JPS5916256Y2 - 両開き携帯用箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、外形上の見映えが重要視され、かつ形くずれ
しやすい洋菓子のごとき物品を携行するのに便宜な両開
き携帯用箱の提供を目的とするものである。

従来より数多くの組立箱、折畳箱等の提案がなされて来
ており、その中には洋菓子類を収納する場合に好適なも
のである。

それら箱のすべては、平面的に所望物品を収納する場合
を予定しているため、長時間にわたり持ち歩いたような
とき、時には箱自体力ｙ傾むいたり、あるいは何等がの
外部的衝撃が加わったりしたことが原因となり、収納し
た物品、例えば洋菓子類が片方に押しつけられたり、転
倒してしまうようなことがあった。

そのため、せっかくの美麗な見映えの良好な菓子類も形
部れを来たしてしまうことは多く経験するところであっ
た。

本考案は、上記欠点を解決し、のちにのべるような利点
を有する両開き携帯用箱である。

以下に、本考案の構成を図面に従い説明すると、Ａ、、
Ａ２は一対一組のもとに形成される箱主体であり、Ｂ１
．Ｂ２は固定仕切材である。

この仕切りは二段、二列となっているが、必要に応じ段
および列を多くしてもよい。

箱主体Ａｌ、Ａ２において、１は方形な基部であり、そ
の四辺には折目５を経て補強片３を有する側壁部２ａ、
２ｂおよび、両端に舌片４を有する側壁部２Ｃ，２ｄを
それぞれ連設しである。

６は折目８を介し外方に折り込まれる表面部であり、７
は折目９を経て立ち上る袴貫孔１６を有する提手である
。

１０ａ、１０ｂはともに側壁部２Ｃおよび表面部６相互
を接当した場合に適合する爪片である。

１１は側壁部２ｄの折目１３を経て連続する基部１と同
形の係止片１２を有する覆蓋部１１である。

これは透明な材料を用い、内部が見えるようにすれば、
内容品の宣伝にもなる。

１４は折目、１５は前記した爪片１０ａ、１０ｂを挿入
して係止する挿着用切込である。

また、固定仕切材Ｂ１．Ｂ２は例えば図示のごとき十字
状とする他、井桁状に形成することも可能である。

図面上、提手７背面部分に表現した無数のこまかな点は
、既知の接着剤または糊料の設定位置を例示したもので
ある。

上記の構成を有する本考案によれば、まず第２図、第３
図に示すように、基部１について折目５に沿って側壁部
２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｄを折曲げ舌片４をもってそれら
相互を貼着したのち、表面部６を側壁部２Ｃ裏面に接合
した状態とする（第３図参照）。

次に、一対の同形な箱主体Ａ１．Ａ２について、それら
の提手７裏面相互を貼り合せてから（第３図の提手部分
参照）、固定仕切材Ｂ１．Ｂ２を箱主体Ａ１．Ａ２に内
装固定する。

かくしてから、使用時、洋菓子店においては、顧客の需
めに応じて、ケーキその他の菓子類（図示せず）を固定
仕切材Ｂ１．Ｂ２の区画部分に任意数のもとに、例えば
、１個宛収納する。

更に覆蓋部１１の係止片１２を表面部６に当てがって、
爪片１０ａ、１０ｂを挿着用切込み１５において係合せ
しめるものである。

上記の構成上、箱主体Ａ１．Ａ２の背面相互は接当する
ことになるが、この場合、基部１相互を貼り合せること
もよいが、提手を利用して持ちはこぶに際し、収納した
物品の重量もあることから、貼合せることなく自由な状
態としておいてもよい。

以上の取扱い要領による本考案によれば、形部れのしや
すい洋菓子、和菓子、果実、その似形のくずれ易い物品
を需要者が相当時間にわたり携行運搬する場合に、安全
無事に目的地まで購入したときの状態のまま傷めること
なく持参できまことに便宜である。

また、本考案は外観上豪華であるばかりでなく、物品を
立体的に、いわば岡持のように持ち運べるので、在来容
器が平面的な使用であるのに対し、そのものの形をくず
すことなく、収納物品を数多く、しかもかさばることが
ないため、まことに持ちやすいという利点があるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る両開き携帯用箱の実施例を示し、第
１図は箱主体の平面展開図、第２図は組立途中を示す斜
視図、第３図は組立要領説明図、第４図ａ、 ｔ）は使
用状態説明図である。 Ａ１．Ａ２・・・・・・箱主体、Ｂ１．Ｂ２・・・・・
・固定仕切材、１・・・・・・基部、２ａ、 ２ｂ、
２Ｃ，２ｄ・・・・・・側壁部、３・・・・・・補強片
、４・・・・・・舌片、６・・・・・・表面部、７・・
・・・・提手、１０ ａ、 １０ ｂ・・・・・・爪片
、１１・・・・・・覆蓋部、１２・・・係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形な基部１の四辺に折目５を経て補強片３を有する側
   壁部２ ａ、 ２ ｂ及び両端に舌片４を有し、かつ爪
   片１０ ａを有する側壁部２Ｃ並びに両端に舌片４を有
   する側壁部２ｄをそれぞれ連設すると共に、上記側壁部
   ２Ｃに折目８，９を経て上記爪片１０ ａと接当する爪
   片１０ ｂを有する表面部６及び袴貫孔１６を穿設した
   提手７を連設し、がっ上記側壁部２ｄには折目１３，１
   ４を経て上記基部１と同形の覆蓋部１１及び挿着用切込
   １５を穿設した係止片１２をそれぞれ連設してなる箱主
   体Ａ１．Ａ２において、上記基部１四辺に沿って起立さ
   せた側壁部２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｄを舌片４にて貼着し
   、また表面部６を上記側壁部２Ｃ裏面に接合し、がつ提
   手７相互を貼り合せてから固定仕切材Ｂ１．Ｂ２を内装
   固定し、所望物品を収納後、覆蓋部１１の係止片１２を
   表面部６に当てかい爪片１０ａ、１０ｂを挿着用切込１
   ５に係合するようになした両開き携帯用箱。