JPS59185777A - 金属表面に食刻模様を形成する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属表面に食刻による模様を形成する方法、詳
しくは金属成形品の所要の表面に化学的手段によ）部分
的または全面的な食刻を施し立体的な模様を形成する方
法に関するものである。

従来、金属成形品の所要の表面に化学的手段による食刻
を施すにあたり、他の表面にエツチング液が接触して食
刻することがないよう１こ不必要な表面の全体を防食層
で被覆し保護している。このため、大形の金属成形品の
場合は大量の防食用材料が必要でちゃ、また金属成形品
が多数個の場合は一個ずつに防食層を設けるので面倒で
あるばかりか、食刻を終った後に防食層を除去するのも
きわめて厄介である。

本発明はこのような従来の問題点を解決し、不必要な表
面を防食層で保護することなく所要の表面にのみ食刻を
施すことを目的として発明したものであって、この目的
を達成するため、少なくとも表面部分が含水性材料で覆
われているロールの複数個を一平面上に揃えて並列に配
置し、エツチング液を前記含水性材料に含浸させた状態
でロールの上に金属成形品をその所要の表面をロールに
対向させて載せ、金属成形品を移動させると共にロール
を回転させ所要の表面をエツチング液と接触させて食刻
を行うことを特徴としている。

次に、本発明の実施態様を図面に基いて説明する。

第１．２図は本発明を実施する装置の一例であって、平
面矩形にして適当深さの液槽１の上端縁近く拠端面Ｕ形
の軸受２を対向させて適当間隔で複数対設け、硬質ポリ
塩化ビニル製の軸３の表面に両端部を残してポリエチレ
ン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂のス
ポンジから力る含水性材料４を適当厚さに被覆して形成
したロール５の軸３を軸受２番こ回転自由に嵌装し、複
数個例えば五個のロール５を水平面上に揃え且つ上部を
液槽１の上端縁から上方へ突出させて並列に配置しであ
る。

第３図は本発明によって食刻が行われるのに適した金属
成形品の一例を示し、断面矩形にして長尺の中空の金属
成形品人の一つの表面Ｂに防膜層Ｃが設けられている。

防食層Ｃは、感光性を有する膜（ポジフィルム）と所定
の模様（原稿）を設けた原版とを重ねたものを金層表面
をこ載せて焼付けを行い陽画となる部分においてポジフ
ィルムが抜けて金属表面を露出させると共にそれ以外の
部分においてボンジフイルムが金属表面を遮蔽すること
によって形成するか、または金属の防食に用いられてい
る耐酸塗料を塗布、吹付けなどの手段で、部分的に附着
させることによって形成する。

前記の液槽１にエツチング液６をロール５の一部が浸漬
するまで注入し、含水性材料４に充分含浸させたとき前
記金属成形品人の防食膜Ｃによる模様が施されている表
面Ｂを下に向けて一側端のロール５に載せ、他側端へ向
けてロール５の上を移動させるもので、ロール５は金属
成形品Ａの移動に伴って回転させられエツチング液６を
表面Ｂの全体にまんべんなく均一に且つロール５の数だ
け繰返して接触させるのである。表面Ｂの金属が露出し
ている部分はエツチング液６によって次第に食刻される
ので、ロール５の上を通過させたとき必要時間放置する
かまたは反覆してロール５の上を移動させることによっ
て所望の深さまで食刻を進行させ、次で水洗などによっ
て一附着エッチング液を完全に除去し、更に防食層Ｃの
除去、着色、鍍金などの防食その他必要な後処理を施し
て製品とするのである。

第４図は製品の斜視図であって、防食層Ｃに覆われた部
分が食刻されない平滑＝Ｍを形成して込ると共に粗面を
呈する食刻部Ｎが形成され、これらからなる立体模様が
作られている。

前記金属成形品人の他の表面、例えば前記表面Ｂに隣シ
合った表面り、Ｅ或いは反対側の表面Ｆのいずれかにも
食刻を行う場合は、その表面を下にして前記と同じ手段
でエツチング液６と接触させる。

金属成形品としては、銅、アルミニウム、ステンレス鋼
などエツチング液との反応速度が大きいものが適してい
る。

アルミニウム製品の場合は発熱反応であるので、第５図
に示したように液槽１と水槽７とを交互に配置した装置
によって食刻を行うのがよい。　水槽７には液槽１のロ
ール５と同様のロール８が回転自由に設けられ、水９を
含浸している。　金属成形品Ａは液槽１のエツチング液
６による食刻と水槽７の水９による冷却および附着エツ
チング液の除去とを繰返し、発熱を抑制しなから食刻を
進行するのである。

尚、前記装置で二以上の金属成形品を並べて同時に食刻
させることができる。　また、含水性材料４はスポンジ
のほかに織布、フェルト、起毛層などで構成できるが、
エツチング液によって変質、腐食しない材質のものを用
いることは言うまでもなく、また金馬成形品人を載せた
とき圧縮されて変形し金属成形品人の隣シの表面を食す
込ませて食刻することがない程度の硬度または厚さ、を
有するもので構成するのが好ましいが、このような変形
の心配がないときは全体を含水性材料で作ることもでき
る。

尚また、ロール５は上方からエツチング液６を注ぎかけ
るなどによって含浸状態を維持させることもある。

以上のように、本発明によると含水性材料を少なくとも
表面部分に有するロールの複数個を一平面上に揃えて並
列に配置し、エツチング液を含水性材料に含浸させた状
態で金属成形品の所要の表面を下向き番こしてロールに
載せ、金属成形品を移動させると共にロールを回転させ
ることによって所要の表面をエツチング液と接触させ食
刻するものであるから、金属成形品の不必要な表面にエ
ツチング液を接触させる心配なく、従って不必要な表面
を防食層で保護する必要なく所要の表面のみを食刻でき
るのである。

このため金属成形品の一個ずつの不必要な表面に防食層
を設ける必要がなくな勺、大形の金属成形品の食刻或い
は多数個の食刻を簡単且つ能率よく行えるものであシ、
また金属成形品の移動速度またはロールとの接触回数を
変えることによって食刻の深さが容易に調節でき、門扉
、柵、柱などの建築部品、テーブル、棚の脚など屋内、
屋外装置品の部品に適する金属成形品が安価且つ大量に
製造されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する装置の一例の縦断面図、第２
図はその断面側両図、第３図は金属成形品の一例の斜視
図、第４図は製品の斜視図、□第５図は本発明を実施す
る装置の別の一例の縦断面略図である。 １・・・・・・液槽、　　３・・・・・・軸、　　４・
旧・・含水性材料、　　５・・・・・・四−ル、　　６
・・・・・・エツチング液、Ａ・・・・・・金属成形品
、　　　Ｎ・・・・・・食刻部。 代理人　野　ア　、あ、呵）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも表面部分が含水性材料で覆われているロール
   の複数個を一平面上に揃えて並列に配置し、エツチング
   液を前記含水性材料に含浸させた状態でロールの上に金
   属成形品をその所要の表面をロールに対向させて載せ、
   金属成形品を移動させると共にロールを回転させ所要の
   表面をエツチング液と接触させて食刻を行うことを特徴
   とする金属表面に食刻模様を形成する方法。