JPS59187754A - 消化性に優れた豆製品及びその製造方法 - Google Patents

消化性に優れた豆製品及びその製造方法

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JPS59187754A
JPS59187754A JP58038126A JP3812683A JPS59187754A JP S59187754 A JPS59187754 A JP S59187754A JP 58038126 A JP58038126 A JP 58038126A JP 3812683 A JP3812683 A JP 3812683A JP S59187754 A JPS59187754 A JP S59187754A
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ケネス・イ−・ルンデ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、豆類の消化性を改善し、且つその腸内ガス発
生因子(flatulence−producing 
factors)を不活性とする手段を提供するもので
ある。より詳しくは、本発明は、パイナツプル及びパパ
ヤの植物体の構成分(components)又はこれ
等から分離された成分(products)の一定量、
即ち豆類の消化性を増大させ且つその腸内ガス発生因子
を減少又は除去するに必要な量により豆類を処理する方
法を提供する。更に、本発明は、人間用及び動物用の食
料及び飼料として常法により処理又は調理された豆類と
パパヤ又はパイナツプルの植物体構成物との混合物から
なる製品をも提供するものである。
4− 豆類は、重要な食物であり、将来その」゛要件は更に増
大するものと予測されている。豆属のうちのある種のも
の、例えば、インゲン豆及び大豆は、蛋白質を豊富に含
有し、動物蛋白質の安価な代替物となり、通常メチオニ
ンが欠乏している点を除けばバランスのとれた食品であ
る。
但し、不利な点としては、最も栄養価が高く、豊富な豆
類の摂取は、活発な腸内ガス発生とこれに付随する腹部
の不快感をしばしば伴うことである。この現象は、個人
によって大いに異なるが、一部の人にとっては、極めて
激しいので、これらの人々は、豆類の摂取を一切避ける
程である。
豆類のガス生成因子に関する量的研究は、1948年頃
から開始された。それ以後の研究は、ガス発生傾向の最
も大きい立読の多くの種に関するものが主となった。一
般的に言えば、この研究は、腸内ガスの原因となる豊中
の成分を同定することを目的とするものであった。この
方面における重要な研究の一つは、ステゲルダその他(
Steggerdaet−at)によりSoc、 fo
r Exper、 Biol、 and Med、。
121、1966、1285〜1289頁に報告されて
いる;即ち、大豆を多くのフラクションに分割し、これ
等フラクションの夫々について人間における腸内ガス発
生の程度を決定している。ステゲルダ等は、大豆の外皮
、脂肪、水不溶性多糖類及び蛋白質は、腸内ガス発生に
はあまり大きく関与していないこと、及び大豆中の腸内
ガス発生因子は、主として水溶件の低分子量炭水化物に
集中して存在していることを見出した。他種の豆類につ
いての研究も、同様の傾向を示している。腸内ガス発生
の原因として特に同定された化合物は、アルファオリゴ
糖類、スタキオース、ラフィノース及びベルバスコース
である。
腸内ガス発生に際してのアルファオリゴ糖類の作用につ
いて一般的に認められている説明は、酵素アルファガラ
クトシダーゼが、咽乳類の腸管内に存在しない為である
とされている。かくして、上記の化合物は、消化管内で
加水分解及び溶解された後吸収されることが出来ない。
従って、これ等の化合物は、実質的にそのままの状態で
小腸下部に到達する。ここにおいては、嫌気性バクテリ
アが、これ等の糖類を発酵させて、炭酸ガス及び水素、
並びに若干のメタンを発生させる。かくして、これ等の
糖類は、不快な現象の発生源となるだけではない;これ
等の糖類は、ホワイトビーンズの場合には全乾燥重量の
4%以上に、又大豆の場合には6%以上にも達するので
、栄養価の観点からも大きな損失を生じさせることにな
る。
ラキス(Rack’s)は、AC3S m osium
  シリーズ15.1974年9月11〜12日の第2
07〜221頁において、興味ある実験を報告している
;この実験においては、犬の結腸バイオプシーから分離
された嫌気性培養を使用して、一群の単糖類(グルコー
ス、マルトース、フラクトース、ガラクト7− −ス)及び一群のオリゴ糖類(サッカロース、ラフィノ
ース及びスタキオース)を処理した。これ等の全化合物
から生成するガス(主に炭酸ガス及び水素)は、実質的
に同仝であることが判明した。
従って、これ等化合物のいずれが小腸下部に到達しても
、ガスが発生することになる。しかしながら、単糖類又
はサッカロースを通常量摂取した場合には、腸内ガスは
発生しないことが知られている。この事実の意味すると
ころは、小腸下部における腸内ガスの発生は、一部には
可溶性と関連しているということである。三糖としての
サッカロースの化学構造は、単糖類よりもラフィノース
及びスタキオースの化学構造に近い。しかしながら、サ
ッカロースと単糖類は、水に対する溶解度が高いのに対
し、ラフィノースとスタキオースの水に対する溶解度は
、ずっと低い。他方、高分子の多糖類は、はとんど水不
溶性といっても良いので、結腸通過時に嫌気性に発酵さ
れないものと思われ8− る。
豆類に存在するアルファオリゴ糖類が腸内ガス発生の原
因物質であり、アルファオリゴ糖類の加水分解により得
られる単糖生成物は腸内ガスを発生させないことが明ら
かとなったので、問題の解決は、−見したところ容易で
ある様に思われた。
種々のオリゴ糖類の加水分解法が、古くから知られてい
る。この件について最初に付与された特許は、おそら(
1906年にゴルメルト(Gollmcrt)に与えら
れたドイツ特許第195972号であろう。
ゴルメルトは、エムルシン及び同様の作用を有するケフ
イヤラクトースの如き酵素を使用した。更に、インベル
ターゼ、ラクターゼ、ラフィノース及びマンニットリア
ーゼ等の他の多くの酵素が、ラフィノース、スタキオー
ス及びベルバスコースの加水分解能を有するものとして
技術文献に報告されている。
オリゴ糖類は、化学的手段によっても加水分解可能であ
る。塩酸等の無機酸の他にも、成る種の有機酸も加水分
解能を備えている。松本は、J。
Chem−Sac、 Japan、 601989 、
の第1127〜1148頁において、薩摩オレンジ中に
存在するサッカロース、ラフィノース及びスタキオース
は、pH1,7でクエン酸により容易に加水分解される
ことを報告している。
成る種の酵素系を使用して、豆類のアルファオリゴ糖含
量を減少させることにかなりの成功を収めた例もある。
米国特許第8682846号においてシェルパその他(
Sherba et al )が、フランス特許第21
87548号においてチバガイギーが、そしてJ、 F
ood Sci、 85.5.1970  の第655
〜660頁において4木その他が、イースト菌及びバク
テリアから得られた炭水化物酵素を加水分解に使用して
いる。更に、豆類自体もアルファガラクトシダーゼを含
むことが見出されており、ワグナ−その他(Wagne
r et al )の米国特許第3876807号にお
いては、豆類をpH5〜5.5、温度45〜55℃で2
4〜48時間保持することにより自己分解を行なう方法
が採用されている。この方法により、スタキオース、ラ
フィノース及びフィチン酸が大部分分解されている。
豆類のアルファオリゴ糖成分の分解の為の他の試みとし
ては、抽出がある。抽出剤としては、エタノールが使用
されたこともある。更に、水を使用して長時間漂白及び
浸漬を行ない、調理に先立って浸漬水を排出することに
より、アルファオリゴ糖が実質上取り除かれることをオ
ルセン(A、C。
Foods 、 April 1979 )。
しかしながら、これ等の簡単で、−見合理的な方法は実
用上効果不十分なることが、実験により確認された。キ
ヤロウエイそ(7) 他(Cal loway eta
l)は、 J、Food Sci、、86.1971 
、第251−25511− 頁において、多種類の豆類を人間に与え、発生した腸内
ガスを測定した実験について報告している。
これによれば、酵素処理及びアルコール抽出により腸内
ガスの発生器が若干減少するが、腸内ガス発生が完全に
防止されることは決してない。殆ど全ての炭水化物が取
り除かれているテンペ−(tempeh)  及び豆腐
等の製品は、実質上腸内ガスを発生させないことが見出
された。
以上の記載から、公知の処理方法においては、豆類から
存在する殆ど全ての炭水化物を取り除かない限り、腸内
ガス発生を防止し且つこれと関連する豆類の低消化性を
改善することは出来ないことが、明らかである。即ち、
従来方法では、本来栄養成分となり得る部分を捨てなけ
ればならない。
更に、今まで試みられた方法のうち若干のものにおいて
は、処理工程中に豆を粉砕する必要がある。
腸内ガスの間穎を解決する為の方法又は処方は、消費者
に受は入れられている他の豆としての特性12− を損うものであってはならない。又、この様な方法又は
処方は、最終製品の糾a (texture)を変える
ものであってはならない。更に、豆類に特有の強い苦味
のある”オフ−フレーバー” (harshbitte
r″off−flavors” )を強調することも避
けなければならない。最後に、経済的に実施可能である
為には、上記の方法又は処方は、処理コスト及び最終製
品の原料費を著るしく増大させてはならない。本発明方
法及び製品は、これらの目的蓄こ合致するものである。
本発明者の研究によれば、インゲン豆腐(genusP
haseolus )、大豆風(genus 5oja
 )及びヒヨコ豆腐(genus Lens )に属す
る豆類にパインナラプル及び/又はパパヤの植物体不可
食部分及び/又は果物部分に存在するか又はこれ等の部
分から分離された酵素の有効量を加えることにより、こ
れ等の豆類の腸内ガス発生が防止され且つその消化性が
改善されることが判明した。従って、本発明は、先ず上
記豆類の腸内ガス発生を抑制し、その消化性を改善する
方法に関する。本発明は、更にこの様にして得られた改
善された豆製品に関する。
本願明細書において使用する用語は、以下に定義する意
味を有するものとする。
ジュース□通常飲食料として消費されるパイナツプルジ
ュース。
果物□通常固形の食物として消費されるパパヤ又はパイ
ナツプルの組織部分。
皮及び芯□通常食べられないものとみなされている皮、
芯、食卓上の添え物(table trimmings
)及びパイナツプル組織処理残渣。これ等は、ジュース
回収の為機械的に圧搾されたものであっても良い。この
物は、乾すW状態では、一般にパイナツプルプラン(p
ineapple bran)と呼ばれている。
プレスジュース□皮及び芯を機械的に圧搾することによ
り得られる液体成分。
シラツブ□蒸発その他の方法により濃縮されたプレスジ
ュース。これは、濃縮に先立って脱イオン処理されてい
ても良い。
抽出物□圧搾し又は圧搾しない皮及び芯から水により抽
出された溶液。抽出物は、濃縮によりシラツブとされて
いても良く、又濃縮に先立って脱イオン処理されていて
も良い。
通常利用されない部分−皮及び芯、果物又は飲物に混ぜ
るに適した程度には処理されていないプレスジュースシ
ロップ、並ヒにパイナツプルの抽出物、及びパパヤメロ
ン、葉及び幹からのラテックス。。通常利用される或い
は利用されない”とは、人間に門してのことである。
酵素システム□通常利用されない部分に存在する複数の
酵素の組合せ。
分離されたシステム□通常利用されない部分から得られ
た°Bromelain 1200 ”及び”Pano
l”(商標)の如き酵素システム。
酵素濃度□分離されたシステムにおいては、こ15− れは、処理された豆類中の全炭水化物1グラム当りの全
酵素システムのグラム数で示される。植物体の部分の場
合には、これは、処理された乾燥豆類中の全炭化水素1
グラム当りの植物体の部分中の全可溶固体のグラム数で
示される。これ等の数値中、全炭化水素は、乾燥豆重量
の約38〜62%の間で変動する。
本発明で使用する酵素システムは、パイナツプル及びパ
パヤの植物体の通常利用されない部分に存在する酵素シ
ステムから選択すれば良い。これ等のシステムは、分離
されたシステムであっても良く、例えば、ドールケミカ
ルカンパニー鞍の” Bromelaln 1200 
” (パイナツプルの茎ジュース及び/又は皮及び芯か
ら分離されたもの)或いはエンザイコ製の” Pano
l”(パパヤメロン、葉及び幹から分離されたもの)等
の市販品であっても良い。これ等のシステムは、パイナ
ツプル及びパパヤの通常は利用されない部分の形態で使
用して16− も良い。
” Bromelain 12(10”及び” Pan
ol”  等の分離されたシステムは、プロテアーゼと
して知られてセリ、その主用途の一つは、食肉の軟化で
ある。
Bromelain 1200 ”の作用は、特異的で
あッテ、蛋白質系物質の特定の結合部位のみを攻撃する
と説明されている。
ブロメリン及びパパインは、” Bromelain 
120ol′及び“Panol“夫々の主成分であると
考えられるが、これら市販製剤は、実際は両者ともに酵
素システムである。” Bromelain 1200
”は、複数のプロテアーゼの混合物であり、更に酸性フ
ォスファターゼ、ペルオキシダーゼ、アミラーゼ及びペ
クチンエステラーゼを含む。米国特許第8298148
号において、ハイニッケ(He in 1cke)は、
”Brome−1ain 1200″が製造されるパイ
ナツプルの茎ジュースから分離されたものとして更に多
種類の非プロテアーゼ酵素類を挙げている。”Pano
l“も同様の混合物としての性格を有している。
分離されたプロメリンー又はパパイン含有酵素システム
の製造方法は、数多く特許されており、又技術文献にも
記載されている。これ等は全て、無機塩(通常は硫酸ア
ンモニウム)による沈澱又は低級脂肪族アルコール又は
ケトン、若しくはこの両者による沈澱を行なっている(
例えば、ウィルソンの米国特許第8817884号、C
hemicalTechnology An Ency
clopedic Treatment (第5巻χ、
(−72’  アンド ノープル社、ニューヨーク、1
972等)。製品は、引続く処理において、純度(灰分
含量等)、収率その他において異なる結果を示す。しか
しながら、これ等の酵素システムの全ては、同じ総括グ
ループに属する酵素群を含み、且つ機能的にも全く同様
に働く筈である。従って、本発明の範囲は、前述の2種
の分離された酵素システムに限定されるものではな(、
パイナツプル及びパパヤの植物体の通常利用されない部
分に存在し且つここから分離された酵素システムを全体
として含むものである。
本発明に従って有利に処理される豆類には、インゲン豆
腐、大豆腐(大豆から得られる乳漿或いはホエーを含む
)及びヒヨコ豆腐に属する豆自体、並びにこれ等の豆か
ら得られる製品類が包含される。これ等の豆類は、食料
として著名な多くのもの、即ち、例えば大型で白色のイ
ンゲン豆(com −mon beans ) 、  
カリフォルニアスモールホワイト ビーンズ、ビントウ
 ビーンズ(pinto beans)、レッド ビー
ンズ、ブラック ビーンズ、キャリコビーンズ(cal
ico beans)、レッドメキシカンビーンズ、ブ
ラウン ビーンズ、バヨ ビーンズ(bayo bea
ns)及び大豆を含む。これ等の豆類は、通常摂取前に
調理される。これ等の豆類は、単独で処理しても良く、
或いは調理液、肉汁、ソース、その他類似物等とともに
処理しても良い。
酵素システムは、調理前、調理中又は稠理後の19− いずれの時期に豆に加えても良い。豆浸漬用の水に当初
に酵素を加え、調理前に浸漬水を捨てることなく調理を
行なう場合、豆浸漬用の水を捨てた後見調理用の水に酵
素を加える場合、或いは摂取可能な最終豆製品に酵素を
加える場合のいずれにおいても、腸内ガス発生防止の効
果に実質的な差異は、認められない。酵素の添加は、公
知の混合方法、例えば豆浸漬用の水に酵素システム又は
酵素含有植物体成分を分散又は溶解させる方法、豆調理
用の水による酵素システム又は酵素含有植物体成分の分
散又は溶解、或いは豆含有最終可食製品への酵素システ
ム又は酵素含有植物体の分散又は溶解等により行なわれ
る。乾燥した皮及び芯を使用する場合には、15メツシ
ュ通過以下となる程度に粉砕するのが良い。この様な形
態にすれば、粉体が最終製品中に全体的に分散され、酵
素システムと豆との接触が可能となる。又、この様な粉
体を使用することにより、消費者が、最終豆製品20− 中に異物が含まれているに気付くことはない。
未調理の豆の浸漬時間は、本発明の実施に際し特に限定
されるものではなく、豆が完全に吸水するに足る時間で
あれば良い。調理時間及び温度は、豆を軟かくするに足
る程度で良い。商業的な缶詰製造時には、温度は通常的
250°F(約121’C)である。
酵素システムの好ましい最小限濃度は、”Panol″
又は”Bromelain 1200 l′の如き分離
された酵素システムの場合には、o、oo5である。植
物体部分の場合には、好ましい最小限濃度は、0.06
5である。
酵素システム濃度の上限は、特に重要ではない。
酵素システムは、最小限濃度に比して大巾な過剰量、例
えば最小限濃度の5,10或いは20倍量使用しても差
支えない。測定及び混合を誤った場合にも、全ての容器
中に適切な量の酵素システムが存在し、かくして腸内ガ
ス発生化合物の好ましからざる効果に特に影響されやす
い人をも確実に保護し得る様に、過llJ fM:の使
用はむしろ好ましいともいえよう。このことから、上述
の最小限濃度の5倍量を好ましい上限量と規定しても良
い。
以下に示す参考例及び実施例により本発明をより詳細に
説明する。これ等の記述は、単に本発明の若干の例を説
明する為のものであって、本発明の範囲を限定するもの
ではない。
以下の記載において、腸内ガス発生の程度を示すw腸内
ガス指数”ff)は、以下の様に定義されるものである
f=t/W 但し、t=分単位で示す腸内ガス発生期間(腸内ガス発
生の激しさは、その期間と関連している)。
W=乾燥豆消費舒(g)/体重〜)。
上式から明らかな如く、腸内ガス指数は、消費された豆
の量の函数である。該指数は、消費された豆の種類及び
豆の処理方法にも関連する。腸内ガスの発生が全くない
場合には、指数は当然零となる。
参考例 A、  )マドソース中に豚肉と豆を含む市販缶詰を適
温に加熱した後、体重I KS’当り2gの割合でこれ
を摂取した。約4時間後に激しい腸内ガス発生がはじま
り、これが約5時間継続した。腸内ガスの発生は、かな
り激しい腹部の不快感を伴っていた。腸内ガス指数・・
・・・・・・・490゜B、ブラウンソース中にオーブ
ン調理された豆を含む市販缶詰を参考例Aと同権の条件
で摂取した。
この場合にも、腸内ガス発生及び腹部の不快感を生じた
が、参考例Aはどには激しいものではなかった。腸内ガ
ス指数・・・・・・・・・245゜C0水に戻したカリ
フォルニアホワイトビーンズをトマトソースにより95
〜100℃で大気圧下に約2.5時間調理した。調理鍋
には、蒸発ロスを防止する為、還流コンデンサーを設け
た。参考例28− Aと同様の条件で摂取させたところ、激しい腸内ガス発
生と腹部の不快感を生じた。腸内ガス指数・・・・・・
・・・520゜ 実施例1 参考例Aで使用したと同様の市販缶詰の内容物1602
に” Bromelain 1200’約0.5gを加
え、50〜70℃で約5分間加熱した後、これを摂取し
た。腸内ガス発生及び腹部の不快感は、全く認められな
かった。
実施例2 ” Bromelaln 1200”の量を0.14 
Fとする以外は実施例1と同様の操作を行なった。処理
物の摂取後には、腸内ガスの発生及び腹部の不快感は全
く認められなかった。
実施例8 ”Bromelain 12(10”の量を更に0.0
4 Fに減少する以外は実施例1と同様の操作を行なっ
た。処理物の摂取後には、腸内ガスの発生は認められた
24− ものの、腹部の不快感は生じなかった。腸内ガス指数・
・・・・・・・・120゜ 実施例4 乾燥豆を水に浸漬し、香料を加え、次いで15ホント/
平方インチ(約IK97cm2)の圧力下に約1時間調
理し九浸漬水には、乾燥豆17当り約0.00577の
割合で” Bromelain 1200 ”が予め加
えられており、この水は調理に際してもそのまま使用さ
れた。この調理法の豆を摂取した場合には、腸内ガスの
発生及び腹部の不快感は、全く認められなかった。
実施例5 ハバヤ ラテックスから得られた酵素システム(” P
anol“なる商標名によりエンザイコ社から市販され
ている)を” Bromelain 1200 ”に代
えて使用する以外は実施例4と同様の操作を行なった。
極くわずかの腸内ガス発生が認められたのみであった。
腸内ガス指数・・・・・・・・・5゜実施例6 異なった起源の酵素システムを使用して、実施例1と同
様の操作を行なった。パイナツプル処理業界において採
用されている“除去方法(eradi−cating 
process)に従って、新鮮なパイナツプルから可
食果物部分を手で取り出した。酵素システムを豊富に含
む除去された皮を乾燥し、粉砕した後、乾燥した皮の粉
末6.4FIを市販の豚肉と豆の缶詰(実施例1のもの
と同様)の内容物160グに加え、加熱し、実施例1と
同様にして摂取した。
腸内ガスの発生、腹部の不快感等は認められなかった。
以上の各実施例の結果から、パイナツプル及びパパヤの
通常使用されない部分に見也される酵素システムが、イ
ンゲン豆腐、大豆腐及びヒヨコ豆腐に属する豆類並びに
その製品に特有の腸内ガス発生、腹部の不快感及び消化
性についての問題点を解消させるに極めて効果的である
ことが明らかである。
(以上) 27一

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■ インゲン豆属、大豆風及びヒヨコ豆属に属する豆並
    びにこれ等豆から得られる製品の少なくとも1種と通常
    利用されないパイナツプル又はパパヤの植物体の部分に
    存在する酵素システムとを含み、腸内ガス発生能がなく
    且つ消化性に優れた豆製品。 ■ 酵素システムが、パパイン含有酵素システムから選
    択される特許請求の範囲第1項の豆製品。 ■ 酵素システムが、ブロメリン含有酵素システムから
    選択される特許請求の範囲第1項の豆製品。 ■ 酵素システムが、分離された酵素システムとして存
    在し、その量が、回申の炭水化物1g当り0.005〜
    0.050!i’の範囲内にある特許請求の範囲第8項
    の豆製品。 ■ 酵素システムが、通常利用されないパイナツプル部
    分として存在し、その量が、回申の炭水化物17当り可
    溶性固型分として0.065〜0、659の範囲内にあ
    る特許請求の範囲第8項の豆製品。 ■ インゲン豆属、大豆風及びヒヨコ豆属に属する豆並
    びにこれ等の豆から得られる製品中の腸内ガス発生因子
    を不活件化し、消化性に優れた豆製品を得る方法であっ
    て、これ等豆又は豆製品に通常利用されないパイナツプ
    ル又はパパヤの植物体の部分に存在する酵素システムを
    添加混合することを特徴とする消化性に優れた豆製品の
    製造方法。 ■ 酵素システムの添加混合を豆類の調理に先立って行
    なう特許請求の範囲第6項の豆製品の製造方法。 ■ 酵素システムの添加混合を豆類の調理後摂取前に行
    なう特許請求の範囲第6項の豆製品の製造方法。 ■ 酵素システムが、分離された酵素システムである特
    許請求の範囲第6項の豆製品の製造方法。 ■ 分113ftされた酵素システムが、ブロメリン含
    有酵素システム及びパパイン含有酵素システムから選択
    される特許請求の範囲第9項の豆製品の製造方法。 ■ 分離された酵素システムが、ブロメリン含有酵素シ
    ステムから選択される特許請求の範@!、第1O項の豆
    製品の製造方法。 ■ 酵素システムの使用量が、豊中の炭水化物1g当り
    0.005〜0.0509である特許請求の範囲第10
    項の豆製品の製造方法。 ■ 豆が、インゲン豆である特許請求の範囲第12項の
    豆製品の製造方法。 ■ 豆が、大豆である特許請求の範囲第12項の豆製品
    の製造方法。 [相] 酵素システムが、通常利用されない植物体部分
    である特許請求の範囲第6項の豆製品の製造方法。 ■ 酵素システムの量が、豊中の炭水化物12当■ イ
    ンゲン豆腐、大豆腐及びヒヨコ豆腐に属する豆並びにこ
    れ等の豆から得られる製品中の腸内ガス発生因子を不活
    性化し、消化性に優れた豆製品を得る方法であって、こ
    れ等豆又は豆製品にパイナツプルのプラン抽出物、フレ
    スジユース又はシラツブの少なくとも1種を豊中の全炭
    水化物12当り0.065〜0.65f!(可溶性固型
    分として)添加することを特徴とする消化性に優れた豆
    製品の製造方法。 ■ インゲン豆腐及びヒヨコ豆腐に属する調理された豆
    とパイナツプルのプラン、抽出物、プレスジュース及び
    シラツブの少なくとも1種とを8− 含み、前者中の全炭水化物12当り後者を可溶性固型分
    として0.065〜0.655’含有することを特徴と
    する腸内ガス発生能がなく且つ消化性に優れた豆製品。
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JP58038126A Pending JPS59187754A (ja) 1983-03-07 1983-03-07 消化性に優れた豆製品及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0387157A (ja) * 1989-08-31 1991-04-11 Suzuyo Kogyo Kk 納豆製造法

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JPH0387157A (ja) * 1989-08-31 1991-04-11 Suzuyo Kogyo Kk 納豆製造法

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