JPS5918576B2 - 自在継手を備えたシャフトの保護装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、トラクタから回転トルクを連結される農耕機
器へ伝達するための、端部に自在継手を備えたシャフト
の保護装置に係るものであり、特に自在継手およびシャ
フトの部分に泥、水、ゴミ等の侵入を防止するために、
保護装置が自在継手を覆うベロー状の保護ブーツとシャ
フトを覆う保護管とを備え、自在継手およびシャフト部
分が回転している間にも保護装置が回転しない静的状態
を維持するように、保護ブーツおよび保護管が自在継手
に近接するシャフトの端部に設けられた環状溝に係合す
る結合部材を介して結合されており、この結合部材が保
護ブーツ端部に形成された接続円すい部分内に部分的に
突出して内側から保護ブーツを支持する漏斗状拡張部を
備え、この漏斗状拡張部に保護ブーツの端部に設けられ
た接続用円すい部分が外側から密接係合されている。

この形式のシャフトの保護装置は、例えば特開昭５２−
１０７４６０号（西ドイツ特許第２６０９０６９号）に
おいて知られており、この場合には結合部材の端部に設
けられた接続円すい部分に保護ブーツを保護管側から挿
入するだけで、特別な工具を用いることなく保護装置を
組立てることができると云う利点を有する。

しかしながらこの種のものは、トラクタのカーブ走行時
等において自在継手が回転トルクを伝達しない状態でお
よそ９０度まで屈曲された際に、シャフトから軸方向の
負荷が惹起した場合等に、保護ブーツ端部にかかる半径
方向の負荷および軸方向の負荷に抗し切れずに、保護ブ
ーツが結合部材からはずれたり、損傷したりすることが
あり、その場合には自在継手およびシャフトが破損する
こともあるという問題点があった。

従って本発明の目的は、この種の形式の保護装置におい
て、自在継手の大きな屈曲角を制限することなく、自在
継手およびシャフトを覆い、自在継手の大きな屈曲角に
起因する大きな半径方向および軸方向負荷に対しても保
護ブーツの確実な保持を保証できるものを提供すること
であり、しかもその組立ては特殊な工具等を用いること
なく簡単に行うことができるものを提供することである
。

本発明によればこの課題は、ａ結合部材に係合した保護
ブーツの接続用円すい部分が、結合部材の漏斗状拡張部
分に適合した部分円すい状の剛性の支持リングで囲んで
あり、ｂ支持リングと結合部材の漏斗状拡張部分とが、
部分的に保護ブーツの円すい部分をはさんで重畳してお
り、Ｃ支持リングの円すい状部分の径の大きい方の端部
には、半径方向内方へ向く隆起が設けてあり、ｄ隆起が
支持リング挿入用円すい部分を備えており、ｅ隆起の結
合部材に向く面が保護ブーツのひだを保持するように、
隆起がフック状に構成しである、と云う構成によって達
成された。

この構造を有する保護装置では、工具を使用することな
く取付は得る支持リングにより保護ブーツの保持部分を
保護することができる。

更に、結合部材の漏斗状拡張部分に保持された保護ブー
ツの接続円すい部分゛が対応する形状の支持リングで重
畳しであるので、保護ブーツの端部は大きな半径方向の
力に耐え得る。

軸線方向の力が保護ブーツに生じた場合には、保護ブー
ツが保護リングまたは支持リングに向って弾性的に逃げ
ることができる。

従って、不注意に不適切な操作が行なわれても、この保
護装置が損傷することはない。

本発明を、図示の実施例を参照して以下に詳細に説明す
る。

添付の図面に示された端部に自在継手を備えたシャフト
用保護装置は、その自在継手を覆うペロー状の保護ブー
ツ１とシャフト（図示せず。

）を覆う保護管とから成り、更に結合部材９と受はリン
グ８を介して継手およびシャフトに対して回動自在に支
持されている。

この支持のために、受はリング８が継手フォークのシャ
ンク部に設けられた環状ミゾ１１に係合する半径方向内
方へ突出した凸部を備えている。

受はリング８は更に結合部材９の開口に収容されるロッ
ク用トング有しており、このロック用トングに保護ブー
ツ１の端部が当接している。

結合部材９は保護ブーツ１の端部に形成された接続用円
すい部１２をその内側から支持する漏斗状の拡張部１３
を備えており、保護ブーツ１はその接続用円すい部１２
の領域において外側から支持リング６によって保護され
ている。

支持リング６は、結合部材９の漏斗状拡張部１３に保護
ブーツ１の接続用円すい部１２を外側から支持する円す
い部７を備えており、その円すい部７の反対側の大径部
には半径方向内方へ向く隆起４が設けられ、この隆起４
が保護ブーツ１の端部のひだ２の凹みの部分に係合する
。

保護ブーツ１上に軸方向に移動することによって支持リ
ング６を工具を用いることなく容易にはめ込むことがで
きるように、隆起４にははめ込み方向に挿入用の円すい
面３が形成されている。

更に、この隆起４は保護ブーツ１のひだ２を保持するよ
うに、半径方向内方に延び且つ結合部材９側に向く第２
の面５を有し、全体としてフック状に形成されている。

従って、支持リング６は保護ブーツに装着された後、保
護ブーツ１を軸方向の力に対してその取付位置に強固に
保持する。

支持リング６は、結合部材９に接続用円すい部１２をは
め込んだ保護ブーツ１上に結合部材９の方向からその開
方端に向ってはめ込まれる。

その場合、保護ブーツ１の接続用円すい部１２内に部分
的に突出する結合部材９の漏斗状拡張部１３が支持リン
グ６の円すい状部７と部分的に保護ブーツ１０円すい部
１２をはさんで重畳する。

支持リング６は、保護ブーツ１に対する大きな半径方向
負荷に保護ブーツが十分に耐え得ることを保証する０ 従って、保護ブーツ１、結合部材９並びに受はリング８
の強固を結合達成され、いかなる負荷が保護装置に作用
しても、保護ブーツがはずれるようなことがないという
利点を有するものである〇

【図面の簡単な説明】

添付の図面は、本発明に係る保護装置の実施例を示す図
面である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トラクタから回転トルクを連結される農耕機器へ伝
   達するための、端部に自在継手を備えたシャフトの保護
   装置であって、自在継手を覆５ペロー状の保護ブーツと
   シャフトを覆う保護管とを有し、保護ブーツと保護管と
   が自在継手に近接するシャフトの端部に設けられた環状
   溝に係合する結合部材を介して結合されており、この結
   合部材が保護ブーツの端部に形成された接続用円すい部
   分内に部分的に突出して内側から保護ブーツを支持する
   漏斗状拡張部を備え、この漏斗状拡張部に保護ブーツの
   接続用円すい部が密接係合しているものにおいて、 ａ結合部材９に係合した保護ブーツ１の接続用円すい部
   分１２が、結合部材９の漏斗状拡張部分１３に適合した
   部分円すい状の剛性の支持リング６で囲んであり、ｂ支
   持リング６と結合部材９の漏斗状拡張部分１３とが、部
   分的に保護ブーツ１の円すい部分１２をはさんで重畳し
   ており、Ｃ支持リング６の円すい状部分７の径の大きい
   方の端部には、半径方向内方へ向く隆起４が設けてあり
   、ｄ隆起４が支持リング挿入用円すい部分３を備えてお
   り、ｅ隆起４の結合部材９に向く面５が保護ブーツ部材
   １のひだを保持するように、隆起４がフック状に構成し
   であることを特徴とする保護装置。