JPS5915958B2 - 無灰清浄分散剤 - Google Patents

無灰清浄分散剤

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JPS5915958B2
JPS5915958B2 JP4160273A JP4160273A JPS5915958B2 JP S5915958 B2 JPS5915958 B2 JP S5915958B2 JP 4160273 A JP4160273 A JP 4160273A JP 4160273 A JP4160273 A JP 4160273A JP S5915958 B2 JPS5915958 B2 JP S5915958B2
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伸和 岡本
通秀 渡嘉敷
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Toa Nenryo Kogyyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な油溶性清浄分散剤およびその製造法に係
るものである。
更に詳述するならば、本発明は(a)アルケニルニ塩基
酸(又はその無水物入(b)ヒンダード型アルコール、
(C)アミン類又はその誘導体およびその同等物を反応
させて得られる炭化水素油用および合成油用無灰清浄分
散剤およびその製造法に関するものである。
最近、炭化水素油用無灰清浄剤の特許が数多く出ている
が、その多くのものは高分子量カルボン酸とアミン類又
はアルコール類との反応生成物であり、例えば内燃機関
用炭化水素油に添加されて、スラッジの生成を抑制し、
酸化生成物を中和する等の作用を及ぼす。
これらの清浄分散剤のうち、ガソリンエンジン車の11
発進停止11運転により発生する低温スラッジの生成防
止に使用される無灰清浄分散剤として顕著な効果を広く
認められているものにコハク酸イミド、アミノアルカノ
ール誘導体、コハク酸エステルがある。
例えば米国特許第3184474号明細書ではコハク酸
イミドが、米国特許第3037051号、308793
6号明細書ではアミノアルカノール誘導体が、英国特許
第896376号明細書では、コハク酸エステルが無灰
清浄分散剤として開示されている。
これらはポリオレフィングループを親油基とし、極性基
としてのアミノ基、水酸基とそれぞれマレイン化、エス
テル化により連結されている。
本発明の無灰清浄分散剤は、(a)アルケニルニ塩基酸
又はその無水物(但し、アルケニル基は炭素原子数が少
くとも40のもの)、(b)ヒンダード型アルコールお
よび(c)アミン類又はその誘導体およびその同等物(
但し、その第1級、第2級アミン基の合計モル数は、上
記(a)および(b)の反応により生ずるエステル結合
の合計モル数を越えないもの)とを、モル比2〜3:0
.5〜1:0.1〜2、反応温度100〜250℃で反
応させて得られるエステル−アルコール−アミド−イミ
ド系化合物から成るものであり、コハク酸イミドの長所
である分散能、コハク酸エステルの長所である高温安定
性を兼ね備え、かつ、ヒンダード型の多価アルコールモ
エテイーを含ませることにより、高温での安定性能、分
散性能をも優秀なものにすることに成功したものである
ガソリン・エンジン車の1′発進停止++運転により生
じる低温スラッジの生成機構は、 (1)燃料に由来する不飽和炭化水素が酸素の存在下で
酸化窒素化合物と反応してスラッジプリカーサ−を生じ
る過程、 (2)ブローバイガス中に含まれるスラッジプリカーサ
−がエンジン油に導入されて他の固体を結びつける作用
を行なうスラッジバインダーとなる過程、 (3)この結果、生じた微少固体粒子が生長・凝集して
油中で沈積してくる過程、 に分けられる。
無灰清浄分散剤が低温スラッジに対して有効な理由の一
つとして無灰清浄分散剤がスラッジプリカーサ−を可溶
化することがあげられる。
スラッジプリカーサ−はエンジン燃焼室からくるガソリ
ンの不完全燃焼生成物であり、分子量150程度、その
構造中に水酸基、カルボキシル基、アルデヒド基等を持
つ重合しやすい化合物である。
このスラッジプリカーサ−との相互作用によりスラッジ
の生成を抑制することは、生成したスラッジとの相互作
用により清浄分散効果を高めることにより、はるかに有
効なことである。
現今の苛酷な条件下で使用される炭化水素油例えば公害
対策装置装着車のクランクケース油等には従来より更に
高性能を有する無灰清浄分散剤が要求される。
米国特許第3679585号明細書(英国特許第128
7405号明細書)はコハク酸イミドと各種アルコール
の組合わせが高分散能に寄与するものとしている。
ネオペンチルポリオール例えばネオペンチルグライコー
ル、ペンタエリスリトール、トリメチロールエタン、メ
チルプロピルプロパンジオール等から誘導されるヒンダ
ードエステル類が高温で安定であり、ジェットエンジン
油の基油として広く使用されていることは周知の通りで
ある〔例えば、W、G、Duker、Journal
of the In5titute ofPetrol
eum、 50 、273(1964) )が、前述米
国特許第3679585号明細書にも開示されているよ
うに、高温安定な、いわゆる11ヒンダード11型アル
コールおよびその他各種アルコール又はそれらのエステ
ル類はコハク酸イミドと共存下、コハク酸イミドの分散
能を助長することが認められている。
ヒンダード型アルコールモイエティーを含むものがコハ
ク酸イミド分子の塩基性を同時に有する場合、約200
℃以上の高温においてアミン基、イミノ基が切断された
状態でも水酸基が分散性能を向上させる作用をすること
が予期されるので、高温安定かつ高分散能を示すことが
期待される。
即ち、高分散能、高温安定性を有する無灰清浄分散剤を
、分散剤分子中にヒンダード型のアルコールを結合せし
め、更にアミンを反応せしめて塩基性を賦与することに
より合成することができると思われる。
このような分子の合成には、しばしばアルコールの遊離
が問題となり、これまで成功していなかったのであるが
、本発明ではこの点を克服し、アルコール分離のない油
溶性の清浄分散剤を合成する方法を完成させた。
本発明の清浄分散剤を得るための方法は、要約すると次
の2段の基本反応により行なわれる。
第1段:アルケニルニ塩酸およびその無水物とヒンダー
ド型アルコールを反応させて中間体“1エステル−酸1
1を得る。
第2段:第1段で得られた11エステル−酸11にアミ
ン類またはその誘導体を反応させ分散剤分子を得る。
上記第1、第2段におけるアルケニルニ塩基酸およびそ
の無水物とヒンダード型アルコールとアミン類またはそ
の誘導体およびその同等物はモル比2〜3:0.5〜1
:0.1〜2で必要に応じてこの範囲内でモル比を変化
させて製造され、反応温度は第1、第2段とも100〜
250℃、好ましくは150〜200℃である。
すなイっち、第1段として、アルケニルニ塩基酸又はそ
の無水物とヒンダード型アルコールをモル比2〜3:0
.5〜1、温度100〜250℃、好ましくは150〜
200°Cで反応させ、この反応生成物に第2段として
アミ′ン類又はその誘導体およびその同等物の0.1〜
2モルを温度50〜250℃、好ましくは100〜20
0℃で反応させで、油溶性の清浄分散剤を得ようとする
ものである。
こメで用いられるアルケニルニ塩基酸又はその無水物の
アルケニル基は炭素原子数が少くとも40のものであり
、炭素数2〜6のオレフィンを重合して得られるα−オ
レフィンポリマー例えばポリブテン・ポリプロピレンな
どと無水マレイン酸を反応させて得られる化合物で、α
−オレフインポリマーの分子量は400〜20,000
、好ましくは700〜1,500のものである。
又、ヒンダード型アルコールとしては、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリ
トール、ネオペンチルグライコール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、メチルプロピルプロパ
ンジオールなどが使用可能である。
一方、アミン類又はその誘導体およびその同等物として
は、次の如きものが使用される。
就中アミン類としては、次の一般式を有するものが使用
される。
〔但し、Rは炭素原子数1〜20のアルキル基、R′は
炭素原子数2〜6のアルキレン基、R“は炭素原子数1
〜4のアルキル基又は水素、XはO〜5の整数、X、Y
、Zは炭素原子数1〜6のアルキル基又は水素。
〕アミン誘導体としては、上記アミン類のアシル化物、
オキシラン(エチレンオキシド、プロピレンオキシドな
ど)付加物で、少くとも1個以上の第1級又は第2級ア
ミン基を有するものが使用可能である。
又、モルフォリン又はその誘導体も使用可能である。
さらに、前述アミン類とα、β−不飽和アミド、ケトン
、アルデヒド、エステル、ニトリル等との反応生成物で
あるマイケル縮合反応生成物やイミダシリン又はその誘
導体等も使用しうるものである。
このような反応を成功させるには、次の点に考慮を払う
ことが重要である。
即ち、第1段の反応生成物にアミン類又はその誘導体お
よびその同等物を反応させて、本発明の分散剤を製造す
る場合、アミン類又はその誘導体およびその同等物中の
第1、第2級アミン基の合計モル数がエステル結合の合
計モル数を越えないことが必要である。
つまり、第2段の反応は、第1級、第2級アミノ基の求
核的エステル結合開裂反応であり、この反応において、
アミン類又はその誘導体およびその同等物がイミド、ア
ミド等を形成し油溶化されるものであるが、この時、ア
ミン基台針モル数が、エステル基合計モル数を越せばア
ルコールが遊離し、油溶性とならない。
従来のコハク酸イミド系、コハク酸エステル系等の清浄
分散剤は、本発明の無灰清浄分散剤と同様にポリオレフ
ィン・グループを親油基としてはいるが、従来のものは
極性基としてのアミン基と水酸基の両方をその分子中に
もっているとはいえない。
例えば英国特許第1287526号明細書に開示されて
いる無灰清浄分散剤のうち、当該明細書に記載された実
施例9のようにアルケニル無水コハク酸とトリー(β−
ハイドロオキシプロピル)アミンとペンタエリスリトー
ルをモル比1 : 0.4 :0.2の本発明と類似の
条件ではあっても、同時に反応させたものでは、水酸基
、アミン基の双方が一分子中に存在し得ても両極性基に
分散性能の向上を十分にになわせることはできない。
アルケニルニ塩基酸に対しアミン基の方が水酸基より反
応性が高いので、反応の順序は、まず、アルケニルニ塩
基酸とアルコールを反応させ、次にこの反応生成物にア
ミン類を反応させなければならないのである。
通常、分散性能はアミン基の数が増加する程向土するが
、アミノ基の数が多すぎた場合、アルコールの遊離をひ
きおこす。
又、水酸基の数を増加させても、やはり分散性能を高め
ることができるのであるが、その効果はアミン基に比べ
劣るものである。
一分子中のアミン基、水酸基の数を親油性を妨げないよ
うに増加させ、かつ、アルコールの遊離等が生じないよ
うに条件を選ぶことが、両極性基に十分な働きをさせる
上で、又、大事なことである。
前記第1段及び第2段の反応を経て得られる本発明の清
浄分散剤において、親油基のポリオレフィン・グループ
は ■ 添加剤を油に溶解させる作用 ■ スラッジ表面に立体膜を構成してスラッジ粒子間の
凝集を防ぐ作用 をなし、一方、極性基であるアミン基、水酸基は■ 水
、カルボン酸、スラッジプリカーサ−、プリカーサ−を
生長させる酸性物質などと相互作用してその活量を減少
させる作用 ■ スラッジ表面に強固に吸着して厚い吸着膜を作る作
用 ■ スラッジ粒子に荷電を与える作用 ■ スラッジ粒子を安定に油中に分散させる作用をする
ことにより優秀な効果を発揮する。
更にこの水酸基はヒンダード型アルコールにより分子中
に含有させるものであるため、通常のアルコールのよう
な不安定な水素を有しない。
そのため、高温においても非常に安定であり、高温にお
いては、アミン基にかわってその分散能向上に寄与する
と考えられるものである。
次に典型的な本発明清浄分散剤の合成反応の例を示す。
ポリアルケニル無水コハク酸とジペンタエリスリトール
は第1段の反応により次の様にエステル結合を生成して
結合する。
こ\でRは炭素数40以上のポリアルケニル基をさす。
この第1段の反応生成物は、上記(I) 、 (II)
および(2)等の化合物の混合物からなり、一部O 111 fO−C−CHR−CH2−C−0+基が架橋した二量
体、三量体も存在すると考えられる。
第1段の反応は適当な酸触媒の存在下、又は無触媒で、
および適当な溶媒の存在下または無溶媒ミドで、ポリア
ルケニル無水コハク酸とジペンタエリスリトールの両者
を約200℃付近まで加熱して達成される。
反応の終了は、固体のネオペンチルポリオール類(この
場合ジペンタエリスリトール)が消滅することにより確
認されるが放出される水の量により任意に調節しうるも
のである。
触媒の存在下では のような完全エステル化物を作ることができる。
次に、第2段の反応において、第1段の反応生成物にピ
ペラジンを反応させて、本発明の清浄分散剤を製造する
(以下の反応式においてR′は炭素原子数2〜6のアル
キレン基をさす。
)XはVと■の反応で生成するものである。
第2段の反応は、アミン類又はその誘導体およびその同
等物の第1、第2アミ7基がエステル結合を開裂して進
行するから、上記■)〜(XI )以外に多くの生成物
が考えられるが、本発明の分散剤が、このような複雑な
混合物から成ることは、その赤外線吸収スペクトルの分
析により実証される。
即ち、1780cm および1715crIL に
イミドのνc=o 、1745ご1にエステルのν。
=Qj1645 an−”に第2級アミドのν。
=0を示すものである。
従って、本発明の分散剤がコハク酸イミド■)とコハク
酸エステル(Vl、[等)の単純な混合物ではなく 、
(x)、(xDのようなヒンダード型アルコールモエテ
イーとアミド・イミド結合を含むような複雑な化合物の
混合物であることが明らかにされた。
このようにして製造された無灰清浄分散剤は、更に硼酸
又はその無水物、五硫化燐等で処理して、硼素化物、燐
硫化物を得ることができ、この場合、分子中に存在する
水酸基が反応して、硼酸エステル、ジアルキルジチオ燐
酸エステル誘導体などを与える。
上記硼素化又は燐硫化されたエステル−アルコール−ア
ミド−イミド型無灰清浄分散剤は、硼素化の場合は、前
記第1段及び第2段反応の反応生成物中のアミドモエテ
イーの窒素のモル数以下のモル数で硼素を反応させ、又
、燐硫化の場合は第1段及び第2段反応の反応生成物中
のアルコールモエテイーの水酸基のモル数の半分以下の
モル数で燐を反応させて得られる。
硼酸、無水硼酸、五硫化燐等がどのような形態で、本発
明の前記反応生成物と反応するかについては不明である
が、水酸基との反応によりエステルを生成し、硼酸、無
水硼酸、五硫化燐等を可溶化するものと思われ、酸化防
止能、清浄分散能、摩耗防止能等の性能を一層発揮させ
るための活性を有する基の導入を目的とするものである
本発明の清浄分散剤は、多割合の炭化水素油およびポリ
エーテル系、ポリエステル系等の含酸素合成油、特に潤
滑油留分等に0.1〜80重量%の割合で添加され使用
されるが、好ましい添加量は0.5〜20重量%の範囲
である。
使用される石油系炭化水素油は、例えばガソリン留分、
中質油留分、潤滑油留分等であるが、特に潤滑油留分が
使用されるのに適している。
潤滑油留分としては特に限定する必要はなく、原油から
常圧または減圧蒸留および溶剤抽出、水素化または吸着
等の精製工程を経て製造されるものであり、約300℃
以上の沸点を有する留分てあって、用途および規格に従
ってカットして得られる留分である。
本発明の無灰清浄分散剤は前述のような石油系炭化水素
油に通常添加される酸化防止剤、流動点降下剤、粘度指
数向上剤、その他の添加剤の作用を阻害するものではな
い。
更に本発明の無灰清浄分散剤は、鉱油系炭化水素油に使
用して極めて高い効果を発揮するが、エステル系、ポリ
フェニルエーテル系又はポリオレフィン系の合成油にも
効果的に使用することができる。
以下に本発明の無灰清浄分散剤の合成例を示す。
合成例 1 500mの3つ口丸底フラスコにポリブテン(平均分子
量1080)30(Bi’および無水マレイン酸6(l
を入れ、攪拌しながら160〜200℃に加熱した。
約24時間反応させた後、空冷して300−のn−ヘキ
サンを加えた。
n−ヘキサン溶液を沖過した後、n−ヘキサンをロータ
リーエバポレーターで留去し、残渣をガラス製昇華器に
うつし、減圧下(102關)、約200℃に加熱して未
反応の無水マレイン酸および痕跡の溶媒を除去した。
このようにして製造したポリブテニル無水コハク酸のケ
ン化価は110〜120KOH〜/yであった。
又、生成物の赤外線吸収スペクトルは1865crrL
−”および1780cyrt−”に5員環酸無水物に特
有のν。
=0を示した。このようにして製造したポリブテニル無
水コハク酸236yおよびジペンタエリスリトール16
Iを30ONの3つ日丸底フラスコ(攪拌器、窒素導入
口および温度計を備える。
以下の合成例においても特記されていないものはすべて
同様のものとする。
)に入れ、約180℃で5時間、加熱、攪拌した。
ジペンタエリスリトールが完全に消滅してからN−(2
−アミノエチル)ピペラジン8.51を加え、同温度で
攪拌を2時間継続した。
生成物は赤色、粘稠な液体で、1.08重量%の窒素を
含有していた。
又、生成物の赤外線吸収スペクトルは1780(W)C
IrL−1および1715(S)cR−’にイミドのν
=o、1745(S)CIfL−1にエステルの、16
45 (W)cm、−”にアミドのν。
=0を示した。合成例 2 合成例1と同様の方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸236gおよびペンタエリスリトール9.0gを3
00 mlの3つ日丸底フラスコに入れ、約180℃で
5時間、加熱、攪拌した。
ペンタエリスリトールが完全に消滅したのち、N−(2
−アミノエチル)ピペラジン8.5gを加え、同温度で
攪拌を2時間継続した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体でその赤外線吸収スペク
トルは合成例1の生成物のそれに酷似した。
又、生成物は1.10重量%の窒素を含有していた。
合成例 3 合成例1と同様の方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸118gおよびジペンタエリスリト−/l/8.0
9ヲ300 rrtlの3つ日丸底フラスコに入れ、約
180℃で5時間、加熱、攪拌した。
ジペンタエリスリトールが完全に消滅したのち、ペンタ
キス(2−ハイドロオキシイソプロピル)テトラエチレ
ンペンタミン注目、58gを加え、約180℃で4時間
、加熱、攪拌した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で、その赤外線吸収スペ
クトルは、1745 crrt−’にエステルの164
5 crn−’にアミドのν。
−8を示した。又、生成物は1.54重量%の窒素を含
有していた。
注1 プロピレンオキサイドおよびテトラエチレンペン
タミンから合成したテトラエチレンペンタミン1分子あ
たり平均5.3個のプロピレンオキサイドの付加したも
の。
合成例 4 合成例1と同様な方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸118gおよびトリメチロールプロパン4.5gを
300rfLlの3つ日丸底フラスコに入れ、約180
℃で5時間、加熱、攪拌した。
トリメチロールプロパンが完全に消滅してから、(ハイ
ドロオキシイソプロピル−アミノエチル)ピペラジン注
26.2pを加え、150℃で5時間、加熱、攪拌を継
続した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で、1.05重量%の窒
素を含有していた。
注2N−(2−アミノエチル)ピペラジンにプロピレン
オキサイド1分子付加したもの。
合成例 5 合成例1と同様の方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸118gおよびジペンタエリスリトール8.0gを
3つ日丸底フラスコに入れ、約180℃で5時間、加熱
、攪拌した。
ジペンタエリスリトールが完全に消滅したのち、テトラ
エチレンペンタミン1.9gを加え、150℃で3時間
、加熱、攪拌した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体でその赤外線吸収スペク
トルはエステル、アミドおよびイミドのν。
−8を示し、0.59重量%の窒素を含有していた。
合成例 6 合成例1と同様の方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸118gおよびネオペンチルグライコール5.2g
を3つ日丸底フラスコに入れ、約180℃で5時間、加
熱、攪拌した。
ネオペンチルグライコールが完全に消滅した後(ハイド
ロオキシイソプロピル−アミノエチル)ピペラジン4.
7gを加え、200℃で4時間加熱、攪拌を継続した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で、0.92重量%の窒
素を含有していた。
合成例 7 合成例1と同様の方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸750g、鉱油(150ニユ一トラル留分)750
gおよびジペンタエリスリトール54gを24の3つ日
丸底フラスコに入れ、約180〜200℃で4時間、加
熱した。
この間、約10 l/minの速度で、反応物中に窒素
をバブルさせ、生成する水を系外に除去した。
反応混合物は熱時、沢過し、少量の未反応ジペンタリス
リトールを除去した。
p液を21,3つ目丸底フラスコに入れ、テトラキス(
ハイドロオキシイソプロピル)テトラエチレンペンタミ
ン注389gを加え、170℃で3時間、加熱、攪拌し
た。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で0.91重量%の窒素
を含有していた。
注3 テトラエチレンペンタミン1分子あたり平均4.
5個のプロピレンオキサイドを付加したもの。
合成例 8 合成例1と同様な方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸236gおよびメチルプロピルプロパンジオール1
3.2g、キシレン4(Bii’を500m、3つ口丸
底フラスコ(Dean−5tark捕水器、攪拌器、温
度計を備える)に入れ、還流温度(178℃)で約5時
間、加熱、攪拌した。
この間に約0.5属の水が生成した。
生成物に6.45.?のN−(2−アミノエチル)ピペ
ラジンを加え、2時間、還流温度で加熱した後、減圧下
キシレンを留去し、最終生成物を得た。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で0.84重量%の窒素
を含有していた。
合成例 9 合成例1と同様な方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸(平均分子量1080)151(150ニユ一トラ
ル留分)およびトリメチロールプロパン7gを反応させ
、中間体を得た。
この中間体にテトラキス(メチルプロピオニル)テトラ
エチレンペンタミン22gを加え、150℃で3時間加
熱攪拌した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で赤外線吸収スペクトル
はイミド、アミドおよびエステルのν。
=0を示した。合成例 10 合成例1と同様の方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸150g、ペンタエリスリトール6.8gおよび鉱
油150gを500WLl、3つ口丸底フラスコに入れ
、220℃で4時間加熱、攪拌した。
生成物に11gの1−(3,6,9))リアザソニル)
−2−エチル−イミダシリンを加え、180℃で4時間
、加熱、攪拌した。
生成物は油溶性、赤色、粘稠な液体で、1615cIr
L”−’にはν。
−Nの吸収を示した。合成例 11 合成例1と同様の方法で製造したポリブテニル無水コハ
ク酸150gおよびジペンタエリスリトール12g、鉱
油150gを500rILl、3ツロ丸底フラスコに入
れ、約200°C5時間、加熱、攪拌した。
生成物に15gの1−(3、6,9,12−テトラアザ
ドデシル)−2−エチル−イミダシリン)を加え、2時
間160℃で加熱した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体でその赤外線吸収スペク
トルは、アミド、イミド、エステルのν。
−0と共に1615crIL−’にν。
−8を示した。合成例 12 合成例7で製造した本発明添加剤200gおよび硼酸3
.1gを3QQm、3つ口丸底フラスコに入れ攪拌しな
がら150℃で1時間、180℃で2時間加熱した。
この間、毎分約101の窒素をバブルさせ生成する水を
系外に除去した。
生成物は赤色、極めて粘稠な透明液体で0.25重量%
の硼素を含有していた。
合成例 13 合成例3の生成物100gおよび五硫化燐4.OJを3
00rnl、3つ目丸底フラスコに入れ、160〜18
0℃ではげしく攪拌しながら加熱した。
硫化水素を放出しつ5、反応が進み約6時間後に五硫化
燐は完全に消滅した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で、1.01重量%の燐
を含有していた。
合成例 14 合成例3の生成物100!!および無水硼酸2.5gを
合成例9と同様にして硼素化した。
生成物は赤色、粘稠な透明液体で0.75重量%の硼素
を含有していた。
次に、本発明の清浄分散剤の優秀な性能を試験例をもっ
て実証する。
■ カーボンブラック分散試験 いわゆる” go 、 no −go ” basis
のふるい試験であり、0.2重量%の本発明の無水清浄
分散剤を加えた鉱油(100ニユートラル留分)溶液に
0.1重量%のカーボンブラック(武田薬品の白鷺C)
を加え、加熱、攪拌して、十分分散させた後、それぞれ
25℃および110℃の温度に保ち、カーボンブラック
が沈降するまでの時間を測定した。
比較例 無添加の場合 本発明の無灰清浄分散剤は、上記表から明らかなように
、無添加の油に比べ優秀な分散能を示す。
しかも、この本発明の清浄分散剤分散試験結果は、市販
の無灰清浄分散剤と比べても同等以上の分散能をもつこ
とを示すものである。
■ 酸化安定度試験 試験油は80容量%の150ニユートラル留く分の鉱油
および20容量%の700ニユ一トラル留分の鉱油を混
合したものに、本発明およびその他の無灰清浄分散剤2
.0重量%、ジアルキルジチオ燐酸亜鉛1.0重量%、
塩基性カルシ・シムスルホネート1.0重量%、粘度指
数向上剤(オレフィンコポリマー)4.0重量%、流動
点降下剤(ポリメタクリレート)1.8重量%、防錆剤
0.1重量%および消泡剤(シリコーン)0.002重
量%を含むSAE 10W/30の鉱油潤滑油結果は
、スラッジ、ワニスの生成もなく、不溶分の量も極めて
少なく、市販の無灰清浄分散剤と比べても一段と優れた
酸化安定性を示すものである。
■ ベンチ・テ゛イタ−ジエンシイ−・テストこの試験
法は、50WLlの試験油(前述酸化安定試験に用いた
ものと同様のもの)を120℃に加熱し、ON/AIR
(3/97 容量比)混合気体を101/minの速
度で6時間反応させ、反応油の劣化度を赤外線吸収スペ
クトルにより判定する方法で評点は10点満点である。
これは、エンジン試験ワニス評点、スラッジ評点と非常
に高い相関性を示す試験法である。
スラッジ評点、ワニス評点共、市販無灰清浄分散剤に比
し大きく、エンジン試験においても市販無灰清浄分散剤
以上の良好な性能を示すことが十分予期されうるもので
ある。
以上の如く、本発明の無灰清浄分散剤は分散性能および
高温安定性を兼ね備えた優秀な炭化水素油用分散剤であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(a)アルケニルニ塩基酸又はその無水物(但し、ア
    ルケニル基は炭素原子数が少くとも40のもの)と(b
    )ヒンダード型アルコールとをモル比2〜3:0.5〜
    1で反応させて得られた中間体に、更に(c)アミン類
    又はその誘導体およびその同等物(但し、その第1級、
    第2級アミン基の合計モル数は、上記(a)および(b
    )の反応により生ずるエステル結合の合計モル数を越え
    ないもの)0.1〜2モルを反応させて得られる反応生
    成物から成る油溶性無灰清浄分散剤。
JP4160273A 1973-04-12 1973-04-12 無灰清浄分散剤 Expired JPS5915958B2 (ja)

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US05/459,334 US3950341A (en) 1973-04-12 1974-04-09 Reaction product of a polyalkenyl succinic acid or its anhydride, a hindered alcohol and an amine
GB1578974A GB1466173A (en) 1973-04-12 1974-04-10 Oil soluble ashless detergent dispersant composition
DE19742417868 DE2417868A1 (de) 1973-04-12 1974-04-11 Oelloesliche, aschefreie detergensdispergens-zubereitung und verfahren zu ihrer herstellung
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8887689B2 (en) 2011-03-18 2014-11-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Oil deterioration suppressing apparatus for internal combustion engine

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