JPS5916782Y2 - 冷蔵庫の棚装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は冷蔵庫の食品載置用棚の改良に関するもので
ある。

従来この種の冷蔵庫の棚装置については真空成形等に依
り成形された内箱の両側壁に凸条を設け、この凸状を棚
レールとして用い棚を開口前面より差し込み配置してい
るが食品の大きさに依り棚の高さを変える為には一置棚
を手前に引出して取外しこの取外した棚を他の棚レール
に配置し直す必要がありその作業に長時開票する為、冷
蔵庫運転中では冷気が外部に大量流失してしまうという
欠点か゛あった。

この考案はかかる欠点を除去することを目的とするもの
である。

以下図面によりこの考案の一実施例について詳細に説明
すると、１は冷蔵庫本体、２は合成樹脂等から成る冷蔵
室の内箱で真空成形等で形成され、その内側壁３には棚
受レール４を一体に設けている、５はこの棚受レールに
支持される平棚、６は上記内箱２の内底部に配設された
野菜ケース７の上面を覆うガラス棚である。

８は内箱２の両側壁３に、棚受レール４の下方にそれぞ
れ取付けられた棚支えで、第４図に示すように、棚支え
８の前端部２５から後端部２６にわたるガイドレール１
１が一体に形成されている。

このガイドレール１１は、前端を上方へ折曲した袋部９
と、袋部９の底面に凸状の棚ストッパ１０を有している
とともに、後方部２７を後下り傾斜させ、終端部には後
棚１９の回動用支軸１８が係合するＵ状の軸支部１２が
形成されている。

さらに、ガイドレール１１の中央部には、前棚１７の折
り込み時に棚掛部２４の当接防止用の凹部１３が形成さ
れている。

１４は折畳機であり、太線材１５にて外郭を口状に形成
し、かつ食品載置面を複数の細線材１６にて並置し太線
材１５に接続すると共に両側面にそれぞれ突設した棚掛
部２４を有する前棚１７と、この前棚１７と同様に太線
材１５と細線材１６でなり太線材１５の両側下部に突設
した回動用支軸１８を有する後棚１９と、これら前棚１
７と後棚１９を合成樹脂製のヒンジ２３によって結合し
てなる。

ヒンジ２３は第５図に示すように、断面凹状の棚体合部
２０を両側に有し、その間を極薄肉帯２１にて接続する
と共に両棚保合部２０の面外側に前記細線材１６嵌合用
のコ状の切欠２２をそれぞれ有する合成樹脂製ヒンジ２
３を接続して構成されており、ヒンジ２３の極薄肉帯２
１部分にて折曲作用が行なわれ両棚の折畳を可能にして
いる。

次にこの考案に依る棚装置の作用について説明すると、
通常使用状態では、上方の平棚５と同様な形態をしてい
るが、下方の棚との間隔穴寸法より大きな食品、例えば
すいか等の果物を載置収納しようとする場合には、折畳
機１４の前面を若干持ち上げてから図示矢印方向の様に
後方へ押すことにより作用点である棚前面と軸支部１２
とを結ぶ線より上方にヒンジ２３部が位置するので、該
ヒンジ部は次第に上方に持ち上げられると共に棚前面も
後退し上記ヒンジ２３部が軸支部１２を越えると折畳機
１４は自重に依り上記内箱２の背面に当接して停止する
。

この時前棚１７および後棚１９は折重なって操作は完了
するので棚間隔は広くなりすいか等の果物を収納するこ
とが出来る。

また、折畳操作完了状態のままヒンジ部分２３を手前に
倒せば棚の前半分のみが収納された半切状態となり、前
棚に背の高いビシ類を収納し奥側は通常高さの食品収納
が可能となる。

なお、ふたたび通常の棚装置として使用する場合はヒン
ジ２３部分を持ち上げ内箱２背面に倒し、次に、側筋面
部を手前に引き出すことにより容易に平棚状態に後する
ものである。

また、折畳機１４を取出し清掃等を行なう場合には、棚
前面を途中まで後方に押し込み、その状態のまま上方に
持ち上げ手前に引き出すことにより折畳機１４の支軸１
８はＵ状軸支部１２より傾斜面に沿って上昇しガイドレ
ール１１をスライドして前方に移動し、折畳機１４を容
易に取外すことができる。

さらに折畳機１４を差込む場合は支軸１８をガイドレー
ル１１上にのせ奥側に押し込むことにより支軸１８は傾
斜面に沿ってＵ状の軸支部１２に嵌合する。

この考案は以上述べたように構成したので、簡単な操作
により通常の平棚状態から折畳んで後方へ収納し、広い
空間を形成することができ、大きな食品類を保存するこ
とができる。

また、折畳状態のまま前に倒すことに依り単側としても
使用が出来、巾広い収納形態を得ることもできる。

さらに棚支え８に一体的に形成されたガイドレール１１
の前側に袋部９および棚ストッパを設けたことにより、
棚の作動操作は意識的に若干持ち上げてから奥に押さな
いかぎり作動しないので誤って棚前面に物を当てたり、
押しても作動せず棚が大きくはね上ったりすることがな
いので、棚上の食品等が倒れたり落下したりする恐れが
ない。

なお折畳機１４の着脱操作においてもガイドレール１１
の後方部２７の終端部に軸支部１２を形成し、かつ、こ
の軸支部１２をＵ状としたので極めて簡単に行なうこと
ができる。

さらには以上述べよ種々の操作が非常に簡単かつ迅速に
行なえるので従前のように長時開扉を開放して棚の出入
れを操作をしないですみ冷気の流失を極力少なくするこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれもこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は冷蔵庫の側断面図、第２図は棚装置の作用説明図、
第３図は棚装置の折たたんだ状態を示す第１図の要部拡
大図、第４図は棚装置の分解斜視図、第５図はヒンジの
拡大斜視図である。 ２は内箱、８は棚支え、９は袋部、１０は棚ストッパ、
１１はガイドレール、１２は軸支部、１３は凹部、１４
は折畳機、１５は太線材、１６は細線材、１７は前棚、
１８は支軸、１９は後棚、２０は棚体合部、２１は極薄
肉帯、２２は切欠、２３はヒンジ、２４は棚掛部、２５
は前端部、２６は後端部、２７は後方部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外郭を口状に形成した太線材と、この太線材に結合され
   食品載置面を形成する複数の細線材でなる前棚および後
   棚と、 前記前棚の両側部にそれぞれ突設した棚掛部と、 前記後棚の両側下部にそれぞれ突設した回動用支軸と、 ヒンジにより結合された前記前棚と前記後棚でなる折畳
   機を支持するガイドレールが一体に形成され内箱両側壁
   にそれぞれ配設された１対の棚支えと、 を備えてなり、かつ、 前記ヒンジは、極薄肉帯の両側に形成された断面状の棚
   保合部と、この棚係合部の両側に形成され前記細線材が
   係合する切欠とでなり、 前記ガイドレールは、前端に形成され上方へ折曲した袋
   部と、この袋部底面に形成された棚ストッパと、中央部
   に形成され前記前棚折込時前記棚掛部が係入する凹部と
   、後下りに傾斜した後方終端部に形成され前記回動用支
   軸が係合するＵ状の軸支部でなる、 ことを特徴とする冷蔵庫の棚装置。