JPS5918501B2 - 無目材等の締めつけ金具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、柱と無目材、又は柱とパネル壁等、或はパ
ネル壁相互を、容易に且つ緊密に結合する締めつけ金具
に係るものである。

従来、例えば第１２図イ９口の締めつけ金具においては
、無目材等の端部に締めつけ金具を内嵌させ、連結する
柱等に締めつけ金具の先端を掛は止めし、締めつけ金具
内部の左右摺動自在装置を働かして、締めつけ固定する
ものがあって、摺動間隔（アソビ間隔）を有することに
より、無目材等の連結作業を容易にし、図に見られるク
サビ及びバネ等の装置によシ、連結を強固にするという
技術思想である。

本発明は、左右摺動すること等、これら技術思想をふま
えた上で、従来のものにおける左右摺動ノキコチない欠
点、固定が充分でなく震動によシモドリ現象を生ずる点
、金具製作が困難な点、故障の多い点、取シつけ作業の
困難なこと等を、解決する目的でなされた。

本発明を図面により説明すれば、本発明の締めつけ金具
は、図面第１図より第５図に示されている金具本体１と
、第６図、第７図に示されている締め部品２と、及び第
８図に示されている小ネジ３との組により成り立ってい
る。

金具本体１は次の構成である。

即ち、縦断面方形の横長型材である中空無目材（以下、
中空枠体４とする）の端部に、内嵌される小角柱形の断
小片である合体５の、上部形成面の中央において、左右
端部に通ずる一条の誘導溝６を、浅（切シ欠いてもうけ
、合体５の下部形成面の中央に四角形を画き、その四角
形を囲む前、後縁辺７，７及び左、右縁辺８，８におい
て、殊に右縁辺８部を巾広（とる。

この四角形周辺よシ、上部形成面へ向けて切り込みを入
れ、切欠き溝９をもうける。

即ち、上部形成面に向けて、右縁辺８部及び前、後縁辺
７，７部からは垂直に、左縁辺８部からは右縁辺８の方
向に傾斜（テーパーを形成）して、切り込み、縦断面、
片側垂直の台形状の切欠き溝９とする。

更に前記上部形成面における、誘導溝６の中はどから、
細長い透し孔１０を、この切欠き溝９に向けて垂直に貫
通させ、合体５の右端面中央より掛は鈎１１を、外方へ
直角に少しばかり突出させてなるものである。

締め部品２は、金具本体１の切欠き溝９に内挿されるも
ので、切欠き溝９の前、後縁辺７，７間に嵌められる横
巾と、縦断面において切欠き溝と相似形をなす小部品で
あシ、縦断面片側垂直の台形における。

上辺の先端とテーパー線の交わる位置において、小部品
の上部中央から垂直に、貫通する、ネジ切りを施したネ
ジ孔１２を開孔したものである。

小ネジ３は、棒状の小ネジ体であシ、ネジ部１３の端に
、円筒形の頭部１４と小円筒形の先端部１５を有する。

以上の構成による本発明を用いて、無目材等を連結固定
するには、先ず、金具本体１の切欠き溝９の内側に、締
め部品２を、互いに相似形をなす縦断面の傾斜線と、台
形の下辺部を揃え嵌挿する。

この金具本体１を、掛は鈎１１を外方にして、中空枠体
４の端部に、そのま＼内嵌し、合体５の右端面と中空枠
体４の端部面を揃える。

中空枠体４の上部平板部１６のビス孔１７より、小ネジ
３をネジ挿入する。

小ネジ３のネジ部１３は、金具本体１の誘導溝６におけ
る透し孔１０を通シ、締め部品２のネジ孔１２に螺合し
、先端部１５は中空枠材４の下部平板部にあるビス孔１
７の中に落ち保定され、一方同時に、その頭部１４は上
部平板部１６のビス孔１７に保定され、ネジ回旋を自由
にしている。

以上により、中空枠体４の−の端部（他の端部は同様で
あるので説明を省略する）に。

本発明の取りつけが終る。

締め部品２が、最下（下部平板部１８近＜）Ｋある状態
で、摺動する金具本体１の掛は鈎１１は、中空枠体４の
端部から最もつき出る長さく最長）であり、小−ネジ３
を回旋して、締め部品２を引き上げ、縦断面台形の上辺
を切欠き溝６の近（迄にした場合に最短の長さとなる。

締め部品２の小ネジ３による上下動は、前記上辺゛と下
部平板部１８で規制され、金具本体１の摺動も、前記最
長から最短迄に止まる。

小ネジ３における締め部品２の動きは、小ネジ３を垂直
軸とし、清らかな傾斜（テーパー）面を接し、軸よりの
短かい支腕突出となっているため、小さな力でも（回旋
の力でも）極めてスムーズなも−のが得られる。

連結する柱１９の係止部２０に、中空枠体４端部よシ突
出している掛は鈎１１をひっかけ、小ネジ３を回旋して
、締め部品２を上昇させると、金具本体１は前記最短の
方向へ摺動し、係止部２０と掛は鈎１１が、アソピ間隔
な（引き合う状態で止まる。

以上により中空枠体４は柱２０に、連結されたのである
。

中空枠体４の連結を解（には、先の場合と逆に、小ネジ
３を回旋すれば、金具本体１も先と逆方向−に摺動し、
係止部２０における掛は鈎１１の締めつけが解かれる。

本発明の効果は、先ず、中空枠体４の中に、締め部品２
を組込んだ金具本体、１を、容易に内嵌出来ることであ
り、小ネジ３の、この金具本体１等への貫通も、前記の
如く容易になすを得ることである。

次に金具本体１の、中空枠体４内における左右摺動が、
切欠き溝９のテーパー面と締め部品２のテーパー面が相
接し清らかになされることである。

テーパー面は、合体５の左縁辺より右縁辺８へ一方のみ
の傾斜で、締め部品２の引き上げによる、金具本体１の
締めつけとなっている（引き下げによる接面圧迫は困難
）ため、又、締め部品２のネジ孔１２の位置が、前記上
辺とテ゛−パー線の交わる（分水）線の中央に開けられ
、小ネジ３がこれを貫通し、引き上げ軸の支腕を短かく
して、前記摺動を清らかに得しめるものである。

又、金具本体１の誘導溝６も、小ネジ３を挾んで、左右
へ面摺動するガイド（案内）の没を果たしている。

更に本発明では、締めつけのゆるみ（もどり）に対する
、特別の、例えばよう接等の手段を全（必要としていな
い。

小ネジ３における、円筒形状の頭部１４及び先端部１５
の効果は、小ネジ３の保定と回旋を自由にすることと共
に、美観上の効果も有している。

小ネジ３を充分ゆるめた場合には、金具本体１を、無目
材から一定距離自由に引き出すことができるので、柱１
９の係止部２０に、掛は鈎１１を引掛けることが容易で
ある。

この発明は、間仕切における連結、ベット等の枠体、棚
等の板の連結、ドア、いすにおける連結のための連結金
具（締めつけ金具）として用いられる。

【図面の簡単な説明】

第１・図は、金具本体１の平面図、第２図は同じく正面
図。 第３図は同じ（底面図。第４図は同じく右側面図。 第５図は同じ（断面図。第６図は、締め部品２の正面図
。 第７図は同じ（平面図。第８図は、小ネジ３の正面図。 第９図は、本発明の使用状態を示す一部切欠き平面図。 第１０図は同じく断面図。 第１１図は、本発明の組構造を示す斜視図。 第１２図は、他の考案二側の断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １（ｒ）縦断面方形の中空無目材（中空枠体４）の端部
   に内嵌される、小角柱形の断片である合体５の、上部形
   成面の中央において、左右端部に通ずる一条の誘導溝６
   を、浅く切り欠いてもうけ、合体５の下部形成面の中央
   を、前、後縁辺７，７及び左、右縁辺８．８を残し、殊
   に右縁辺８を巾広（とり、下部形成面上四角形を形成し
   、その四角形において、右縁辺８部及び前、後縁辺７，
   ７部からは垂直忙、左縁辺８部からは右縁辺８の方向に
   傾斜（テーパーを形成）して、上部形成面に向って切り
   込みを入れ、縦断面形状、片側垂直の台形状の切欠き溝
   ９とし。 更に、上部形成面における誘導溝６の中はどから細長い
   透し孔１０を、この切欠き溝９に向けて貫通させ、合体
   ５の右端面中央よシ、掛は鈎１１を、外方へ直角に少し
   ばかり突出させてなる、 金具本体１と、 （→ 金具本体１の切欠き溝９の前、後縁辺７，７間に
   内嵌される横巾なもち、縦断面を切欠き溝９と相似形の
   片側垂直台形とする小部品の、前記台形の上辺先端とテ
   ーパー線との交わる線の中央におして、下辺部へ向けて
   垂直に貫通する、ネジ切りをしたネジ孔１２を開孔した
   ところの、締め部品２と、 ？３ ネジ部１３の端部に、円筒形の頭部１４と小円
   筒形の先端部１５をそなえた、 小ネジ３とよりなり、 に）金具本体１の切欠き溝９の内側へ、締め部品２を、
   縦断面相似をなす台形の、向きを同じ（し、テーパー線
   及び下辺部を揃えて内嵌したものを、中空枠体４の端部
   に、掛は鈎１１を外方産出した状態において、内嵌挿し
   、合体５と中空枠体４の端部な揃え、中空枠体４の上部
   平板部１６におけるビス孔１７よシ、小ネジ３を貫通さ
   せ、金具本体１の透し孔１０及び締め部品２のネジ孔１
   ２を結び、小ネジ３の先端部１５を、中空枠体４の下部
   平板部１８におけるビス孔１７に保定させ、小ネジ３の
   回旋によって、金具本体１を、左右方向へ摺動自在とす
   るようにしたことを特徴とする、 無目材等の締めつけ金具。