JPS59183726A - 屈折力測定装置 - Google Patents

屈折力測定装置

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JPS59183726A
JPS59183726A JP58055273A JP5527383A JPS59183726A JP S59183726 A JPS59183726 A JP S59183726A JP 58055273 A JP58055273 A JP 58055273A JP 5527383 A JP5527383 A JP 5527383A JP S59183726 A JPS59183726 A JP S59183726A
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JP
Japan
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cylindrical
power
measurement
lens
refractive power
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JP58055273A
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塩入 隆
青木 貢
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Tokyo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 仁の発明は、検査用視標を光学系を介して被検眼に投影
することにより被検眼の屈折力、すなわち球面度数、円
柱度数および円柱軸角度の精度測定を行ない得る屈折力
測定装置に関するものである。
屈折力測定装置は、被検眼の屈折力の測定結果圧基づい
て被検眼を適正視力に矯正するだめの矯正値を得るよう
に構成されているが、その矯正値は当然のことながら精
度良く得られなければならない。
ととるで、一般に人間の眼球には程度の差こそあるが何
らかの屈折異常成分が含オれており、その屈折力の矯正
値は球面度数、円柱度数および円柱軸角度の3つの要素
に基づいて求められる必要がある。
従来の屈折力測定装置としては、例えばビジョンテスタ
ーと称されるものが知られているが、これは外周に沿っ
て複数の球面レンズを所定間隔を置いて配置した第1の
円板と、外周に沿って複数の円柱レンズを所定間隔を置
いて配置した第2の円板とを有し、これら各円板の球面
レンズおよび円柱レンズを被検者の眼前に配置される視
通孔内にそれぞれ選択的に挿入し得るように構成されて
いる。したがって、かかる構成のビジョンテスターの場
合球面レンズと円柱レンズとの組合せにより得られる矯
正値をもって被検眼の屈折力の矯正を行ない得るように
している。この場合、矯正値は前述した如く球面度数、
円柱度数、および円柱軸角度の3要素に基づいて得られ
るものであるが、各要素のすべてを同時にかつ正確に求
めることは極めて困難である。そこで、まず球面レンズ
のみによって矯正値の大体の見当をつけ、この値に円柱
レンズによる補正分を付加して概略の矯正値を得るいわ
ゆる粗測定が行なわれる。そして、この粗測定の終了後
新たにクロスシリンダーと称する一対の円柱レンズを光
学系に挿入し後述するような精密測定を行なうようにし
ている。
クロスシリンダーは、屈折力の絶対値が等しくその符号
が互いに異なる一対の円柱レンズで構成され、各円柱レ
ンズの円柱軸は互いに直交するように組合わされており
、また両口柱軸の軸方向の中間方向を軸心とする反転軸
のまわりに手動操作で回転して反転し得るようになって
いる。この結果、円柱度数を測定する場合はクロスシリ
ンダーの円柱軸を粗測定終了時における弥生径線または
弱主径線と一致させた後クロスシリンダーの反転操作を
行ない、反転前後における検査用視標を被検者に観察さ
せるようにする。また、円柱軸角度を測定する場合はク
ロスシリンダーの前述した反転軸を弥生径@または弱主
径線と一致させた後クロスシリンダーの反転操作を行な
い、円柱度数の測定と同様に反転前後における視標の観
察をさせる。こうして、円柱度数および円柱軸角度のい
ずれの測定の場合もクロスシリンダーの反転前後におけ
る視標の見え方が同一となるように円柱レンズの円柱度
数あるいけ円柱軸角度を変化させ、同一に見え九ときに
おける円柱度数あるいは円柱軸角度を適正な矯正値とし
て求めるようにしている。
しかしながら、このような従来装置によると精密測定を
行なう場合に用いられるクロスシリンダーの反転操作は
準手作業的に行なう必要があるため、検者にとっては極
めて煩しいものとなシ測定能率を低下させていた。また
、光学系としては矯正用の球面レンズおよび円柱レンズ
以外にクロスシリンダーを必要とするので部品点数の点
で間咀があった。
このような従来装置の欠点を解消するため例えば特開昭
55−159137号公報に記載されているような屈折
力測定装置が提案された。この装置は、測定用光学系を
球面レンズおよび円柱レンズで構成して球面レンズと円
柱レンズとの組合せを変えることによシクロスジリンダ
−を設けたことと等価になる状態をつくり出し得るよう
にしたものである。
しかしながら、この装置においては精密測定の際円柱レ
ンズのみならず球面レンズの屈折力を変える必要がある
ためレンズ交換制御において複雑化を招来するという問
題点があった。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たものであり、検査用視標からの光束を通過させるため
に配置される光学系を、球面度数を可変とする球面光学
系および一対のトーリックレンズから成り円柱度数を可
変とする円柱光学系により構成し、精密測定の際円柱光
学系のみを制御するような制御手段を設けて被検眼の屈
折力を容易かつ高精度に測定し得る屈折力測定装置を提
供することを目的とする。
次に、この発明の詳細な説明する前にその実施例におい
て用いられるバリアプルクロスシリンダーにつき説明す
る。バリアプルクロスシリンダーは第1図に示すように
屈折力の絶対値が等しく互いに符号の異なる2つの円柱
レンズCL1 、CL2 Kよ多構成されたものである
。以下に、異なる屈折力を有する2つの円柱レンズの合
成屈折力を求める一般的な手法につき述べる。ここで、
2つの円柱レンズのうち一方の屈折力をDaとし、他方
の屈折力をDbとしてこれらをX−Y座標上に表わすと
第2図に示す如くなる。なお、同図においてψaは屈折
力DaがX軸となす角度であり、ψbは屈折力DbがX
軸となす角度である。また、D、は2つの円柱レンズC
LI、CL2の合成屈折力を示している。
次に、屈折力がDa 、 Dbである2つの円柱レンズ
の角度θ方向における屈折力はオイラーの定理によりそ
れぞれDacos (θ−ψa ) 、 DbctE(
θ−ψb)で与えられ、その合成屈折力Dθは DO= Da(資)(θ−ψa ) +Db房(θ−ψ
b)・・・・・・・・・・・・■となる。一般に、屈折
力は球面度数および円柱度数を成分として表わし得るも
のであるが、ある角度ら方向を最大屈折力の方向とする
とそのときの屈折力り6mは D6m= Daw (θm−ψa ) +Dbcos 
(θm−ψb)=s+c・・・・・・・・・・・・ ・
■ で表わされる。とこで、Sは球面度数であり、Cは円柱
度数である。
これに対し、最小屈折力の方向は最大屈折力の方向と直
交する方向であり、これを06m+98とするり、m+
go = Da内(θm−ψa ) +Dbt (θm
−ψb )=s −・・・・・・・・・・・・・・・■ となる。
したがって、円柱度数Cは最大屈折力と最小屈折力との
差で表わされ、 C= n、mD、m+90 = Dacos 2 (θ
m−ψa ) + Dbcos 2 (fJm −ψb
)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・■が得られる。
ここで、後述する0式を得るため0式をθで微分すると dD、m −−Dastn 2 (θm−ψa ) +Dbd+2
 (hn−ψb)=o  ・・・dθ ・・・・・・・・・・・・・・・■ が得られる。この0式を0式に代入して変形すると C=Da  +Db  +2DaDbcm2(ψa−ψ
b)=Da  +Db  +2DaDbα62α   
      ・・・・・・・・・・・・・・・■ここで
αは円柱度数DaとDbとの交差角である。
こうして、最大屈折力の方向における角度幅の2倍角に
ついてのタンジェントをとると、を得る。
一方、バリアプルクロスシリンダーは円柱度数の絶対値
が等しく互いに符号の異なる円柱レンズの組合せである
からDa = +D 、 Db =−Dとすることによ
り、0式から合成円柱度数Cは C= 2D (1−2DCQ!+2α)   ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■で表
わされるとととなる。この0式から交差角αは で示される。
さらに、この場合最大屈折力の方向の角度らの2倍角に
ついてもう一度タンジェントをとると0式から 一20m = tan (ψa+ψb+90“) ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[相]となり、この結果 0m = −(ψa+ψb ) + 45″  ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0が
得られる。
これにより、最大屈折力の方向は2つの円柱レンズCL
+ 、CL2の各屈折度の方向Da、Dbの間で形成さ
れる交差角αの2等分線方向Qから45′だけ屈折力D
aの側、すなわち第2図において反時計回りに回転させ
た方向となる。
以上の原理を前提として以下にとの発明の実施例につき
図面を参照しながら説明するっ第3図はこの発明を被検
者の応答に応じて被検眼g、、E2の屈折力測定が行な
われる自覚式屈折力測定装置に適用した場合を示すもの
である。そして、この装置は被検眼E1.E2の屈折力
を測定するだめの測定光学系Sと、この測定光学系Sに
対する被検眼El、E2の位置関係設定を行々う指標を
被検眼El、E2に投影する指標投影系Hと、被検眼E
l。
E2を照準するだめの照準系Jとから大略構成されてい
る。なお、以下符号に付される添字の1,2は右眼、左
眼をそれぞれ示すものとする。
まず、測定光学系Sについて詳説すると、光源1からの
光は集光レンズ2を介して回転円板3上に設けられた屈
折力検査用視標4を照明する。この視標4は球面度数、
円柱度数、円柱軸角度等の検出のため各種のものがあり
、これらは回転円板3の回転によ多選択され光路内に挿
入される。なお、光源1、集光レンズ2、および回転円
板3は後述する近用屈折力測定のため光軸に沿って移動
可能となっている。また、視標4からの光束は、第1投
影し/ズ5を介してこのレンズ5の後方に設けられ球面
度数、円柱度数、円柱軸角度などを矯正rるための1対
の矯正光学系Kl 、 K2を通過する。この矯正光学
系Kl、に2は第1投影レンズ50光軸を挾んで両側の
対称位置にそれぞれ配置され、これらは光学的に同一の
構成となっている。
以下に右眼測定用矯正光学系Klを例として矯正光学系
に+ 、 K2の詳細につき説明すると、矯正光学系に
1は第1群レンズ系61、第2群レンズ系71、第3群
レンズ系81からなる球面光学系と、第1及び第2の円
柱レンズ91,9.からなる円柱光学系及び偏角プリズ
ム101 、1(h + IIIHlltから構成され
、第1群レンズ系61の光軸に沿っての移動によシ球面
度数を矯正し得るよう罠なっている。ここで第3群レン
ズ系+(tは2つのレンズ系から成り、この2つのレン
ズ系に挾まれた第1および第2の円柱レンズ91.9□
により円柱度数を矯正しうるようになっている。そして
、この2つの円柱レンズ91 、91は円柱度数の絶対
値が等しく符号が反対の円柱レンズであり、それぞれ後
述の制御部を構成する回動制御手段によシ光軸のまわり
に回転可能となっており、両レンズ91 、9.を同方
向に同角度だけ回転すると円柱軸の矯正が行なわれ、互
いに逆方向に同角度だけ回転すると円柱度数の矯正が行
なわれるようになっている。一方、第3群レンズ系81
の後方に配置される2つの偏角プリズム101 、10
1は光軸に直交する鉛直軸に対し対称な偏角量を有し、
これら偏角プリズム10. 、10.を光軸のまわりに
互いに逆方向かつ同角度だけ回転することにより被検眼
E1の水平方向のプリズム値を矯正しいわゆる斜位補正
を行ない得るようになっている。また、偏角プリズム1
01 、101の後方に配置される偏角プリズム11.
 、11.は偏角プリズム10. 、10.に対し光1
1− 学的に90°だけ回転した構成となっており、上記と同
様な方向および角度の回転により被検眼E1の垂直方向
のプリズム値を得るよう罠なっている。このように、右
眼測定用矯正光学系に1は球面度数、円柱度数、円柱軸
角度、プリズム値などの屈折状態を独立別個に矯正し得
るよう構成されているが、左眼測定用矯正光学系に2も
同様に説明できるのでその詳細は省略する。なお、各矯
正光学系Kl、に2は被検眼E、、E2の瞳孔間距離に
合致させるため第1投影レンズ5の光軸を挾んで水平方
向に平行に移動可能となっている。
こうして、1対の矯正光学系に1. K2を通過した各
光束は第2投影レンズ12、ハーフミラ−13、第3投
影レンズ14、およびハーフミラ−15をそれぞれ介し
て被検眼El、E2に到達し、被検眼瞳を通過して両眼
底上に視標4の像を形成させる。また、各矯正光学系K
l 、 K2を通過した光束は第2投影レンズ12、第
3投影レンズ14から構成されるリレーレンズ系Rによ
り共通にリレーされ両波検眼El tE2の眼鏡装用位
置(眼前から12鱈程度)に矯正光12− 学系Kl、に2の像が形成されるようになっている。
なお、コンタクトレンズ用矯正屈折度を測定する場合に
は被検眼El、E2の角膜頂点位置を矯正光学系に1.
 K2の像が形成されている位置に設定する。
したがって、矯正光学系Kl、に2があたかも眼前に配
置されたことと等価になっておシ、被検者は・・−フミ
ラー15を介して自然視の状態で視標4の像を規準する
ことができる。
こうして、被検者は自然視の状態で視標4を直視しつつ
検者に対する応答を行ない、視標4が適正に見えるまで
矯正光学系Kl、 K2による矯正を図り、その矯正値
に基づいて屈折度測定を行なうようになっている。
次に、被検眼E、、E2を適正な位置に設定するための
被検眼位置設定光学系工について説明する。
この被検眼位置設定光学系Iけ、被検眼E、、E2に向
けて指標18a+ 、18btの像を投影するだめの一
対の指標投影系Hと被検眼EI HE2の両眼前眼部を
照準するための1つの照準系Jとから構成されている。
まず、指標投影系HKつき右眼投影系を例として第3図
、第4図および第5図を参照しながら説明する。光源1
61からの光は集光レンズ171により作動距離検出用
の指標板181を照明する。この指標板181には第5
図に示す如く表面および裏面にそれぞれ指標18a+、
18b+が設けられている。そして、これらの指標18
a+ 、18b1の像は第4投影レンズ191および反
射鏡201を介して被検眼E+の前眼部に形成されるよ
うになろうなお、指標18a1は通常の眼鏡レンズでの
矯正屈折度を測定する際の作動距離(測定光学系Sと被
検眼E、、E2との距離)を設定するために用いられ、
指標18b1はコンタクトレンズの場合における作動距
離設定に用いられるものである。また、光源161の前
方に設けられるフィルター211は不可視光である近赤
外の帯域の光のみ透過させるものであり、被検者の測定
中における縮瞳などを防止する作用がある。また、との
指標投影系からの光束は被検眼前眼部周辺を照明する。
左眼投影系も同様な構成であるのでその説明を省略する
。なお、後述するように、とれら1対の指標投影系Hの
光軸は測定光学系Sおよび照準系Jの光軸に対して傾斜
している。また、第4投影レンズ191の中心を通りそ
の光軸に直交する仮想線Vaと測定光学系Sの光軸とが
交差する点、および指標板18の2つの指標18a1.
18blの中心を結ぶ仮想線■と測定光学系Sの光軸と
が交差する点を得ることができ、後述するM+あるいは
Q+における指標18a1あるいは18b1の像の明瞭
な観察測定を行なうことができる。この−故点が第4図
に示す点F1である。
以下に指標投影系Hによる作動距離設定の原理を第4図
に従って説明する。なお特に断らない限り右眼投影系の
みにつき説明する。点Qlは測定光学系Sにおける矯正
光学系Klの後側主点位置と共役な位置であり、通常の
眼鏡レンズ用の被検者矯正屈折度を測定する場合にはこ
の点Qlの位置と眼鏡装用位置P1とを一致させるよう
に作動距離の設定を行なう必要がある。そのため、被検
眼E、が上記のように位置決めされたとき被検眼E1の
角膜頂点M1に指標18alの像が形成されるようにな
っている。したがって、検者は照準系Jにより被検眼前
15− 眼部を照準し指標18alの像が瞳中心に合致するよう
に作動距離設定を行なう。
次に、コンタクトレンズ用の被検眼E1の矯正屈折度を
測定する場合につき説明する。この場合には矯正光学系
に1の結像位置である点Q1の位置に被検眼E1の前眼
部を一致させる必要がある。そのため、指標18b、は
点Q1の位置に被検眼E1を一致させたとき指標18b
1の像が被検眼前眼部の中心に形成されるようになって
いる。したがって、検査者はコンタクトレンズ用の矯正
屈折度を測定する場合、照準系Jによシ被検眼前眼部を
照準し、指標18b1の像が瞳中心に一致するように作
動距離設定を行なう。
なお、指標18a+ 、18blは投影レンズ191に
対して焦点位置がずれるように指標板113+に配置さ
れ、所定の作動距離に設定されたとき被検眼E1の前眼
部に結像され得るようになっている。
次に、照準系Jについて説明する。第1図に示すように
指標投影系Hによシ近赤外光で照明された被検眼El、
E2の両前眼部からの光束はハーフミー16− ラー15、第3投影レンズ14を介してハーフミラ−1
3を透過し、結像レンズ22により照準板23a、 2
3bに到達してこの照準板23a、 23b上に近赤外
光で被検眼F!Jl + E2の両前眼部像を形成する
。第3投影レンズ14と結像レンズ22はテレセントリ
ックな光学系となっているので、照準板23a、 23
b上の被検眼& 、 E2の両前眼部像は、作動距離が
変動しても、位置ずれを起こさずに観察することができ
る。照準板23a、23bは、第6図および第7図に示
すようにそれぞれ照準指標na 、 nb 、およびn
cを有しており、各指標形成面を対向させ微小間隔を置
いて配置され、かつ、測定光学系Sにおける矯正光学系
Kl、に2の光軸間距離移動、す々わち被検眼に投影す
る1対の測定光束の中心間隔を変えるのに連動して相対
的に移動可能となっている。こうして、被検眼&、&の
近赤外光で形成された両前眼部像は指標na、nb、n
cの像に重ね合わされ、これらの像はミラー24、リレ
ーレンズ25を介して撮像管26に入射して映像信号に
変換され、可視像としてモニターテレビ27により観察
が可能となる。
上述した指標投影系Hおよび照準系Jによる被検眼E、
、E2の位置決め設定を行なう手順につき第8図を参照
しながら説明する。第8図はモニターテレビ27に表示
された像を模式的に示したものであり、像AI、A2は
被検眼E、、E2の瞳の像であって、像Ba1 、Ba
2は指標投影系HKよシ被検眼El、E2に投影された
指標18at、18a2の像であシ、Bbl、Bb2は
指標18bl、18b2の像である。また、像na 、
 nbは照準板23aに形成された指標na、nbの像
であp、ncは照準板23bに形成された指標nQO像
である。第8図(alの場合は矯正光学系に1.に2の
光軸間距離すなわち被検眼に投影する1対の測定用光束
の中心間隔が被検者の瞳孔間距離に一致せず、かつ、測
定光学系Sの中心光軸と被検者の両眼の中心とが一致し
ていないことに加え、測定光学系Sと被検眼Ex 、 
E2との間の距離すなわち作動距離が適正でないことを
示している。以下、眼部レンズ用矯正屈折度を測定する
場合を中心にしてかかる不適正な設定状態から適正設定
状態へ移行させる調整手順につき説明する。
まず、被検眼El、E2の瞳像Al、A2を指標像na
の中央に挾み込むように屈折度測定装置本体あるいは被
検者自体を上下方向に移動調整する。この際、被検者は
図示省略の被検者保持部に固定されており、この被検者
保持部の移動により被検者の位置を調整することができ
る。かかる調整により上下方向の光軸合せが完了する(
第8図(b)参照)。
次いで、第8図(c)に示すように指標像13al 、
Ba2が指標像naの中央に位置するよう、つまり瞳像
Al。
A2の中心に一致するように装置本体あるいけ被検者自
体を測定光軸に沿って移動させる。この移動調整により
作動距離の設定が完了する。なお、コンタクトレンズ用
矯正屈折度を測定する際には指標像Bb、、Bb2が指
標像naの中央に位置するよう、つまり瞳像Al、A2
の中心に位置するように調整すればよい。以下の調整は
コンタクトレンズ用矯正屈折度測定の場合についても同
様である。
その次に、第8図(d)に示す如く瞳像A1と指標像n
bとの距離および瞳像A2と指標像ncとの距離を等し
くするように装置本体あるいは被検者を左右方19− 向に移動させる。この調整によシ測定光学系Sの中心光
軸および被検111i&、&tの中心の左右方向におけ
る光軸合せが完了する。
次いで、第8図(e)に示す如く、照準板23a、23
bを動かすことにより指標像nb 、 ncを左右方向
に移動調整して瞳像Al、A2の中心に指標像nb 、
 ncを一致させる。なお、照準板23a、23bは上
述した如く互いに逆方向に等量だけ動くようになってお
杉、この照準板23a、23bの動きは矯正光学系に1
.に2の光軸移動と連動している。こうして、矯正光学
系に、、に2の光軸間距離は被検眼E、、E2の瞳孔間
距離と一致させることができ、測定光学系Sの光軸は被
検眼El、E2の光軸合せ、及び作動距離調整が完了す
る。
次に、矯正光学系に1.に2の駆動機構につき第9図に
基づいて説明する。矯正光学系に1. K2は光学台3
01,302に取シ付けられ両光軸を含む平面内で両光
軸を近づけまたは遠ざけ得るように移動可能となってい
る。すなわち、光学台301,302は略中夫に設けら
れたブラケット32に形成される雌ねじ=20一 部に連結部材33の雄ねじ部34を螺合させており、と
の連結部材33は変速歯車35を介して移動用モータ3
6に連結されている。とこで、連結部材33の雄ねじ部
34は二分されて互いに逆ねじが形成され、そのそれぞ
れが光学台301 、302のブラケット32の雌ねじ
部と螺合するようになっている。なお、光学台302の
ブラケット、および連結部材33との螺合状態は図示を
省略しである。
次いで、矯正光学系Kl、 K2のレンズ駆動につき説
明するが、両光学系に+、に2の構成は同一であるので
一方の光学系に1を例として説明する。第1群レンズ系
61は鏡筒371の前端に配置され、かつ、鏡筒371
には光軸方向に延びるラック381が取シ付けられてい
る。そして、このラック381はピニオン391と係合
し、このピニオン39!はモータ40に軸支されている
。これによシ第1群レンズ系61は光軸に沿って移動可
能となる。また、第1群レンズ系61の後方には第2群
レンズ系71および第3群レンズ系8】の一方が所定間
隔を置いて配置され、各レンズ系7+ 、 81け光学
台30+に固定されている。
さらに、鏡筒371の後方Ell′i:ill!筒41
1が設けられ、との鏡筒4h Kは2つの円柱レンズ9
..9.が前後して配置されている。そして、一方の円
柱レンズ91はリング歯車421に取り付けられ、この
リング歯車421は駆動歯車431を介してモータ44
に連結されている。また、他方の円柱レンズ91はリン
グ歯車421の後方に設けられたリング歯車451に取
シ付けられ、このリング歯車451は駆動歯車461を
介してモータ471に連結されている。こうして、円柱
レンズ9+ 、 9+は光軸のまわりに回動自在となっ
ている。
また、鏡筒411の後方には鏡筒481が設けられ、と
の鏡筒48!の前端には第3レンズ群8.の他方が固定
され、その後方には水平方向の偏角プリズム10、 、
101が配置されている。そして、これら偏角プリズム
10+ 、 10+はそれぞれ王冠歯車49. 、50
.がそれぞれ取り付けられ、これら王冠歯車491,5
01は1つのピニオン511と結合し、このピニオン5
11はモータ52+によシ回転駆動する。これにより、
偏角プリズム10. 、10.は互いに逆方向に同角度
だけ回転し得ることとなる。さらに、水平方向の偏角プ
リズムto、 、 10.の後方には垂直方向の偏角プ
リズム1.1..11.が配置され、これらの偏角プリ
ズム11..1.1.には水平方向の場合と同様王冠歯
車531゜541がそれぞれ取り付けられこれらの王冠
歯車531゜54□はピニオン55□を介してモータ5
6.によシ水平方向と同様な回転駆動を行ない得るよう
になっている。
なお光学台301,302は前後に案内用の支持管57
゜58が取り付けられ光学台30..302の水平方向
の移動を安定なものにしている。また、光学台301.
302の後端には案内ロンド591.5g2およびアー
ム601゜602を介してスライド板62. 、622
が連結され、アーム601.602け回動ピン61..
612のまわりに回動自在となっておシ、スライド板6
2..622の移動量により矯正光学系に+ 、 K2
の光軸の水平移動量を目視し得るように々っている。こ
のように構成された矯正光学系に+ 、 K2は各モー
タ36 、40+ 、402・・・・・・を後述する制
御演算回路の出力により制御して調整駆動が行なわれる
こととなる。なお、光学台30223− に取シ付けられモータ441,47.と同様な働きをす
るモータの図示は省略され、その他各光学系Kl。
K2に対称的に現われる部材、部位の図示および説明は
省略されている。
次に、第10図に基づいて本装置の制御駆動を図る制御
演算回路等の処理系統につき説明する。図において符号
70は制御部を構成する制御演算回路であり、この制御
演算回路70は駆動入力部Xaまたはデータ入力部乃か
らの信号を受けて駆動出力部Yおよび表示手段2の作動
を図るよう制御演算を行なうものでマイクロコンピュー
タなどにより構成される。データ入力部乃はあらかじめ
概略判明している被検眼の屈折力データ例えば他覚式屈
折力測定装置での測定結果データ等を入力するためのも
のであり、このデータ入゛力部℃を設けることによりあ
らかじめ入力された測定結果データに基づいて設定され
た矯正度数から本件発明の自覚式屈折力測定装置での高
精度な測定を短時間でなすことができる。駆動入力部為
の遠用近用切換スイッチ71は駆動回路72を介して屈
折力検査用視標424− の移動用モータ73に接続されており、その駆動信号が
制御演算回路70に供給されて遠用屈折力測定または近
用屈折力測定の選択情報を与えるようになっているうま
た、駆動入力部抱の矯正光学系軸間移動スイッチ74は
矯正光学系に+ 、 K2の各光軸間距離を変えるため
の移動用モータ36に駆動情報を与えるものであり、制
御演算回路70の指令をえてその出力により駆動出力部
Yを構成する駆動回路75を介して移動用モータ36の
駆動を図るようになっている。さらに、矯正光学系軸間
移動スイッチ74の作動により移動用モータ36が駆動
すると共に照準板23a、 23bが動いて瞳孔間距離
が定まると、表示手段2を構成する瞳孔間距離表示部7
6にその値が表示される。なお、瞳孔間距離はデータ入
力部運を構成する瞳孔間距離データ部77からの指令に
よっても制御されるように々っている。
また、駆動入力部Xaの球面度数変化スイッチ781(
以下説明を簡略化するため符号は右眼系のみについて記
す。)は第1群レンズ系61の移動用モータ40+に駆
動情報を与えるものであり、制御演算回路70および駆
動出力部Yの駆動回路79+を介してモータ401に駆
動信号を与えるようになっている。こうして、球面度数
が変化すると表示手段2の球面度数表示部80にそれに
応じた値が表示される。Aお、球面度数はデータ入力部
乃の球面度数データ部81からの信号によっても制御さ
れるようになっている。
さらに、駆動入力部Xaの円柱度数変化スイッチ82+
は第1および第2の円柱レンズ9+ 、 9+の互いに
逆方向への回転を図るモータ44..47.に駆動情報
を与えるもので、制御演算回路70および駆動出力部Y
の駆動回路831,831を介してモータ441.47
1へ駆動信号を与えるようになっている。とうして円柱
度数が変化するととれに応じて表示手段Zの円柱度数表
示部84にその値が表示される。また、円柱度数はデー
タ入力部乃の円柱度数データ部85からの信号によって
も制御されるようになっている。
また、駆動入力部Xaの円柱軸角度変化スイッチ85+
は第1および第2の円柱レンズ9. 、91の同一方向
への回転を図るモータ44+、47+に駆動情報を与え
るもので、制御演算回路70および駆動出力部Yの駆動
回路83..83.を介してモータ44+、4’hへ駆
動信号を与えるようになっている。こうして、円柱軸の
角度が決まるとその値は表示手段Zの円柱軸角度表示部
86に表示される。また、円柱軸の角度はデータ入力部
属の円柱軸角度データ部87の信号によっても制御され
るようになっている。
そして、駆動入力部Xaの水平方向偏角プリズム変化ス
イッチ88.は水平方向の偏角プリズム101゜101
の回転を図るモータ521に駆動情報を供給するもので
あり、制御演算回路70および駆動出力部Yの駆動回路
891を介してモータ521に駆動信号を与えるように
なっている。また、駆動入力部Xaの垂直方向偏角プリ
ズム変化スイッチ901は垂直方向の偏角プリズム11
1,111の回転を図るモータ561に駆動情報を与え
るものであり、制御演算回路および駆動出力部Yの駆動
回路911を介してモータ56.に駆動信号を与えるよ
うになっている。
こうして偏角プリズム1(1+、10t、1]+、11
+の回転により得られる斜位補正プリズム値は表示手段
2の斜位補正プリズム値表示部92に表示される。また
、プリズム値はデータ入力部属の斜位補正プリズム値デ
ータ部93の信号によっても制御されるようになってい
る。
また、駆動入力部地の測定選択スイッチ961は屈折力
の粗測定、円柱度数の精密測定、および円柱軸角度の精
密測定の3者を択一的に選択し得るようになっており、
その選択信号は制御演算回路70へ供給される。さらに
、駆動入力部Xaを構成する状態変化スイッチ971は
測定選択スイッチ961による各測定の選択が行なわれ
ている場合に作動させるものである。すなわち、例えば
円柱度数の精密測定が選択されている場合には状態変化
スイッチ971の作動によシ屈折力の粗測定の際に得ら
れて第1および第2の円柱レンズ9. 、9.の状態に
より決まる円柱度数を所定の微小値だけ増減し得るよう
になっており円柱度数の精密測定が行なえる。このよう
な測定は主として制御部を構成する第1の状態変化手段
の作動により支配される。また、円柱軸角度の精密測定
が選択されている場合には同様に状態変化スイッチ97
1の作動により屈折力の粗測定の際に得られて第1およ
び第2の円柱レンズ9. 、9.の状態により決まる合
成円柱軸角度のみを増減し得るようになっており円柱軸
角度の精密測定が行彦える。このような測定は主として
制御部を構成する第2の状態変化手段の作動によシ支配
される。
次に、円柱度数および円柱軸角度の各精密測定における
制御演算回路70の制御内容につき説明する。まず、円
柱度数の精密測定は、レンズの強主径線に対する屈折力
を所定の微小範囲d/2だけ増大させる一方、弱主径線
に対する屈折力を微小範囲d/2だけ減少させることに
より定まる第1の状態と、この第1の状態とけ逆に強主
径線に対する屈折力を微小範囲d/2だけ減少させると
共に弱主径線に対する屈折力をその微小範囲d/2だけ
増大させることによシ定まる第2の状態とをそれぞれつ
くり、両状態の比較観察を被検者に行なわせるものであ
る。なお、精密測定を行なう前には粗測定が行なわれて
いるが、この際球面度数Soおよび円柱度数Coがそれ
ぞれ得られているものとする。
このとき制御演算回路70は、円柱度数Coを設定する
ため第1円柱レンズ91の円柱軸と第2円柱レンズ91
の円柱軸とにより形成される交差角αを前述した0式”
cos ’ (I  Co /2D ) (以下この式
をf(Co)で表わす。)に基づいて演算し、この演算
結果に基づき駆動回路831.83+を作動させて第1
および第2の円柱レンズ回転用モータ441,47tの
駆動が図られるようになっている。次いで、測定選択ス
イッチ961 Kより円柱度数の精密測定が選択され、
状態変化スイッチ971の操作によ沙前述した第1状態
が指定されると円柱度数の値はCoからCo十dへと変
化する。この場合、制御演算回路70は第1円柱レンズ
91の円柱軸と第2円柱レンズ91の円柱軸との交差角
α1を” cos ’ (1(Co +d )/2D 
:)の式(以下この式をf(Co+d)で表わす。)に
基づいて演算し、この演算結果によシ駆動回路831゜
831を作動させて第1および第2の円柱レンズ回転用
モータ441,47tが制御されるようになっている。
一方、第11図(a)は屈折力の粗測定時および円柱度
数の精密測定の第1状態時における第1円柱レンズ91
と第2円柱レンズ91との位置関係を示したものである
。なお、同図においては位置関係を分かり易くするため
移動量を誇張して示しである。
また、同図においては第1円柱レンズ91の屈折力を正
とし第2円柱レンズ91のそれを負として示されている
と共に、屈折力の粗測定終了時における各レンズの位置
を破線で表わし、円柱度数の精密測定における第1状態
を実線で表わしている。そして、粗測定終了時における
第1円柱レンズ91および第2円柱レンズ91の各円柱
軸をそれぞれtT + zsで示し、第1状態における
各円柱レンズ91 、91の円柱軸をそれぞれ況T L
fiで示している。なお、同図において1.はそれぞれ
の測定時における各円柱軸の中間方向の軸を表わしてい
る。つまり、中間方向の軸t0ばいずれの状態において
も変らないこととなり、粗測定時における円柱軸’T 
* Z8の交差角はα0であるが第1状態における円柱
軸t、f 、 t4の交差角は増加してαNとなる。こ
の結果、中間方向の軸t0で表わされる各円柱レンズ9
1.9tの合成屈折力の方向は変らず円柱度数のみがC
oからCo+dへと変化することとなる。
次に、状態変化スイッチ97.の操作により第2状態が
指定されると円柱度数はCoからCo  dへと変化す
る。この場合制御演算回路70は、第1円柱レンズ91
の円柱軸と第2円柱レンズ9□の円柱軸との交差角αM
を’CQ!+’(1(Co  d)/2D)  の式(
以下この式をf(Co  d)で表わす。)に基づいて
演算し、この演算結果により駆動回路831.83tを
作動させて第1および第2の円柱レンズ回転用モータ4
4..471が制御されるようになっている。
なお、第11図(6)は屈折力の粗測定時および円柱度
数の精密測定の第2状態時における第1円柱レンズ91
および第2円柱レンズ91の位置関係を示したものであ
る。ここで、第11図(′b)は第11図(a)の場合
と同様に各レンズの位置関係を分かり易くするため誇張
して描かれ、粗測定時のレンズの位置を破線で示すと共
に第2状態のレンズの位置を実線で示しである。また、
粗測定時における各レンズ9、 、9.の円柱軸をそれ
ぞれtT、t8で表わすと共に、第2状態における各円
柱軸をそれぞれ# 、 t7.で示している。この第1
1図(b)から分かる通り両側定時における各円柱軸の
中間方向の軸1.は変らず、また各円柱軸の交差角は粗
測定時にはα0であるが第2状態ではα2に減少してい
る。したがって、各円柱レンズ91 、91の合成屈折
力の方向は測定の前後において変らず、円柱度数のみが
CoからCo−dへと変化する。
次に、測定選択スイッチ96+によって円柱軸角度の精
密測定が選択され、状態変化スイッチ97によって前述
した第1状態が指定されると各レンズ91 、91の合
成の円柱軸角度は粗測定時における角度Aoから角度A
l−5変化する。このように円柱軸角度を変化させるた
めには、粗測定時における第1円柱レンズ91および第
2円柱レンズ91の各円柱軸の交差角を変えることなく
両レンズ9+ 、 9+をその光軸のまわりKA’−A
Oの角度だけ回転させれば良い。これは、両日柱レンズ
9+ 、 9+の交差角が変化しない場合には合成の円
柱度数も変化しないためである。
第12図(&’lは屈折力の粗測定終了時および円柱軸
角度の精密測定の第1状態を示しておシ、前者のレンズ
の状態は破線で示され後者のレンズの状態は実線でそれ
ぞれ示されている。
次に、状態変化スイッチ97]によシ前述した第2状態
が指定されると円柱軸の角度がAoからA”へ変化する
。この場合、第1円柱レンズ91および第2円柱レンズ
91は各軸方向の交差角をA“−Aoの角度に保ったま
ま光軸のまわりに回転する。第12図(b)は第1円柱
レンズ91と第2円柱レンズ91の粗測定時における状
態を破線で示すと共に、円柱軸角度の精密測定時におけ
る状態を実線で示している。
この場合、制御演算回路70は次の両式に基づいて第1
状態および第2状態における円柱軸角度A:A′を求め
る演算を行なう。つまり、前述した0式%式% Ao + 45’  を代入して得られるの式、および
0式において址=A″、Da−Co、ψa−AO,Db
=d、ψb = Ao + 45° を代入して得られ
るの式に基づき演算が行なわれる。そして、この演算結
果により駆動回路83+、831を作動させて第1およ
び第2の円柱レンズ回転用モータ441,442の駆動
を図り、これにより第1および第2の円柱レンズ9+ 
、 9+の合成円柱軸角度をA′またはAIの大きさに
設定する。
なお、このように設定された円柱軸角度AI、A2は、
従来例で説明したクロスシリンダによる屈折力測定にお
いて粗測定時におけるクロスシリンダの合成円柱軸角度
を微小屈折度dだけ変化させると共にその合成円柱軸角
度を45°だけ偏移させ、その反転の前後に形成される
第1および第2の状態の各合成円柱軸角度と等価となっ
ている。
なお、表示手段2の各表示部76 、80・・・・・・
に表示された値に対応する信号は撮像管26から得られ
る映像信号と共に信号処理部94を構成する合成回路9
5により信号合成が行なわれ、この合成回路95の出力
を受けてモニターテレビ27の画面上に矯正すべき屈折
力測定の結果が写し出されるようになる。
次K、制御演算回路700制御例につき説明する。
例えば球面度数変化スイッチ781や円柱度数変化スイ
ッチF821の操作によシ所望の球面度数および円柱度
数を得るためには、矯正光学系に1の第1群、第2群お
よび第3群レンズ系6s 、 71.81 (以下球面
光学系という)ならびに第1および第2の円柱レンズ9
..91(以下円柱光学系という)を次のように調整す
れば良い。すなわち、球面光学系および円柱光学系の合
成屈折力は第1および第2の円柱レンズ9..9.の各
軸の交差角の関数として表わされるため、球面度数ある
いは円柱度数に対応した交差角に設定するような調整を
行なう。
また、円柱軸変化スイッチ851により円柱軸の角度を
得る場合には第1および第2円柱レンズ91゜91の各
軸の交差角と基準の角度との和あるいは差により決まる
角度だけ第1の円柱レンズ9】、甘たけ第2の円柱レン
ズ91を回転させる。
さらに、水平方向の偏角プリズム変化スイッチ881 
、882によシ所望のプリズム値を得るには、偏角プリ
ズム101,1(hの回転角とプリズム値との間に所定
の関係式が成立することから、そのプリズム値に対応し
た角度だけ偏角プリズム10..10.を回転させる。
垂直方向のプリズム値を得る場合は水平方向の偏角プリ
ズム101.1(hに対して直交して配置されているこ
とを考慮する他水平方向と同様に垂直偏角プリズム11
..11.の回転制御を図るようにする。
次に、この実施例の屈折力測定装置を用いた屈折力の測
定につき第13図の流れ図を参照しながら説明する。
まず、電源の投入がなされて測定開始の信号が発せられ
るとスタートのステップ100から判断のステップ10
1へ移行する。そして、このステップ]、OXにおいて
は当該測定が粗測定であるか否かの判定を行なう。この
判定結果が肯定YESである場合には次の判断のステッ
プ102へ移行し、このステップ102において球面光
学系の球面度数を変更するか否かが判定される。この判
定結果が肯定YESである場合、すなわち被検者が検査
用視標を明瞭に見ることができない場合には処理のステ
ップ103において球面度数を増減させるデータを入力
する。このデータの入力により視標をほぼ明瞭に見るこ
とができるようになったら判断のステップ104へ移行
する。なお、ステップ102における判定結果が否定N
oである場合には直ちにステップ104へ移行する。會
お、球面度数の粗測定において被検者が見る視標は大小
各種の文字あるいは数字を配列したものであり、との視
標を緑色フィルムおよび赤色フィルムを介してそれぞれ
観察させていずれの場合にも同程度に見えるよう球面度
数を変化させる。壕だ、この状態において被検者に円柱
軸角度測定用視標、例えば一点のまわりに放射状に等間
隔を置いて一群の直線を配置した視標を観察させ、その
うちの明瞭に見える方向が円柱軸角度であると推定され
る。
一方、ステップ104においては円柱度数を変更するか
否かの判定がなされ、その変更を必要とする場合(YE
S )は円柱度数の増減を図る処理のステップ105へ
移行し、その入力データを得た後次のステップ106へ
移行する。なお、円柱度数の変更を要しない場合(No
)は直ちにステップ106−\移行する。このステップ
106においては円柱軸角度を変更するか否かの判定が
なされるわけであるが、その変更可否の基準は上述の如
く推定された円柱軸角度に求められる。そして、円柱軸
角度の変更を要する場合は処理のステップ107へ移行
して円柱軸角度を増減させるデータを入力する。
なお、円柱軸角度の変更は上記の如く推定された円柱軸
角度を円柱軸角度変化スイッチ8の操作により増減する
ことにより行ない、円柱度数の変更は円柱度数変化スイ
ッチ82】の操作により増減させて行なう。こう17て
、円柱軸角度測定用視標の各直線が被検者にとってほぼ
一様に見えるようになった状態を粗測定の終了時とする
次に、ステップ101において判定結果が否定■である
場合、すなわち精密測定の場合はまずステップ108へ
移行する。このステップ108では円柱度数の精密測定
であるか否かの判定がなされ、その判定結果が肯定YE
Sである場合には次のステップ109へ移行する。
ステップ109では状態変化スイッチ971の操作によ
り状態変化をさせ被検者に第1状態と、第2状態との比
較観察を行なわせる。この比較観察は次段のステップ1
10を介して、両者の見え方が確認されるまで繰り返さ
れる。この比較観察の結果、両者の見え方に差が生じて
いる場合には、円柱度数変化スイッチ821によって設
定した円柱度数が適当でないので、状態変化を一旦中断
し、ステップ102及びステップ104を介してステッ
プ105に移行し、円柱度数変化スイッチ821によっ
て円柱度数を適当に増減変化させて、数ステップを介し
て再びステップ109において第1状態と第2状態との
比較観察が行なわれる。
上記のルーチンは第1状態と第2状態との見え方が同程
度となるまで繰り返される。ここで状態変化とは具体的
には、第1および第2の円柱レンズ91 、91の各円
柱軸がなす交差角をf(Co+d)またはf(Co−d
)に変化させることをいう。こうして第1および第2の
状態でそれぞれ得られる円柱度数の中間値すなわち円柱
度数変化スイッチ821によって設定した円柱度数値が
円柱度数の精密測定により得られた測定値となる。
一方、ステップ108における判定結果が否定N。
である場合には、ステップ111に移行する。ステップ
111では状態変化スイッチ971の操作により状態変
化をさせ被検者に第1状態と第2状態との比較観察を行
なわせる。この比較観察は次段のステップ112を介し
て両者の見え方が確認されるオで繰り返される。この比
較観察の結果、両者の見え方に差が生じている場合には
、円柱軸角度変化スイッチ851によって設定した円柱
軸角度が適当でないので状態変化を一旦中断し、ステッ
プ102、ステップ104及びステップ106を介して
ステップ107に移行し円柱軸角度変化スイッチ851
によって円柱軸角度を適当に増減変化させる。この後数
ステップを介して再びステップ111において第1状態
と第2状態との比較観察が行なわれる。上記ルーチンは
第1状態と第2状態との見え方が同程度となるオで繰り
返される。ここで状態変化とは円柱軸角度をA′または
A’に変化させることをいう。
こうして第1および第2の状態でそれぞれ得られる円柱
軸角度の中間値すなわち円柱軸角度変化スイッチ851
によって設定した円柱軸角度値が円柱軸角度の精密測定
により得られた測定値となる。
こうして、すべての測定が終了するとステップ113か
らエンドのステップ114へ移行してすべての演算も終
了する。この測定終了時における球面光学系の球面度数
をSt、円柱光学系円柱度数および円柱軸角度をそれぞ
れC1、Azとすると、被検眼円柱度数がCt、そして
円柱軸角度がAtとなる。このような結果は、この発明
に係る屈折力測定装置が円柱光学系を互いに符号の異な
る屈折力を有する2つの円柱レンズ91 、91で構成
していることに起因したものであることを示唆している
なお、上述の実施例においては円柱光学系を2つの円柱
レンズ9+ 、 9+で構成したが、円柱レンズの代り
にレンズの一面が円環面であって他の面が球面または平
面のレンズを用いても良く、かかるレンズおよび上述の
円柱レンズのいずれについてもこの実施例の説明におい
てはト−IJソックンズであるとする。
壕だ、上述の実施例においては矯正光学系の像を被検眼
の眼前に形成する構成の屈折力測定装置につき説明した
が、被検眼の眼前に矯正レンズを配置する構成の屈折力
測定装置についてもこの発明を適用し得ることは勿論で
ある。
以上説明したように、この発明によれば被検眼の屈折力
を測定するために設けられる球面光学系および円柱光学
系のうち、円柱光学系を互いに符号の異なる2つのトー
リックレンズにより構成すると共に、この円柱光学系の
みを制御することによシ粗測定時に得られる屈折力の値
に基づいた精密測定を行ない得るよう如したので、従来
例の如く精密測定時における操作上の煩しさがなくなり
、しかも精度良い測定結果が得られる。また、屈折力の
粗測定から精密測定へ移行する場合従来のような球面光
学系の球面度数の変化を必要としないので光学系制御の
複雑化を避けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に用いられるバリアプルクロ
スシリンダーを説明する斜視図、第2図は第1図のレン
ズ系の屈折力を説明するX−Y座標図、第3図はこの発
明を自覚式屈折力測定装置に適用した場合の光学系配置
を説明する斜視図、第4図は第3図の装置を構成する指
標投影系を説明する概略構成図、第5図は指標投影系の
指標を示す模式図、第6図および第7図は照準光学系の
指標を示す模式図であって第6図は一方の指標板の指標
像、第7図は他方の指標板の指標像をそれぞれ示し、第
8図(a)〜(e)は被検眼位置設定の調整手順を説明
する図であり、第8図(a)は調整前の状態、第8図(
b)は上下方向の調整を行なった場合、第8図(c)は
作動距離設定が終った場合、第8図(d)は左右方向の
調整が終った場合、第8図(e>は全ての調整が終った
場合をそれぞれ示し、第9図は矯正光学系のレンズ駆動
機構を示す斜視図、第10図はレンズ駆動機構を制御す
る回路を説明するブロック図、第11図(a)、 (b
)は屈折力の粗測定時および円柱度数の精密測定時にお
ける円柱光学系の屈折力変化を説明する図であって、第
11図(a)は精密測定の第1状態時と粗測定時との比
較の説明をする斜視図、第11同市)は精密測定の第2
状態時と粗測定時との比較を説明する斜視図をそれぞれ
示し、第12図(a) 、 (b)は屈折力の粗測定時
および円柱軸角度の精密測定時における円柱光学系の屈
折力変化を説明する図であって、第12図ra)は精密
測定の第1状態時と粗測定時との比較を説明する斜視図
、第12図(b)は精密測定の第2状態時と粗測定時と
の比較を説明する斜視図をそれぞれ示し、第13図は屈
折力測定時における制御演算回路の作動を説明する流れ
図である。 4・・・屈折力検査用視標、 出願人 東京光学機械株式会社 −47− 第1図 第11図(α) @12図(0) 第11図(b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 球面度数を可変とする球面光学系と、円柱度数を可変と
    する円柱光学系と、前記両光学系の球面度数および円柱
    度数をそれぞれ可変制御する制御部とを有し、検査用視
    標を前記両光学系を介して投影することにより被検眼の
    屈折力を測定する屈折力測定装置において、 前記円柱光学系を光軸のまわりに回転自在であって屈折
    力の符号が互いに異なる2つのト−IJシックンズから
    構成し、前記制御部は、前記各トーリックレンズの円柱
    軸の交差角に応じた円柱度数を得るように該円柱光学系
    の回転を制御する回動制御手段と、屈折力の粗測定時に
    得られる円柱度数を前記回動制御手段の作動を図って所
    定範囲内で増減させることにより該円柱度数の精密測定
    を行なう第1の状態変化手段と、屈折力の粗測定時に得
    られる円柱軸角度を前記回動制御手段の作動を図って所
    定範囲内で増減させることにより該円柱軸角度の精密測
    定を行なう第2の状態変化手段とを備えたことを特徴と
    する屈折力測定装置。
JP58055273A 1983-04-01 1983-04-01 屈折力測定装置 Granted JPS59183726A (ja)

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JP58055273A JPS59183726A (ja) 1983-04-01 1983-04-01 屈折力測定装置

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