JPS59174460A - ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製キヤツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成樹脂製のキャップに関し、さらに具体的に
はピルファープルーフ特性を有するキャップに関するも
のである。

酒、飲料用瓶の如き各種瓶に使用する、内容物の詰め替
えなどの不正を防止する目的のピルファープルーフ特性
を有するキャップとしては、従来アルミニウム板をしぼ
り加工、および切り込み加工などを施したキャップが広
く普及していたが、材料費と製作コストに優れ、開栓時
手に損傷をきたす恐れのない合成樹脂材料から形成され
るキャップが広く実用化されるようになった。

・以下、図面を参照しつつ詳述する〇 このピルファープルーフ特性を有する合成樹脂製キャッ
プは、一般に第１図で示すごとく、天面１と該天面１の
周縁から垂下する内周面に螺条５を備えるスカート２を
具備し、該スカート２下部に周方向に延びる弱化ライン
ろを形成し、該弱化ライン乙の下方のピルファープルー
フ裾部４内周面に、瓶口Ｂ外周面の螺条部６下方に設け
たあご部７の外周径より小径に形成した係止リング８を
設けた構造を有し、これを打栓するとき、瓶口Ｂ外周面
が具備する螺条部乙にキャップＡのスカート部２内周面
が備えた螺条部５を螺合させると、該係止リング８は該
あご部７の外周径だけ拡がって通過し、該あご部７下へ
機械的に嵌合されるものなどが実用に付されている。

しかし、該キャップＡの係止リング８を瓶口Ｂのあご部
７へ機械的に嵌合せしめるとき、該係止リングは膨張を
しいられ、偏向されて該あご部７上を通過するためキャ
ップＡにかなり大きなトルクを加えて打栓する必要があ
り、該係止リング８と弱化ライン６を破壊することなく
装着し、確実に固定させ十分なピルファープルーフ特性
を働か仕るためには微妙で精密な寸法の調節を要求し、
往々にして打栓時に弱化ライン６をこわしてしまう恐れ
があり、かつ、その材質も復元力の大きい弾性を必要と
するなど複雑で面倒な調整を強いられる多くの欠点を有
していた。

本発明はこの様な多くの重大な欠点を除去し嵌着するた
めの精密な寸法調整と複雑な構造とを必要とせず、簡単
に確実な固着を可能としたピルファープルーフ特性を有
するキャップを提供するものである。

本発明を図面に基づいて説明すると、第２図で示すごと
く本発明の合成樹脂製キャップは、合成樹脂で成型され
た天面１と該天面１の周縁から垂下する内周面に螺条が
備わるスカート２を具備したキャップであって；該スカ
ート２内周而の螺条を任意の箇所から上部螺条９と下部
螺条１０とに分断し、該下部螺条１０を有するスカート
２丁部を、上方より押圧を加えれば所望寸法短縮するこ
とが可能な肉薄等の剥削性構造とし、上部螺条９に対し
下部螺条１０を上部螺条ピッチ２以上にずらせたピッチ
Ｐ′に構成するか、または下部螺条１０そのものを上部
螺条９ピツチＰに対して整数でない位相づれさせた異ピ
ッチＰ′に構成して配置し、上部螺条９の下方からｆ部
螺条部分１０を含みスカート２丁端部を小間隔余す位置
までの軸方向スリット１１をスカート２周面に複数個設
けた合成樹脂製キャップＣである。一方瓶口りの螺条１
２は該キャップＣの上部螺条９と同ピツチＰで該上部螺
条９のみと螺合する寸法であり、これらの構造は次の様
にピルファープルーフ特性を簡単、確実に発揮する。

すなわち、第６図に示すごとく、瓶口りに該キャップ０
を嵌合させる際、スカート２丁端周縁を上方に向けて圧
縮しスカート２′Ｆ部を所望寸法縮めると、異ピンチＰ
′に配置した下部螺条１０、または上部螺条９と下部螺
条１０間の異ピッチ部Ｐ′が上部螺条１０、及び瓶口り
螺条１２と同ピツチＰになり簡単に螺合できる。次に嵌
合されると圧縮を解除するが、このとき、第４図に示す
ごとく、瓶口螺条１２は上部螺条９のみを螺合できる寸
法であり、下部螺条１０上端部が瓶口螺条１２下端部を
通過して外れると同時に該キャップＣは嵌合されて停止
し該外れた下部螺条１０上端部を自由とするため、基材
である合成樹脂の復元弾力特性により元のピッチ寸法Ｐ
′に復元し瓶口螺条１２下端部と下部螺条１０上端部と
を密接させて嵌着状態となる。

なお、嵌着状態となる該各端部をお互いが係合する形状
とすれば最大の係止トルクを発するので好ましい。

次に開栓においては、嵌合された回転方向とは逆の方向
に回動せしめるが、下部螺条１０の上部先端は、前述し
た様に嵌着状態であって回動を拒んでいるためスリット
１１間の下部螺条１０部分を横方向に移動させて変形す
る。この変形によって他のスリット１１間の下部螺条１
０部分とは位置差が生じ小間隔スカート下端部１６を破
壊するに至る。

この作用は他のスリット１１間の下部螺条１０部分も同
様に次々と破壊して回動するため該キャップＣは開栓さ
れる。

この様に該合成樹脂製キャップＣは、瓶口螺条１２と下
部螺条１０とで開栓回転を防止する嵌着状態を構成し、
スリット１１下端の小間隔スカート下端部１３を破壊し
ない限り開栓を不可能とした不正開栓を防止するには理
想的な構造を有している。

以−４−の説明の様に本発明は、瓶口螺条１２とキャッ
プＣの各螺条９，１０とで確実にピルファープルーフ特
性を働かせ、従来のキャップの係止に用いられているあ
ご部等の付属部品を不要として瓶口の製造を安価になさ
しめる理想的な合成樹脂製キャップである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の合成樹脂製キャップの一部を切欠いた側
面図である。第２図は本発明の合成樹脂製キャップの断
面図である。第３図は本発明の合成樹脂製キャップを瓶
口に装着する状態を示した部分断面図である。第４図は
本発明の合成樹脂製キャップが瓶口に嵌合された状態を
示す部分透視断面図である。 Ａ・・・従来の合成樹脂製キャップ　Ｂ・・・従来の瓶
口　Ｃ・・・本発明の合成樹脂製キャップ　Ｄ・・・瓶
口Ｐ・・螺条ピッチ　Ｐ′　異ピッチ　１・・・天面　
２・・・スカート　９・・・上部螺条　１０・・・下部
螺条　１１・・・スリット１２・・瓶口螺条　１６・・
・小間隔スカート下端部 特許出願人　　内山工業株式会１社パ 第１図 こ 第６図 第２図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　天面と該天面の周縁から垂下する内周面に螺
   条部を備えたスカートを具備する合成樹脂製キャップに
   おいて；該スカート内周面の螺条は上部螺条と下部螺条
   とに区画分断され、該分断された下部螺条を備えるスカ
   ート下方部を圧縮により所望寸法短縮の可能な肉薄等の
   弱構造体とし、該下部螺条は上部螺条ピッチ以上に増し
   て異ピッチに構成するか、あるいは下部螺条を上部螺条
   に対し整数でない位相づれさせ、上部螺条の下方から下
   部螺条部分を含みスカート下端部を小間隔残す位置まで
   軸方向のスリットをスカート周面に複数個設けたことを
   特徴とするピルファープルーフ特性を有する合成樹脂製
   キャップ。
2. （２）瓶口螺条は前記した」二部螺条のみを螺合可能な
   寸法であって、下部螺条が瓶口螺条を通過して外れると
   同時に該合成樹脂製キャップは嵌合され停止する螺条配
   置としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ピルファープルーフ特性を有する合成樹脂製キャップ０