めて狭いスペース内に納るようになるため保管
が容易になる等の優れた効果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るトレ一式紙箱の一実施例を示す展
開平面図、第２図〜第４図は同紙箱の組立状況を示す夫
々要部の斜視図、第５図は同紙箱の完成図、第６図は同
紙箱の他の実施例に係る完成状態の斜視図、第７図は第
５図のＶｌｌ−Ｖｌｌ線に沿う拡大断面図である。 １・・・・・・底面板、４，５−・・・・・側面板、１
０〜１３・・・・・・折込片、１６．１７・・・・・・
妻面板、２０．２１・・・・・・上縁板、２４．２５−
・・・・内側妻面板、２６〜２９．２６ ａ〜２９ ａ
・・・・・・固定舌片、３０〜３３・・・・・・差込片
、３４〜３７・・・・・□・三角形状の支持片、３８〜
４１・・・・・Ｊ凸部、４２１〜４５・・・・・・切込
、２，３．６〜９，１４゜１５．１８，１９，２２．２
３・・・・・・折目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長方形状を呈する厚紙素材の中央部に底面板を形成し、
   該底面板の両長辺に折目を介して側面板を連設し、これ
   ら側面板の両側に夫々折目を介して折込片を連設し、前
   記底面板の両短辺に折目を介して妻面板を連設し、該妻
   面板の自由端部に順次折目を介して中の狭い上縁板と巾
   の広い内側妻面板とを一連に連設し、雨上縁板の両側に
   固定舌片を連設し、内側妻面板の両側には三角形状の未
   持片が連設されると共に自由端部に複数個の保合凸部が
   形成され、該保合凸部が嵌入する切込を妻面板の連設折
   目付近の底面板に夫々設け、側面板の折込片を妻面板の
   内側に折り込み内側妻面板の支持片で挟持すると共に上
   縁板の固定舌片を側面板の外側において固定し、妻面板
   と上縁板と内側妻面板とで形成される箱体の妻面が断面
   三角形状を呈するように構成されたことを特徴とするト
   レ一式紙箱。