JPS5917082B2 - 水中防汚剤 - Google Patents
水中防汚剤Info
- Publication number
- JPS5917082B2 JPS5917082B2 JP52089548A JP8954877A JPS5917082B2 JP S5917082 B2 JPS5917082 B2 JP S5917082B2 JP 52089548 A JP52089548 A JP 52089548A JP 8954877 A JP8954877 A JP 8954877A JP S5917082 B2 JPS5917082 B2 JP S5917082B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antifouling
- chlorate
- examples
- antifouling agent
- compounds
- Prior art date
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- Expired
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は強力な防汚性能をもつ水中防汚剤に関する゜
フ船舶の船底、養殖網、定置網などの漁網或いは一般水
中構築物などに緑藻、褐藻、珪藻、などの海藻、フジツ
ボ、セルプラ、カギ、ホヤ、フサコケ虫などの汚染生物
が付着し、各種の被害を与える。
フ船舶の船底、養殖網、定置網などの漁網或いは一般水
中構築物などに緑藻、褐藻、珪藻、などの海藻、フジツ
ボ、セルプラ、カギ、ホヤ、フサコケ虫などの汚染生物
が付着し、各種の被害を与える。
・９これら汚染生物の付着防止のために最近では銅化
合物、有機錫化合物などが使用されている。
合物、有機錫化合物などが使用されている。
銅化合物は防汚には極めて多量塗料中に含有させねばな
らず、それでも長期間の防汚には適さない。また有機錫
化合物としてトリブチル錫化合物及び ９トリフェニル
錫化合物が主として使用されているが、これらはいずれ
もフジツボ、セルプラ、カギ、ホヤ、フサコケ虫などの
動物性汚染生物には有効であるが、海藻、ヒトロイド、
スライムなどの植物性汚染生物にはあまり効果がないと
いわれている。本発明者は研究を進めた結果、動物性汚
染生物には勿論のこと植物性汚染生物に対しても有効な
トリ有機錫化合物を見出した。
らず、それでも長期間の防汚には適さない。また有機錫
化合物としてトリブチル錫化合物及び ９トリフェニル
錫化合物が主として使用されているが、これらはいずれ
もフジツボ、セルプラ、カギ、ホヤ、フサコケ虫などの
動物性汚染生物には有効であるが、海藻、ヒトロイド、
スライムなどの植物性汚染生物にはあまり効果がないと
いわれている。本発明者は研究を進めた結果、動物性汚
染生物には勿論のこと植物性汚染生物に対しても有効な
トリ有機錫化合物を見出した。
すなわち、本発明は一般式
０Ｒ３ＳｎＣｌ０３
（式中Ｒは炭素数１〜５個を有するアルキル基、アラル
キル基、シクロアルキル基又はアリル基を示す）で表わ
されるトリ有機錫クロレートの１種５ 以上を有効成分
として含有することを特徴とする水中防汚剤である。
キル基、シクロアルキル基又はアリル基を示す）で表わ
されるトリ有機錫クロレートの１種５ 以上を有効成分
として含有することを特徴とする水中防汚剤である。
本発明において有効成分として使用されるトリ有機錫ク
ロレートとしては、例えばトリブチル錫クロレート、ト
リベンジル錫クロレート、トリネ０ オフイル錫クロレ
ート、トリシクロヘキシル錫クロレート、トリフェニル
錫クロレート、トリ（Ｐ−クロロフェニル）錫クロレー
ト、トリ（Ｐ−アミノフェニル）錫クロレートなどが挙
げられる。
ロレートとしては、例えばトリブチル錫クロレート、ト
リベンジル錫クロレート、トリネ０ オフイル錫クロレ
ート、トリシクロヘキシル錫クロレート、トリフェニル
錫クロレート、トリ（Ｐ−クロロフェニル）錫クロレー
ト、トリ（Ｐ−アミノフェニル）錫クロレートなどが挙
げられる。
これらの化合物は通常トリ有機錫クロライドと塩５ 素
酸ソーダとの反応によつて容易に合成することができる
。本発明のトリ有機錫クロレートは、その目的に応じて
有効成分として防汚塗料中に添加される。
酸ソーダとの反応によつて容易に合成することができる
。本発明のトリ有機錫クロレートは、その目的に応じて
有効成分として防汚塗料中に添加される。
すなわち、従来公知の例えば油性ワニス、ビニル０ 樹
脂ワニス、アクリル樹脂ワニス、塩化ゴムなどの展色剤
中に、必要があれば他の防汚毒物、顔料、染料、充填剤
その他の添加剤と共に上記有効成分化合物を添加して製
造できるし、また炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケト
ン、エステルなどの有５ 機溶剤に溶解して又はこの溶
液と相溶性のあるワニスと混合して処理することができ
る。本発明の防汚毒物は防汚塗料中に少くとも１％以上
含有させることが好ましい。
脂ワニス、アクリル樹脂ワニス、塩化ゴムなどの展色剤
中に、必要があれば他の防汚毒物、顔料、染料、充填剤
その他の添加剤と共に上記有効成分化合物を添加して製
造できるし、また炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケト
ン、エステルなどの有５ 機溶剤に溶解して又はこの溶
液と相溶性のあるワニスと混合して処理することができ
る。本発明の防汚毒物は防汚塗料中に少くとも１％以上
含有させることが好ましい。
本発明の有効成分は展色剤との組合せを選択することに
より水中への溶出量を任意に調節できる。本発明の最も
特徴的な点は、本発明に使用するトリ有機錫クロレート
は、従来の有機錫化合物と異なつて植物性汚染生物に対
しても有効であるということである。
より水中への溶出量を任意に調節できる。本発明の最も
特徴的な点は、本発明に使用するトリ有機錫クロレート
は、従来の有機錫化合物と異なつて植物性汚染生物に対
しても有効であるということである。
すなわち、従来の有機錫化合物（殆んどがトリブチル錫
化合物で、一部にトリフエニル錫化合物が使用されてい
る）はいずれも植物性汚染生物、例えば海藻、ヒトロー
ド、スライムなどに対して効果が乏しかつたが、本発明
のトリ有機錫クロレートによつてこれらの汚染生物の発
生を大巾に抑制できるようになつた。もう一つの特徴は
防汚の持続性が延長されたことである。本発明のトリ有
機錫クロレートを有効成分とした防汚塗料は１２ケ月間
汚染生物に対して極めて有効であるが、さらに１５ケ月
間でもその効力を失なわない。本発明の防汚塗料は鋼船
、木船の船底、漁網、海中構築物、海水導入管などの海
水に接する物体の保護にとくに有利に使用されるが、河
水、湖水その他の水を長期にわたつて利用するため汚染
生物による被害を受けやすい物質の保護にも適用される
。
化合物で、一部にトリフエニル錫化合物が使用されてい
る）はいずれも植物性汚染生物、例えば海藻、ヒトロー
ド、スライムなどに対して効果が乏しかつたが、本発明
のトリ有機錫クロレートによつてこれらの汚染生物の発
生を大巾に抑制できるようになつた。もう一つの特徴は
防汚の持続性が延長されたことである。本発明のトリ有
機錫クロレートを有効成分とした防汚塗料は１２ケ月間
汚染生物に対して極めて有効であるが、さらに１５ケ月
間でもその効力を失なわない。本発明の防汚塗料は鋼船
、木船の船底、漁網、海中構築物、海水導入管などの海
水に接する物体の保護にとくに有利に使用されるが、河
水、湖水その他の水を長期にわたつて利用するため汚染
生物による被害を受けやすい物質の保護にも適用される
。
次に製造例及び実施例を記載するが、部は重量部を示し
ているものとする。
ているものとする。
（化合物の製造例１）
攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び温度計を備えた反応
容器にトリフエニル錫クロライド３８．６ｙ（０．１モ
ル）及びベンゼン１００ｍ１を入れ、よく溶解し、次に
塩素酸ソーダ１０．７ｙ（０．１モル）を水５０ｍ１に
溶解した水溶液を滴下漏斗から約３０分間に、滴下した
。
容器にトリフエニル錫クロライド３８．６ｙ（０．１モ
ル）及びベンゼン１００ｍ１を入れ、よく溶解し、次に
塩素酸ソーダ１０．７ｙ（０．１モル）を水５０ｍ１に
溶解した水溶液を滴下漏斗から約３０分間に、滴下した
。
滴下完了後も還流下に撹拌を２時間続け反応を完結させ
た。室温に冷却後二層を分離し、ベンゼン層からベンゼ
ンを留去すると融点１０５〜１０６゜Ｃ１白色結晶のト
リフエニル錫クロレートがほぼ定量的に得られた。（化
合物の製造例２）トリブチル錫クロライド３２．５ｙと
塩素酸ソーダ１０．７７とから製造例１と同様にして脱
食塩を行ない無色液体のトリブチル錫クロレートを定量
的に得た。
た。室温に冷却後二層を分離し、ベンゼン層からベンゼ
ンを留去すると融点１０５〜１０６゜Ｃ１白色結晶のト
リフエニル錫クロレートがほぼ定量的に得られた。（化
合物の製造例２）トリブチル錫クロライド３２．５ｙと
塩素酸ソーダ１０．７７とから製造例１と同様にして脱
食塩を行ない無色液体のトリブチル錫クロレートを定量
的に得た。
（化合物の製造例４）
トリネオプール錫クロライド５５．４ｙと塩素酸ソーダ
１０．７７とから製造例１と同様にして脱食塩を行ない
白色粉末のトリネオプール錫クロレートをほぼ定量的に
得た。
１０．７７とから製造例１と同様にして脱食塩を行ない
白色粉末のトリネオプール錫クロレートをほぼ定量的に
得た。
実施例 １〜７
第１表の有効成分を下記塗料に配合し、防汚塗料を製造
した。
した。
予め防錆塗料を下塗りしておいた２００×４００×２ｍ
ｍの鉄板に、第１表の実施例及び比較例の防汚塗料を約
１９７塗布し、乾燥した後、三重県尾鷲市沖の試験場で
深度１．５ｍの海中に浸漬？８し、その表面に海中汚染
生物が付着した面積を測Ｏ定し、もとの鉄板面積に対す
る百分率で示すことにより防汚効果を判定した。
ｍの鉄板に、第１表の実施例及び比較例の防汚塗料を約
１９７塗布し、乾燥した後、三重県尾鷲市沖の試験場で
深度１．５ｍの海中に浸漬？８し、その表面に海中汚染
生物が付着した面積を測Ｏ定し、もとの鉄板面積に対す
る百分率で示すことにより防汚効果を判定した。
結果を第２表に示した。実施例 ９〜１４
第３表の有効成分の配合部数を変化させて、実施例１〜
８に記載の塗料に配合し防汚塗料を製造：した。
８に記載の塗料に配合し防汚塗料を製造：した。
なお、有効成分の配合部数の増減分は各塗料中の溶剤を
増減させて塗料全体で１００とした。〔防汚効果試験〕
第３表の実施例及び比較例の防汚塗料を使用して実施例
１〜８に記載の方法で防汚効果試験を行なつた。
増減させて塗料全体で１００とした。〔防汚効果試験〕
第３表の実施例及び比較例の防汚塗料を使用して実施例
１〜８に記載の方法で防汚効果試験を行なつた。
結果を第４表に示した。実施例 １５〜１８
第５表の有効成分を下記塗゛Ｆに配合し、漁網用防汚剤
を製造した。
を製造した。
配合Ｄ（漁網用塗料） ｝
アクリル樹脂（固形分５０％） ３０部
有効成分（第５表参照） ５又は ８部
キシレン ６５又は６２〃
〔防汚効果試験〕
新品の漁網（網目４×４ｃｒｒＬのポリエチレン製）３
０×３０Ｃ７ＴＬを上記実施例の防汚剤溶液に２分間浸
漬後つり下げて十分滴をきり、１日風乾した。
０×３０Ｃ７ＴＬを上記実施例の防汚剤溶液に２分間浸
漬後つり下げて十分滴をきり、１日風乾した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 一般式 Ｒ＿３ＳｎＣｌＯ＿３ （式中Ｒは炭素数１〜５個を有するアルキル基、アラル
キル基、シクロアルキル基又はアリル基を示す）で表わ
されるトリ有機錫クロレートの１種以上を有効成分とし
て含有することを特徴とする水中防汚剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52089548A JPS5917082B2 (ja) | 1977-07-25 | 1977-07-25 | 水中防汚剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52089548A JPS5917082B2 (ja) | 1977-07-25 | 1977-07-25 | 水中防汚剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5423121A JPS5423121A (en) | 1979-02-21 |
| JPS5917082B2 true JPS5917082B2 (ja) | 1984-04-19 |
Family
ID=13973865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52089548A Expired JPS5917082B2 (ja) | 1977-07-25 | 1977-07-25 | 水中防汚剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5917082B2 (ja) |
-
1977
- 1977-07-25 JP JP52089548A patent/JPS5917082B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5423121A (en) | 1979-02-21 |
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