JPS5915810B2 - 難燃熱可塑性樹脂組成物の加工方法 - Google Patents
難燃熱可塑性樹脂組成物の加工方法Info
- Publication number
- JPS5915810B2 JPS5915810B2 JP51008972A JP897276A JPS5915810B2 JP S5915810 B2 JPS5915810 B2 JP S5915810B2 JP 51008972 A JP51008972 A JP 51008972A JP 897276 A JP897276 A JP 897276A JP S5915810 B2 JPS5915810 B2 JP S5915810B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- thermoplastic resin
- resin composition
- retardant
- processing method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B29C47/92—
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、著しい難燃効果を有し、且つ良好な外観を有
する成形用難燃熱可塑性樹脂組成物の処理方法に関する
ものである。
する成形用難燃熱可塑性樹脂組成物の処理方法に関する
ものである。
最近、無公害の難燃性プラスチック材料の開発が脚光を
浴びており、従来より、有機ハロゲン化合物等の難燃剤
と三酸化アンチモン等の難燃助剤とを同時に樹脂に配合
し難燃化する方法及び難燃性を有する塩化ビニール樹脂
、塩素化ポリエチレン等の難燃性樹脂と他の樹脂とをブ
レンドする方法の二つの難燃化方法が実施されている。
浴びており、従来より、有機ハロゲン化合物等の難燃剤
と三酸化アンチモン等の難燃助剤とを同時に樹脂に配合
し難燃化する方法及び難燃性を有する塩化ビニール樹脂
、塩素化ポリエチレン等の難燃性樹脂と他の樹脂とをブ
レンドする方法の二つの難燃化方法が実施されている。
しかしながら、前記の難燃化方法では、(1)金型が腐
食する、(2)成形時に悪臭が発生する、(3)燃焼時
に有毒ガスが多量に発生する、(4)成形性が悪くなる
、(5)コスト高になる、等の種々の欠点がある。
食する、(2)成形時に悪臭が発生する、(3)燃焼時
に有毒ガスが多量に発生する、(4)成形性が悪くなる
、(5)コスト高になる、等の種々の欠点がある。
特に、燃焼時に有毒ガスが多量に発生するため、環境汚
染、廃棄処理等の問題が近い将来、大きな社告問題にな
ることは明白である。
染、廃棄処理等の問題が近い将来、大きな社告問題にな
ることは明白である。
この様な社会的背景の下に、前記の二つの難燃化方法と
は異なる難燃化方法が注目されている。
は異なる難燃化方法が注目されている。
これは、周期律表の第■族もしくは第■族の金属水酸化
物の熱分解による水分の発生、吸熱反応等により熱可塑
性樹脂を難燃化する方法である。
物の熱分解による水分の発生、吸熱反応等により熱可塑
性樹脂を難燃化する方法である。
この難燃化方法の特長としては、(1)燃焼時の発煙量
が極めて少量である、(2)発生ガス成分が無公害であ
る、(3)易焼却性のため廃棄処理が簡単である、等が
期待できる点にある。
が極めて少量である、(2)発生ガス成分が無公害であ
る、(3)易焼却性のため廃棄処理が簡単である、等が
期待できる点にある。
一方、前記の有効な特長を付与するためには、ハイドロ
タルサイト(Mg6A12(o)()t□C03・3H
2O2Mg6A12(CH)16C05H2O2゜Mg
6A12(OH)16CO34H20等)を、熱可塑性
樹脂に対して少なくとも40重量係以上配合する必要が
あるため、流動性が悪くなり、従って、成形品の表面が
粗面となって、美しい表面を得ることができない。
タルサイト(Mg6A12(o)()t□C03・3H
2O2Mg6A12(CH)16C05H2O2゜Mg
6A12(OH)16CO34H20等)を、熱可塑性
樹脂に対して少なくとも40重量係以上配合する必要が
あるため、流動性が悪くなり、従って、成形品の表面が
粗面となって、美しい表面を得ることができない。
通常の場合、熱可塑性樹脂に種々の無機質充填剤を配合
した熱り塑性樹脂組成物を射出成形すると、配合された
無機質充填剤の一部が成形品の表面に露出し、粗面にな
る。
した熱り塑性樹脂組成物を射出成形すると、配合された
無機質充填剤の一部が成形品の表面に露出し、粗面にな
る。
この理由は、特公昭49−6385号公報に一部記載さ
れている様に、金型内において、熔融樹脂が流れる時の
樹脂の流動速度と配合された無機質充填剤の流動速度の
差によって、配合された無機質充填剤の一部が熔融樹脂
外に飛び出そうとするからである。
れている様に、金型内において、熔融樹脂が流れる時の
樹脂の流動速度と配合された無機質充填剤の流動速度の
差によって、配合された無機質充填剤の一部が熔融樹脂
外に飛び出そうとするからである。
これは、マドIJツクス樹脂と無機質充填剤との相溶性
が悪い場合によく起こる。
が悪い場合によく起こる。
即ち、相溶性が悪い場合は、マドIJツクス樹脂と無機
質充填剤との間に気泡が存在し、この気泡が樹脂外に出
ようとすると同時に、無機質充填剤も飛び出すことも考
えられる。
質充填剤との間に気泡が存在し、この気泡が樹脂外に出
ようとすると同時に、無機質充填剤も飛び出すことも考
えられる。
しかしながら、前記の場合において、マトリックス樹脂
と無機質充填剤との間の相溶性を改善するだけでは、美
しく、満足できる表面状態の成形品を得ることはできな
い。
と無機質充填剤との間の相溶性を改善するだけでは、美
しく、満足できる表面状態の成形品を得ることはできな
い。
本発明は、熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用いた
場合にハイドロタルサイトとの間に相溶性を十分に付与
するばかりでなく、押出混練する時に実際の成形温度よ
りも高い温度で加熱混練すると同時に十分にガス抜きす
ることにより、美しい表面を有する成形品を得る難燃熱
可塑性樹脂組成物を得ることができるようにした処理方
法を提供するものである。
場合にハイドロタルサイトとの間に相溶性を十分に付与
するばかりでなく、押出混練する時に実際の成形温度よ
りも高い温度で加熱混練すると同時に十分にガス抜きす
ることにより、美しい表面を有する成形品を得る難燃熱
可塑性樹脂組成物を得ることができるようにした処理方
法を提供するものである。
即ち、本発明によれば、ポリプロピレン樹脂と配合する
ハイドロタルサイトとの相溶性を持たせ、さらに、ハイ
ドロタルサイトを配合した混合物を実際の成形温度より
も高い温度で押出混練時に加熱混練すると同時に、十分
なガス抜きを実施し、実際の成形温度で、若干の滞留時
間を経過してもほとんど気泡等のガス成分の発生をすく
シ、美しい成形品表面を得る難燃熱可塑性樹脂組成物を
得ることができる。
ハイドロタルサイトとの相溶性を持たせ、さらに、ハイ
ドロタルサイトを配合した混合物を実際の成形温度より
も高い温度で押出混練時に加熱混練すると同時に、十分
なガス抜きを実施し、実際の成形温度で、若干の滞留時
間を経過してもほとんど気泡等のガス成分の発生をすく
シ、美しい成形品表面を得る難燃熱可塑性樹脂組成物を
得ることができる。
尚、押出機については、一軸で良いが、ベント効果の
極めて太きいものであることが必要である。
極めて太きいものであることが必要である。
実施例
ポリプロピレン(徳山曹達■:ME430・・・・・・
50重量係 )督ドロタルナイ ト(Mg4AA2 (OH)12C
O3・3H20)・・・・・・50重量矛 からなる混合物100部に対し、 カーボンブラック ・・・・・・1.5部
不飽和カルボン酸 ・・・・・・1.0部
を加える。
50重量係 )督ドロタルナイ ト(Mg4AA2 (OH)12C
O3・3H20)・・・・・・50重量矛 からなる混合物100部に対し、 カーボンブラック ・・・・・・1.5部
不飽和カルボン酸 ・・・・・・1.0部
を加える。
上記配合比の組成物を、タンブラ−を用いて約10分間
、十分混合する。
、十分混合する。
次に、ベント効果の極めて大きい一軸押出機を用いて、
温度条件200〜230℃の下で加熱混練すると同時に
、十分なガス抜きを実施した後、ベレット化する。
温度条件200〜230℃の下で加熱混練すると同時に
、十分なガス抜きを実施した後、ベレット化する。
このペレットを用いて、成形部1180〜200℃で成
形すると、流動性も良好で、美しい表面の成形品を得る
ことができた。
形すると、流動性も良好で、美しい表面の成形品を得る
ことができた。
第1図及び第2図に、ハイドロタルサイトの代表例とし
て、それぞれMg4 Ait 2 (OH) 12 C
O3・3H202Mg6A125H2O2□CO3・5
H20のDTA及びTGA分析結果を示す。
て、それぞれMg4 Ait 2 (OH) 12 C
O3・3H202Mg6A125H2O2□CO3・5
H20のDTA及びTGA分析結果を示す。
両者のTG曲線において、約170℃と約130°Cか
ら結晶水の脱離が起っていることが判る。
ら結晶水の脱離が起っていることが判る。
そこで、ハイドロタルサイトを50重量係配合したポリ
プロピレンを押出混練時に、温度条件200〜230℃
の下で加熱混練し、同時に、十分なガス抜きを実施し、
230℃までの温度範囲においてはほとんど完全に近い
状態まで脱気をする。
プロピレンを押出混練時に、温度条件200〜230℃
の下で加熱混練し、同時に、十分なガス抜きを実施し、
230℃までの温度範囲においてはほとんど完全に近い
状態まで脱気をする。
これによって、実際の成形温度範囲180〜200℃に
おいては、表面の美しい成形品を得ることができるので
ある。
おいては、表面の美しい成形品を得ることができるので
ある。
以上のように、本発明によれば難燃効果が良く、しかも
外観の良好な成形品を成形できる難燃熱可塑性樹脂組成
物を得ることのできる処理方法を達成できたものである
。
外観の良好な成形品を成形できる難燃熱可塑性樹脂組成
物を得ることのできる処理方法を達成できたものである
。
第1図、第2図は本発明の成形用難燃熱可塑性樹脂組成
物の処理方法を説明するための特性図である。
物の処理方法を説明するための特性図である。
Claims (1)
- 1 ポリプロピレン50重量%、/’%イドロタルサイ
ト50重量係からなる混合物100部に対して、カーボ
ンブラック15部、不飽和カルホン酸10部を加え、こ
れを混合し、次にベント効果の極めて大きい一軸押出機
を用いて温度条件200〜230°Cの下で加熱混練す
ることを特徴とする成形用難燃熱可塑性樹脂組成物の処
理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51008972A JPS5915810B2 (ja) | 1976-01-29 | 1976-01-29 | 難燃熱可塑性樹脂組成物の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51008972A JPS5915810B2 (ja) | 1976-01-29 | 1976-01-29 | 難燃熱可塑性樹脂組成物の加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5292272A JPS5292272A (en) | 1977-08-03 |
JPS5915810B2 true JPS5915810B2 (ja) | 1984-04-11 |
Family
ID=11707590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51008972A Expired JPS5915810B2 (ja) | 1976-01-29 | 1976-01-29 | 難燃熱可塑性樹脂組成物の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5915810B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01146002U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-06 | ||
JPH01148110U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-13 |
-
1976
- 1976-01-29 JP JP51008972A patent/JPS5915810B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01146002U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-06 | ||
JPH01148110U (ja) * | 1988-03-31 | 1989-10-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5292272A (en) | 1977-08-03 |
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