JPS591835Y2 - シヤ−プペンシルの折損芯除去具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シャープペンシルの折損芯除去具に関する
ものである。

従来、例えば第１図に示すようにノックキャップの内端
にピンＰを止着し、このピンＰの略中央部に屈曲部を形
成して芯パイプａの内壁に当接させるようにすることに
よって、ノックキャップの嵌合時のガタッキを防止する
ようにしたものが存在する。

しかし、このような構成によると、単に屈曲部の一部が
弱い弾性で内壁に当接するのみであるから、嵌合時のロ
ック状態を維持するバンド部すを必要とするし、必ずし
も充分にガタッキを防止することができない欠点がある
。

この考案は、このような欠点を除去するためになされた
もので、キャップ部に芯パイプ内に挿入される小径部を
設け、この小径部からキャップ部後端にかけて条溝を形
成し、この条溝内に中央部に屈曲部を形成した折損芯の
除去ピンを圧入係止することによって、嵌合時のロック
状態を維持するバンドを必要とせず嵌合状態の確実なシ
ャープペンシルの折損芯除去具を提供することを目的と
するものである。

以下、この考案の一実施例を第２図および第３図を参照
して詳細に説明する。

第２図において、１は、ホルダーで゛ありこのホルダー
１内には、細径の芯パイプ３が軸方向にスライド自在に
収納されている。

又、ホルダー１の先端には、先端キャップ２が螺合され
ている。

そして、図示しないが、先端キャップ２内には芯パイプ
３の先端に連結されたリードチャック機構が設けられて
いて、芯パイプ３の移動によって駆動され、先端パイプ
７より芯８を繰り出すようになっている。

一方、４は、上記芯パイプ３の後端部に嵌合されるノッ
クキャップである。

このノックキャップ４は、上記芯パイプ３内に挿入され
る小径部６とこの小径部６に連続する大径部９をからな
っている。

そして、小径部６の一端から大径部９の中央部にかけて
第２図に示すように一本の条溝５が形成されている。

この条溝５は、小径部６の部分では一側方に開放され、
大径部９の部分では内部に進入している。

進入部の長孔を５ａで示している。他方、１１は、折損
芯の除去ピンであり、一端部にはＵ状の折曲部１１ ａ
を有するとともに略中央部にはくの字状の屈曲部１１
ｂを有し、さらに他端は真直ぐに延びている。

直線部を１１ Ｃで示す。ピン１１の一端折曲部１１
ａは、上記長孔５ａに圧入され、その上端片を内壁面に
係止することによって固定されている。

そして、屈曲部１１ ｂは、上記小径部６の条溝５に端
部を突出させた状態で嵌装されている。

また、直線部１１ Ｃは、小径部６の前端より突出して
いる。

従って、今、上記の状態でソックキャップ４を芯パイプ
に嵌合すると、ピン１１の屈曲部１１ ｂは芯パイプ３
の内壁面に対して相当な押圧弾性で圧接することにより
、小径部６の外周面自体も芯パイプ３の内面に確実に圧
接される。

しかも、その挿脱は、スムーズである。

以上のようにこの考案によると、ノックキャップ部に芯
パイプ内に挿入される小径部を設け、この小径部からノ
ックキャップ後端部にかけて条溝を形成し、この条溝を
利用してピンを係止することによって、充分な押圧力で
確実に嵌合できるようにしたので、特別な係止手段を要
することなくガタッキのない安定した嵌合状態を実現す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のシャープペンシルの折損芯除去具の側
面図、第２図は、この考案の一実施例の断面図、第３図
は、その要部の平面図である。 １・・・ホルダー ３・・・芯パイプ、４・・・ノック
キャップ、５・・・条溝、６・・・小径部、９・・・大
径部、１１・・・折損芯除去ピン、１１ ａ・・・折曲
部、１１ ｂ・・・屈曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細径の芯パイプ３と、一端小径部６を上記芯パイプ３に
   嵌合され他端大径部９をノック部としたノックキャップ
   ４と、このノックキャップ４の上記小径部６側から上記
   大径部９側にかけて形成され、該小径部６の一側で開放
   された条溝５と、この条溝５に一端側新曲部１１ ａを
   圧入係止することによって固定され他端を該条溝５外に
   突出した折損芯除去ピン１１と、この折損芯除去ピン１
   １の略中央部に形成され、端部を上記芯パイプ３の内壁
   に圧接係止される屈曲部１１ ｂをと備えたシャープペ
   ンシルの折損芯除去具。