JPS59175410A

JPS59175410A - 抗齲蝕性組成物

Info

Publication number: JPS59175410A
Application number: JP58051199A
Authority: JP
Inventors: Keiji Iguchi; 井口　圭二; Masayoshi Fukuda; 福田　正佳; Koichi Ogata; 浩一尾形
Original assignee: KANEBO SHOKUHIN KK; Kanebo Foods Ltd
Current assignee: KANEBO SHOKUHIN KK; Kracie Foods Ltd
Priority date: 1983-03-26
Filing date: 1983-03-26
Publication date: 1984-10-04
Also published as: JPH0140005B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、抗結節剤、すなわち鮎蝕を予防しまたはそ
の進行を阻止する口腔用剤に関するものである。

近年、結節すなわち虫歯の罹患率は著しく増大しており
、大きな社会問題に１で発展している。

一方、これに伴って鮎蝕の原因の研究も進んでおり、現
在の定説では結節の原因は食物中の蔗糖が結節原因菌の
作用により変化を受は不溶性かつ粘着性のグルカンを生
成することにあるとされている。このようにして生成さ
れだグルカンによって結節原因菌が歯面に付着して増殖
し歯垢を形成する。そして、この歯垢をベースとしてそ
の中の細菌が糖発酵により酸を発生し、その酸にまり結
節が進行するのである。鮎蝕の防止には歯の抵抗性を高
める方法、蔗糖を排除するか、蔗糖に代わる甘味料を使
用する方法、蔗糖より生成する不溶性のグルカンを分解
するかまたはグルカンの生成を阻止する方法もしくは鮎
蝕原因菌を撲滅する方法等が考えられる。上記の方法に
はそれぞれ長所欠截を備えているか結節の本質が鮎蝕原
因菌による感染症であるため、この原因となる鮎蝕原因
菌を撲滅することが結節防止に最も効果的であると考え
られる。−上記の菌としてはストレプトコッカスミュー
タンス（５ｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ　Ｍｕｔａｎｓ　
）やストレプトコツカスサングイス（５ｔｒｅｐｔｏｃ
ｏｃｃｕｓ　Ｓａｎｇｕｉｓ　）があげられる。向Ｍ蝕
防止のためにこのような鮎蝕原因菌を駆逐しようとする
こころみはこれまでも数多くナサしている。例えばペニ
シリンやエリスロマイシン等の抗生物質、鮎蝕原因菌の
細胞壁を溶解する細胞壁溶解酵素やシクロヘキシジン等
の殺菌剤の使用がところみられている。しかしながら、
とれらは口腔内および腸内細菌叢の撹乱により自然の細
菌バランスを壊し、しかも副作用を惹起するという問題
がある。このような副作用の問題の解決がなされていな
いため広く用いられるには致ってい々い。したがって、
もつかのところ結節防止のために決定的な方法がないの
が実情であり、食後、はぶらしで清掃するという物理的
な方法に勝る予防法の確立がなされてい々いのが現状で
ある。

本発明者らは、このような事情に鑑み結節の防止を目脂
して一連の研究を重ねているうち、ある種の香料に抗菌
作用があることにヒントを得て、香料を抗舶蝕剤として
用いられないかと厖大な数の香料を対象とし、長期間に
渡って一連の研究を進めてきた。その結果、天然精油を
その咬ま用いるか、もしくは天然精油と天然精油の有効
成分。

合成香料、カルボン酸（着香料）、ラクトン（着香料）
を適宜に組み合わせると優れだ結節原因菌殺菌効果が得
られるように在ることを見いだしこの発明に到達した。

すなわち、この発明は、天然精油のみかもしくは天然精
油とその他の抗鮎蝕成分とからなることを特徴とする抗
結節剤をその要旨とするものである。

このように、この発明は、副作用が全くなく安全性の極
めて高い香料成分を抗結節剤として用いるところに最大
の特徴がある。

つぎに、この発明の詳細な説明する。

天然精油や天然物質あるいは香料化合物のある種のもの
には抗菌作用があるという報告が散見されている。しか
しながら、最も強い結節作用をもつミュータンス菌に対
する抗菌活性に関する報告は皆無である。そこで本発明
者らは、先づ第１段階として何らかの抗菌作用が報告さ
れているか比較的汎用されている天然精油を対象としミ
ュータンス菌に対する抗菌活性を測定した。抗菌活性は
、それぞれ上記天然精油を５チのアルコール溶液としく
これを供試成分とする）、これを、５％の蔗糖を含有す
るハートインフュージョン培地に１／ｌ　００〜１／１
０００の割合（５％アルコール溶液（（供試成分））濃
度がｌ／１００〜ｌ／１０００）に々るように添加し、
培地が固化したのち、ミュータンス菌（ストレプトコヅ
カスミュータンスｉｔＩＭＩ）３１２５００１　）を穿
刺接種して３７°Ｃで７２時間以上培養し、培地中、培
地表面における菌の生育を観察して測定した。抗ミュー
タンス菌活性があるものけ後記の第１表のとおりである
。抗ミュータンス菌活性があるということは、供試成分
を１７１０００の割合になるように添加し３７°Ｃで７
２時間以上培養した場合においてミュータンス菌の生育
が認められないということである。そして、供試成分濃
度をどんどん希釈してゆき、抗ミュータンス菌活性が認
められる最少濃度（有効生育阻止濃度）の逆数、例えば
供試成分濃度が１７１０００であるときは、その逆数の
１０００を抗ミュータンス菌活性値として示した。対象
用として、厚朴エキス、厚朴エキスの有効成分であるマ
グノロールならびにミュータンス菌に対する殺菌作用を
もつ抗生物質エリスロマイシンを用い同様の実験を行っ
て第１表に併せて示した。第１表に掲げる天然精油は、
抗飴蝕用剤として知られている厚朴エキス（特開昭５７
−８５８１９参照）と同等かそれ以上の優れた抗ミュー
タンス菌活性を示している。

つぎに、第１表に示した天然精油についてそれぞれその
有効成分を調べ、その有効成分のなかから抗菌性が認め
られている成分を抽出し同様の試験を実施しだ。その結
果は後記の第２表のとおりであった。第２表から明らか
なように、例えばヒバ油の有効成分であるヒノキチオー
ルは、ヒバ油の抗活性が２０００であるのに対して１０
０００というように極めて抗ミュータンス菌活性が高い
ことがわかる。また、カシャ油の有効成分であるンンナ
ミックアルデヒドもカシャ油の抗ミュータンス菌活性が
２０００であるのに対して４０００とこれまたヒノキチ
オールと同様抗ミュータンス菌活性が高いことがわかる
。また、天然精油およびその有効成分が極めて抗ミュー
タンス菌活性に富んでいることよりこれを合成香料およ
びカルボン酸ならびにラクトンの分野１で広げて抗ミュ
ータンス菌活性のある物質を調べた。その結果は後記の
第３表のとおりである。第３表に掲げる合成香料、カル
ボン酸およびラクトン群が極めて高い抗ミュータンス菌
活性を備えていた。

つぎに、上記第１表、第２表および第３表に示す成分を
混合してその抗ミュータンス菌活性を調べた。その結果
は後記の第４表に示すとおりであり、それぞれ第１表、
第２表および第３表の成分の抗ミュータンス菌活性値の
相加平均よりも高い抗ミュータンス菌活性値が得られた
。これは第１表、第２表および第３表に示す成分を混合
することにより大きな相乗効果が得られることを示して
いる。すなわち、一般に、香料成分は単独で使用される
ことは稀であり、各種の成分を調合して所望の香りの混
合香料をつくり、これを使用することが行われている。

したがって、第１表、第２表および第３表に示す成分を
混合して用いることにより第４表に示すような大きな相
乗効果が得られるようになるということは実用上極めて
有効である。このように、この発明の抗結節剤は、食品
業界等で幅広く、実際に使用されている安全性の高い香
料成分からなるため副作用は全く生じない。

すなわち、この発明の抗齢蝕剤は抗生物質であるエリス
ロマイシンに比べればその抗帖蝕作用がやや低いが、こ
の発明の抗結節剤は抗生物質では々いため抗生物質にみ
られるような副作用（体内微生物相の撹乱、耐性菌の出
現）がなく、長期間連用しても全く問題はない。そのう
え、この発明の抗齢蝕剤は天然精油。天然精油の有効成
分９合成香料等幅広い範囲の香料成分からなるため、適
宜の香料成分を組み合わせて、抗暉ハ剤の添加の対象と
なる品物に任意の好捷しい風味を付与しつるようになる
。この効果は、抗暉蝕剤の投与がある程度長期間に渡る
こと、壕だ、ことに暉蝕予防のためには歯牙の助出がは
じまる１才前後からの幼児における投与が望ましいこと
も考え合わせると臨床実用上、極めて有用性の高いもの
である。

さらに、この発明の抗結節剤は極めて低濃度でミュータ
ンス菌の生育を阻止することができるため、微量の使用
量で大きな抗結節効果を得ることができる。例えば第１
表のヒバ油、第２表のヒノキチオール、第３表のシクラ
メンアルデヒドおよび第４表の克４混合物の抗ミュータ
ンス菌活性はそれぞれ２０００　、１００００　、４０
００および８０００でありこれを濃度換算するとそれぞ
れ２５μｙ／ｍｌ　。

５μｆ／／ｙｓｌ　、　１２．５μｇ／ｍｌおよび６．
３μｍ１７ｍ１となるのであり、極めて微量′で優れた
抗結節効果が得られることがわかる。

このように、この発明の抗齢蝕剤は、香料成分であって
しかも微量の使用量で優れた抗鮪蝕効果が得られるため
、うがい薬、トローチ、はみかき。

チューインガム等を賦香すると同時に抗結節効果も発揮
しつるので、ある。そして、その使用により従来の抗生
物質のような副作用が全く生じないのであり、長期間の
連用に充分に劇えうる極めて実用性の高いものである。

しかも、この発明の抗飴蝕剤は、その外かにすでに抗菌
作用を有するものとして知られているものを含んでいる
が、それらは大腸菌、赤痢菌などの病原菌に対して抗菌
作用を有していることが知られているだけであり、ミュ
ータンス菌のような特殊な菌（連鎖状球菌の分頌のいず
れにも属しない）に対する抗菌作用に対しては全く知ら
れていないため、これまでのものから予見しえない優れ
た効果を奏しつるといえるものである。

（以　下　余　白）第　　　１　　　表第　　２　　表つぎに、実施例について説明する。

以下の実施例では混合により優れた相乗効果が得られる
第４表の混合物を用いて行った。

〔実施例１〕第４表に記載された患１の混合物を対象とし、これのミ
ュータンス菌活性を求めたところ、ミュータンス菌に対
する有効生育阻止濃度はｌ／４０００（抗ミュータンス
菌活性４０００　）であった。この４を混合物はスパイ
シーなレモンのような風味を有しており、これの５チア
ルコール溶液を濃度１０％の蔗糖溶液にｌ／４０００の
割合で添加して口に含んでも違和感および刺激は全く感
じられなかった。

〔実施例２〕第４表の気２の混合物を対象とし、これのミュータンス
菌に対する有効生育阻止濃度を調べだところその有効生
育阻止濃度ば１／４０００　（抗ミュータンス菌活性４
０００　）であった。この混合物はノ・−ブ調のｔ・モ
ンの風味を有しており、その５チアルコール溶液を濃度
１０％の蔗糖溶液に１／４０００の割合で添加して口に
含んでも違和感および刺激は全く感じられなかった。

〔実施例３〕第４表の隘３の混合物を対象とし、そのミュータンス菌
に対する有効生育阻止濃度を求めた。このものの有効生
育阻止濃度は１／４０００　（抗ミュータンス菌活性４
０００　）であった。この混合物はスパイシーな花の香
りを有しており、その５％アルコール溶液を濃度１０チ
の蔗糖溶液に１７４０００の割合で添加して口に含んで
も違和感および刺激は全く感じられなかった。

〔実施例４〕第４表の嵐４の混合物を対象とし、この混合物のミュー
タンス菌に対する有効生育阻止濃度を求めた。その結果
、有効生育阻止濃度はｌ／８０００（抗ミュータンス菌
活性８０００　）であった。そして、このものの５％ア
ルコール溶液を濃度１０％の蔗糖溶液に１／８　ｏ　ｏ
　ｏの割合で添加して口に含んでも違和感および刺激は
全く感じられなかった。

〔実施例５〕第４表の隘５の混合物を対象とし、これのミュータンス
菌に対する有効生育阻止濃度を求めた。

このものの有効生育阻止濃度はｌ／８（ｔｏｏ　（抗ミ
ュータンス菌活性８０００）であった。そして、このも
のの５チアルコール溶液を濃度１（Ｌ％の蔗糖溶液に１
／８０００の割合で添加して１」に含んでも違和感およ
び刺激は全く感じられなかった。

特許出願人カネボウ食品株式会社代理人　弁理士　西　藤　征　彦手続補正書　（自発）１、　事件の表示昭和５８年特許願第５１１９９号２、　発明の名称抗結節剤３、補正をする者事件との関係　　特許出願人７、補正の内容（１）　　明細書第１４頁第２表の左側の枠の物質名の
欄の第２行目において、［ミンナミックスアルデヒド」
とあるを［シンナミックアルデヒド」と訂正する。

（２）明細書第１５頁第３表を別紙のとおり訂正する。

（３）明細書第１７貞第５行目、ｒ　Ａ　４　Ｊとある
をｒＡＩＪと訂正する。

（４）添付の委任状を補充する。

８、添付書類の目録（１）別紙（補正後の第３表を記載した書面）１通（２）委任状　　　　　１通〔別紙〕第　　　３　　　表

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　　天然精油のみかもしくは天然精油とその他の
抗齢蝕成分とからなることを特徴とする抗鮎蝕剤。
（２）天然精油が、ヒバ油、アスナロ油、タイワンヒノ
キ油、カシャ油、クミン油、ディル油、ローズマ’Ｊ　
−油、レモン油、レモングラス油、オレンジ油、ゼラニ
ューム油、シトロネラ油、タイム油、オリガナム油、ク
ローブ油、ユーカリ油、ベージル油、オールスパイス油
、バーチ油、ウィンターグリーン油、ブラックペパー油
、ホワイトペパー油、ケート油、キャラウェイ油、カル
ダモン油、シンナモン油、コリアンダー油、エストラゴ
／油、タラゴン油、フェンネル油、ペイ油、ローレル油
、ナツメグ油、メース油、スターアニス油。アニス油、オニオン油、セルリー油、マージョラム油お
よびマスタード油からなる！）Ｉ・から選ばれだ少なく
とも一つの天然精油である特許請求の範囲第１項記載の
抗鮎蝕剤。
（３）その他の抗鮎蝕成分が、天然精油の有効成分９合
成香料、カルボン酸およびラクトンの少なくとも一つで
ある特許請求の範囲第１項寸た幻：第２項記載の抗鯖蝕
剤。
（４）天然精油の有効成分が、ヒノキチオール。シンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、カルホン
、リモネン、シネオール、ボルネオール。シトラール、シトロネラール、ケラニオ−ルウチモール
、カルバクロール、メチルチャビコール。オイゲノール、ターピネオール、チャビコール。メチルサリシレートおよびジ−ｎ−プロビルジサルファ
イドからなる群から選ばれた少なくとも一つの天然精油
有効成分である特許請求の範囲第３項記載の抗鮎蝕剤。
（５）合成香料が、クレジルアセテート、シクラメンア
ルデヒド、インオイゲノール、メチルオイゲノール、ヘ
リオトロピン、エチルサリシレート。ｎ−デカナールおよびＰ−メチルアセトフエノンからな
る群から選ばれた少なくとも−っの合成香料である特許
請求の範囲第３項記載の抗ｌｌ！Ａ蝕剤。
（６）　　カルボン酸が、カプリン酸、ラウリン酸。ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、ロジン酸、バニリン酸。ウンデカン酸、ウンデカン酸およびエナント酸からなる
群から選ばれた少なくとも一つのカルボン酸である特許
請求の範囲第３項記載の抗暉蝕剤。
（７）　　ラクトンが、ｄ−デカラクトン、（１−ドデ
カラクトン、ｄ−ウンデカラクトン、ｄ−トリデカラク
トンおよびｄ−テトラデカラクトンからなる群から選ば
れた少なくとも一つのラクトンである特許請求の範囲第
３項記載の抗暉蝕剤。