JPS5917015B2 - アキユムレ−タ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はアキュムレータに関するものである。

従来のアキュムレータはたとえば実公昭５０−２５９７
７号公報に示されるように、多数の条溝 ラを有する２
個のシープを対向配置し、線条体をこれら２個のシーブ
間にかけ回して貯線するものであつて、貯線量の増減は
両シープ間の距離を随時変化させて行なつている。しか
るにこの場合は、多数の条溝を有する大径かつ大重量の
シーブを往復直線運動させるので貯線量増減の制御能率
が緩； 漫であり、したがつてたとえば伸線機の各伸線
ヘッドにおいて線条体を高速かつノンスリップで伸線す
るような場合における各伸線ヘッド間の速度調整のため
の一時的な貯線調整等の目的には適合しないものであつ
た。ｏ この発明はこのような従来の不都合を解消させ
た新規なアキュムレータを提供するものである。

次にこの発明の実施例を図面を参照して説明すると、第
１図ないし第３図において、基台１には中空軸９を介し
て円柱状の巻込側ドラム２が回転５可能に設けられ、そ
してこの巻込側ドラム２は歯車８から人力してかさ歯車
列を介して回転駆動される。この巻込側ドラム２の一側
には、これに対向して送出し側ドラム３が同じく基台１
に同軸的に回転可能に設けられ、これら両ドラムの間に
は・ｏ回転アーム４が回転自在に支持されている。回転
アーム４の一端にはブラケット１０が取りつけられ、こ
こから延びるブレーキパッド６が巻込側ドラム２の外周
を一周し、回転アーム４の回転に適宜の制動力を与える
ようにされている。まｊ５た回転アーム４の他端にはリ
ターンプーーー５が回転可能に取りつけられている。さ
らに回転アーム４の回転が前記中空軸９の内部を延びる
軸Ｔによつて外部に取り出されて検出されるようになつ
ている。すなわち軸Ｔの先端には減速機１２が連０ 結
され、その減速機１２の減速された出力軸１４にシンク
ロ角度検出器１３が設置され、回転アーム４の回転方向
と回転量がそのシンクロ角度検出器１３の角度変化とし
て検出されるように構成されている。５ このアキュム
レータによる線条体の貯線量制御方法について説明する
と、第３図において線条体ｗは図の左方（上流側）から
送られ、巻込側ドラム２にひとつの方向、図示の例では
上方から見て反時計方向（Ａ矢印方向）に何回か巻きつ
けられる。

この後線条体ｗはリターンブ一り−５にかけられこんど
は送出し側ドラム３に反対方向、すなわち上方から見て
時計方向（Ｂ矢印方向）に巻きつけられた後、図の右方
（下流側）に向つて送り出される。アキユムレータの貯
線量が一定の場合は巻込側ドラム２がＡ矢印方向に１回
転してその１周分だけの線条体ｗを巻き取るとき送出し
側ドラム３が下流から引かれてＢ矢印方向に１回転して
同量の線条体を送り出す。この貯線量一定の場合の回転
アーム４の運動について考察すれば、回転アーム４はブ
レーキバンド６によつて巻込側ドラム２とまさつ係合の
状態にあるため巻込側ドラム２と一緒に回転しようとす
る。しかし送り出し側ドラム３が巻込側ドラム２と同一
の角速度でＢ矢印方向に回転させられるため回転アーム
４は戻され結局一定の角度的位置にとどまるのである。
次に以上の考察から、下流からの引取りが停止して線条
体ｗの貯線量が増加するときは回転アーム４がＡ矢印方
向、すなわち上方から見て反時計方向に回転し、また下
流からの引取速度が巻込側ドラム２への巻きこみ速度よ
り上まわつて貯線量が減少するときは回転アーム４はＢ
矢印方向、すなわち上方から見て時計方向に回転するこ
とがわかる。したがつて回転アーム４の回転方向と回転
量を調節してやれば貯線量の増減あるいは一定量保持等
の貯線量制御が行なわれるものである。つまりこの発明
においては、回転アーム４の回転量および回転方向をこ
れに連動させたシンクロ角度検出器１３の角度変化とし
て検出するので、この検出した角度変化を電気信号に変
換して、たとえば上記回転アーム４が静止の状態を保持
するように巻込側ドラム２の駆動モータの回転速度や送
出し側ドラム３の下流側の引取装置の引取速度等を制御
することにより、貯線量一定の状態をすなわち線状体の
走行速度および張力を常にほぼ一定の状態に自動制御す
ることができるものである。この発明によれば同一軸線
上に対向配置されている巻込側ドラムおよび送出し側ド
ラムの間に存在する線条体のリターンプ一り一付き回転
アームを回動させるだけでよいので、従来の大径大重量
のシーブを往復直線運動させる場合と異なり、貯線量増
減の制御を迅速に高能率で行なうことができ、したがつ
て伸線作業時のように高速度で走行する線条体の速度調
整等を容易に行なうことができ、そして特に前記回転ア
ームの回転量と回転方向をその回転アームに連動させた
シンクロ角度検出器によつて検出することにより、この
アキユムレータの貯線量の制御を自動的に正確に行なう
ことができる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るアキユムレータの一実施例を示
す一部縦断概略側断面図、第２図は第１図の−線に沿う
回転アームの平面図、第３図は第１図のアキユムレータ
の運転状況を説明する簡略斜視図である。 ２・・・巻込側ドラム、３・・・送出し側ドラム、４・
・・回転アーム、５・・・リターンブ一り一、６・・・
ブレーキバンド、１３・・・シンクロ角度検出器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ひとつの軸線のまわりに回転駆動される巻込側ドラ
   ム２と、この巻込側ドラム２と同軸的に回転可能に支持
   される送出し側ドラム３と、これら両ドラムの間に存在
   し前記軸線のまわりに回転自在に設けられた端部にリタ
   ーンプーリー５を取りつけてなる回転アーム４と、前記
   回転アーム４の回転に適宜の制動力を与えるよう前記巻
   込側ドラム２とまさつ係合するブレーキバンド６と、前
   記回転アーム４の回転方向および回転量を検出するよう
   その回転アーム４に連動されたシンクロ角度検出器１３
   とを有するアキュムレータ。