JPS5916163Y2 - 切削搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は合板等の板状体に溝を切削形成する場合に使
用する切削搬送装置に関するもので、板状体を円滑に送
りながら溝を正確に切削形成することを目的とする。

この考案の一実施例を第１図および第２図を用いて説明
する。

すならち、この切削搬送装置は、第１図に示すように、
ローラコンベア１の上方に、押えｆｌｓ材２および゛■
溝カッター３をイ呆持したカッター保持本体４を配設す
る。

この場合、ローラコンベア１の上方には予め架台５を架
設して大形ボルト６を鉛直方向に螺合貫装し、この大形
ボルト６の下部をカッター保持本体４の側部に設けたね
じ受７に回動自在に連結して、この大形ボルト６の回動
調整によりカッター保持本体４を架台５に昇降自在に取
付ける。

また、押え部材２は、その中央部に下方へ円弧状に凸曲
形成した押圧部２ａを設けて両端部上面に昇降ガイド軸
８を立設しており、この昇降ガイド軸８をカッター保持
本体４の突片４ａに昇降自在に貫通させて昇降ガイド軸
８の上部に固着した鍔９で抜止め保持し、かつ、昇降ガ
イド軸８の突片４ａと押え部材２間に圧縮コイルばね１
０を外嵌して押え部材２を下方に付勢させる。

さらに■溝カッター３は、円板状でその筒先端に断面■
字形の刃を有し、押え部材２の押圧部２ａの側方におい
てカッター保持部材４に枢支されて、図示を省略したモ
ータによって回転駆動される。

なお、押え部材２は、この押圧部２ａの凸曲線をコンベ
ア１の搬送方向に一致させる。

この装置による■溝の切削形成は、第２図に示すように
、ローラコンベア１により板本体１１を矢符Ａ方向に送
り込む。

すると、板状体１１は、その上面をばね１０により下方
に付勢された押え部材２の押圧部２ａにより押えられ、
すなわち板状体１１が押え部材２によりローラコンベア
１により押し付けられた状態で矢符Ａ方向に移送されな
がら、回転する■溝カッター３によってその上面に直線
状の■溝が切削形成される。

このように、板状体１１は押え部材２によりその上面を
押圧されてローラコンベア１によりスリップすることな
く搬送されるため、上下移動および横移動することなく
矢符Ａ方向に正確に搬送され、板状体１１の上面に正確
にＶ溝を切削形成できる。

しかも、押え部材２の中央部に下方へ円弧状に凸曲線形
成した押圧部２ａを設けたため、押圧部２ａが板状体１
１の上面に点接触して押え部材２による押え力が小さく
なり、その結果、板状体１１の送り出し力も小さくてす
んで、送り爪を用いなくてもコンベアのみの搬送力で充
分に板状体１１を送り出すことができ、送り爪を用いた
場合に比べて、構造が簡単となるとともに、板状体１１
を送り込むタイミングを送り爪に合わせる必要がなくな
って使い勝手が良くなる。

なお、押え部材２の押圧部２ａを溝カッター３の側方に
位置させたため、押圧部材２による板状体１１の押え力
が小さいにもかかわらず、押圧部２ａにより板状体１１
を横移動させることなく確実に押圧でき、板状体１１上
に溝を正確に切削形成できる。

また、大形ボルト６の架台５への螺合量を調節すること
によりカッター保持本体４を昇降調整できるため、板状
体１１の板厚の相違にも容易に対応できる。

以上のように、この考案の切削搬送装置によれば、板状
体を円滑に送りながら溝を正確に切削形成でき、構造が
簡単で使い勝手が良いという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の一部切欠斜視図、第２図
はその側面図である。 １・・・・・・ローラコンベア、２・・・・・・押え部
材、２ａ・・・・・・押圧部、３・・・・・・■溝カッ
ター、４・・・・・・カッター保持本体、１０・・・・
・・ばね、１１・・・・・・板状体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板状体を搬送するコンベアと、このコンベアの上方に配
   置したカッター保持本体と、中央部に下方へ円弧状に凸
   曲形成した押圧部を有しその押圧部の凸曲線をコンベア
   搬送方向に平行に揃えた状態で前記カッター保持本体の
   下面側に昇降自在に取付けた板状体押え部材と、この板
   状体押え部材を下降付勢した付勢部材と、前記板状体押
   圧部の側方に位置するように前記カッター保持本体に取
   付けられて板状体の上面に溝を切削形成する溝カッター
   とを備えた切削搬送装置。