JPS591713Y2 - プラズマ溶射装置の粉塵排出装置 - Google Patents

プラズマ溶射装置の粉塵排出装置

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JPS591713Y2
JPS591713Y2 JP7516477U JP7516477U JPS591713Y2 JP S591713 Y2 JPS591713 Y2 JP S591713Y2 JP 7516477 U JP7516477 U JP 7516477U JP 7516477 U JP7516477 U JP 7516477U JP S591713 Y2 JPS591713 Y2 JP S591713Y2
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JP
Japan
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workpiece
cylindrical hole
plasma spraying
inner diameter
dust
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JP7516477U
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English (en)
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JPS542716U (ja
Inventor
諭 門脇
Original Assignee
本田技研工業株式会社
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Application filed by 本田技研工業株式会社 filed Critical 本田技研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関用シリンダーの如き円筒状ワークの内
径部にプラズマ溶射を行うプラズマ溶射装置の粉塵排出
装置に関するものである。
更に詳細には、プラズマ溶射機を上下動させてワークの
筒孔内に挿入し、ワークを回転させてこれの筒孔内径部
にプラズマ溶射を行うようにした装置において、ワーク
を支持する回転部材内に該ワークの筒孔と連通ずる排出
通路を設け、これを集塵機等の粉塵回収装置に接続し、
ワーク内径部のプラズマ溶射加工時に発生する粉塵を排
出し得るようにした装置に関するものである。
アルミニウム合金製の内燃機関用シリンダーの内径部の
硬化被膜層形成手段として線爆溶射法の如き爆裂法やプ
ラズマ溶射法が着目され、実用化されつつある。
そして以上の溶射法を内燃機関用シリンダーの如き筒状
ワークの内径部の被膜層形成に用いた場合、前者、即ち
線爆溶射法は所定膜厚を得るには多数回の爆射を行うこ
とを必要とし、線材の多数回に亙る供給、作業時間がこ
れにより必然的にある程度長くなり、作業能率上改善が
望まれること、構造が上記線材の供給機構、受は取り支
持機構等を必要とするため複雑化すること、線材が長く
なるとたるむためワーク内径部の軸方向長さに制約があ
ること等の問題がある。
一方、プラズマ溶射法は、溶射材料がすべての金属に及
び、高温ガス環堰下で溶射が行われるため溶射粒子はよ
く溶融し、且つ高速であるため、溶射層は機械的、金属
的、物理的に極めて良好なものが得られ、理想的な溶射
法であるが、これの溶射作業は手作業で行われたり、溶
射機をワークに追従動させる等して行われるのが一般で
、上記シリンダーの如きワークの内径加工に適する実用
性のある装置は未だ提案されていない。
本考案者はプラズマ溶射法に着目し、これにより内燃機
関用シリンダーの加きワークの内径部にプラズマ溶射を
施すべく次の如きプラズマ溶射装置を提案した。
即ち、ワークを回転させ、プラズマ溶射機を上下動させ
てワークの孔内径部に挿抜し、内径部にプラズマ溶射加
工を施すようにしたプラズマ溶射装置を提供した。
これによれば、比較的小径なワークであっても溶射機を
上下動させ、ワークを回転させるだけであるため孔内径
部に溶射層を形成することが可能となり、構造簡単で、
且つ自動化可能、省力化、作業能率向上に資するプラズ
マ溶射機を得ることができる。
しかしながらかかる溶射機において、ワークの内径部に
溶射機を挿入し、溶射加工を行う場合、被加工面である
内径部内に噴射した余剰の粉末が充満し、溶射作業上の
障害となり、溶射効率も低下し、又ワークの筒孔部から
荷電された粉末が外部へ放出され、周辺機器に付着等し
て好ましくない。
本考案者は先に提案したプラズマ溶射装置における上記
した問題点に鑑み、これを解決すべく本考案を威したも
のである。
本考案の目的とする処は、プラズマ溶射機を上下動させ
てワークの筒孔内に挿入し、ワークを回転させてこれの
筒孔内径部にプラズマ溶射を行うようにした装置におい
て、ワークを支持し、これを回転させる部材内にワーク
の筒孔と連通ずる排出通路を設け、これを集塵機に接続
した粉塵排出装置を提供する。
又本考案の目的とする処は、ワークの筒孔と連通ずる回
転部材の排出通路を備えるため、溶射加工時の余剰粉末
はワーク外部へ放出されることなく排出通路で吸引等さ
れて周囲の環境を汚染することがなく、良好な作業環境
の維持、溶射加工の効率化、確実化に資する粉塵排出装
置を提供する。
更に又本考案の目的とする処は、ワークを回転させる回
転部材を利用し、これに排出通路を設けるため、構造簡
単に上記を達成することができ、又必要条件である回転
部材に通路を設け、特別の通路を別設する必要がないた
め上記の化スペース利用上も有利である粉塵排出装置を
提供する。
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。
第1図は本考案にかかる粉塵排出装置を備えるプラズマ
溶射装置の正面図を、第2図は同縦断正面図を、第3図
は同側面図を示している。
1は脚3で支持されるテーブルで、テーブル1の中央に
設けた孔2には縦通孔5を備える支持部材4が縦設され
、これの上部のプランジ部6で孔2上の周辺に係止し、
支持部材4の頂部はテーブル1上に突出し、テーブル1
に対して固設されている。
支持部材4の縦通孔5には回転部材7が軸方向へ規制さ
れつつ回転自在に嵌装され、回転部材7の頂部は支持部
材4の頂部上に突出してテーブル1上に突出し、該頂部
には支持テーブル8が固設され、支持テーブル8の中央
部上には位置決め治具9が設けられ、そしてこの位置決
め治具9を挾むように支持テーブル8の両側にはクラン
パー10が設けられている。
ワークWは円形の筒孔W1を備える例えばアルミニウム
合金製の内燃機関用シリンダーとし、これの筒孔W0が
縦向きとなるように位置させて治具9上に載置し、クラ
ンパー10でワークWの周辺部を咬持する。
かかるワークWの治具9上へのクランパー10による位
置決めセット及び保持状態で、治具9及び支持テーブル
8には、ワークWの筒孔W1と適合し、連通ずる縦通孔
11,12を形成する。
そしてこの下の回転部材7には、上記縦通孔11,12
と同心的であって、これと連通ずる縦通孔13が軸方向
へ縦貫穿設され、回転部材7は筒状部材で形成する。
以上の治具9及び支持テーブル8の縦通孔11゜12、
回転部材7の縦通孔13は相互に接続連通してワークW
の筒孔W1と連通し、これによりワークWの筒孔W1と
連通する粉塵排出通路Aを形成する。
この通路Aを構成する回転部材7の縦通孔13は、部材
7の下端に設けられ、部材7を回転自在に支持する接続
部材を兼ねる軸受14に設けた孔15に連通接続され、
該孔15は、軸受14の下面に連結した排出チューブ1
6内の通路17と通運し、図示しない集塵機に該チュー
ブ16は接続されている。
かくしてワークWの筒孔W工は排出通路A、チューブ1
6で集塵機に連通接続されることとなる。
回転部材7の下部は支持部材4の下端から突出し、上記
軸受14による支持部と部材4の下端間にはスプロケッ
ト18が設けられ、チェノ19を介して脚3に固設した
駆動モーター20のスプロケット21と連結し、モータ
ー20の駆動で回転部材7は回転駆動せしめられる。
回転部材7の伝動機構は上記に代えベルト、プーリ、或
はギヤ伝動でも良い。
テーブル1上に配設されたワークWを含む機構は、防音
、防塵カバー22で覆われ、カバー22の一側面には溶
射作業を監視する遮光板23が設けられ、カバー22は
第4図に示される如く固設された本体24及びワークW
の出し入れのための開閉自在な蓋体25より成り、この
後合端縁間にはシール部材26を介在せしめてシール効
果を得せしめ、又蓋体25には溶射処理後のワークWの
冷却を図るための冷却ファンの如き冷却手段27が設け
られている。
カバー22の上面で、ワークWの筒孔W1の軸延長線上
に適合する部位には孔28が形成され、この(Li2に
溶射機29の縦設されたロッド部30が摺動自在に嵌合
貫通し、ロッド部30下端部に設けた電極ノズル31は
ワークWの筒孔W0上に位置している。
ロッド部30上端部の本体32は支持ブラケット36に
連結支持され、本体32は冷却水チューブ33、電気制
御系チューブ34及びシールドガスを含む粉末供給チュ
ーブ35に接続されている。
そしてブラケット36はカバー22の背面のテーブル1
上に起設した支持フレーム39に設けたガイドロッド4
0にガイド部37を摺動自在に嵌合し、ガイド部37間
に設けたネジ駒38はフレーム39に縦設した送りネジ
41に螺合し、ネジ41はモーター42、スプロケツ)
43.44及びチェノ45で駆動され、これに代えギ
ヤ伝動機構やベルト、プーリ機構を採用しても良い。
以上のモーター42の駆動で送りネジ41を駆動し、ネ
ジ駒38を被動させ、ブラケット36を介して溶射機2
9を上下動させる。
上記溶射機29は上下動のみを行い、電極ノズル31の
荷電粉末の噴射方向は特定している。
そこで上記カバー22の粉末溶射方向の下辺部には粉塵
排出口46を設けてこれをダクト47に接続し、ダクト
47はチューブ48を介して集塵機に連通接続され、又
カバー22の任意の上辺部には熱風排出ダクト49を設
け、以上はカバー22を含んで冷却パイプ50で囲み、
粉塵、熱風及びカバー内の雰囲気を冷却する。
以上において、溶射機29を降下させ、ワークWの近傍
上部で溶射作業を開始し、降下を続行して電極ノズル3
1をワークWの筒孔W1内に挿入し、筒孔W1の終端迄
降下させ粉末溶射を行うとともに、ワークWを回転部材
7を介して回転駆動させ、ワークWの筒孔W1部内面を
ノズル31で走査し、内周面全面に粉末溶射を施す。
この場合、先ずワークWの筒孔W1侵入以前に予備的に
噴射された粉末は、この噴射方向にあるカバ−22下辺
部の開口46からダクト47を経て集塵機に集塵され、
周辺機器への付着は防止される。
又熱風は排出ダクト49を介して外部に排出される。
電極ノズル31のワークWの筒孔W1内への侵入以降も
粉末溶射は継続され、余剰粉末が生じるが、筒孔W1が
これの直下に設けられた排出通路Aと連通し、これが集
塵機に連通接続されているため、溶射余剰粉末は筒孔W
1から上方へ放出されたり、或は筒孔W1内で浮遊する
ことなく排出通路Aで吸引され、集塵機に集塵され、回
収される。
このように溶射余剰粉末でカバー22内や、周辺機器が
汚染されることはない。
以上で明らかな如く本考案によれば、プラズマ溶射機を
上下動させてワーク内径部内に侵入せしめ、ワークを回
転させて内径部に粉末溶射を行うようにしたプラズマ溶
射装置において、ワークの被溶射面である筒孔と連通ず
る通路を回転部材内に縦通ずる如く設けて集塵機に連通
接続するようにしたため、内径部内の粉末溶射時におい
て、粉末溶射で発生した余剰粉末は筒孔下方へ延出した
これと連通ずる通路を経て排出され、ワークの筒孔外部
へ放出されて周辺機器への付着、環境汚染を生じること
がない。
又本考案によれば、特別の排出通路を別設することなく
、ワークの内径部と連通ずる通路を回転部材内に設けた
ため、通路形成は回転部材をパイプ材等とすることによ
り行え、構造が簡単で、且つ必要要素である回転部材を
利用するためスペース利用上も頗る有利であり、この種
溶射装置の簡素化にも資する他、カバーの上記粉末溶射
方向下辺部に粉塵排出ダクトを設けることにより、予備
的粉末溶射で噴射された粉塵を効果的に排出でき、上記
排出通路と併せ粉末を集塵することによりこれを回収す
ることができ、該粉末を再使用することも可能となり、
材料経済上も有利である。
更に又本考案によれば、溶射機を上下動させ、ワークを
回転させてワーク内径部のプラズマ溶射加工を行うよう
にしたため、内燃開用シリンダーの如き比較的小径の内
径部を有するワークの内径部を容易、確実に、且つ極め
て簡素化された機構で、自動化、省力化を達成しつつプ
ラズマ溶射加工を行うことができ、かかる溶射加工時の
粉塵問題を一挙に解決することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は正面図
、第2図は縦断正面図、第3図は側面図、第4図はカバ
ーの拡大平断面図である。 尚図面中 Wはワーク、Woは筒孔、7は回転部材、A
は排出通路、29は溶射機である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プラズマ溶射機を上下動させてワークの筒孔内径部に挿
    抜し、ワークを回転させて筒孔内径部にプラズマ溶射を
    行うようにしたプラズマ溶射装置において、上記ワーク
    は位置決め治具を備えたテーブルに固定され、該テーブ
    ルの下側に配設される支持部材の縦通孔に回転部材を回
    転自在に嵌装し且つ該回転部材の頂部は突出して上記テ
    ーブルと固設し、上記テーブル及び上記回転部材には上
    記ワークの筒孔と連通ずる排出通路を形成し、該排出通
    路を集塵手段と連通接続するように構成したことを特徴
    とするプラズマ溶射装置の粉塵排出装置。
JP7516477U 1977-06-09 1977-06-09 プラズマ溶射装置の粉塵排出装置 Expired JPS591713Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7516477U JPS591713Y2 (ja) 1977-06-09 1977-06-09 プラズマ溶射装置の粉塵排出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7516477U JPS591713Y2 (ja) 1977-06-09 1977-06-09 プラズマ溶射装置の粉塵排出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS542716U JPS542716U (ja) 1979-01-09
JPS591713Y2 true JPS591713Y2 (ja) 1984-01-18

Family

ID=28989353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7516477U Expired JPS591713Y2 (ja) 1977-06-09 1977-06-09 プラズマ溶射装置の粉塵排出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS591713Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166482A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 株式会社ダイヘン 工業製品の製造方法、溶射システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166482A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 株式会社ダイヘン 工業製品の製造方法、溶射システム

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JPS542716U (ja) 1979-01-09

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