JPS5917328B2 - 電子レンジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は高周波加熱の他に熱風加熱も行ない得る電子
レンジに関する。

従来、高周波加熱の他に、高周波加熱を行なう加熱室と
同一加熱室で、高温熱風を発生させて外部加熱を行なう
電子レンジが提案されている。

この種電子レンジで熱風加熱を行なうとぎは、パン等を
時間をかげてその全体をほぼ均等に焼き上げるいわゆる
オーブン加熱を行なうときと、魚肉類等を短時間で焦げ
目付は加熱を行なうときである。

この種電子レンジでは、前記オーブン加熱及び焦げ目付
は加熱を行なうときは、互いに異なった態様の熱風を発
生させて加熱を行なう必要がある。

オーブン加熱を行なうときは被加熱物の表面全体にほぼ
均等にかつ加熱力の弱い熱風を長時間吹き当てるべきで
あり、逆に焦げ目付は加熱を行なうときは被加熱物の焦
げ目付は表面に集中して加熱力の強い熱風を吹き当てる
べきである。

この発明は斯る点に鑑み上述のような異なった態様の熱
風を簡単な操作で切換え発生できるようになすものであ
る。

以下その一実施例を図面と共に説明する。

第１図に於て１は加熱室、２はマグネトロン、３は導波
管、４は焦げ目付は用熱風循環装置、５は被加熱物６を
載置しこれを回転してなるターンテーブル、７は支持ロ
ーラー、８はターンテーブル５を駆動するためのモータ
ー、９はターンテーブル５の中心部に係合しモーター８
の駆動力をターンテーブル５に伝達するだめの駆動力伝
達体、１０は加熱室の低部に配設した下部加熱用の電気
ヒーターである。

焦げ目付は用熱風循環装置４は第２図に示すように円筒
状の主ダクト１１の内部に、その出力が２段階に切換え
られる熱風ヒーター１２及び送風ファン１３を配設し、
ダクト１１の吸気口１４及び吐気口１５を加熱室１に開
口しかつ前記両開口１４．１５をパンチング板１６．１
７で電波遮閉してなるものである。

熱風循環装置４の吐気口１５側にはその熱風吐出方向を
変えるための偏向体１８が設けられている。

偏向体１８はその吸気口１９が円形であり主ダクト１１
の円形の外壁に重合すると共にほぼ直角に折り曲げられ
てなる。

従って偏向体１８に吹き込まれた熱風はほぼ直角に偏向
して吐出される。

偏向体１８の背面側には該偏向体１８を主ダクト１１に
対し摺動回転させるための支軸２０が固着されている。

支軸２０は加熱室の天板２１に固着した軸受け２２に回
動可能な状態で保持されている。

また偏向体１８の熱風吐出口２３はターンテーブル５の
直径方向に沿って回動するようにしである。

従って支軸２０が時計方向に回動し第１図に於て点線で
示される状態に偏向体１８が位置した場合、熱風はター
ンテーブル５の周辺部及び加熱室側壁に吹き付けられ、
反対に支軸２０が反時計方向に回動し第１図に於て実線
で示される状態に偏向体１８が位置した場合、熱風はタ
ーンテーブル５の中心部に吹き付けられる。

２４は偏向体１８を囲繞し偏向体１８から外部へ熱風が
漏出しないようになすためのカバーである。

前記熱風偏向体１８は第３図に示すように電子レンジの
外部から手動操作できるように構成されている。

２５は電子レンジの前面に設けた操作パネル部、２６は
偏向体１８を手動操作するための操作体たとえば切換レ
バ一つまみ、２７は枢着点２８で枢着され切換レバ一つ
まみ２６と一体的に回動する第ルバー、２９は第ルバー
２７に枢支された第２レバー、３０はその一端部に於て
第２レバー２８に枢支されていると共にその他端部に於
て前記偏向体１８の支軸２０に固着されている第３レバ
ーである。

切換レバ一つまみ２６を第３図に於て右方向へ摺動させ
た場合は、レバ一つまみ２６と連動し７て第ルバー２７
が反時計方向に回動し第２レバー２９が左方向へ移動し
第３レバー３０が時計方向に回動し支軸２０が時計方向
に回動し、従って偏向体１８は第１図に於て点線で示さ
れる位置状態となるように、支軸２０に固着されている
。

これに対し切換レバ一つまみ２６を第３図に於て左方向
へ摺動させた場合は、レバ一つまみ２６と連動して夫々
のレバー２７．２９．３０は前記レバ一つまみ２６を右
方向へ摺動させた場合とは反対方向に移動又は回動し、
よって支軸２０が反時計方向に回動し従って第１図に於
て偏向体１７は実線で示される位置状態となるように、
支軸２０に固着されている。

前記切換レバ一つまみ２６を第３図において右方向に摺
動させた状態では、ターンテーブル５の周辺部及び加熱
室側壁方向に熱風が吐出されてオープン加熱が行なわれ
、又逆に左方向に摺動させた状態では、ターンテーブル
５の中央部方向に熱風が吐出されて、焦げ目付は加熱が
実行される。

よって、切換レバ一つまみ２６は、偏向体１８を変位さ
せて、熱風の吐出方向を加熱室１の中央寄り、又は周辺
部りに選択する選択手段として機能する。

次にこの実施例の電気回路について説明する。

第４図に於て、３１は商用電源に接続されるプラグ、３
２は第３図に於けるドア３３の開閉に連動して開閉する
ドアスイッチである。

３４は第３図に於ける調理ボタン３５を付勢することに
より閉成されると共に加熱調理中は図示しない自己保持
手段により閉成状態に保たれており加熱調理停止時にそ
の自己保持が解かれてなるものである。

３６は高周波加熱用タイマーで、タイマーモーター３７
及びタイマー接点３８を備えると共に、第３図に於ける
高周波加熱用タイマ一つまみ３９を回して設定されその
設定時には高周波加熱側接点３８ａに切換わり、逆に非
設定時にはヒーター加熱側接点３８ｂに切換わってなる
ものである。

４０はマグ、ｌロン２等から形成された高周波加熱手段
で、電源に対し前記高周波加熱側接点３８ａを介して接
続されてなる。

４１はヒーター加熱用タイマーで、タイマーモーター４
２及びタイマー接点４３を備えると共に、第３図に於け
るヒーター加熱用タイマ一つまみ４４を回して設定され
その設定時には接点４３を閉じ逆にその非設定時には接
点４３を開放してなるものである。

４５は熱風循環装置４の送風ファンモーターで、ヒータ
ー加熱用タイマー接点４３を介して通電されるべく回路
に接続されている。

１２ａ、１２ｂは前記熱風加熱用ヒーター１２の各部分
であり、互いに直列に接続されてなる。

前記下部加熱用ヒーター１０は切換スイッチ４６を介し
て熱風加熱用ヒーター１２と並列に接続されて℃・る。

切換スイッチ４６は下部加熱用ヒーター側接点４６ａと
、熱風加熱用ヒーターの各部１２ａ、１２ｂの接続点に
接続した熱風ヒーター側接点４６ｂを有してなる。

切換スイッチ４６は第３図に於ける図番４６で示す位置
に配置されており、前記第ルバー２７が焦げ目付は側に
移動したとき付勢されその接点４６が熱風ヒーター側４
６ｂに切換わり、逆に第ルバー２７がオーブン加熱側に
移動したとき開放されその接点４６が下部加熱用ヒータ
ー側４６ａに切り換わってなる。

よって焦げ目付は加熱時には切換スイッチ４６が熱風ヒ
ーター側４６ｂ＜切換わり熱風ヒーター１２ｂだけに通
電されその出力電力が全て熱風ヒーター１２ｂで消費さ
れ従って熱風温度は、焦げ付けに適するように極めて高
温となり、またオーブン加熱時には切換スイッチ２８が
下部加熱用ヒータ１一側４６ａに切換わり熱風ヒータ１
２ａ、１２ｂ及び下部加熱用ヒーター１０に通電されそ
の結果出力電力が熱風ヒーター１２及び下部ヒーター１
０に分散して消費され従って熱風ヒーター１２の出力は
低下し熱風温度は低下すると共に下部加熱用ヒーター１
０が発熱する。

こ＼に、切換スイッチ２８は、熱風の吐出方向が加熱室
の周辺寄りの場合、熱風ヒータ１２の出力を実質的に低
下させる出力切換手段として機能する。

以上の構成に於て、高周波加熱を行なう場合は、ドア３
３を閉じ高周波タイマ一つまみ３９を回してタイマー設
定し調理ボタン３５を付勢する。

するとドアスイッチ３２調理スイツチ３４及び高周波加
熱側接点３８ａが閉じ従って高周波加熱手段４０が電源
と接続されそのタイマー設定時間だけ高周波加熱が行な
われる。

焦げ目付は加熱を行なう場合は、ドア３３を閉じ切換レ
バ一つまみ２６を焦げ目付は側に切換え、ヒーター加熱
用タイマ一つまみ４４でタイマー設定し調理ボタン３５
を付勢する。

するとドアスイッチ３２、調理スイッチ３４、ヒーター
加熱用タイマー接点４３及び切換スイッチ４６の熱風ヒ
ーター側接点４６ｂが夫々閉成される。

そして前記高周波加熱用タイマー３６がヒーター加熱側
接点３８ｂに切換わっているとぎは、直ちに焦げ目付は
加熱が行なわれる。

この焦げ目付は加熱時には、ターンテーブル５の中央部
に集中して熱風が吹き付けられかつその熱風温度が極め
て高いため、ターンテーブル５の中央部に置かれた被加
熱物には短時間で焦げ目が付けられる。

尚、高周波加熱用タイマー３６が動作し高周波加熱が行
なわれている場合は、高周波加熱が停止しタイマー接点
３８がヒーター加熱側３８ｂに切換わった時点で焦げ目
付は加熱が開始される。

オーブン加熱を行なう場合は、ドア３３を閉じ切換レバ
一つまみ２６をオーブン加熱側に切換え、ヒーター加熱
用タイマ一つまみ４４でタイマー設定し、高周波加熱用
タイマー３６を非設定状態となし、調理ボタン３５を付
勢する。

するとドアスイッチ３２、調理スイッチ３４、ヒーター
加熱用タイマー接点４３及び切換スイッチ４６の下部加
熱用ヒーター側接点４６ａが夫々閉成しかつ高周波加熱
用タイマー接点３８がヒーター加熱側３８ｂに切換わり
オーブン加熱が行なわれる。

オーブン加熱時には、ターンテーブル５０周端部及び加
熱室壁に熱風が吹き当たり、そのため被加熱物表面に広
範囲でほぼ均等に熱風が吹き当たる。

このオーブン加熱時では、熱風温度を低下させであるの
でパン等の被加熱物がその熱風吹き付は而だけが他の部
分に比ベムラ焼けすることを抑えられる。

更に、被加熱物はその下部からも下部加熱用ヒーター１
０によって加熱されるので、その全体をより均一に加熱
される。

第５図は他の実施例の一部を示すものである。

この実施例ではその他の部分は上述の一実施例と同様に
構成されている。

４７は前記高周波加熱用タイマー３６のヒーター加熱側
接点３８ｂに接続されている一方の主電線、４８は前記
ドアスイッチ３２及び調理スイッチ３４を介して電源に
接続されている他方の主電線である。

この実施例は、切換スイッチ４６の熱風加熱ヒーター側
接点４６ｂに熱風ヒーター１２を接続し焦げ目付は加熱
時には出力電力を全て熱風ヒーター１２で消費させるよ
うになすと共に、オーブン加熱時にはヒーター加熱用タ
イマーモーター４２の動作時に該モーター４２と連動し
てオン・オフをくり返すスイッチ４９を接点４６ａに接
続し前記オン・オフスイッチ４９を介して熱風ヒーター
１２及び下部加熱用ヒーター１０を交互に通電してなる
ものである。

第６図は更に他の実施例の一部を示すものである。

この実施例ではその他の部分は上述の一実施例と同様に
構成されている。

この実施例は、焦げ目付は加熱時には前記切換スイッチ
４６が熱風ヒーター１２側に切換わり熱風ヒーターに通
電し出力電力を全て熱風ヒーター１２で消費させるよう
になすと共に、オープン加熱時上は、切換スイッチ４６
を接点４６ａ側に切換え下部加熱用ヒーター１０に通電
しかつ熱風ヒーター１２へはダイオード５０を介して半
波通電し熱風ヒーター１２の出力を百に低下させてなる
ものである。

この発明は以上の様に構成され、熱風循環装置の、熱風
偏向体の動作及びヒーターの出力切換を互いに連動せし
めたから、被加熱物及びその調理目的に応じてこれらに
適した熱風温度及び熱風吐□出方向を同時に調整でき、
従って極めて使用し易い電子レンジを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の一部を示す図、第２図は
同実施例の要部の断面図、第３図は同実施例の要部の斜
視図、第４図は同実施例の電気回路図、第５図は他の実
施例の要部の電気回路図、第６図は更に他の実施例の要
部の電気回路図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ヒーターを内蔵したダクト内に通風し熱風を発生す
   ると共にダクトの吸気口及び吐気口を加熱室に開口して
   なる熱風循環装置を備えてなるものに於て、前記吐気口
   から吐出される熱風の吐出方向を規定する熱風偏向体、
   該偏向体を変位させて、前記吐出方向を前記加熱室の中
   央寄り、又は周辺寄りに選択する選択手段、該選択手段
   の選択動作に連動して、前記吐出方向が周辺寄りの場合
   、前記ヒータの出力を低下させる出力切換手段を具備せ
   る電子レンジ。