JPS59170238A - 表面微細粒フエライト鋼とその製造法 - Google Patents

表面微細粒フエライト鋼とその製造法

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JPS59170238A
JPS59170238A JP4394983A JP4394983A JPS59170238A JP S59170238 A JPS59170238 A JP S59170238A JP 4394983 A JP4394983 A JP 4394983A JP 4394983 A JP4394983 A JP 4394983A JP S59170238 A JPS59170238 A JP S59170238A
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Toshio Kikuma
敏夫 菊間
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加工としては熱延加工のみで表面部に極微細
なフェライト結晶組織を有し、延性及び強度に優れた高
張力鋼板を製造する製造方法及びその製造方法で製造し
た筒張力鋼に関するものである。
鋼の高張力化の方法には種々あるが、自動車等の構造物
に用いられる低炭素構造用鋼においては次の3つの方法
が実用的な方法である。
(イ) フェライトの細粒化。
(ロ) ベイナイト、マルテンサイト組織による強化。
(ハ)析出強化。
このうち(イ)は延性靭性の点からも最も望ましい方法
であるが、通常細粒化には限界があシ、またその強化効
果はそれほど大きくない。即ちフェライトの結晶粒度は
、Nb鋼で5μ程度、普通鋼でlOμ程度が限界であっ
て、これにより得られる強度は引張強さで・10〜50
に4/−程度に過ぎない 一万(ロ)のベイナイトやマルテンサイトによる強化効
果は大きく、焼入性が十分であれば、80kg/lu1
から100kf/−以上の強度が容易に得られるが、延
性や刀ロエ性の点から構造¥/Jaに用いて反全な鋼材
ではない。このためフェライトの延性とマルテンサイト
の強度とを組み合せた二相組織の高張力鋼が開発された
が、このような鋼を従来の圧延冷却処理で得るのには多
せの合金元素が必要で、高価な鋼となるのは避けられな
い。
また(ハ)のNb、’V等による析出強化の利用は広く
行われているが、その成分自身が高価であるばかジでは
なく、その溶体化に高温の加熱が必要であるなどにより
生産コストが高くなり、また強度を高めると靭性、延性
が労化するのでその強化には限界がある。
本発明は、従って低コストの成分系で、加工としては熱
間圧延(とくにホットストリップ圧延)を行うのみで得
られ、自動車等の構造物に用いるに適した強度と延性の
両方をもつ画期的な高張力鋼板と、その#遣方法全提供
することを目的とする。
本発明者は変態域で1パスまたは累積の大圧下を行えは
、普通の炭素鋼で粒径3〜5μ以下の極細粒フェライト
粒が大部分を占める組織′f!:有する延性のすぐれた
局強朋鋼材を製造しうることを知見し、%a昭56−1
99854号等で出賀した。
しかし前述のように、フェライトの極細粒化で得られる
強度上昇には限界がある。また実際の圧延において、最
も細粒が得られる最適な温度域はせまいこと、かつ又、
実際の鋼板の温度はロールとの接触やロール冷却水など
のため厚み方向に温度分布を持つことが知られている。
このような圧延中の温度分布を直接測定することは不可
能であるが、最近は電子計算機による温度のシミュレー
ションモデルが研究され、発表されておシ、これによる
計算は棟々の実験や測定により現実の鋼板の温度分布状
態をよく我現している。そして50厚の鋼板のホラトス
l−IJツゾ圧延時の表面部と中心部の温度の時間経過
を計算したところ表面部と中心部との温度差が30℃以
上もあることが判明し、前記のせまい最適温就域で全板
厚を通じて同一組織にするのは、むづかしいことが知ら
れた。
所望の異った組織状態をつくり出し、これにより本惨倍
藏強度、延性がすぐれている高張力鋼を得ようとする転
=散五」→→もので、具体的〜1には未面部が延性のす
ぐれた微細粒フェライト組織で中心部は一般により高強
度の組織であり、そして板厚方向に重層した組織を有す
る鋼とその製造方法Ic関する。従来はこのような組織
の鋼とその製造方法は存在しなかった。
即ち、本発明は本質的にはy一様の成分組成を 有する
C: 0.3 w t %以下、合金元素の合計量5径
の微細フェライト粒が70%以上占めるような組織を有
することを特徴とする表面微細粒フェライト鋼及び、本
質的にはy一様の成分組織を有するC:0゜3wt %
以下、合金元素の合計量5wt%以下を含む鋼片から熱
間圧延によって鋼材を製造するに際し、上記圧延の終段
で、表面部がAra±50℃以内の温度域にあり且つ中
心部が表面部より平均20℃以上高い温度を有するきき
に、1バスで、または2バス以上の合計で50%以上の
実質減面率の加工を5秒以内に加え、表面部から少なく
ともQ、 31111の厚さの部分で微細フェライト粒
を生成せしめることを特徴とする表面微細粒フェライト
鋼の製造法である。
本発明の条件の限定理由を以下に述べる。
化学成分としては特に特殊な合金元素を必要としないが
、表面部が主として極細粒のフェライトになるためvc
 C量には上限があり、CなQ、3wt%以下とした。
合金元素としては中心部の組織調整が目的であり、急冷
が可能であれば少量でもよく例えば0.2〜0,8wt
 %のMnのみを含むような堕でも十分本発明の組織を
得ることができる。
しかし、実際のラインyc適用可能な冷却手段Vこよる
圧延後の冷却速度では、板厚中心部を焼入組織とし、そ
の焼入性を向上させるためには合金元素が必要で、その
合金元素の量は、例えばM n 。
8i、Crの合計でQ、3wt%以上が望ましいが、合
金鼻赤母# 表面部の微細粒フェライトが得られなくなるので合金元
素の添加量を合計量で5 wt%以下とした。
合金元素のうち、通常高張力鋼に添加されるNb、V、
Tj 、Mo 、あるいはこれと同様の効果を有するT
a、W、Zrなどの炭化物形成元素は、本発明において
本質的に必要ではない。そしてこのような元素は、仮に
少量旅加しても本発明鋼の特性音さほど損わず、添加量
を多くすると本発明鋼の特徴が次第に失われる恐れがあ
シ、多量添加は望ましくない。
鋼の脱酸あるいはスラブ加熱時の結晶粒度調節の目的で
添加されるAt、Ti、あるいは介在物の形態を制御し
て靭性加工性を向上させる目的で添加するCaやLa 
その他の稀土類元素などは、通常の鋼の場合と同様の効
果を本発明においても有する。
以上のO,Mn以外の成分の添加量を具体的に示せは、
次のとおシである。尚%はすべて婿%である。
si:1.s%以下、Or:2.0%以下、Ni:2.
0%以下、MO: 0.1%以下、W:0.1%以下、
■=0.1短、下、Ti:0.03%未満、Nb:0.
01%以下、Ta:0.01%以下、CO:2.0%以
下、Ou:2.0%以下、At : 0.1%以下、z
r:o、oa%未満、Ca:0.1%以下、稀土類元素
0.1%以下であシ、これ等の元素を必要に応じ、1種
又は2種以上を添加してもよい。上記のOr、Ni 、
Co 、Ou  等はMn、 Siと同様に本発明鋼の
変態点を変化させ焼入性を向上させる効果を有する。N
b、 Ta、MO。
Tr、 zr、 v、’wなどは上記のように本発明の
目的達成のためには必要でないが、析出強化等の目的で
添加される場合もあるので上限を定めた。
以上の鋼の成分組成によって、従来の製法により製造し
た鋼に見られるような、凝固時の偏析などにもとづく鋼
材中での組成の不均一性は、当然本発明の製法によV製
造した鋼にも存在を許容される。
本発明の鋼は加工としては熱間圧延力ロエのみで製造さ
れるが、本発明の鋼が製造される特定の圧延条件範囲は
次の通シである。本発明の鋼を製造するための制限条件
は、仕上圧延に至るまでの過程にはなく、仕上圧延の終
段にある。即ち、本発明の鋼の表面部を極細粒フェライ
トになすために、鋼fA、rs変態点附近で強圧下する
ことである。
こ\でArs&態点とは加工上受けない銅が徐冷された
とき変態を開始する点と定義する。
上記の条件は、Ara&態点附近点附近(鋼の成分組成
によって異るが、例えばAra −50℃からAJ3+
 100℃の間、1の鋼は、加工を行わなければかなり
長時間放置しても変態は起らないが、この領域で合計7
0%以上の加工を5秒以内の短時間で1パスで、または
2パス以上の累積で加えると圧下中にあるいは圧下直後
にまでわたって微細粒のフェライトが多量に生成すると
いう糾らしい事実を却得したことに基づく。
上記の加工による仕上温度(℃)とフェライト変態率(
%)との関係を0.11(3−IMn 鋼について表示
したものが第1図で、該図のA点では850℃の仕上温
度で等軸細粒7エライトが25%生成しく残部未変態オ
ーステナイI−)、B点では800℃(Ar3変態点近
傍)で、該フェライトが95%に生成し、0点では74
0℃で伸長フェライトが98%に生成し、D点では93
0tl:でマルテンサイトが生成していることを示して
いる。
また、第1図のA、B、’(3点の各組織の圧延直後、
及び冷却条件を変えて冷却し7bあとの夫々の状態を第
2図に示す。
前記のように、フェライトの社(変態の比率)t/′1
Ar3変態点附近(B点近傍)で最大とな、!7(この
ときの組織を第2図Bに模式的に示す)、それより高温
では熱力学的に生成しにくくなジ、フェライト量は減少
する(第2図A)。またAr3変態点以下の温度では前
以って初析7エライトが住成し残りのオーステナイト量
が減少する結果フェライト変態率も減少する。なお第2
図は多ノξス圧延の場合であって、このときのパススケ
ジュールは第1表Qに示したものと同一である。
第2図Bo場合には、はじめ生成したフェライトが稜の
ノξスで加工を受けて伸長するが1.krB点附近では
加工中または加工直後に再結晶が起り、加工されたフェ
ライトも等軸となるので非常に等軸フェライト蓋が多く
なる。一方、よシ温度が下ると加工されたフェライトが
再結晶しに〈〈なシ第2図Cのように加工フェライトと
してそのま\残る。
以上は加工直後の状態を最急冷した場合の組織A1〜C
+ (第2図ンから推定したものであるが、同図中に示
すように冷却中に残りのオーステナイトのに態などが進
行し、冷却速度にょ9異った組織が生ずる。まず、人の
組織からはご〈暖冷のときは微細フェライトからフェラ
イトがさらに成長し、比較的粗粒のフェライトヒ残部A
r1点以下で変態したパーライトとからなる通常の軟鋼
とさほど変らない組織(A3)となる。しかし例えは6
0℃/ sc、cのような急冷を行うとベイナイトが細
粒フェライトを起点にして生成し、比較的細かいベイナ
イトが一見殆んど全面、を占める組織(A2)となる。
これに対してBの組織から出発した場合はすでにフェラ
イト変態−が殆んど完了しているので、暖冷の場合のみ
にフェライトの加工歪かや\ベイナイト(B2)もしく
はマルテンサイト(Bl)になるのみであ夛、冷却速度
を変えても全体としてはそれほど大きく変化しない。
また組織Cの場合も、おおむね組織Bと同様に変化は小
さいが、暖冷の場合は冷却中に静的な再結晶が進行し、
Bの場合よシもや\粗粒となる。
ところで一般に鋼板は、圧延中にロールとの接触あるい
はロール冷却水等のために鋼板表面の冷却が早く圧延ロ
ールをはなれた時点で表面部と中心部との間にかな勺の
温度差が生じている。この温度差は時間経過とともに表
面の復熱のために小さくなるが、ホットストリップミル
のように短いパス間時間で連続熱延される場合はかなり
の温度差が圧延中を通じて維持される。
第3図はその1例であって、中心部が表面部よ勺30〜
70℃程度高い温度で圧延される。
こ\で表面部が第1図B点に相当し中心部が同A点に相
当するような温度で圧延したとすると、表面部は圧延直
後に第2図の組織Bのようにほぼ全面が細粒フェライト
組繊とな9、その後の冷却でそれほど変らないが、中心
部は加工直後に同組織Aのように一部微細フエライトに
な9残部が未変態のオーステナイトであるので冷却速度
によってA1−A3のような種々の組織が得られ、従っ
て表面部よりも高硬度のものから低硬度のものまで任意
の硬度のものが選択製造できる。
本発明は以上の原理にもとづくものであり、本発明方法
においては、有効な仕上圧・延ノクスに入る前の鋼材の
表面部温度がAr3附近、すなわち鋼成分にもよるがA
r3変態点℃以内であって、しかも中心部の温度が表面
部温度より20℃以上高くなっておれはよい。上記の温
度条件は多ノクス圧延の2パス以降、とくに連続熱延の
後段において実現されやすく、1バス圧延の場合には圧
延後の冷却で上記の温度状態を生じさせることもできる
こ\で中心部の温度や圧延直後の表面の温度は一般には
夾測が困難であるが、前記のように近年割算機によって
圧延工程での各断面位置の温度経過をかなシの精度で計
算予測可能である。上述の温度は公知の計算機プログラ
ムで計算されたもので代用できる。
また圧下歪の量は、前述のように板全体を超細粒フェラ
イトとするためには、1ノξスでまたは2パス以上の累
積歪が70%以上という大圧下が必要であるが、よく仰
られているように圧延加工によって鋼材表面部では圧下
歪に剪断歪が附加されて冥買歪が大きくなるので、剪断
歪を考慮して圧下による全体の減面率は50%以上あれ
はよい。
このようVr−後段に大圧下することによシ鋼材表面部
と中心部との温度差が大きくなり、本発明の趣旨である
表面部と中心部との組織差を生じせしめるのに有利であ
る。
尚、加工される熱延鋼材はある程度以上の仕上断面太き
さがなければ各段の圧延1■後の復熱が早いなどの理由
で終段の圧延時に有効な温度差が生じない。
圧延後の冷却については上述のように梶々の冷却方法−
速度によって内部の組織を変化させることができる。中
心部を主としてベイナイトもしくはマルテンサイトのよ
うな組織とした高張力鋼材を得る場合には、主組繊が変
態する温度域(たとえは750℃から500℃)を急冷
(例えば30℃/sec以上)すればよく、圧延後該急
冷温度になるまでの間は放冷をしてもよくまたそれが望
ましい場合も多い。また急冷後についても同様である。
一方徐冷して内部もフェライト、バーライト組織にする
場合は、フェライトの粗大化が起らぬよう放冷または弱
水冷などにより5〜b の冷却速度域が望ましい。
このようにして製造した鋼の表面部は極めて延性があり
、加工性にすぐれた超細粒7工ライト組織になるため、
中心部が高靭性のベイナイトまたはマルテンサイト等で
延性、加工性の多少劣る一組織であっても鋼全体として
はかな夛すぐれた延性加工性を有すると共に高強度であ
る。
なお表面部が第1図B点の温度で中心部が同人点の温度
のような場合は、前述のように中心部は当初の細粒フェ
ライトが多少生成しているので、残りの大部分がベイナ
イトまたはマルテンサイトとなっても中心部の組織は比
較的細くなるが、あるいは生成していたフェライト部の
延性が附加され、中心部が同図り点のような状態から生
成した場合に比べて特性がすぐれている。
上記表面部があま9薄ければ、それによる特性改善はあ
ま9期待できず、少くとも0.3mの微細粒フェライト
層が必要である。
以上の説明は主として鋼板について行ったが、円形その
他イ上々の断面のものにも適用可能であり、鋼板の場合
は少くとも仕上板厚は2日以上、円形断面であれは仕上
径が4m以上あれはよい。
以下本発明の実施例について説明する。
〔実施例〕
第2表に示す化学成分組成の鋼を転炉#製し連続鋳造し
て25〇−厚のスラブとし、1ioo℃に加熱しホット
ストリップミルで圧延した。粗圧延で40曙のパーとし
た後、温度を円節して第1表に示すような温度で仕上タ
ンデム圧延機にかみ込ませた。ノぞススケジュールは第
1表に示したものと同じで、圧延後の板厚は4.9〜5
.2++onであった。
圧延直後の実測表面温度(仕上温度)は第1表中に示す
通シで、これは復熱後の計測であるのでは。
ぼ終段圧延時の中心部温度に当る。このときの計算平均
表面温度も併せて示した。
この計算は公知の計算機プログラムを用いて行った。こ
の圧延時[F、からF5までの圧下所要時間は5秒以内
であり合計圧下率は74%である。
そしてF3人口での鋼材表面部に中心部の温度差は45
℃となっている。熱延後の冷却条件の尺度として捲取温
度も併せて示した。
第3表は第1表の本発明の実施例の賦香■、■の鋼板と
比較例の賦香■〜■の鋼板の組織および・膿械的性質を
示したものである。
第4図に実施例■の板厚方向の組織変化を、第5図にそ
の粒度(a)および硬度(b)変化を示す。表面!細粒
部と中心部高硬度ベイナイト部とのサンドインチ型の組
織、硬匿分布になっている。尚紀4図(a)は板厚方向
の洪金属組織の250倍顕微鏡写真を示し、第4図0)
)は第4図<a)のA部(表面層)の金属組織の500
倍顕微鏡写真を示し、第4図(C)は第4図(a)のB
部(表面から約1■)の金属組織の500倍顕微鏡写真
を示す。
第6図にこれら各賦香の機械的性質のうちとくに実用上
重要な強匿−延性の関係を、従来鋼のレベルと比較して
示す。この図から本発明で得られた表面微細粒鋼は比較
例と比べると同−強度であって、最低延性値が良好な値
であることがわかる。
実施例■については硬度差が表面部と中心部とでそれほ
どなく、むしろ中心に向ってや\硬度が減少する通常の
鋼の様相を示すが、表面が微細粒になっていることと、
内部が比較的細粒のため、通常のフエライトーノぐ−ラ
イト鋼(賦香■)に比べ、延性が良い。
実施例■は比較例■と中心部ははソ同−強度のベイナイ
ト鋼であるが、表面部が等方向な細粒方向のためと、ベ
イナイト自身が前述のように等軸フエライIf核として
生成するため延性が等方向で綜合して延性が良好である
。賦香■と同じ仕上温度である比較例の賦香■は加工率
が小さいためやはジ延性の異方性が大きいベイナイト組
織で、さらに表面も加工組織であるため賦香■よりさら
に延性が不良となる。
以上のように本発明方法によれば、同一強度で従来の製
造法により製造された鋼と同一強度であって延性が良好
な鋼が得られ、従来のラインに直ちに適用でき、自動車
用等に用いられる高張力鋼板などの製造法として実用的
なすぐれた方法である。
$ 3 表  熱延材の組織と機械的性質   。
* L方向:圧延方向 C方向:圧延と直角方向** 
Nα : フェライト結晶粒度 1
【図面の簡単な説明】
第1図は、0.110− l’Mn  鋼の仕上加工温
度と加工によるフェライト変態率を示す図表、第2図は
冷却による組織変化の模式図、第3図は第1表の実施例
1の温度経過計算結果を示す図表、第4図は実施例の板
厚方向の組織を示す金属組織の顕微鏡写真、第5図は表
面部微細粗鋼の板厚方向の組織(a)と同じく硬度分布
(b)を示す図表、第6図は第1表の実施例■、■、比
較例■、■、■のそれぞれの引張り強さと伸びとの関係
を示す図表である。 代理人 弁理士 秋 沢 政 光 外2名 +−泰叡邸イに4工t ■$4

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)本質的にはソ一様の成分組成を有するC:0.3
    wt%以下、合金元素の合計i 5 W′t%以下を含
    み、熱間圧延終了後の状態で、表面から少くとも0.3
    鰐の厚さの部分が平均5μ以下の径の微細フェライト粒
    が70%以上占めるような組織を有することを特徴とす
    る表面微細粒フェライト鋼。
  2. (2)  表面微細粒フェライト部を除く内部が主とし
    てフェライト−パーライト組織からなる特許請求の範囲
    第1項記載の表面微細粒フェライト鋼。
  3. (3)  表面微細粒7エライト部を除く内部が主とし
    てベイナイト及び/又はマルテンサイト組織からなる特
    許請求の範囲第1項記載の表面微細粒フェライト鋼。
  4. (4)本質的にはy一様の成分組織を有するC:0.3
    wt%以下、合金元素の合計it 5 wt%以下を含
    む鋼片から熱間圧延によって鋼材を製造するに際し、上
    記圧延の終段で、表面部がArs±50℃以内の温度域
    にあジ且つ中心部が表面部より平均20℃以上褐い温度
    を有するときに、1パスで、または2/々ス以上の合計
    で50%以上の実質減面率の加工を5秒以内に加え、表
    面部から少くとも0.3mの厚さの部分で微細フェライ
    ト粒を生成せしめることを特徴とする表面微細粒フェラ
    イト鋼の製造法。
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