JPS59182364A - オ−トラジオグラフイ−における信号検出法 - Google Patents

オ−トラジオグラフイ−における信号検出法

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JPS59182364A
JPS59182364A JP58057418A JP5741883A JPS59182364A JP S59182364 A JPS59182364 A JP S59182364A JP 58057418 A JP58057418 A JP 58057418A JP 5741883 A JP5741883 A JP 5741883A JP S59182364 A JPS59182364 A JP S59182364A
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radiolabeled substance
light
substance
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JP58057418A
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English (en)
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Tsutomu Kimura
力 木村
Kazuhiro Hishinuma
菱沼 和弘
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2012Measuring radiation intensity with scintillation detectors using stimulable phosphors, e.g. stimulable phosphor sheets
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    • GPHYSICS
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    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
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    • G01T1/2914Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2921Static instruments for imaging the distribution of radioactivity in one or two dimensions; Radio-isotope cameras
    • G01T1/2942Static instruments for imaging the distribution of radioactivity in one or two dimensions; Radio-isotope cameras using autoradiographic methods

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オートラジオグラフィーにおける信号検出法
に関するものである。
支持媒体上において少なくとも一次元的方向に分離展開
されて分離展開列を形成している放射性標識物質などの
ような一次元的に分布した放射性標識物質の位置情報を
得るための方法としてオートラジオグラフィーが既に知
られている。
たとえば、蛋白質、核酸などのような生物体由来の高分
子物質に放射性標識を付与したのち、その放射性標識を
付した高分子物質、その誘導体、あるいはその分解物な
ど(以下、放射性標識物質ともいう)をゲル状支持媒体
上で電気泳動などの分離操作にかけて分離展開を行なう
ことにより、該支持媒体上しこ放射性標識物質の分離展
開列を形成させ、次いでこの分離展開列を放射線フィル
ムに転写し可視化することにより、そのオートラジオグ
ラフを可視画像として得て、この可視画像から放射性標
識物質の位置情報を得ている。また、得られた放射性標
識物質の位置情報を基にして、その高分子物質の分離、
同定、あるいは高分子物質の分子量、特性の評価などを
行なう方法は既に開発され、実際に利用されている。そ
して、上記のようなオートラジオグラフィーは、特に近
年においてDNAなどの核酸の塩基配列の決定に有効に
利用されている。
に記のオートラジオグラフィーにおいて、従来、得られ
たオートラジオグラフの解析は人間の目によって行なわ
れているが、それに代る方法として1本出願人は、可視
化されたオートラジオグラフを光電的に読み取ってデジ
タル信号に変換し、そのデジタル信号に好適な信号処理
を施すことにより放射性標識物質の一次元的な位置情報
を記号および/または数値として得る方法に関する発明
について既に出願して、いる(特願昭58−1336号
)。この信号処理法は、得られたデジタル信5士につい
て信号処理のための一次元的走査方向(すなわち、放射
性標識物質の一次元的分布方向)を決定する工程と、こ
の走査方向に沿ってサンプリング点を検出する工程とを
含むものである。なお、上記信号処理法における走査と
はデジタル画像データ上における数値的走査を意味して
いる。
上記の信号処理法によれば、従来においては研究者の視
覚的な判断に頼っていた放射性標識物質の一次元的な位
置情報を、自動的かつ高精度に所望の記号および/また
は数値として得ることができるものである。従って、得
られる位置情報の精度の著しい向上および情報量の増加
をもたらすものである。
さらに、本出願人による特願昭58−1337号明細書
には、放射線写真法を利用するオートラジオグラフィー
において、得られたデジタル信号についてサンプリング
点検出のための走査方向を決定することからなる信号処
理法が記載されている。
上記いずれの信号処理法においても、放射性標識物質の
一次元的分布方向(サンプリング点検出のためのデジタ
ル画像データ上の走査方向)の決)j!は、写真感光材
料I−に可視化されたオートラジオグラフを光電的に読
み取ることにより、オートラジオグラフに対応するデジ
タル信号を得たのちに行なわれている。従って、得られ
たデジタル信号−はまず信号処理回路内のメモリーに記
憶されたのち、信号処理操作に応じてメモリーから選択
的にデジタル信号を取り出すことによって、放射性標識
物質の一次元的分布方向が決定されている。
すなわち、写真感光材料の光電的読取操作は感光材料全
面にわたって行なわれており、感光材料1−の信号を有
しない領域、換言すれば放射性標識物質の位置情報に関
与しない領域についてもデジタル画像データとして得て
いる。このことは、感光材料J2に可視化されたオート
ラジオグラフ全体にわたって、1)Lみ取って得られた
デジタル信号を一部、 4’r @処理回路内のメモリ
ーに記憶させなければならす、メモリーが多大な記憶容
量を必要とすることを意味するものである。
また、この写真感光材料の光電的読取操作は写真感光材
料全面にわたって行なわれるため、無視し難い時間を必
要とする。
従って、本発明は、オートラジオグラフィーにおいて放
射性標識物質の位置情報を有するデジタル信号を効率良
く検出するための信号検出法を提供することをその目的
とするものである。
上記の目的は、放射性標識物質の一次元的な位置情報を
有するオートラジオグラフが記録されている写真感光材
料上の一部分を光で予備的に走査して放射性標識物質の
一次元的分布方向を決定したのち、同一の写真感光材料
をこの一次元的分布方向に沿って光で走査して放射性標
識物質の位置情報をデジタル信号として得ることにより
達成ごれる。
すなわち、本発明は、−次元的に分布した放射性標識物
質の位置情報が写真感光材料」二に可視画像として記録
されてなるオートラジオグラフについて、 i)該写真感光材料上の少なくとも二領域を放射性標識
物質の一次元的分布を横断するように光で走査して、可
視化された該オートラジオグラフの一部を光電的に読み
取ること番こよリマ1(られる電気信号に基づいて、各
走査(こおける放射性標識物質の分布点を検出し、次(
こ順に各走査における放射性標識物質の分布点を結んで
直線、折線または曲線からなる連続線を設定し、この設
定された連続線を該放射性標識物質の一次元的分布方向
とする工程、11)上記l)の工程により決定された該
放身1性標識物質の一次元的分布方向に沿って該写真感
光材、Il l−を光で走査して、可視化された該オー
トラジオグラフを光電的に読み取ることにより、該オー
トラジオグラフかイー1する該放射性標識物質の位置情
報をデジタル信号として得る工程、 を含むことを特徴とするオートラジオグラフィーにおけ
る信号検出法を提供するものである。
なお、本発明において「位置情報」とl±、試#[中に
おける放射性標識物質もしくはその集合体の位置を中心
とする各種の情報、たとえば、支持奴体中に存在する放
射性物質の集合体の存在位置と形状、その位置における
放射性物質の壊変、分布などからなる情報の一つもしく
は任意の組合わせとして得られる各種の情報を意味する
本発明によれば、まず、弱い光による予備的な走査で放
射性標識物質の一次元的分布方向を決定したのち、同一
の写真感光材料」二をこの一次元的分布方向に沿って光
で走査して放射性標識物質の位置情報をデジタル信号と
して得ることにより、読み取り時間を大幅に短縮するこ
とができる。すなわち、オートラジオグラフの読み取り
(光による走査)を写真感光材料全面にわたって行なう
必要がなく、放射性標識物質の一次元的分布方向に沿っ
た一定幅のみを光で走査して位置情報を読み取ればよい
ため、これまでに要していた読み取り時間を大幅に短縮
することができるものである。
また、これまでのように写真感光材料の全面にわたって
得られたオートラジオグラフに対応するデジタル信号を
信号処理回路内のメモリーに記憶する必要がなく、放射
性標識物質の−次元的分布方向−ヒのある一定領域のデ
ジタル信号、すなわち放射性標識物質の位置情報を有す
るデジタル信号のみをメモリーに記憶させることができ
、そのために必要とするメモリーの容量を著しく減少さ
せることかできるものである。
そして本発明は、支持媒体上における放射性標識物質の
分離展開時の位置的な歪み、あるいは−次元的方向に分
布して分布列を形成している放射性標識物質のオートラ
ジオグラフを写真感光材料l〕へ転写記録する操作にお
ける位置ズレなどにより、感光材料上に記録されたオー
トラジオグラフ全体にわたって歪み、ズレが生じている
場合にも、その−次元約分Ir1(分離展開)方向を自
動的に見出して、デジタル信号検出のための走査方向と
することができるものであり、この走査方向に沿って放
射性標識物質の一次元的位置情報を高精度で得ることを
可能にするものである。また、オーi・ラジオグラフが
一次元的方向に複数の分布列をもって分70シている放
射性標識物質からなる場合において、個々の列の歪み等
に対しても、その−次元的分布方向を正確に見出して走
査方向とすることができるものである。
本発明において、−次元的分布とは、たとえば、電気泳
動操作により得られる泳動列のように、放射性標識物質
が帯状あるいはスポット状をなして一方向に点在してい
る状態をいう。
本発明において用いられる試料の例としては、放射性標
識物質が一次元的方向に分離展開された支持媒体を挙げ
ることができる。放射性標識物質の例としては、放射性
標識が付与された生体高分子物質、その誘導体もしくは
それらの分解物を挙げることができる。
たとえば、本発明は、放射性標識が付与された生体高分
子物質が、蛋白質、核酸、それらの誘導体、それらの分
解物のような高分子物質である場合には、これらの生体
高分子物質の分離、同定などに有用なものである。さら
に、これらの生体高分子物質の全体的あるいは部分的な
分子量、または、それらの分子構造あるいはそれらの基
本単位構成などの解析に本発明は有効に利用することが
できる。特に、DNAなどの核酸の塩基配列の決定にお
いて非常に有効なものである。
また、放射性標識物質を支持媒体を用いて分離展開する
ための方法としては、たとえば、ゲル状支持媒体(形状
は層状、柱状など任意)、アセテートなどのポリマー成
形体、あるいは癌紙などの各種の支持媒体を用いる電気
泳動、そしてシリカゲルなどの支持媒体を用いる薄層ク
ロマトグラフィーがその代表的な方法として挙げられる
が1分離展開方法はこれらの方法に限定されるものでは
ない。
ただし、本発明に用いることのできる試料は上記の試料
に限られるものではなく、少なくとも一次元的方向に分
布している放射性標識物質であって、かつ写真感光材料
上にその放射性標識物質の位置情報を有するオートラジ
オグラフを記録することのできるものであればいかなる
ものであってもよい。
本発明に用いられる写真感光材料は、基本構造として、
支持体および写真乳剤層からなるものである。写真乳剤
層は、ハロゲン化銀を分散状態で含有支持するゼラチン
などの結合剤からなるものである。感光材料は、たとえ
ば、支持体としてポリエチレンテレフタレートなどの透
明なシートを用い、このシート上に上記写真乳剤層を設
けたものであり、その例としては高感度X線フィルムな
どの放射線フィルムを挙げることができる。
本発明において、放射性標識物質を含有する支持媒体か
ら放出される放射線による写真感光材料の感光操作(露
光操作)は、支持媒体と写真感光材料とを一定峙間重ね
合わせることにより、その支持媒体上の放射性標識物質
から放出される放射線の少なくとも一部によって写真感
光材料中の感光物質に吸収させて実施する。この露光操
作は、支持媒体と写真感光材料とを密着した状態で配置
し、たとえば、氷点下のような低温で数日間この状態に
置くことにより行なうことができる。なお、露光操作に
おいては増感紙の使用、あるいはフラッシュ露光等の前
露光の適用によって増感を行なってもよい。
なお、オートラジオグラフィーにおける試料の写真感光
材料への露光操作および感光材料の現像処理については
、既に良く知られており、それらの操作および処理につ
いては、たとえば、次に゛示す文献に記載されている。
生化学実験講座6 トレーサー実験法(上)271〜2
89頁、「8. オートラジオグラフィーJ末吉徹1重
末昭t(1977年、昧東京化学同人刊) 以下においで、放射性標識物質の混合物を支持媒体」二
で電気泳動などにより分離展開して得られたオートラジ
オグラフを例にとって、本発明の信号検出法、すなわち
写真感光材料上に記録された放射性標識物質の一次元的
な位置情報を読み取ってデジタル信号に変換するための
方法の実施態様について、添伺図面の第1図に示した読
取装置の例を参照しながら詳細に説明する。
第1図は、写真感光材料lに可視画像として記録されて
いる放射性標識物質の一次元的な位置情報を有するオー
トラジオグラフ(その例を第2図に示す)を読み取るた
めの画像読取装置の例の概略図を示している。
なお、第2図は、複数種の放射性標識物質が支持媒体上
でその長さ方向に二列をもって分l1llI展開されて
分布列を形成している試料の写真感光材料」二に転写記
録されたオートラジオグラフの例を示している。第2図
の写真感光材料上のオートラジオグラフは、転写記録時
において試料と感光材料とがずれて重ね合わせられたた
め等によって生じた歪みを有する例として示されている
マス、次のような先読み操作が行なわれる。
先読み用センサー2から放出されたレーザー光は、写真
感光材料l上に入射する。ここで用いる先読み用センサ
ー2は、複数の光学ヘント3からなり、感光材料lに近
接して配置されている。各光学ヘッド3はレーザー光を
発生するレーザタイオード3aと、感光材料lにより反
射されるレーザー光を検出する光センサ−3bとがらな
り、先読み用センサー2においてレーザダイオード3a
の光放出面および光センサ−3bの受光面が下方向とな
るように、すなわち感光材料lに平行となるように両名
が並列に配置されている。また、先読み用センサー2に
おける光学ヘッド3の個数は、放射性標識物質の一次元
的分布方向を決定するための走査領域の数に一致し、少
なくとも二個以1−の光学へンド3からなる。
写真感光材料lは、上記のレーザー光の照射下において
、矢印4の方向に移送される。なお、感光材料1は、こ
の矢印4の方向が感光材料1に記録されている放射性標
識物質の一次元的分布を横断するように1投置しておく
。従って、感光材料lの矢印4の方向への移送により、
感光材料1には光学へンド3の数だけのレーザー光が互
いに平行に同時に照射されるようになる。なお、レーザ
ダイオード3aから発生するレーザー光のビーム径につ
いては、このレーザー光の走査が各分布列について少な
くとも一つの放射性標識物質の分布部位にかかるような
幅をもって行なわれるように、充分大きなビーム径のも
のが利用される。
写真感光材料lにより反射された各レーザー光は、それ
ぞれに相当する光センサ−3bに入射する。この光セン
サ−3bは、たとえばCOD等の固体撮像素子、光電子
増倍管等からなる。光センサ−3bにより検出された反
射光は電気信号に変換されたのち、制御回路5に入力さ
れる。すなわち、制御回路5には、第2図の斜線部分の
領域の電気信号が入力される。
制御回路5では、得られた電気信号について信号処理を
行なうことにより、放射性標識物質の一次元的分布方向
が決定される。なお、この信号処理において、得られた
電気信号は一旦制御回路5内のメモリー(バッファーメ
モリー)に記憶される。この放射性標識物質の一次元的
分布方向の決定に際しては、たとえば、まず各走査領域
の強度分布をその走査方向に沿って求めることにより、
第3図に示されるような強度分布を得る。そして得られ
た強度分布に現れた各ピークを各走査領域における放射
性標識物質の分布点とし、次に各走査領域における対応
する分布点を結んで直線(もしくは折れ線)を得、得ら
れた直線(もしくは折れ線)を求める放射性標識物質の
一次元的分布方向とする。
さらに、得られた折れ線を適当な曲線で近似することに
より、一層正確に一次元的分布方向を決定することもで
きる。
また、得られた電気信号が多数の走査領域にわたってい
る場合には、その全ての走査領域について」二重のよう
にして放射性標識物質の分布点を求めたのち対応する分
布点を結んで折れ線を得ることもできるが、信号処理を
簡便にして処理時間を短くするためには、好適な走査領
域を選択的に見つけ出したのち、その走査領域について
のみ上記の処理を行なえばよい。
この走査領域は、放射性標識物質の一次元的分布方向を
より高精度で決定するためには、各走査領域の間隔はで
きる限り離れているのが好ましく、二走査領域から一次
元的分布方向を決定する場合には、走査領域がそれぞれ
放射性標識物質の分布列の一ヒ端(もしくはその近傍)
および下端(もしくはその近傍)にかかるものを選ぶの
が望ましい。
このようにして制御回路5は、得られた放射性標識物質
の一次元的分布方向に基づいて、本読み操作における走
査位置、方向、幅などの光ビームの走査条件aを出力す
る。
以上のようにして先読み操作が終了したのちに、次のよ
うな本読み操作が行なわれる。
本読み用レーザー光源6から発せられたレーザー光7は
、レンズ8を通過したのち、前記の光ビームの走査条件
aに従って偏向設定されたガルバノミラ−等の可動光偏
向器9により偏向処理され、同じく光ビームの走査条件
aに従って調整された可動平面反射鏡10により反射さ
れたのち、写真感光材料l上に一次元的に偏向して入射
する。
ここで、可動光偏向器9および可動平面反射鏡10は、
制御回路5から出力される走査条件aに従って随時調整
される。従って、感光材料lには放射性標識物質の一次
元的分布方向に沿って一定の幅をもって偏向レーザー光
が照射されるようになる。
この偏向レーザー光は、感光材料lを透過して可動−ラ
インセンサー11に入射する。この可動ラインセンサー
llは、たとえば、COD等の固体撮像素子あるいは導
波路と光電子増倍管との組合わせからなり、前記の光ビ
ームの走査条件aに従って矢印4の方向に移動する。従
って、可動ラインセンサー11は、可動光偏向器9およ
び可動平面反射鏡10の調整と位相を同じくして移動し
、放射性標識物質の一次元的分布方向に沿った透過光が
可動ラインセンサー11に受光される。
可動ラインセンサー11により検出された透過光は電気
信号に変換され、増幅器12において増幅されたのち、
A/D変換器13に入力される。
この電気信号は、A/D変換器13でデジタル信号に変
換される。
なお、本発明の写真感光材料上に転写記録された放射性
標識物質の位置情報を読み取るための方法において、上
記の本読み操作では光ビームの走査方向が直線である場
合について説明したが、本発明の読み取り操作は上記の
例に限られるものではなく、放射性標識物質の分布方向
が折れ線あるいは曲線で近似される場合には、光ビーム
の走査方向が分布方向に沿って可変するように操作を行
なうことも可能である。
また、上記においては先読み操作と本読み操作とで異な
る光学系を利用する場合の例を挙げて説明したが、本発
明は上記の例に限られるものではなく、たとえば、放射
性標識物質の一次元的分布方向を決定するための光ビー
ムによる予備走査と、決定された分布方向に沿って位置
情報を読み取るための本走査とを同一の光学系で行なう
ようにすることも可能である。
さらに、制御回路から出力される光ビームの走査条件に
従って本読み操作における光ビームのスポット径が設定
されるようにすることも可能である。すなわち、光ビー
ムのスポット径を適正走査幅に設定することにより、さ
らに−暦本読み操作を簡略化することができる。またこ
のことによって、得られたデジタル信号を信号処理する
際においてデジタル画像データ上での数値的な走査を省
略することができ、位置情報を得るための信号処理段階
においてもその処理を簡略化することが可能となる。
このようにして検出された放射性標識物質の位置情報を
有するデジタル信号は、次に信号処理回路14に入力さ
れ、得られたデジタル信号を記号および/または数値と
して得るための種々の信号処理か行なわれる。
すなわち、得られたデジタル信号から、放射性標識物質
の分布部位を検出するためのサンプリング点が決定され
る。そして、−次元方向に複数の分布列からなる場合に
は、さらに決定されたサンプリング点を各分布列の対応
する位置間で比較同定することにより、放射性標識物質
の一次元的な位置情報を記号および/または数値として
得ることかjiJ能となるものである。
本発明に従って得られるデジタル信号は、分布列ごとに
入力されているので、デジタル画像データ]−でサンプ
リング点検出のための走査方向(−次元的分布方向)を
求める必要がない。
また、写真感光材料上の放射性標識物質の分布方向に沿
った一定領域のデジタル信号のみが検出されるので、信
号処理回路14内のメモリー(バッファーメモリーある
いは磁気ディスク等の不揮発性メモリー)に記憶すべき
信号量を著しく少なくすることができる。
なお、第2図および第3図により示した上述の例におい
ては、分布列が二列である場合について説明したが、本
発明の信号検出法はこの二列に限定されるものではなく
、分離展開列などの放射性標識物質の分布列が一列でも
、あるいは三列以」二の複数列であっても適用すること
が可能である。
また、制御回路における放射性標識物質の一次元的分布
方向を決定するだめの信号処理は、上述の方法に限定さ
れるものではなく、たとえば、前記の特願昭57−13
37号明細書に記載されているようなデジタル信号処理
と同様の方法を利用することも可能である。
上記のようにして放射性標識物質の一次元的分布方向を
決定したのちその分布方向に沿って信号検出を行なうこ
とにより、放射性標識物質の一つ−っの分布部位の横幅
を3mm程度にまで狭くすることが可能となる。従って
、本発明の方法によれば、分離展開列当りの放射性標識
物質の量を減らすことが可能となり、このため、支持媒
体当りの分#展開列をふやすことができる。すなわち、
−回のオートラジオグラフ測定で、従来の操作により得
られていた以」二の位置情報を得ることが可能となる。
本発明のオートラジオグラフィーにおける信号検出法は
、たとえば、マキサム・キルバー)(Maスam−Gi
 1bert)法などのオートラジオグラフィーを利用
したDNAもしくはDNA部分分解物の塩基配列決定法
において非常に有用な方法である。
すなわち、1−記のマキサム・ギルバート法は、放射性
標識が伺グーされたDNAもしくはDNA部分分解物を
その構成単位である四種類の塩基について各塩基ごとに
塩基特異的に切断し、その塩基特異的すJ断分解物の混
合物を電気泳動法により分MIN開させたのちに得られ
るオートラジオグラフからDNAもしくはDNA部分分
解物の塩基配列を決定する方法であるが、本発明の信号
検出方法によれば、どのような塩基特異的切断分解物の
組合わせであっても、分11111yC開列のそれぞれ
について分離展開方向を見出して、走査方向とすること
ができる・そして、その走査方向に沿ってDNA塩基の
位置情報を有するデジタル信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明において写真感光材料上に記録された
試料中の放射性標識物質の位置情報を読み取るための読
取装置の例を示すものである。 ■=写真感光材料、2:先読み用センサー、3:光学ヘ
ンド、3a:レーザタイオード、3b:光センサ−,4
:移送方向、5:制御回路、6:レーザー光源、7:レ
ーザー光、8:レンズ、9:可動光偏向器、lO:可動
平面反射鏡、11可動ラインセンサー、12:増幅器、
13:A/D変換器、14:信号処理回路 第2図は、放射性標識物質が支持媒体上で分離展開され
た試料の写真感光材料上に転写記録だオートラジオグラ
フである。 第3図は、−・走査領域における信号の強度分布を表わ
すグラフである。 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代理人   弁
理士   柳川泰男 第1トi

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l。−・次元的に分布した放射性標識物質の位置情報が
    写真感光材料上に可視画像として記録されてなるオート
    ラジオグラフについて、 i)該写真感光材料上の少なくとも三領域を放射性標識
    物質の一次元的分布を横断するようニ光で走査して、可
    視化された該オートラジオグラフの一部を光電的に読み
    取ることにより得られる電気信号に基づいて、各走査に
    おける放射性標識物質の分布点を検出し、次にjl「1
    に各走査における放射性標識物質の分布点を結んで直線
    、折線または曲線からなる連続線を設定し、この設定さ
    れた連続線を該放射性標識物質の一次元的分布方向とす
    る工程、1i)−H記i)の工程により決定された該放
    射性標識物質の一次元的分布方向に沿って該写真感光材
    料上を光で走査して、可視化された該オートラジオグラ
    フを光電的に読み取ることにより、該オートラジオグラ
    フが有する該放射性標識物質の位置情報をデジタル信号
    として得る工程、 を含むことを特徴とするオートラジオグラフィーにおけ
    る信号検出法。 2゜上記i)の工程において、写真感光材料上の少なく
    とも三領域における放射性標識物質の一次元的分布を横
    断するような光による走査を、互いに平行に行なうこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のオートラジオ
    グラフィーにおける信号検出法。 3゜上記i)の工程において、写真感光材料」二の光に
    よる走査を異なる三領域で行なって得られた電気信号に
    基づいて、放射性標識物質の分布点を三箇所で検出し、
    この二つの分布点を結んで得られる直線を該放射性標識
    物質の一次元的分布方向とすることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項もしくは第2項記載のオートラジオグラ
    フィーにおける信号検出法。 4゜」―記載)の工程における写真感光材料上の光によ
    る走査の位置と走査幅とを、測定対象の放射性標識物質
    の一次元的分布状態に応じて、信号検出前に設定するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のいず
    れかの項記載のオートラジオグラフィーにおける信号検
    出法。 5゜」−記i)の工程において、」−記ll)の工程の
    光による走査の位置、走査方向および走査幅が設定され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項の
    いずれかの項記載のオートラジオグラフィーにおける信
    号検出法。 6゜−次元的に分!Iした放射性標識物質が、支持媒体
    トにおいて一次元的方向に分1111:U開された放射
    性標識の付与されている生体高分子物質、その誘導体も
    しくはそれらの分解物であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項乃至第5項のいずれかの項記載のオートラ
    ジオグラフィーにおける信号検出法。 7゜生体高分子物質が、核酸、その誘導体もしくはそれ
    らの分解物であることを特徴とする特許請求の範囲第6
    項記載のオートラジオグラフィーにおける信号検出法。
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