JPS5918643Y2 - サ−ジ吸収器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は所定の電圧値を超えると抵抗値が急激に低下す
る電圧依存性非直線抵抗素子を使用し、各種電気機器を
サージ電圧から保護するサージ吸収器に関するものであ
る。

従来より、サージ吸収器として様々な種類、形状の電圧
依存性非直線抵抗素子が、各種電気機器の電気回路をサ
ージ電圧から保護する目的で用いられている。

これらはいずれも外部接続用に固定した端子を有してい
る。

例えば、円板状酸化亜鉛バリスタのリード線のようなも
のである。

ところで、これらのサージ吸収器は、一般的に電気機器
の電源部またはその他の入力部に接続されて用いられる
。

特に、電源コードを有する機器では、電源コードと機器
本体の接続部にサージ吸収器を接続することが多い。

しかしながら、一般に手に持って使用する小型の機器の
場合は、電源コードの捩、れや折れを防ぐため、電源コ
ードを電気機器の接続部に固定せず、自由に回動できる
構造を持つコネクターで接続しており、接続部の形状が
大きくなっている。

そして、このような手に持って使用する小型の機器にサ
ージ吸収器を用いる場合、前述した従来の固定した端子
のサージ吸収器では、回動する電源コードに直接接続で
きず、コネクターの後段に外付けするしかないため、サ
ージ吸収器を取付けた場合その分のスペースが必要とな
り、回動用のコネクターと含めてスペース的に大きな問
題となっていた。

本考案はこのような点に鑑み創案されたものであり、電
源コードの捩れを防ぐための回転摺動可能な接続コネク
ターとしての機能と電気機器をサージ電圧から保護する
本来の機能とを有するサージ吸収器を提供することを目
的とするものである。

以下、本考案をその一実施例を示く第１図〜第４図を参
照しながら説明する。

図において、１はサージ吸収素子で、このサージ吸収素
子１は円筒状の電圧依存性非直線抵抗素子２と円柱状の
電極棒３とにより構成されている。

前記電圧依存性非直線抵抗素子２は所定の印加電圧を超
えると抵抗値が急激に低下するもので、中間部に設けた
中空部２ａ内壁面および外周表面に互いに対向する電極
４ ａ 、４ ｂが設けられている。

また、前記電極棒３は前記円筒状の電圧依存性非直線抵
抗素子２の中空部２ａに挿着可能で、しかもこの外周表
面はその電圧依存性非直線抵抗素子２の電極４ａに電気
的かつ機械的に接続されており、さらにこの電極棒３の
両端部には前記電圧依存性非直線抵抗素子２の中空部２
ａから突出している球面形状の突出部３ａおよびこの電
極棒３の外径より小さい径の円柱状の突出部３ｂを有し
ている。

５は前記サージ吸収素子１が配置される端子板で、この
端子板５には前記サージ吸収素子１の電極４ｂと電気的
に接触してサージ吸収素子１を挟持するばね性を有する
端子５ ａ 、５ ａと、この端子５ ａ 、５ ａで
前記サージ吸収素子１を挾持することにより前記サージ
吸収素子１の電極棒３の突出部３ａに電気的に接触する
端子５ｂとが植設されている。

ここで、上記構成のサージ吸収器では、サージ吸収素子
１の電極４ｂと電極棒３の突出部３ｂとに電源コード等
の入力コードを半田付は等により接続し、端子板５の端
子５ａ、５ｂを電気機器側に半田付は等により接続する
。

すなわち、上記構成によれば、サージ吸収素子１は端子
板５に回動自在に取付けられているため、電源コード等
の入力コードまたは電気機器側を・回転させた場合でも
、入力コードを接続しているサージ吸収素子１がその回
転にしたがって回転し、入力コードが捩れたり、内部の
導線が断線したりすることがなく、入力コードの捩れを
防ぐための回転摺動可能な接続コネクターとしての機能
を有するサージ吸収器を提供することができ、従来の形
状的な問題およびスペース的な問題を簡単な構造でなく
すことができる。

また、本実施例のサージ吸収器のように端子板５の端子
５ｂに電気的に接触する電極棒３の突出部３ａを球面形
状にすることにより、サージ吸収素子１の回転を円滑に
することができ、またサージ吸収素子１を端子板５に配
置する時も端子５ｂに無理な力を加えることなく行える
利点を得ることができる。

なお、前記実施例では電極棒３の両端部を電圧依存性非
直線抵抗素子２の中空部２ａから突出させているが、こ
れに限定されなく少なくとも端子板５の端子５ｂに接触
する側だけ突出させればよい 以上のように本考案によれば、簡単な構造で電源コード
等の入力コードの捩れや断線等を防ぐための回転摺動可
能な接続コネクターとしての機能をも有する実用的価値
の高いサージ吸収器を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案の一実施例によるサージ吸収器の正面
図、第１図すは同側面図、第２図は同サージ吸収器の要
部部品の正面図、第３図ａは同サージ吸収器の要部部品
の側面図、第３図すは第３図ａをＡ−Ａ’線で切断した
断面図、第４図は同サージ吸収器の要部部品の正面図で
ある。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）中間部に設けた中空部内壁面および外周表面に対
   向電極を有する円筒状の電圧依存性非直線抵抗素子の前
   記中空部の電極に、その中空部に挿着可能な電極棒をこ
   の少なくとも一端部が中空部から突出するように電気的
   かつ機械的に接続してサージ吸収素子を構成し、かつこ
   のサージ吸収素子の外周表面の電極と電気的に接触して
   サージ吸収素子を挟持する端子とこの端子で前記サージ
   吸収素子を挟持することにより前記サージ吸収素子の電
   極棒の突出した端部に電気的に接触する端子とを植設し
   た端子板に前記サージ吸収素子を設置してなるサージ吸
   収器。
2. （２）サージ吸収素子の電極棒の中空部から突出した一
   端部を球面形状にした実用新案登録請求の範囲第１項に
   記載のサージ吸収器。